2009年12月17日
エラリー・クイーン『オランダ靴の謎』
エラリー・クイーン『オランダ靴の謎』「オランダ記念病院」にて老婦人の手術が始まろうとしていた。しかし、女性はすでに殺されていた。主治医に疑いがかかるが、調査が進むにつれ、主治医に化けた何者かの犯行の疑いが強まる。犯人は病院内にいるはずだが、その人数の多さと複雑な人間関係が捜査を阻むうちに第二の殺人が―。
(勝手に恒例の)エラリー・クイーン国名シリーズ「★」による評価ですが……。
★★★☆☆(3.5に近い3)
とさせてくださいませ。
ストーリーのほとんどが証人の尋問。それを裏付けるための捜査が付帯的に描かれます。というお話のつくりは大変興味深いものです。いわゆる「安楽椅子探偵」然としているわけではないのですが、多くの証言とわずかな証拠を積み重ねて論理を構築していくさまは納得度が高いものです。
が、
そこにしか落ち着きえないよなぁ、という結末であるのもまた確か。まま、もちろん「そこにしか落ち着きえない」からこそ論理的であるという言い方もできるのですが。そんなわけで星3.5とさせてくださいませ。
〜
ここからはお話の評価には全く関係ないのですが……。
登場人物、多すぎ。名前が覚えられませんつーの。
翻訳ものが苦手な原因の一つがこれで、最後の最後まで登場人物一覧との行ったり来たりの繰り返しでした。諸外国の人々は、その名前を見聞きすれば、男女の別はもちろん、民族的出自なんかもそれなりに判別がつくのでしょうが、極東の島国生まれの人間にしてみれば、リーダビリティ(=読みやすさ)を妨げる第二の障害です(第一はキリスト教の文化)。
まあ、お暇な方は「続きを読む」もお立ち寄りください。
履歴
『ローマ帽子の謎』 ★★★☆☆
『フランス白粉の謎』 ★★★★☆
『オランダ靴の謎』 ★★★☆☆
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ここからは本の内容とは無関係な派生的に名前の話ですが……。
毎年この時期になると「名付けランキング」が発表されますよね。
「その読みはどうよ」って子もここまできたかってな人から聞いた事例を一つご紹介。もちろん人の名前なので文句をつける筋合いは全くないのですが、当人が親を怨まねばよいな、いじめられなければよいな、などと思ってしまうような、そんな名前が。
「光」に宇宙の「宙」って書く子がいるそうな。その読みはもはや表示されていますが。
「ぴかちゅう」と読むそうです。字面的には壮大な、スケールの大きい感じ。「めぐりあい宇宙」とか「星の鼓動は愛」とかそんな感じがしてよさそうなんですけど……。繰り返しますが、名前に文句をつけていい理由などないのです……。
それを承知でこんな名前を付けた親には「そんな名前は許さないっちゃー」とラムちゃんの電撃を食らわします。ぴかちゅう君が10万ボルトで反撃するかどうかは、自由意思で。

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