2010年04月20日
村上春樹『1Q84 BOOK3』
村上春樹『1Q84 BOOK3』何度も書きますが,僕は村上春樹チルドレンたちの本はよく読みますが,氏の本については知識も読書量も不足しているので,何ら語る資格はないのです。もちろん,新作が出るたびに行われる“深読み”などに参加する気もさらさらないのですが。
BOOK1・2では「青豆」の章,「天吾」の章が繰り返されるのですが,本書3では「牛河」の章が加わります(この牛河,以前何の作品に出てたんでしたっけ?)。
BOOK1・2ではあまりに世俗的な内容に「これはいったいどうしたんだろうか?」と思ったものですが,少しずつ少しずつ村上春樹ワールドに近接していきます。
新しい読者は思うでしょう。
「不思議な(村上)世界に放り込まれたけど,ああいうラストでよかった」」と。
古くからの読者は思うでしょう。
「ラストはどうかと思うが,村上世界が味わえたからよしとするか」
村上氏の文章は平易です。漢語を無理やり引っ張り出してくるわけでもなく,西洋語を安易に導入するでもなく。作品の終盤,「〜の種類」の意の「類(たぐい)」を村上氏は「タグイ」と表記していました。漢字で書くと「類」。僕はこの語を頻繁に使いますが,どうも漢字がしっくりこないなぁと常々思っていたので,ちょっとした衝撃でした。
(野球選手の)イチローが昨シーズンの冒頭,病気で出遅れたとき「胃潰瘍って漢字で書かないでよ。なんかすっごい重病みたいだからさ」などと言っていました。どの語をどのように書くか,用いるか,発するかで,その人の言語感覚が問われますね。つまりわたしたちは,常に言語感覚を試されているのですね。だれに? 世間?
作品の中にはおいてきぼりにされたもの(収束していない伏線や出来事)があまたあるように思いましたが,そんなことには目をつぶるべきなんでしょうね。なんといっても月が2つある世界の出来事なのですから。
……とやはりこの程度のことしか書けません。電車の中で読むのはちょっとつらい大きさですし,何かをしながら読めるような浅薄な話でもないので,なかなか読みづらくはありますが,多くの人がこの本を手に取っているらしいことは,「書籍も,もう少しはサヴァイヴできるのではないか」との希望を抱かせてくれます。
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本の中ほどの印刷の具合がよくないのは,僕が手にしたものだけ?
活字がずれて文字が二重になってるんですけど……。
月が1つの世界の人は,ちゃんと仕事をしてほしいものです。
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この記事へのコメント
こんばんは。
1日に20ページ読もうと思っていましたが、無理でした。
1日分を読んでしまっても、つい手にとってしまいました。
残り数ページになって、読み終わるのがもったいなくて、
でも、読み終わってしまいました。
読了後の余韻で、まだ気持ちが落ち着かない感じです。
1日に20ページ読もうと思っていましたが、無理でした。
1日分を読んでしまっても、つい手にとってしまいました。
残り数ページになって、読み終わるのがもったいなくて、
でも、読み終わってしまいました。
読了後の余韻で、まだ気持ちが落ち着かない感じです。
Posted by ミユウ at 2010年04月25日 19:28
あっ、すみません。。。
>活字がずれて文字が二重
報告:私の本は大丈夫でした。
>活字がずれて文字が二重
報告:私の本は大丈夫でした。
Posted by ミユウ at 2010年04月25日 19:32
>ミユウさん
この厚さの本が苦痛でないですよね。平易な言葉がならんでいるのに(ならんでいるだけなのに)。氏のその他の著作と同様,しばらく時間をおいて何度も読みそうな気がします。
>活字がずれて文字が二重
あれー,おかしいなぁ。
この厚さの本が苦痛でないですよね。平易な言葉がならんでいるのに(ならんでいるだけなのに)。氏のその他の著作と同様,しばらく時間をおいて何度も読みそうな気がします。
>活字がずれて文字が二重
あれー,おかしいなぁ。
Posted by hontaka at 2010年04月27日 21:34

