決戦のとき クロニクル千古の闇(6) ミシェル・ペイヴァ− 評論社
GHOST HUNTER
決戦のとき クロニクル千古の闇 (6)作 ミシェル・ペイヴァ− / 訳 さくまゆみこ
画 / 酒井駒子
評論社
CHRONICLES of ANCIENT DARKNESS
悪霊にとりつかれ邪悪な化物となった巨大なクマに父親を殺され独りになってしまったトラク少年。孤児のオオカミ「ウルフ」やワタリガラス族の少女「レン」との出会い。トラク少年の持つ「生霊(せいれい)わたり」という特別な能力の秘密。親も無く、氏族を持たないトラク少年の過酷な運命の物語。
どうしてこんなことになってしまったのだろう?
父親の死から3年後、15歳になったトラク少年は最も邪悪な「魂食らい」ワシミミズク族の魔導師イオストラとの「決戦のとき」を迎えます。
氷河期が終わって数千年後・・・
紀元前4000年、今から6000年前の世界の物語。
石器時代、農業は広まっていなくて、文字や金属もまだ発明されていません。森林でおおわれたヨーロッパ北西部、人々は小さな氏族にわかれ、気候や自然環境の変化に応じて場所から場所へと移動する狩猟採集民でした。
トラクたちと私たちとの違いは何だろう?
トラクたちの時代、人々は森の動物や樹木や草花、岩石などについての豊かな知識を持ち、身の周りの全てに絆を感じ、ほかの生き物の魂を知り、地球に近いところで、地球に添うようにして生活していました。
一方、私たちは定住型の住居、安定した食糧供給手段、医療などによる「長寿」を手に入れました。仕事や移動方法、生活スタイル、お互いを伝え合うための言葉もトラクたちの時代とは大きく変わっています。
野生、ペット、家畜、私たちは人間と動物たちとの関係に種類をつけて区別しているけど。トラクたちの生活スタイルには「野生」を感じますが、今の私たちの生活はトラクたちのような「野生」のイメージとは違っています。だからといって、私たちは、ペットや家畜のように何かに飼われているわけでは無いし。
人々は長い時間をかけて生活スタイルや科学、技術などを変化させてきました。そうやって手に入れた今の生活とひきかえに、私たちは「地球」やほかの生き物から離れてしまったような気がします。
目を凝らし、耳を傾ける。
トラクたちと同じように私たちにも「地球」やほかの生き物との絆の存在を感じることができるはず。
全身全霊が、反発する。
ぼくには、やれない!戦うのはだれかに任せればいいじゃないか!
ぼくじゃなくてもいいはずだ!
「クロニクル千古の闇」シリーズ読了後の感想は、
私がトラクだったら、トラクのように前に進むことができるだろうか?
決して完璧なヒーローではないトラク少年。過酷すぎるほどの運命に抗いながらそれでも前に進むしかなくて。
オオカミは、群れを見捨てたりしない。
ウルフに起きた突然の出来事には胸が締め付けられるような気持ちになりました。でも、実際にはウルフも食糧のために脚の折れたトナカイを狩っています。だから、ウルフに起きた出来事は、もし、ワシミミズクが邪悪な魔導師の使いではなかったとしても現実的にも起こり得ることだと思い、野生で生きるということの厳しさを感じました。
あと、トラクとレンのことは最後までドキドキ心配でしたが、これからが本当の意味で2人の旅の始まりなんだと思いました。
この物語に出会えたことを、とても嬉しく思います。
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Posted by ミユウ at 01:13
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酒井駒子 ,
本紹介
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6巻出ていたんですね!。
申し訳ないですが、今回ミユウさんの記事をほとんど読まずに
コメントしています(汗)。
最後の旅、勇気をもってトラクたちとともに進んでいきます。
オムライスさま
こんばんは。
3月31日に発売されていました。
予約をしていたので発売当日に購入できました。
>申し訳ないですが、今回ミユウさんの記事をほとんど読まずに
いえいえ、全然OKです。
なるべく本編に触れないように書いたつもりですが、
やっぱり白紙の状態で読んでいただきたいので。
ミシェル・ペイヴァ−さんの次回作も楽しみです♪
ミユウ
読み終わってトラクたちは本当は居たんじゃないか と思ってしまいます。
この本の最後でフィン=ケディンが「〈すべての始まり〉にはほかの生き物の魂を知っていた」と言ってます。今は人間同士も通じ合えなかったりするのでほかの生き物と通じ合うなんて考えられないけど、いいなって思います。
ジョシュアさま
こんばんは。
>トラクたちは本当は居たんじゃないか・・・
ですね。私もそう思います。
目を凝らし、耳を傾けてみてください。
言葉は通じなくても、瞳でわかり合えると思います!
この物語に出会えて、本当に嬉しかったです。
ミユウ
僕はこのシリーズで「追放されしもの」が1番好きです。トラクにとっては辛いけど トラクとレンがお互い気持ちをはっきり言っててすっきりするからです。ミユウさんはどれが1番好きですか?
ジョシュアさま
おはようございます。
>ミユウさんはどれが1番好きですか?
うーん、どれも大切なエピソードですよね。
どれか1つに決めるのは難しいけど、第6巻『決戦のとき』は、
最終話として今までのストーリーがとても丁寧にまとめられている作品だと思いました。
大好きな人、大切な人、愛すること、強さや弱さ、
生きることの過酷さとか、別れ、共存共生、自然、など
『クロニクル千古の闇』シリーズは、大事なことがぎゅっと詰まった物語でしたよね。
ちょっとバタバタしていて・・・
ごめんなさい、お返事が遅くなってしまいました。
ミユウ
決戦のときは 確かに自然の厳しさとかが書かれていて改めて自然は怖いなぁと思いました。
すでに始まりからウルフの子供のうち一匹が死んでしまっている事がショックでしたが、それも自然の厳しさの一つなんだな、と思いました。
またミシェル・ペイヴァーさんの本がでたら読みたいです。
ジョシュアさま
こんばんは。
私は、トラクやレンやウルフの存在を信じています。
その少年の名前はトラクじゃなかったかもしれないけど、
その少年のことを好きになった少女の名前はレンじゃなかったかもしれないけど、
6000年前、ウルフと強い絆で結ばれていた少年が、確かに存在していたと思います。
ミシェル・ペイヴァ−さんの次回作、どんな物語なのかな?
楽しみですね。
ミユウ
トラクとウルフの絆はすごく強い。
今僕にはそんな人や動物がいないからうらやましいです。
僕もそんな関係が築けるように頑張りたいです。
自然が懐かしくなったらこの本を読みます。
今の世の中は便利だけど自然がどんどんと壊れています。これからは自然と便利が一緒になった世界にしたいです。
ジョシュアさま
こんばんは。
「絆」は、
目に見えるものではないし、触れることもできないかも。
でもね、今のジョシュア君にも「絆」はあるはず。
少しずつ、いつか強くて大きな「絆」になると思います。
大切にしてくださいね。
ミユウ
そうですね。
今周りにいる人達を大切にしていきたいです。人に限らず本との出会いも。
だってこの本と出会わなければミユウさんとの絆もなかったわけだし・・・
これからも度々お邪魔しますのでよろしくお願いします。
ジョシュアさま
おはようございます!
こちらこそ、よろしくお願いします。
いつでも声をかけてくださいね。
ミユウ