The Door into Wonder不思議の扉 午後の教室
大森望=編
角川文庫
<目次>
インコ先生 湊かなえ
三時間目のまどか 古橋秀之
迷走恋の裏路地 森見登美彦
S理論 有川浩
お召し 小松左京
テロルの創世 平山夢明
ポップ・アート ジョー・ヒル/訳 大森望
保吉の手帳から 芥川龍之介
解説 学園ワンダーランドへようこそ 大森望
角川文庫のSF&ファンタジー・アンソロジー『不思議の扉』シリーズの第4弾『不思議の扉 午後の教室』は、SF短編アンソロジーの『NOVA』シリーズと同じく大森望氏の編集による、“学校には不思議がいっぱい” 不思議系学園モノの短編集です。
森見登美彦『迷走恋の裏路地』は、森見登美彦氏の代表作のひとつ『夜は短し歩けよ乙女』のサイドストーリー。湊かなえさんの作品にも、「学校」に関係のあるストーリーが多いですよね。
→ 『NOVA』シリーズ 大森望 責任編集/河出文庫
カスヤナガトさんの素敵なカバーイラストも「不思議の扉」シリーズのお楽しみのひとつ!
→ Guitar Girls Addiction カスヤナガトさんサイト
三時間目のまどか 古橋秀之
校舎の配置の関係で午前中は日の当たらない教室の、1番後ろの窓ぎわの席。退屈な授業、光の反射の加減で鏡面のような窓ガラスにうっすらと映り込んだ自分の顔を眺めていたら・・・美少女発見!?
「この窓が、日本のどこかにある別の教室につながってる、とか?」
窓ガラスの向こうは、こちら側とよく似た学校の教室の風景。
三時間目、午前11時前の数十秒間にあらわれる謎の「彼女」の正体とは?
お召し 小松左京
ある日突然、世界中から12歳以上の人間が消えてしまったら?
古代の集団居跡から発見された三千年以上前の記録と思われる手記は、本当に古代文明の存在を証明する直接的証拠なのだろうか。“ぼくの消える日に・・・・・”と題された手記に綴られた、驚くべき内容。
その真相は?
世界がもともとは、こんなものじゃないんだということ。
突然こんなおかしなことになったんだということ。
おとなの世界ってものがあること。
そのうち子供たちにも、この世界が動かせるようになるかも知れない。
テロルの創世 平山夢明
“影(オンブル)”と呼ばれる子供たち。
10歳の誕生日に教室で子供たちに配られた「プレゼント」の小箱。子供たちに、初めて明かされる“天使工場”の存在。“影(オンブル)”と“リュミエール(光)”の関係。
みなさん、お誕生日おめでとうございます。
「みなさんは今日、10歳になりました」
みなさんは全員、例外なくある人の守護天使(ガーディアン)となるべく産まれてきました。
『テロルの創世』は、平山夢明氏の短編集「ミサイルマン」に収録されているSF短編小説で、平山夢明作品を読むのは今回の『テロルの創世』が初めてでした。凄い作品ってページ数は関係ないですね。
ポップ・アート ジョー・ヒル/訳 大森望
主人公「おれ」と、中学時代の親友「風船人間」のアーサー・ロスの物語。
ロケットを使わずに宇宙へ行った人間がいるのを知ってる?
「ぼくは理想的なスペースマンだよ。ぼくの居場所は軌道上だ。」
体重わずか100グラム、空気で膨らんだビニール製のアート少年(アーサー・ロス)。非現実的な設定にもかかわらず、「風船人間」アートの存在がとてもリアルで、画鋲やナイフが登場するシーンでは「アート少年が“ポンと音をたててはじけてしまうのでは・・・」とヒヤヒヤ、思わず肩に力が入りました。ストーリーや情景が心に強く残る、印象的な作品でした。
著者のジョー・ヒル氏の父親は、作家スティーヴン・キング氏とのこと。
青い空は紙みたいで・・・
ほんとうかどうかたしかめたいんだ。
空のてっぺんが開くかどうか。
<不思議の扉 シリーズ>
不思議の扉 時をかける恋
不思議の扉 時間がいっぱい
不思議の扉 ありえない恋
不思議の扉 午後の教室
knock knock,
may I come in?
ミユウ
The Door into Wonder
The Door into Wonder
The Door into Wonder