最近の家はだいたいモダンで、外国の家の一見変わらないように見える。
でも、やっぱり昔からの習慣はそのままなのだ。
ある時、外国からのお客さんが我が家に来た。
「いらっしゃい」
玄関のドアを開けた。
すると目の前に大きな花束が飛び込んだ。
「どうしたの、これ?」
驚きのあまり大きな声で叫んでしまった。
「あなたにプレゼントです」
こうゆう所は、やっぱり違うなーと思う。
「ありがとう、どうぞ中へ」
赤くなった頬を花束で隠しながら、中へ招き入れた。
「ちょっと待って」
部屋の中で妙に靴音が響いた。
「ああー」
「どうしました?」
お客さんは当惑した。
「靴!」
私は足もとに向かって叫んでしまった。
「靴がどうかしましたか?」
「ごめんなさい、私の家では靴は玄関で脱ぐ事になっているのよ」
気まずそうにお客さんは靴を脱ぎ始めた。
私はその靴をひったくるようにして、玄関まで運んだ。
「本当に知らなかったんだから・・・」
そうつぶやきながら、大きな声を出してしまった事を反省した。

