2008年10月23日

楽しかったぞ!「日中友好講談大会」


対談神戸は雨です。気が滅入るなぁ〜。
中日勝ちましたね。このままいったりして・・・去年といっしょになったりして。

さて先週末にワッハ上方で行われた『日中友好講談大会』に行って参りましたので今日はそのご報告です。

当日の演目は以下の通り。

講談の紹介/旭堂南青
難波戦記より般若の焼討ち/旭堂南湖
赤穂義士外伝より 徂徠豆腐/旭堂南左衛門
大喜利/旭堂左南陵 南鱗 南北 南華 南舟
========(中入り)========
〈対談〉中国の講談・日本の講談について
評話 三国志より 長坂橋の戦い/王 池良
評弾 水滸伝より 潘金蓮/袁小良 王瑾

ご覧のように前半は日本側、旭堂一門の皆様による講談と大喜利、後半は中国側の「評話」と「評弾」というプログラムでした。

私は「演芸ファン」と言いながら、実は恥ずかしながら「講談」なるものをあまりじっくりと聴いたことはなかったのです。テレビで少し見た程度・・・。

それがね、結構面白かったのですよ!

落語同様に最初に「マクラ」で笑いをとってから本題に入るのですが、「難波戦記」の南湖氏の場合「マクラ」が半分以上あったんじゃぁないかしら。

南左衛門氏の「徂徠豆腐」はなかなかじっくりと聞かせる「お話し」でした。

そのほか豆知識としては落語の「師匠」は講談の世界では「先生」と呼ぶとか、出囃子ではなく「太鼓」を用いる点など知らないことばっかり。

帰宅後ちょっと調べてみたのですが、戦前は隆盛を極めた講談界も、戦後の大阪では二代目旭堂南陵、小南陵(後の三代目)の二人だけになり「風前の灯」を現在の十数名までになんとか増やしたそうです。

落語はいくつかの「一門」がありますが、上方講談は現在では「旭堂」だけが残っているのですね。いろいろ勉強になりました。

評話 王池良そして後半はお待ちかね「評話」と「評弾」。

「評話」は広義では「説話」で、「語り物芸」のことです。各地方でその方言を使い様々なスタイルで演じられておりますね。

今回は「蘇州評話」ですから、演じる王池良氏はもちろん蘇州話でお話しを展開させてゆきます。

私もほかのお客さんの殆どの方は「蘇州話」など全く理解できない訳ですから舞台後方に同時翻訳の字幕が出される仕組みになっておりましたが、何のトラブルか同じ場面の文字を出したり戻ったりで、これは残念ながらあまり役には立ちませんでした(幸い評弾の時にはなおりました)。

しかしながら王氏の表情豊かな演技と様々な擬音を駆使して展開させていく語り口調に次第に引き込まれ、言葉がわからなくてもそれなりに楽しめましたね。

評弾 1 袁小良 王瑾そして最後は袁小良、王瑾夫妻による蘇州評弾(弾詞)。
演目は水滸伝より「潘金蓮」。

武大郎がトラ退治の英雄で凱旋してきた弟、武松を自宅に迎えて悪妻の潘金蓮に会わす段のお話しです。

登場人物の武大郎、武松、潘金蓮を巧みに演じ分けながら、軽快な三弦と琵琶の音色で唱いながら物語を展開させていきます。

評弾2 袁小良 王瑾日本人にも解り易い演目で20分の上演時間はあっという間に終了。もっともっと観たい聴きたい感じですね。

現在は評弾のDVDは殆ど売切れてしまっておりますので、今度面白そうなものを仕入れて自分も楽しもうと思った次第です。

なかなか“コア”な内容の2時間30分で大満足のひと時でした。

なかなか難しい公演だったと思いますが、楽しませていただき主催者、関係者諸氏のご努力に感謝、感謝です。

■参考リンク 日中講談交流仲間の会 

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江南春琴行よりお知らせ

中国笛子曽永清師生音楽会 DVD中国笛子曽永清師生音楽会 DVD
定価 3,601円(税込み)

【収録曲 演奏者】
沂蒙山歌(演奏:銭青) 鷓鴣飛(演奏:王華) 
緑洲(演奏:侯長青) 三五七 (演奏:金〓)
笛韵 (演奏:蒋寧 鋼琴伴奏:李大威)
憶歌(演奏:侯広宇) 山村小景(演奏:袁非凡)
乱雲飛(演奏:曽永清 京胡伴奏:李亦平 等)
深秋叙(演奏:王次恒) 蘭花花(演奏:П別タ)
麦収 (演奏:戴亜) 
秦川情(演奏:戴亜、侯広宇、侯長青、袁非凡、王華、蒋寧、銭青、金〓)

師弟相集う記念演奏会を完全収録。
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Posted by jiangnanchun at 11:08  |Comments(4) | 中国 , お芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おお。
情報としては、得ていましたが、行けないので悲しく思っておりました。
ここでレポートが読めてとても嬉しく思いました。
私は最近落語をよく聞きます。実は夏は東京まで行ってきました。来年夏はこちらで落語のイベントがあるようで楽しみ・・
とはいえ、やはり講談も落語も都市文化ですね〜
Posted by さすけ at 2008年10月25日 00:19
さすけ様

お返事が大変遅くなり申し訳ありません。

あのような駄文で申し訳ありませんが、ほんと楽しかったですよ。
金沢大でも公演があったようですね。

>私は最近落語をよく聞きます。実は夏は東京まで行ってきました。
大阪でも天満の繁盛亭は連日の満員御礼が続いておりますね。
米団治襲名もあって盛り上がっているようです。

ちなみに南湖氏のマクラ話しの際に「繁盛亭は満員でホンマに腹立たしい・・・」と言うお話しで笑いを取っておられました。
落語も講談も「似たようなもんや」と私のような素人は一括りにしてしまいますが、当事者にとってはライバル関係みたいですねぇ。
Posted by 珍重 at 2008年10月30日 17:11
おお!こんなイベントがあるのですね〜
日中両方楽しめるのがすばらしい。

蘇州評弾の潘金蓮、見てみたいです。
私の中での評弾のイメージとそぐわないのですが・・
一人の方が武松と金蓮をやるんですか?すごい!
Posted by 黄梅 at 2008年10月31日 07:21
黄梅様

コメント頂戴しながらリアクションが大変遅くなり申し訳ありません。

武松登場の場面では、袁小良氏(男)が武大郎、王瑾氏(女)が武松。場面変わって袁氏が武大郎、武松兄弟を演じ分け、女性の王氏がもちろん潘金蓮を担当します。
これがなかなか面白かったですね。

王瑾氏の武松はほんの僅かの時間だけでしたが例えるなら、まさに越劇の凛々しい小生の演技を見ているような感じがしました。

言葉は蘇州話で私には全く分かりませんが、黄梅さまも機会がありましたら是非ご覧下さい。お薦めですよ!
Posted by 珍重 at 2008年11月13日 15:23
 
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