September 13, 2010

メディアの凋落

随分長い事更新をしていなかった。
理由はtwitterに時間を取られていたからなのだが、レスポンスのあるメデイアは
やはり面白いということ。最近、話題の内田樹センセの「街場のメデイア論」を読ん
でみた。何故今、メディア論なのかと言えば、この両年に渡って繰り広げられてきた
「政治と金」という言わば実体のない呪文のようなものが報道を一人歩きするような
状態であったからだと思う。小沢さんの政治資金については僕なりに調べ確証が
あるし、第一、特捜が何も無いと判断している。それをマスメディアがあれこれ
騒ぐのは非常に病理的だと僕は思うわけで。内田先生のこの本は示唆に富んでいる。

レヴィ・ストロースを引用しながら、大雑把に言えば人間の社会活動の原形が「贈与」
と「反対給付」つまりお返しにあると。どういう事かと言えば、
新聞やTVの内容に何か価値があると感じれば人はその対価を払いたくなるもので、
一円でも安いものを得たいという消費行動とは全く異なる。マスメディアが横並びの
報道をするという事自体、報道が消費物というレベルになってまっているということ
ではないのか。無論、そこには記者クラブ解体がもたらす特権喪失などへの現実的な
要請もあるだろう。しかし、そうすればする程メディアの本来的な価値を損ねてしまう
という逆説に陥っているのが現状だと思う。
 
僕は柄谷行人も読むのだが、氏に依れば「物事を考えるときには極端な所から始める
べし」というのがあって、これが内田さんと全く同じでビックリした。
だとすれば今の政治状況というのは正にそれで、明治以来の官僚主導か政治主導の
政治かの分かれ道に立っているわけ。メディアの価値というのはこういう時に露見する
と言うことじゃないのか。
所謂、「世論」というのは「だれでも言いそうな言辞」で、そこには責任を取ろうとする
「生身の個人」がいない。そういう言説は危険で暴走する。と、指摘されています。
マスメディアの凋落というのもネットなどの他媒体の出現もあるけれど、基本は中味
の問題であると僕も思います。



 
Posted by joha at 19:28  |Comments(0)TrackBack(0) | 日々是好日

June 04, 2010

戦後65年を経て

鳩山首相と小沢幹事長辞任というニュースで眼が覚めた一昨日だったのだが
事情通によれば参院選を控えて、国対の方からの圧力があったとのことだが
小・鳩コンビのこのシナリオは以前からあったと思う。ある事情でーそこは
僕などの伺い知る所ではないのだが、官僚を人事権を通して掌握する事に失
敗していたことと、官邸人事の誤りが最後まで足を引っぱったようだ。
大メディアの思考停止、対米追随報道がそれを幇助しているのはいつもの事。

それにしても民主党が直面した困難というものは凄まじい。日米安保を言わ
ば教理とした統治システムは、K・ウォルフレンが指摘する様にある種免疫
機構のように働く。安逸な既得権益に乗った生活を壊そうとするものは全て
異物として排除する。実はこの統治システムは戦前からのもので、自由民権
運動を弾圧した山県有朋やその後政党政治の終焉をもたらした平沼騏一郎に
代表される法務官僚の勢力は戦後も温存された。戦前は天皇制、戦後は日米
同盟が国体の根幹でありそれは彼等にとって犯し難い不磨の大典のようだ。
その硬直した姿勢が、冷戦以後の有り様に全く対応できず思考・判断停止の
状態を招いて、日本は失われた十年とその後を過ごしたという事ではないのか。
小泉・竹中の改革とは米の日本収奪路線であったことは明確、グアム移転に
なぜ日本が3兆もの負担をしなくてはならないのか。おまけに、尖閣などの
領土問題有事には米軍は関知しないと明記されている。何のための在日米軍
なのか。

安保改定以降、日本の政治はまともにはこの問題に取り組んでこなかった。
唯一、独自路線を歩もうとした田中角栄は抹殺され、米国債売却に言及した
橋本龍太郎はトラップを仕掛けられ失脚。主権国家としての体をなしてない
この国に国民主権などあろうはずもない。鳩山総理は一敗地にまみれたわけ
だけど、会見を通して窺えるのはそういうことなのではないか。
それを気ずかせた功績は大きいと僕は思う。
 
Posted by joha at 02:12  |Comments(0)TrackBack(0) | 日々是好日

April 13, 2010

'10 Mar.沖縄

例によって骨休めに沖縄へ出かけていた。黄砂がひどくて三日ほどは沖縄ら
しい天気とはほど遠いもの。それでもコザの定宿ーごーやー荘(古民家を
利用したスタイル)に荷を解いて一夜明ければ、軽やかな沖縄の空気が
心地よい。

珍しく主と普天間の問題について話をするが(普段、彼はあまりその手の
話はしない)、地元は当然「生」の実態を熟知しているわけで。
あのころ勝連沖の案が持ち上がっていたけれど、津堅島も以前から代替案
の候補で、地元ボスが住民の意志を無視して交渉したとかの話。あそこは
沖縄にとって大事な霊地で、そういう視点からの報道が一切なされていな
い。錯綜とした利害関係のからむ中にも、基地を無くしてほしいと言う
気持ちが伝わって来る。

とはいえ、今回もまたカフェを紹介しようと思う。
今帰仁村にある Cafe Bar 「誠平」 せいへい、と読む。

誠平1



















沖縄は海のイメージが強いと思う。が、地元はあまり浜へは行かない。
ビーチにいるのは殆どナイチャーだと思って間違いない。
山際にあるココも僕の好きな場所の一つ。山に居て海を感じるという。


誠平2
















誠平はちょっとお高いので有名らしいが、なんの、とてもリーズナブル。
このランチに drink(僕は沖縄紅茶を選択)+島バナナのパウンドケーキ、
生クリームのホイップで ¥1500也
バナナは庭に生えているヤツらしい。島の食材をウマく利用してるし
センスがとても好ましいとは同行の女子二人の感想。

美しい自然と、穏やかな人情、これこそが沖縄のたから。
「抑止力」をいう人がいるが、それならなんの為のそれかと問いたい。


 
Posted by joha at 16:45  |Comments(0)TrackBack(0) |

March 08, 2010

報道と村社会

通いに往復4時間もかかる現場の仕事をこなしていた為に、全く時間が取れず
ブログをアップすることができなかった。小沢さんの不起訴など重要な事が
沢山あったにも関わらずで。twitterでコチョコチョつぶやいていたものの
限界はある。納期に間に合わせる為に5時間程度の睡眠でアタフタと働く日々、
人工の投入も簡単にできないのは赤字になってしまうから。政権がどうなろう
が、最後の「実物」を作り上げるのは僕らのような職人
であることに変わりは
ない。企業別労組でユニオンのない日本では末端の大多数の労働者は劣悪な
労働条件に喘いでいると思う。無論、末端が実力をつけ「中抜き」を飛ばし
て直受けすれば良いに決まってはいるけれど、なかなかそれができないのも
現実。恐らくバブル崩壊以降、請け負い額はそれ以前の半分以下になってい
ると思う。利益のでない構造の中で、人的物的に投資を行う事は難しい。
なんとかやって行くしかないのだ。

それやこれや、大マスコミのほとんど捏造に近い報道攻撃を受けている小・
鳩コンビのことなど、僕らは相当異常な時代を生きているのじゃないか。
今日、外国人特派員協会で郷原信朗さんと魚住昭氏の会見をUstreamの中継で
見ていたが、魚住さんの『今の状況は非常に戦前の危ない時代に似ている。』
であり、政治が検察に対しての牽制パワーとして機能してないという郷原さん
の指摘であった。司法記者クラブを通しての、検察と大マスコミの持たれ合い
は、実はマスコミ内部の人間関係のヒエラルキーのあらわれであるということ。
要するに、親分・子分の関係でしかない報道・村社会の秩序を守る為の虚偽
リーク報道だということじゃないかと。

先日、大阪地裁であった元厚生省局長村木厚子さんの障害者団体割引郵便認可
を巡る公判を江川紹子さんがtwitterでミニ中継して下さった。
これは「凛の会」という障害者団体代表が一時、民主党石井ピン議員の秘書を
務めていたのに目をつけた典型的な国策捜査で、口添えをする為に村木さんと
会ったという「事実」が議員の手帳の書き込みで完全に覆されてゆく過程の
迫真のドキュメントとなっています。

江川紹子 on twitter

石井議員のコメント

公判後、記者会見した石井議員は「私のことも(マスコミは)
ほとんど犯人扱いだった」「皆さん方は事実に基づかない報道を
続けてこられた責任をどうとるのか」「皆さん方の情報のあつめ
かたはどうだったのか。(検察の)リークでしょ?」など、
マスメディアの報道について猛省を促しました。


無論、翌日の朝刊でこの顛末を報道する新聞は一つもありませんでした。
メディアコントロールの大元は色々言われていますが、僕の見るところ
日本の社会に今も根ずく「村社会の構造」が一つの原因かもしれませんね。


 
Posted by joha at 20:38  |Comments(0)TrackBack(0) | 日々是好日

January 26, 2010

そして事件は作られる


小沢さんの任意(voluntary)での事情聴取も終わり、いよいよ見えてきた
こと。それは、検察の『何がなんでも小沢を起訴する』ということなんじ
ゃないのか。客観情勢は圧倒的に検察不利。中堅ゼネコンの捜索などパフ
ォーマンスに過ぎないさ。無罪とか有罪とかそういう次元の話ではない。
何が何でもなのだ。それで辞職に追い込めば彼等の目的は達成される。
常軌を逸しているとはこのこと。裁判を長引かせること―実際起訴となれ
ば長引くのは必定で、小沢さんの政治生命は絶たれたも同然となる。
恐らく日歯連事件のように無罪判決が出るのは疑いない。だから、
そんなことは特捜にとってどうでもいいハナシなのだ。

特捜そのものの性格と立ち位置については宮台真治さんが TBS 荒川強啓の
デイキャッチャーボイスで皮肉タップリに述べられているが、要するに特捜
というのは司法からも独立した「国策捜査」専門の機関ということ。
それを縛るのは人事のみであるという実態を指摘されている。そもそもGHQに
よって旧軍の「隠匿退蔵物資摘発」の目的で設立されたもの。歴代の部長が
在米日本大使館の一等書記官を歴任していることでも分る様に、アメリカの
影響を強く受けている。というか、反米的な事案の摘発が目的と言っても
いいかも知れない。田中角栄、橋本龍太郎しかり。あまりにも分りやすい
構図で、清和会系は一人も挙げていない。当然こういう特権的な組織は腐る。
「検察裏金問題」はその最たるもので、18日に出所された三井環元特捜公安
部長がそこら辺りの事を暴露されている。ジャーナリスト魚住昭氏がWebサイト
で三井氏が一水会の鈴木邦男さんに宛てた手紙を紹介されています。

魚の目
 
足利事件の再審裁判で検事は一言の謝罪もしなかった。そういう連中なのだ。
佐藤元福島県知事の件では、世にも珍しい「換金の利益」で有罪判決???

 佐藤栄佐久公式ブログ

そのとき土地買収に関わったのが問題になっている「水谷建設」の元会長
検察に都合のよい供述をして別件での情状酌量をねらったのだが、実刑は
免れ得ないと分り、佐藤氏の弁護人に相談して『あれは自己の利益の為、
賄賂性はない』と、証言がウソであったことを暴露している。その時の担当
検事が現特捜部長の佐久間某というのだから、後は推して知るべし。

http://gendai.net/news.php?m=view&g=syakai&c=020&no=44389

こういう話ばかりで、それに追随する大マスコミの事も考えるとマァ本当に
やりきれない気持ちになる。僕らは基本的人権が保障された平穏な日々を送
りたいだけなのだ。ところが今の状況では、いつ何時菅家さんのように不当
逮捕されるかも知れない、裁判所も当てにはならない。まるで旧共産圏のよ
うな酷いハナシじゃないかというわけで。僕を含めて一般の市民は恐らくこ
の事に気がついていると思う、先週のネットの混み具合は異常なもので、
皆ホントのところを知りたがっていたのじゃないか。
当局の監視下でのヒソヒソ話からチェコのビロード革命は始まったというコト
を想いおこしている。一滴の血も流さない静かな革命。
 
Posted by joha at 00:32  |Comments(0)TrackBack(0) | 日々是好日

January 17, 2010

一・一五 奇譚


ココに来てようやく「正規」の情報が出て来ているが、どうも検察の考えて
いることは僕らの想像のレベル以下だったようです。以下、訴状を見ると。

「特捜部の調べでは、石川議員は大久保秘書と共謀のうえ04年
10月29日、陸山会に分散入金した小沢氏の資金4億円で、東京
都内の宅地を約3億5千万円で購入したが、04年分の同会の収支
報告書には4億円の収入と土地代金の支出を、ともに記載)しなか
った疑い」(朝日)

「池田元秘書は大久保秘書と共謀し、土地は05年に取得したと偽
って05年分に虚偽の支出を計上。さらに07年に小沢氏に4億円
を返済したが支出として記載しなかった疑い」(朝日)

'郷原さんによれば、小沢さんから陸山会が借用した4億というのは一種、つ
なぎのようなものでそれが次第に銀行融資の4億に移っていったということ。
当然この4億は収支報告書に記載してある。だから一時期双方が混在してい
た時期があり得るわけ。陸山会=小沢一郎だから返却時期が遅れたのは普通
にある話じゃないのか?。それを一々記載しなかったのは「犯罪」だと検察
が難癖をつけているの図。

単なる記載ミスはこれまで訂正すれば済むはなし。不動産の登記がずれるの
はよくある事じゃないか。いずれにしても逮捕する様なハナシではなく、家
宅捜査され資料を押収され、おまけに著名な国会議員。逃亡などできるはず
もない。4億円の原資についても問題にしているようだが、これは口座を全
て検察に知らせてあり、積立金であると、党大会でキチンと説明された。
暴力団と関係があり収監中の水谷建設社長の証言など信用できないと郷原さ
んも仰っている。

特捜のこれだけの「暴走」は恐らく、3.3事件の大久保秘書の公判で検察に
不利な西松幹部の証言ー『西松の二つの政治団体はダミーではない』とい
うのが決定的なダメージを与えていると植草さんが指摘されてますね。
多分、大久保さんは無罪でしょう。小沢氏事情聴取で2人の秘書在宅起訴の
線で落としどころを探っていたハズ、検察は。それをコケにされたので怒り
狂ったという所でしょう(笑)いずれにしても、行けば「指揮権発動」退け
ば「大久保無罪」の状況。

頭の良い奴ららしいのだが、単純なコトが分っていないようです。
某BBSのコメントからー「もし裏の金なら裏で使うに決まっている。土地購
入などバレバレな事に使う分けがないじゃないか。』  ごもっとも。


 
Posted by joha at 23:35  |Comments(0)TrackBack(0) | 日々是好日
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