くるりの『ワルツを踊れ』は、いいアルバムなんだけど、
中途半端に曲が良いだけに、かえって救いようがない。
どうしてこんな「良質のポップソング」を、「完成度の高いアルバム」を、
岸田はつくってしまったのだろうか。
そんなもん、くるりにはちっとも求めてないのに。
僕がくるりに求めているのは、
ぎこちない歌い出しや、バランスの悪い曲順、
そして、意味はよくわからないけど胸を打つ歌詞と、
150kmストレートなサビのメロディだけなのだ。
今回のアルバムで、岸田はクラシック音楽の影響を隠してないし、
ブログでも公言してはばからないけど、
残念ながら、それを消化して、自分のものにしているとは言い難い。
あるいは、ポップスという点では、7年位前にミスチルが到達していた場所に、
嬉々として旗を立てているような無邪気さ。
そうじゃないんだよねー。
もっとじめっとしてて、変で、
どうしようもない感じってのが好きだったのに。
今回のツアーで、
『ワンダーフォーゲル』と『バラの花』で盛り上がってる周りの人たちを見てると、
別に踊りたいのはワルツじゃないんだってことをつくづく実感した。
ていうか、そんなことは、踊る前から知ってた。