2007年09月15日
「イリヤッド 〜入矢堂見聞録〜」 1〜15巻完結
「平常心是道」のbonoさんに勧められたのが
ずーっと前の話。
これはイケる! と思って 即書店に行って探したのだが
1巻を手にして 思わず唸る。
bonoさんにも 絵的にはいまいち なことを言われてはいたのだけど
青年誌にはありがちなことなので たいして気にかけていなかった。
しかし 表紙にいる男の顔を見て いきなり怯む。
全然好みじゃない・・・。
ギリシャ人か?
(ギリシャ人がどんな顔なのか 全然わかってないのに
ひと目見て ギリシャ人だと思った)
とにかく
主人公とおぼしき男の顔が 著しく好みでなかったため
その場は出直すことに。
文庫になるのを待つという手もあるし・・・
(文庫になっても絵は変わるはずがないが 表紙からいなくなる可能性は高い)
その後 本屋に行くたび 逡巡していたのが
どうしても踏み切れないでいた。
よほど 顔の相性が悪かったということか。
主人公の顔のせいで 買えずにいた「イリヤッド」だが
通販の注文価格を調整する都合で思い出され
めでたく購入の運びとなった。
(同じものでも 通販だとその場で目にしないので 寛容になる)
その後も 帳尻合わせで ちょこちょこ買っていたら
(長編漫画は 通販の帳尻合わせによく使われる)
なんと 完結してしまったのだ。
ついに読むときが来た!(大げさな)
かくして 長い月日を経て
まるで好みでない顔の男の物語を読み始めることになったのである。
主人公は ギリシャ人ではなくれっきとした日本人。
入矢修造という名の骨董屋で タイトルの入矢堂は店の名前である。
彼は 元は考古学者で 何やら一大スキャンダルを起こして
詐欺師呼ばわりされ その道からひっこんで暮らしている。
そんな彼のもとへ 幻のアトランティス探索の依頼がくる。
ただ アトランティスを探す冒険物語なら なんてことはないのだが
なぜか古代から アトランティスを探す者は暗殺されることになっている。
入矢にアトランティス探索を依頼した資産家も 何者かに殺害される。
当然 入矢にも魔の手は迫る。
トレジャーハンターとアサシンの物語だったのだ。
入矢は アトランティス探しに邁進はしない。
日本と外国とを行ったり来たりしながら
まるで関係のない日常の出来事をはさみつつ
少しずつ前へ進んで行く。
その過程で 次々と都合よく新発見をしていくのだが
このあたり 虚実がうまく混ざり合って
謎ときの興味が倍増するようになっている。
しかし いかんせん 読んでいるこちらの知識が乏しすぎて
巻が進めば進むほど ついていけなくなっていく。
できることなら いちいち立ち止まって
関係諸方面の勉強をしてから進みたいところだが
そんなことをしていたら 読み終えるまでに
たっぷり3年はかかりそうだ。
こんな物語を構築するなんて ただ者じゃないね〜と
初めて 作者に注意を向ける。
東周斎雅楽という人の作だが
明らかに どこかで見たようなペンネーム。
そう言えば 「マスターキートン」の作者名も
こんな洒落を使っていなかったか。
ちょっと調べてみたら 同一人物だとある。
な〜るほどね
もっと調べてみたら 関係はあるけど 違う人物だとある。
やっぱりネットはあてにならない。
まあよい。
いずれにしても ただ者ではないということだ。
(結局 作者には興味がないわけね)
ただ者でない人が紡いだ物語には
わからないことが充満している。
細部のわからなさはともかく
(基本知識が足りないのだから 仕方ない)
本筋にも理解できない点はたくさんある。
これは プロット云々の問題ではなく
もはや宗教観の問題である。
頭では何とか理解できても 心情として理解できないのだ。
知ることの 罪と罰を知れ。
命を賭しても 知ることを諦められない人間の性を思う。
さて 謎ときももちろんだが
登場人物たちの性格描写もなかなかのものである。
みな どこかしら人間愛に満ちていて憎めないのもよい。
私のお気に入りは
入矢のおかーちゃんとボディガードのデメル。
すっかりなじんでしまったので 別れが淋しい。
でも この作品は 何度も読み返すだろう。
こんなにわからないままじゃ くやしいもの。
ずーっと前の話。
これはイケる! と思って 即書店に行って探したのだが
1巻を手にして 思わず唸る。
bonoさんにも 絵的にはいまいち なことを言われてはいたのだけど
青年誌にはありがちなことなので たいして気にかけていなかった。
しかし 表紙にいる男の顔を見て いきなり怯む。
全然好みじゃない・・・。
ギリシャ人か?
(ギリシャ人がどんな顔なのか 全然わかってないのに
ひと目見て ギリシャ人だと思った)
とにかく
主人公とおぼしき男の顔が 著しく好みでなかったため
その場は出直すことに。
文庫になるのを待つという手もあるし・・・
(文庫になっても絵は変わるはずがないが 表紙からいなくなる可能性は高い)
その後 本屋に行くたび 逡巡していたのが
どうしても踏み切れないでいた。
よほど 顔の相性が悪かったということか。
主人公の顔のせいで 買えずにいた「イリヤッド」だが
通販の注文価格を調整する都合で思い出され
めでたく購入の運びとなった。
(同じものでも 通販だとその場で目にしないので 寛容になる)
その後も 帳尻合わせで ちょこちょこ買っていたら
(長編漫画は 通販の帳尻合わせによく使われる)
なんと 完結してしまったのだ。
ついに読むときが来た!(大げさな)
かくして 長い月日を経て
まるで好みでない顔の男の物語を読み始めることになったのである。
主人公は ギリシャ人ではなくれっきとした日本人。
入矢修造という名の骨董屋で タイトルの入矢堂は店の名前である。
彼は 元は考古学者で 何やら一大スキャンダルを起こして
詐欺師呼ばわりされ その道からひっこんで暮らしている。
そんな彼のもとへ 幻のアトランティス探索の依頼がくる。
ただ アトランティスを探す冒険物語なら なんてことはないのだが
なぜか古代から アトランティスを探す者は暗殺されることになっている。
入矢にアトランティス探索を依頼した資産家も 何者かに殺害される。
当然 入矢にも魔の手は迫る。
トレジャーハンターとアサシンの物語だったのだ。
入矢は アトランティス探しに邁進はしない。
日本と外国とを行ったり来たりしながら
まるで関係のない日常の出来事をはさみつつ
少しずつ前へ進んで行く。
その過程で 次々と都合よく新発見をしていくのだが
このあたり 虚実がうまく混ざり合って
謎ときの興味が倍増するようになっている。
しかし いかんせん 読んでいるこちらの知識が乏しすぎて
巻が進めば進むほど ついていけなくなっていく。
できることなら いちいち立ち止まって
関係諸方面の勉強をしてから進みたいところだが
そんなことをしていたら 読み終えるまでに
たっぷり3年はかかりそうだ。
こんな物語を構築するなんて ただ者じゃないね〜と
初めて 作者に注意を向ける。
東周斎雅楽という人の作だが
明らかに どこかで見たようなペンネーム。
そう言えば 「マスターキートン」の作者名も
こんな洒落を使っていなかったか。
ちょっと調べてみたら 同一人物だとある。
な〜るほどね
もっと調べてみたら 関係はあるけど 違う人物だとある。
やっぱりネットはあてにならない。
まあよい。
いずれにしても ただ者ではないということだ。
(結局 作者には興味がないわけね)
ただ者でない人が紡いだ物語には
わからないことが充満している。
細部のわからなさはともかく
(基本知識が足りないのだから 仕方ない)
本筋にも理解できない点はたくさんある。
これは プロット云々の問題ではなく
もはや宗教観の問題である。
頭では何とか理解できても 心情として理解できないのだ。
知ることの 罪と罰を知れ。
命を賭しても 知ることを諦められない人間の性を思う。
さて 謎ときももちろんだが
登場人物たちの性格描写もなかなかのものである。
みな どこかしら人間愛に満ちていて憎めないのもよい。
私のお気に入りは
入矢のおかーちゃんとボディガードのデメル。
すっかりなじんでしまったので 別れが淋しい。
でも この作品は 何度も読み返すだろう。
こんなにわからないままじゃ くやしいもの。
この記事へのコメント
イリヤッドは全然入ってきません・・・orz
セットで買えたら絶対読んでから売ろうと思ってますが・・・(^^;
セットで買えたら絶対読んでから売ろうと思ってますが・・・(^^;
Posted by 1ststep at 2007年09月15日 17:34
>1ststepさん
これは なかなか手放さないでしょうねえ。
1巻買って 途中でやめる人もそうそういないでしょうし・・・。
店主さまが 蜘蛛のように思えてきました(笑)
これは なかなか手放さないでしょうねえ。
1巻買って 途中でやめる人もそうそういないでしょうし・・・。
店主さまが 蜘蛛のように思えてきました(笑)
Posted by 如月カカシ at 2007年09月16日 01:51
網張ってる蜘蛛状態です、確かに・・・(^^;
Posted by 1ststep at 2007年09月16日 11:06
祝!読了。
一冊なら 「ふーん」と手に取ってみようと
思うかもしれませんが、15冊となるとなかなか・・・。
しかも、
>表紙にいる男の顔を見て いきなり怯む。
そうなんですよ(笑笑)。
入矢は表紙に持ってくるべき顔じゃない。
でもあえてああいう使い方をする!
なんか、挑戦してる感じですよね。
決して表紙買いが行われるような、
所有欲を促す類のデザインじゃない!
「キートン」や「ARMY」のデザインは
洗練されてましたからね・・・。
>入矢のおかーちゃんとボディガードのデメル。
このあたりキャラの「優しさ」がいいですよね。
不器用な一生懸命な感じの。
>かくして 長い月日を経て
>まるで好みでない顔の男の物語を読み始めること
>になったのである。
魚戸おさむ以外の人が描いていたら
どうなっていたのかを想像してしまいますが、
あの困った顔をした入矢の画がいい味出しているので
これでいいのだと思います。
ニコス・コーの浦沢アクションには笑えましたが。
こんな話ができるのも、
カカシさんに読んで頂いたおかげです。
同じ「教養として」とするには「エヴァ」とは
全然違ってきますけど、おっしゃる通りかなりの本格派です。
この話はいろんな物語のもとになってる部分が
分かっていいと思います。
(こういう神話のプロットみたいな部分は
ありとあらゆるアニメの元になってますからね!)
読破お疲れ様でした。
一冊なら 「ふーん」と手に取ってみようと
思うかもしれませんが、15冊となるとなかなか・・・。
しかも、
>表紙にいる男の顔を見て いきなり怯む。
そうなんですよ(笑笑)。
入矢は表紙に持ってくるべき顔じゃない。
でもあえてああいう使い方をする!
なんか、挑戦してる感じですよね。
決して表紙買いが行われるような、
所有欲を促す類のデザインじゃない!
「キートン」や「ARMY」のデザインは
洗練されてましたからね・・・。
>入矢のおかーちゃんとボディガードのデメル。
このあたりキャラの「優しさ」がいいですよね。
不器用な一生懸命な感じの。
>かくして 長い月日を経て
>まるで好みでない顔の男の物語を読み始めること
>になったのである。
魚戸おさむ以外の人が描いていたら
どうなっていたのかを想像してしまいますが、
あの困った顔をした入矢の画がいい味出しているので
これでいいのだと思います。
ニコス・コーの浦沢アクションには笑えましたが。
こんな話ができるのも、
カカシさんに読んで頂いたおかげです。
同じ「教養として」とするには「エヴァ」とは
全然違ってきますけど、おっしゃる通りかなりの本格派です。
この話はいろんな物語のもとになってる部分が
分かっていいと思います。
(こういう神話のプロットみたいな部分は
ありとあらゆるアニメの元になってますからね!)
読破お疲れ様でした。
Posted by bono at 2007年09月16日 18:43
>1ststepさん
古書店の主が 自分の欲求のために 客を待ってる
という図式は 考えたことありませんでした(笑)
古書店の主が 自分の欲求のために 客を待ってる
という図式は 考えたことありませんでした(笑)
Posted by 如月カカシ at 2007年09月17日 00:41
>bonoさん
決して表紙買いするデザインではないから
bonoさんのお勧めがなければ 永遠に読んでなかったのは間違いありません。
入矢に限らず 考古学ものには
人間的に厚みのある人物が多く登場しますよね。
ある意味 究極の 人への興味が原動力になっている学問だからでしょうか。
本当に この作品はネタ元が明らかなので いよいよ勉強したくなりますよね。
私は イソップとギリシャ神話しか精読していないので
道は遠すぎますが せめてかじるくらいはしたいと思います。
因幡の白ウサギにはびっくりでした!
決して表紙買いするデザインではないから
bonoさんのお勧めがなければ 永遠に読んでなかったのは間違いありません。
入矢に限らず 考古学ものには
人間的に厚みのある人物が多く登場しますよね。
ある意味 究極の 人への興味が原動力になっている学問だからでしょうか。
本当に この作品はネタ元が明らかなので いよいよ勉強したくなりますよね。
私は イソップとギリシャ神話しか精読していないので
道は遠すぎますが せめてかじるくらいはしたいと思います。
因幡の白ウサギにはびっくりでした!
Posted by 如月カカシ at 2007年09月17日 00:50

