2009年12月30日

谷原章介


土曜スタジオパークを観ました。松本清張ドラマスペシャル「顔」で主演を演じる谷原章介が登場です。だいたい以下のような感じでしたよ

・デビュー作の映画「花より男子」で、日焼けサロンに通えと言われ、黒くしたら、照明さんから「いいかげんにしろ」と言われました(笑)現場であくびをしてしまったら、中島ディレクターから「お前の芝居を撮るため、みんな集合してやっているのに、その本人があくびするなんて冗談じゃない!」とおこられ、ショックで男泣きしてしまいました。叱られたことで、役者人生を15年続けられたと思います
・(デビュー作からしばらく間があいて)同期でデビューした藤木直人が、ドラマでど〜んと売れ、僕もああなれるのか不安に思っていた部分がありますね。大きな転機は、今の事務所に入って、マネージャーや社長やスタッフに出会え、「救命病棟」で連ドラのゴールデンで初レギュラーだったことです

・代表作は映画「ハンサム★スーツ」。若い頃は恋敵の役が多かったんですが「ニューデザインパラダイス」でコメディー路線のベースを作ることが出来ました。僕ら映像系の役者は、肉体的な言語が舞台系の役者に比べて少ないんですよ。舞台系の役者は何回も同じ芝居をしているので、体の中にすり込まれているんですね。肉体的な言語みたいなものが。僕ら映像系の役者は、同じ芝居を何回も試すチャンスが無いんです。「ニューデザインパラダイス」でそれができ、その笑いの集大成が「ハンサム★スーツ」ということです  

松本清張ドラマスペシャル「顔」を引き受けるに当たり、緊張しましたね。松本清張さんは、本はそんなに読んでいなかったけれど、映像をいっぱい観てきているじゃないですか。その作品でNHKで主役をやらせて頂き、どう演じるか最初わからなかったんですね。本を読んでイメージできなかったんです。その時代の空気感みたいなものを出すことができるか不安に思いました
(「顔」は1956年に発表した短編小説。「顔」を含む短編集で日本探偵作家クラブ賞受賞)
・ミステリーは最初からネタバレしているんですよ。ある事件の謎がわかってしまっていて、あとは犯人である僕が演じた井野がつかまるかつかまらないか、どういう風に逃れるのかがポイントです

・僕のおやじが満州帰りなんですよ。引き上げてくるときの話を聞いたり、松本清張さんの本を読んで、当時の大変さを思います。時代が大変だから何をやっても許される訳ではないと思うんです。井野は、時代のせいで多少損をしている部分はあるが、犯罪を犯したのを時代のせいにしたり、彼を猟奇的な殺人者にすると、リアリティがないと思いました。真っ白でも真っ黒でもない、混沌と一緒になっているような
・人間は良い面も悪い面も混在している気がします。井野はどういう風に殺人を犯すのか、その道程を大事にしたかったんです。どうして殺すことになるのか、殺した後どう思っているのか。そういった意味で人間のキャラクターの厚みを出すため、良い面というか人間ぽい所と、その人間ぽい人が殺人を犯したという両方を描きたかったんですね
・時代が大変だからといって、何でもやっていいことになったら、その時代を生き抜いて来た人はみんな大変なことをやっていることになるじゃないですか。大変な中でも流されないで、きちんと支えた人だったり、きちんと真面目に生きた人がいっぱいいるから、日本はこんなに発展してきたと思うんですよ。だからそこだけは逃げたくなかった

・内なる声をかぶせるモノローグが多かったんですよ。だから無言の芝居をスタジオやロケで録ったものに、音声をかぶせていくんです。なのでモノローグを想定した上で、どんな表情をしたらいいのかと現場で作っておいて、その後でどんなニュアンスのモノローグを、ここは明るくやったらいいか、もっと暗めで行こうかとかとやったので、その場だけではわからなかったですね

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谷原章介 疑惑の焦点!?
(1)谷原章介が思わず原田夏希の胸を触るシーンで、原田夏希を困らせた?
・確実にセクハラですね(笑)台本に書いてあるなら、気分よく仕事をしたいので、そのための雰囲気作りは大事でした→原田夏希がVTRで登場し、疑惑が晴れた!
(2)スタッフから、飲みに連れて行ってくれたとき女の人にアタックさせられ困ったという疑惑→スタッフからの手紙で疑惑が晴れた!

・(大河ドラマ「龍馬伝」で桂小五郎を演じる)大河ドラマ「新選組!」で自分が伊東甲子太郎を演じました。桂小五郎を石黒賢さんがやり、石黒さんのイメージがあったので、今回どういう風にしようかと悩みました。福山雅治さんとも初競演で、僕としてはドッキリしていたし、黒船にもドッキリしました
・桂は剣は立つけれど、死ぬまで一回も刀を抜かなかったという話があるんです。それが、人が良かったからだという話と、度胸がなかったという話といろんな説があります。今回は、冷淡ではなく、鋭利な頭が切れる男にしたいと思いました。彼がなぜ斬りあいをしなかったかというと、弘法も筆の誤りじゃないですけど、万が一の失敗で命を落としたくなかった。だからとても現実家だったのではと思うんですね。長州藩において、高杉晋作が倒幕派に傾いているときに藩の中にいて、かたや佐幕派に傾いたときには藩から出て奇兵隊を作ったりと、出入りが激しいんです。でも桂はずっと藩の近くにいたんですよね。そういった意味で現実派の人だと思うので、そこら辺を演じたいと思います(谷原章介は第4回からの出演だそうです)

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谷原章介を作った2つの言葉
(1)役者はレストランで目立つ席に座れ(浅野さんの言葉)
・売れなかったとき、浅野さんがニッポン放送の「リトルショップオブホラーズ」にキャスティングして下さったんです。観劇や音楽会に連れて行ってくださり、自分の中の感性を磨くことを教えてくださった。レストランで「お前は人目につく仕事をするんだから、目立つところに座んなきゃだめだ」と言われたのがこの言葉です。人に見られる仕事をしているのに、人に見られることを照れるというか、肝が座りきってなかったんでしょうね。そのときは。浅野さんに言われ、どういう風に見られるか意識しなければいけないか、どこで前に出るべきなのか、と考えるようになりました。ドラマ「大奥」のとき、浅野さんはガンに侵されていたんですけど、病院へ行くと開口一番「お前だめだ、あんな芝居は」とダメ出しをするんです。ありがたいと思いました

(2)好きか嫌いかシンプルに考えろ(ブラザートムの言葉)
・ブラザートムさんは「ミラクルブラインドボーイズ」で一緒になり、僕にとっては家族ですね。仕事の相談にのってもらったりしていたんです。仕事は自分の好き嫌いだけで判断できないときが多いじゃないですか。僕はこうしたいんだけど、全体のことを考えるとできないと、答えがでない矛盾したことが多々あるじゃないですか。自分の中でもんもんとしたピークのとき、トムさんに相談したら「好きか嫌いかシンプルに考えろ」と言われました。「頭でいくら考えようが、大事なことはお前の中に答えがあるんだから、嫌いと思ったら、嫌いを好きにする必要はない。嫌いは嫌いのまま、やらなければいけないのならやればいいし、好きならできなくても、それが大事なんだということを、お前の中で思ってればいいんだ」としかられました。それ以降はシンプルに考えるようになりました。出来るできないは関係なく、僕がどう思うか胸の中に持っておけば、その仕事が自分の思う方に行こうが行くまえが、あまり気にならなくなったんですよ

<質問コーナー>
(自分の顔の中で好きな所は?)→耳が好きです。ちょっと外に出ていて、小さい頃からデビルイアーと呼ばれてました
(落ち込んだとき乗り越える方法は?)→落ち込んでないフリをしないようにしています。ちょっと早めに回復しますね。あとは酒を飲みます(笑)
 


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