November 24, 2011

投票に行こう。

 この週末、27日の日曜日にわが町・大阪では知事&市長のW選挙投票日を

迎えます。全国的に話題になっている橋下氏(維新の会)を中心とした「大阪

都構想」が大きなキーワードとなり、府民・市民は何らかの選択を突きつけら

れたカタチになっています。私も大阪府民であり、大阪市民であるからには、

当事者としてどんな小さな行動であろうが、一票を投じるという行動で意志を

示そうと思っています。しかし、難しいのは「都を選択すれば改革派」で「府

&市を選択すれば保守派」という単純構造ではないことです。また、話題化さ

れればされるほど、雑音も多くなり誹謗中傷も含めた情報過多の中から、進む

べきより良い道を自らイメージし、投票し、投票した以上「進んでゆくプロセ

ス」をチェックし続けることを覚悟する必要があるのです。何れにしても、私

は大阪は経済を中心とした日本都市構造の二極化や多極化などと言う前に、個

性的な人間都市(生活者都市)として自由と責任が個々に委ねられる脱・近代

日本都市を目指さなくてはいけないと考えています。

 それは大阪の歴史を考える上で、最も保守的かもしれないし、あるいは戦後

(大阪で戦後というと『大坂の陣』らしいけど、ここは太平洋戦争です)の日

本社会を見ると超革新的なことかもしれません。ひとつ言えることは、大阪は

戦後の東京都とは異なり「アジアの混沌」の中で育ってきた日本最大のカオス

都市なのです。たとえば私の高校時代の同級生がネット上で大阪市生野区の選

挙状況のことを嘆いていました。税金は払うものの選挙権はない・・・。その

ような生活者も含めて独自の歴史と文化を築いてきた都市でもあります。その

特色を活かすためには「社会的弱者が暮らしやすい街」を第一義に考えること

も大切でしょう。商業の存在も重要です。ただ、それも純粋な資本主義経済と

は異なる地域密着性を必要とするものです。大阪都になるならば「商業特区」

として事業税を独自化し「地域文化税」を課すような税制も必要かもしれませ

ん。橋下氏が叫んだとしても、それに委ねる帝都ではない「自由都市」を生活

者が議論してゆくきっかけにする必要があります。また反橋下も選択したとし

ても、現状のまま「事なかれ主義」で衰退してゆく社会に甘んじるわけにはい

きません。

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 私は今回の大阪の選挙を、各々が責任を有する生活者(当事者)として投票

に行く機会として捉えています。無投票(投票しない意志)の先に責任は育ち

ません。責任を感じない者に自由は訪れません。

 たとえば、今年何度か耳にした94才の作家(ジャーナリスト)であるステフ

ァン・エセル氏が昨年上梓した本の話題を、今日の朝刊(朝日)で、高橋源一

郎さんも紹介していました。本のタイトルは「憤れ!」。とても短いオピニオ

ン・メッセージです。朝日新聞の朝刊を引用すると『半世紀以上前、私たちは、

不正に対して戦いました。世紀を越えていま、世界はまた、経済格差や様々な

差別に苦悶しています。青年諸君、どうせなにもできやしないんだ、と諦めな

いでください。あなたたちをダメにしようとする全てと戦ってください。これ

からの時代を作るのはあなたたち自身なのです』ということです。日本のマス

メディア(ジャーナリズム)もその「経済格差」を引き起こした社会構造の中

に組み込まれ、ある意味もっとも優遇された既得権益で「重要な権力」を錆び

付かせてしまいました。しかし、この10年を振り返ると日本にもインターネッ

ト上に有名無名を問わず多くの識者が登場し、旧来のマスメディアに取って代

わる思考的刺激を伝播する基盤が出来上がったように思います。SNS(フェイ

スブックやツイッター)と呼ばれる機能普及の中で、このような「刺激」が、

知識開陳の欲望処理や行動を伴わない理想論に終わることのないムーヴメント

が胎動しはじめるのはいよいよこれからだ、と思っています。だから、私も努

力しなきゃいけないし、勉強しなくちゃいけないと思っています。行動する者

たち、責任や決定権を持つ立場に辿り着いた者たち、何かを変えようと表現す

る者たちに対する批判や批評は、自らが責任を背負う覚悟と共に発せられるべ

きものだと肝に銘じたいと考えています。

 だから自ら(それぞれの街に暮らす生活者自身)が、どんな社会にしたいか

を朧げながらもイメージし、まず選挙に行きましょう。

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