April 20, 2012

本当に適応力が必要なこと。

 ダルビッシュ。まだまだ
 本領発揮からはほど遠いんだろう。
 でも、三度目にして安定感が出た。
 前回試合後の自身の発言は、
 「必ずMLBに対応できる」。
 うん、逞しい。



DSCF1393MLBサービス.jpg


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April 13, 2012

スポーツにおける「区別」の意義






サッカーは自分にとって
“池”だった。
なかったら干しあがって
死んでいた。
この本の著者は
サッカーの存在価値を
そう書いている。



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Posted by kix_lax at 23:04  |Comments(0)TrackBack(0) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

April 08, 2012

主役は、ゲーム自体。

京セラドーム大阪の
“色”が変わった。
「ウォーターネイビー」と
呼ぶらしいが、濃紺である。
以前より数段観やすくなった。
球場の色は、
奇をてらってはいけない。


京セラドーム色変更.jpg


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Posted by kix_lax at 23:48  |Comments(2)TrackBack(0) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

March 19, 2012

国境なき価値創出サークル

3月19日、月曜日 
明日はまた祝日か・・・。
朝日新聞の日曜版グローブが
最近のお気に入り。
SPORTS記事もこっちの方が
本紙よりオモロい!


朝日グローブ(亜細亜蹴球).jpg記事つづく→
Posted by kix_lax at 22:13  |Comments(0)TrackBack(0) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

February 15, 2012

■斉藤和巳がブルペンに立ったと聞いて。

 深夜、家(仕事場)に戻り、ネットのスポーツニュースをチェックすると、

「ソフトバンク・斎藤和巳、ブルペンに入る。本人はコメントなし(こんな投

球で言うことなし)」という短いニュースが目に留まる。短くても想像力が喚

起される感慨深いニュースはある。

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 斉藤和巳投手。といっても選手登録ではなくコーチだ。2008年から4シー

ズン登板はない。34才で、再びプロのマウンドに上がることを目指している。

あくまで想像だが「もう一度」を実現しなくては自身の現役生活に決着をつけ

られない野球選手の一人だろう。2003年(もう9シーズンも前)20勝投手と

なり、同じくセリーグで20勝を記録した井川慶(当時阪神)と共に沢村賞に

輝いた。ダルビッシュ以前、ダルビッシュ同様の凄みを感じる投手だった。

2003年はホークスが日本シリーズを制したシーズンだ。斎藤投手は優勝の立

役者であり、その知名度は自ずと全国区となった。長身から投げ下ろす投球フ

ォームは美しく、ストレートの伸びは言うまでもなく、何より落ちる球(フォ

ーク)はテレビで見ていても魅了されるものがあった。「ただ投げている」だ

けでも見る価値のある数少ない投手の一人だった。高い勝率が物語るのは、と

にかく「打てない(打たれない)」投手だった。

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 もともと右肩に難があった。怪我を抱える選手に「if(イフ)」を書いても

意味はない。厳しく言うならば、それも選手の才能(資質)の一部であり、

「怪我抜き」で優秀であっただろう選手を語れば枚挙に遑がない。しかし、斎

藤投手に球団をはじめ多くのファンが執着するのは、数シーズンに渡り圧倒的

な先発能力を実証したことと、幾度も「完璧」な記憶的な投球を披露したこと。

そして29才という全盛期のシーズン中に、右肩故障(疲労)が再発し、その後

「休眠」という現役を断ち切れない状況で現在に至っているからだ。事実、球

団も「復調すすれば、再び選手登録する」という条件で、現在コーチとしてホ

ークスに在籍している。

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 ただ、野球は言うまでもなくチームスポーツだ。投手と言えどもチームの一

員である。「この選手の引き際は・・・」と想いを込めるのは、決して選手一

個人の意地だけでは計れない。

 03年、それはホークスにとっても(当時、福岡ダイエー)記憶すべき日本

一のシーズンだった。今シーズン同様、FAによって、工藤、武田、若田部と

いった実績のある先発投手がFAで次々とチームを離れ、一時は怪我で打者転

向まで示唆された斉藤和巳に期待が寄せられたシーズンであった。王監督はシ

ーズン前から実績のない斉藤和巳をエースに指名し、公然とその期待感を口に

した。そして新人の和田投手と共に、ローテーションを守り、チームを優勝に

導いたのだ。その期待に応え、完璧な投球で20勝を挙げた斉藤和巳は、個人

の名誉と共に、新生ホークスの王者としての基盤を築いたのだ。そのチームは、

フレッシュな和田や杉内が投手陣に加わり、井口、松中、城島が主軸に座り、

川崎が二番レギュラーの座をつかんだシーズンだった。また、王監督にとって、

ライバル星野監督の阪神タイガースと日本シリーズを戦ったシーズンだった。

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 斉藤和巳は調べてみるとポストシーズンでまったく記録を残せていない。阪

神対福岡ダイエー、星野対王のこの日本シリーズでも斎藤は勝星を記録してい

ない。しかし、初戦の先発は、互いに20勝を達成した真のエース井川と斎藤の

対決となった。井川、斎藤とも勝敗はつかなかったものの、先制点を許さなか

った斎藤の踏ん張りにより初戦を制したダイエーが、4勝3敗で阪神を敗り王監

督が宙を舞った。万人が認めるところだが、たとえ日本シリーズで勝星に恵ま

れなかったと言えども斉藤和巳の鮮烈な活躍なしに新生ホークスの日本一はあ

りえなかったシーズンである。

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 非情の世界、実力の世界と称されるプロ野球と言えども、「チーム」として

戦うシーズンの積層は「個の存在」を無視して歴史を紡ぐものでは決してない。

逆に言えばチームに栄冠をもたらした選手の引き際を蔑ろにするような球団に

「常勝の歴史」は刻まれない。斉藤和巳投手が、コーチとしてホークスに在籍

し、今日キャッチボールと言えどもブルペンに立ったことは、ホークスの馥郁

たる歴史として多くの人々が願う未来への一歩であり、FAで、川崎が、和田が、

杉内が去った2012年において、その歴史を味わう上で感慨深いことだと思う。

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 蛇足かもしれないが、その2003年日本シリーズを戦った、阪神タイガース。

スターティングメンバーを務めた主力で残るのは金本知憲、一人である。

 今岡、赤星、金本、桧山、広澤、アリアス、片岡、矢野、藤本。指名打者採

用の初戦のメンバーは金本しか残らない。先発投手の井川はアメリカへ渡り、

伊良部はこの世を去り、下柳は昨シーズン限りで阪神のユニフォームを脱いだ。

金本知憲も立場こそ違え、斎藤和巳同様、右肩に爆弾を抱えながら、確実に現

役終盤のシーズンに挑んでいる。ついつい「選手個人の意地や引き際の美学」

として、それらの光景を眺めてしまうが、チームの伝統として「次へつなぐ」

意地や美学を軽んじてはならないと思う。
 

Posted by kix_lax at 03:45  |Comments(0)TrackBack(1) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

November 19, 2011

私は「清武英利氏の行動」を支持します。

 私はクビになった清武代表(株式会社読売巨人軍)に会ったことはないし、

話も聞いたことはありません。だから、彼がやったことを自己顕示欲だけでや

った愚かしいことなのか、立場をわきまえない破廉恥なことなのか、そんなこ

とは解りません。私はこの運慶を書いていて「あなたは何を知ってるんですか?

何を偉そうなことを書いてるのか?」と意見をもったこともあります。確かに

取材している訳ではないし、何も知りません。しかし、やっぱり感じることは

あるし、考えることはできます。そして、誰かを無闇に傷つけるのではなく、

感じることを書くことは自由です。意見の違うものは反論すれば良いのです。

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 私が清武氏の行動に対してはっきり言えることは、彼が「会社に対して(特

に誰も文句の言えない王のように君臨するトップに対して)独断で反旗を翻し

戦い、破れ散った」ということです。

 読売ジャイアンツは、その会社名に「読売巨人軍」という名称を残していま

す。多くのメディアは読売ジャイアンツだけはチーム名を使うことなく、球団

名(会社名)の巨人軍を使用し続ける特例に甘んじています。

 そういまだに「軍」なのです。

 「軍」とは、言うまでもなく「厳しい秩序を持って編制された軍人の集団」

という意味です。厳しい秩序は絶対であり、それを破ることは死を意味します。

また絶対服従の規律を持ってトップの方針を妄信することを常とします。命令

は理屈による善し悪しや議論を重ねるものではなく、唯一無二の「実行すべき

こと」です。そして「軍」の目的は、自らの理想を達成し、守る(維持する)

ことです。

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 よく考えてください。特にマスコミにいる方々、記者の方々、よく考えてく

ださい。スポーツは誰かの理想実現や顕示欲のために存在するものではありま

せん。ましてや「軍人」の思想を反映し、「軍」の規律に従うものではありま

せん。誤解されているのは、勝つためのトレーニングや戦術など自らを律して

勝負にかける行動を軍隊や軍人の行動規範とダブらせることがあるというだけ

のことです。スポーツ自体の存在価値やスポーツクラブのあり方などは、まっ

たくもって「軍」を参考にするものではありません。もっとも日本の場合、昭

和の時代までは戦前につくられた「軍」ありきの教育体系に組み込まれた「体

育会」が主流となり、軍体制を模範とした規律の中にスポーツが存在していま

した。その中には、郷愁を覚える良きこともありました。しかし、社会全体の

成長や変質の中で考えるならばそれは変えなければならないことです。スポー

ツは私たちが暮らす社会全般の中で、誰もが歓び、楽しみ、豊かさを享受する

ための共通財産のひとつとして育ててゆくものなのです。

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 「巨人軍という“軍”の規律を破った」者は、根本的に「軍を潰そう」とし

たのです。目を向けなければいけないのは、その根本こそが清武氏の投げかけ

たニュース性であり、彼の性格や巨人軍のゴタゴタなどどうでもいいことなの

です。ましてや「やり方がまずい」や「タイミングが悪い」などの批判はジャ

ーナリズムが取り上げる中ではレベルの低い論点です。日本シリーズ直前とい

うタイミングの悪さを「野球の最も注目されるべきゲームを冒涜する行為だ」

と指摘する関西のスポーツ新聞の一面は、いつも阪神タイガースの秋季キャン

プにおける「どうでもいい」話題ばかりでした。「論点外し」としか思えない、

同じような発言をする他球団の幹部たちは1988年パシフィック・リーグ激戦

の最中、名門・阪急ブレーブスがオリエント・リース(現オリックス)への身

売りを発表した事実を忘れたのでしょうか。近鉄と西武が僅差で優勝を争い、

近鉄が川崎球場で崖っぷちの死闘を行っている試合最中の記者発表でした。日

本プロ野球の経営者サイドの旧体制に、野球を社会の共有財産として大切にす

るような風習は元々なかったのです。

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 「清武クビ」を報じる記事の多くは、この「やり方のまずさ」と「タイミン

グが悪さ」を二大根拠として、国民に絶大な人気を維持する長島氏の「清武批

判コメント」も紹介する構成を採用しました。メディアが意図する世論形成は

明らかに、この件に関しては読売巨人軍と渡辺主筆に逆らわないという姿勢を

維持したのです。

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 私は前述の「運慶における偉そうな物言い」に対して「スポーツ・ジャーナ

リズム」という反論をします。もちろん大言壮語、酒席の議論です。でも、そ

んな話の後、私はいつも真剣に「俺にとってスポーツとは何か」「そのことを

トピックにする意味は何か」を考える中で、私にとってスポーツを語るとは

「自分が暮らす社会のことを考えること」であり「人と人のつながりの中で、

少しでも多くの人々が笑顔になること」を願う気持ちの発露だと考えるように

なりました。スポーツが文化として、様々な町と人の暮らしの中に根付いてい

けばいいのです。どんな競技でも、老若男女多くの人にとって・・・。

 だからこそ、このニュースを「清武のエゴ」「単なるコーチ人事の読売内の

ゴタゴタ」で終わらしてはいけないと考えます。渡辺主筆の偉大なる実績を踏

みにじるためではなく、新しい価値観の中で変化してゆくための議論において

根本を変えてゆくためのニュースとしてジャーナリズムはこの事件を捉えなけ

ればならなかったのです。

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 ジャーナリズムの基本は「事実とは何か」を考え伝えるところにあります。

事実とは視点により景色が変わるものです。「清武の行動」とは、彼の人とな

りや野望に関係なく、「事実」として捉えるべきところは「スポーツというも

のを軍の理論により統制しようとする旧体制に対する反乱」なのです。そのき

っかけや兆しをニュースにしないメディアなど「事なかれ主義の先鋒」にしか

過ぎないのです。

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 たまたま、この記事を読んでいただいている方々の中にも、自身の勤める会

社の古い体質や自らの地位を守るために強権を発令する上司や役員に「目を醒

ませ!」と憤る方々が少なからずいらっしゃるでしょう。その捨て身の行動を

「やり方のまずさ」と「タイミングが悪さ」で片付けられては、なんの改革も

ないままことは収拾してしまうのです。

 野球というスポーツ、NPBという組織、アマもプロも含めた日本の野球に話

を戻しましょう。「清武の行動」は、まず「球団とは誰のものか?」に対する

問題定義です。次にオーナー、社長、GM、監督(コーチ)といった「チームを

動かす役割と権限はどうあるべきか?」の再考を求めるものです。さらに、こ

のニュースをきっかけに新しい潮流をつくるならば「巨人軍という自ら球界の

盟主を掲げる保守本道からの問題定義により、NPBはどのように改革され、野

球界をどう充実させてゆくのか?」という国内問題と「MLBを筆頭とした国際

野球の中で、どのような共通ルールをつくってゆくのか?」の議論の発端にす

ることも可能かもしれません。

 だから私は「清武の行動」を支持します。
 

Posted by kix_lax at 14:44  |Comments(0)TrackBack(0) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

November 10, 2011

足せない数字。

 二日ほど「運慶」の更新をサボっている間に、急に寒くなった大阪です。
紅葉が一気に進むと思われますが、こういう気候条件では「紅葉の色づきがあ
まりよくない」と「紅葉専門家(そんな人いるのか?)」がおっしゃっていま
した。
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 さて、スポーツの話題も休むことなく日々更新されています。錦織選手(男
子テニス)も大躍進、中学生の体操選手も、ゴルフの上田桃子さんの優勝も、
寒くなろうが、なんだろうが、活躍の話題に事欠きません。またCXは必死でバ
レーボールW杯をプッシュし続けるし、サッカーW杯のアジア予選や野球の日本
シリーズも控えています。
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 しかし、今日は11月10日。早いもので明日は東日本大地震から、まる8ヶ月
となります。暑さも寒さも復興の日々には同等の負担となります。とくに凍て
つく冬は人々の心を閉ざしやすく、前向きな気持ちを萎えさせるものです。以
前この運慶にも記したように「話をずっと(最後まで)聴き続ける誰かがいる
ということが被災された人々の心を和らげる」ということを知りました。寒さ
厳しい被災各地と数多くの被災者の皆さんに対して、目を向け耳を傾ける姿勢
を持続していこうと思います。
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 ところで先日深夜のBS-NHK番組で考えさせられたことがありました。それは
北野武さんがフランスへ行く番組でした・・・。

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 クリスチャン・ボルタンスキー(美術家)と会い、その作品を鑑賞するため
に、北野武がパリへ行く。私の事務所で深夜垂れ流しにしているモニターの中
で、たまに気になる言葉が耳に飛び込む。いつも企画がうまくはかどらない時
にやる気晴らしだ。その晩も私はそれをやっていた。「一人一人異なるから・
・・」ボルタンスキーの作品コンセプトと思われる言葉を通訳が日本語にする。
「震災で亡くなった人々も、合計数じゃなくて、ひとつひとつ固有の人生があ
る」と北野武が反応する。ボルタンスキーが「アン・プリュ・アン・プリュ・
・・」と呟く。亡くなった人々の人生は、合計数で理解するものではなく1+
1+1+の連鎖で捉えるということだろう。

 私はその通りだと思いました。

 11月11日、あれからカレンダーを8回めくり、夏が終わり秋が深まり、そし
て冬を迎えようとしています。死者の数は増え続けています。行方不明者の数
は「心の希望」をあざ笑うかのように死者の数に移行してゆきます。私は何か
ふさわしい感想を言葉にすることを考えました。でも、そのTVから聞こえてき
たボルタンスキーの言葉に従い「アン・プリュ・アン・プリュ・・・」を実感
してみることにしました。升目を定めて「1+1+1+」を打ち込んでみました。
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1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+
1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+
1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+
1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+
1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+
1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+
1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+
1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+
1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+
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 3月11日の大地震で少なくともこれだけの人々の生活(人生)が奪われまし
た。今も増え続けています。明日、誰かに「ありがとう」を言おうと思ってい
た人、「ごめんね」を、「さよなら」を、「こんには」を、「よろしく」を、
「ごちそうさま」を、「愛してる」を、あるいは無言で笑ったり、怒ったり、
泣いたりしようと思った人たちが亡くなりました。

一人一人の思いを合算することはできません。
一十百千万では数えられない数字があるんだと感じました。


Posted by kix_lax at 20:47  |Comments(0)TrackBack(0) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

November 02, 2011

名将は、偶然から生まれない。

 ラルーサ監督引退情報の記事に、たまたま「名将・ラルーサ」を「名称ラル

ーサ」とする誤植があり、逆に「名将」という形容に注目できました。面白い

「誤植」も時には、ありですね。言いたいことは判るし、「名称ラルーサって、

いまさら名前紹介されても!!」とツッコミどころもあるし・・・。ま、そん

な誤植の話はともかく、「名将」とは何か?辞書には「すぐれた武将・名高い

大将」などと説明されています。もちろん名将は、勝負を勝利に導く「結果」

をもたらした人に与えられる「称号」です。ただ、勝率の高い大将(監督やマ

ネージャー)が上位から順に「名将」と呼ばれるかというとそうでもない。ポ

イントは「勝利の戦略にアイデンティティーがあったか?」ということです。

監督としての創造性だったり、独自性という物です(昨日の記事につながりま

すね)。

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 セントルイス・カージナルを率いて2度目のワールドチャンピオンになった

ラルーサは、勝率の点でもトップクラスです。1979年から32年間絶え間なく

MLBの監督を務めたラルーサは、実に14シーズンポストシーズン進出へと自チ

ームを導きました。さらにワールドシリーズ進出が6度、頂点に輝くこと3回。

しかも三度目のワールドチャンプを決めて勇退という申し分のない成績です。

さらに重ねると32シーズン率いた球団がたったの三球団。これは言うまでもな

く、すべて長期政権だったことを意味します。

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 さて、では日本の我々は兎も角、地元アメリカの野球ファンも「名将ラルー

サ」と聞いて違和感がないのは、それだけなのでしょうか?そこに先に書いた

「勝利の戦略にアイデンティティーがあったか?」という部分が、やはり加味

されていました。昨晩、たまたまアジアの野球を取材中のアメリカ人記者

(MLB担当)にお会いする機会があり「ラルーサ名将の所以」を尋ねてみまし

た。彼は即座に「ラルーサが名将?いやカンセコ、マグワイア(オークランド

時代)やプホールズ(セントルイス)をはじめ、ステロイド恩恵監督だ」と言

いました。しかし、それはジョークで、即座に名将として明確な基準を三つあ

げました。

 ひとつは戦術の確立です。最初にラルーサが監督に就任した時が1979年。当

時、先発や救援投手(抑え)という役割分担はあったものの、明確なクローザ

ーやセットアッパーという定義はなかったということです。そこでラルーサ監

督は、現在の選手契約にも影響を及ぼす「1イニング限定」「セーブがつく状

況での登板」など、「投手」というポジションを「スターター」「セットアッ

パー」「クローザー」という三つのポジションに明確に分類した最初の監督だ

ったのです。そのように「9人(10人)でやる野球(ラルーサが最初に監督に

なったホワイトソックスは、指名打者導入8年目のアメリカンリーグでした)」

という概念を25人(ベンチ入り選手数)で行なうという明確な戦術を確立した

監督といえるそうです。

 ふたつめはパフォーマンスです。采配の意図を明確にし、結果責任を背負い

ベンチの中での命令系統を遵守するという至ってあたりまえのことの徹底です。

ただし、彼(記者)曰く、そのあたりまえのことを意識的に実行するマネージャ

ー(監督)は、そう多くないということです。もちろん、試合中の表情や態度に

おいても「その後の試合展開を見越した上」での計算されたパフォーマンスがあ

ったと彼は言いました。

 そして最後は、コミュニケーション能力です。有名な話では、ラルーサ監督は

英語とスペイン語を駆使するバイリンガルです。最初の「戦術」にも影響するこ

とですが、各選手の役割を明確にするコミュニケーションを徹底したということ

です。打順を与えられた意味、投手の登板機会、代打・代走・守備交代の意味が

徹底されるためにはコミュニケーション能力が重要だということです。思い起

こせば、セントルイス・カージナルス最初のワールド・チャンピオンの時に

「このチームの真のMVPはソーだ」と、田口壮の名前を挙げたことは我々日本

人にも鮮明な記憶として残っています。

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 このように「名将」と呼ばれる理由には、「優勝したから」ではなく「優勝

の可能性を高めた」論理的な根拠が存在するのです。結果論だけで、「名将」

という称号が与えられるほど甘くはないということです。顧みて、我が国では

監督やコーチを決定する時に、どれほどの論理性を重んじているのでしょうか?

もう少し詳しく書くならば、ラルーサ監督がロースター(ベンチ入り25選手)

全員に使命を与えたように、監督を補佐するコーチ陣にも、監督が実行する戦

術・パフォーマンス・コミュニケーションに適合した人材が必要なのです。

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 昨晩、ラルーサの名将たる所以を、そのアメリカ人記者に聞いた時に、私が

はっきりと感じたことは「論理的に監督を選ばない限り、真の名将が誕生する

はずもない」ということです。レベルの低い話と思われる方もいるでしょう。

あるいは「日本にも川上監督や野村監督のような名将がいたじゃないか」と思

われる方もいるでしょう。しかし、突然変異や偶然のような産物として「名将

の誕生」を願っているようでは、その領域に本当の文化は育たないということ

を私は感じたのです。

 セントルイス・カージナルスが来年の監督を誰にするのか?これは見物です。

もし今シーズンベンチにいたマグワイアが監督になるようでは、アメリカの野

球も大したことはありません。ただ、論理的(監督としての明確な資質を根拠

に)新監督選びを行なうならば、我々はまだまだ「アメリカの野球」に学ぶこ

とがたくさん残されているということです。


Posted by kix_lax at 14:26  |Comments(0)TrackBack(0) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

November 01, 2011

子供たちが未来を創る

 「もう11月、残すとこ今年も62日」なんて書かない。って、書いてしまっ

た。京セラドームでは都市対抗野球の決勝。「行こう」と思っていたが、19時

からの予定をキャンセルできずに、結局行けず仕舞。同じ東日本のJRとNTTと

いう「特異大企業」対決の決勝戦になったことが、とてもとても象徴的だと思

います。三菱重工や新日鉄、住金、そして松下電器(パナソニック)、東芝で

はない。開会式の時にも書いたが、この意義ある大会を維持して野球の底辺を

広げてゆくためには「特異大企業」だけが生き残るような状況を放置していて

はダメだと思います。1960年代に約250チームあった社会人野球は、現在80

チーム(企業登録)程度。問題はクラブ登録のチームをどのように成長させて

ゆくかという、今まで私たちが経験してこなかった課題を抱えているのです

(約80の企業登録チームの中にも、関西メディカルスポーツ学院や日本ウェ

ルネススポーツ専門学校のように、元来の“大企業”の士気を高めるといった

目的ではないチームも含まれています)。京セラドーム大阪では、たったいま

JR東日本が初優勝したようです。


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 さて、今日は少年サッカーの取材を通して日本のサッカーの未来に警鐘を鳴

らす記事(スポーツナビ)を昼食を採りながら読みました。池上正氏(IKO市

原アカデミー代表)の豊富な少年サッカー指導歴から、氏のオピニオンを取り

上げた物でした。


 簡単に主旨をまとめると「ボールタッチを増やすために11人制を8人制に変

更した」ことに伴う、目指すべき姿(少年サッカーが)の相違点がポイントで

した。人数を少なくしてボールタッチが増えたから、パスがよく回るとか、フォ

ーメーションがきちんとしたということを評価しても仕方ないということです。

重要ポイントは「個々の創造性をどう伸ばすか」という点にこだわる必要があ

るということです。なんとか点をとってやろうと躊躇なく攻める、守らなきゃ

いけないと思い、フォーメーションを無視しても守る、そのような「自分で考

えて、自分で決断・行動する」といったパフォーマンスをする機会を増やさな

ければいけないと記事は唱えています。現場ではまだまだ「決められた通りの

ことをする」「人と違う行動をすることを嫌う(恐れる)」という風潮が強い

とありました。


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 なるほどと思いました。少年サッカーの現状から「未来の日本サッカー」を

憂いているわけですが、これはサッカーだけの問題ではないでしょう。ラグビ

ーもそうかもしれないし、体操や陸上といった個人競技にもあてはまることで

す。さらには学問の分野や企業活動にも通じるところです。また、冒頭に書い

た「スポーツ社会をどのように整備してゆくか」といった社会戦略構築の人材

育成にも不可欠なことだと思います。
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 「作る」のではなく「創る」。

 この違いは、たとえば設計図や工程表に沿って「組み立てを行う作業」と、

どのような設計図自体を「自らが創り上げる」か、それほどの違いがあると考

えます。日本語では同じ「つくる」ですが、もし英語にした場合、makeと

createほどの違いがあることでしょう。createの場合「人との差異」は、武器

にもなるし、タレントにもなるものでしょう。「創造性を教える」ということは、

ひょっとすると現状のサッカーの場やスポーツのシーンの中では難しいかもしれ

ません(非効率ということです)。特に子育て真っ最中の読者の皆さんには、よ

く考えてもらいたいと思います。創造性とは自発性の中からしか生まれてこない

のではないでしょうか?「創造性を教える」や「創造性を鍛える」ということは、

元々無理な話であり、もし「教育」として取組むならば「自発性を生活の中で植

え付ける」ことを意識的に行なう以外ありえないと考えてしまいます。それは、

まさに父母(あるいは、その代わりを務める者)と幼児教育(小学校低学年の教

師を含む)の人間力が問われる問題です。私は、子育てを終えた年齢にあり(だ

からこそある意味)客観的に言えるのかもしれませんが、「未来の日本サッカー」

=「未来の日本社会」を考えると、創造性は不可欠です。だからこそ、子育て真

っ最中のお父さんやお母さん、あるいは幼稚園や小学校の先生には「ゆとり(子

供にとっての)」ではなく「やる!という言葉を引き出す状況」とその後始末を

背負う責任を持ってほしいと思います。もちろん、その責任は社会全体で背負う

ことですね。もう、子供たちをみんなで見守り、不慮の事態に責任の所在をなす

り付け合うようなことは止めましょう。

 子供が元気に「やる!」と言える環境を!

 そして、大人がそれを笑顔で見守り、いちいち批評や非難をしない環境を!

 そんなことを考えさせられた記事でした。


Posted by kix_lax at 22:38  |Comments(0)TrackBack(0) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

October 18, 2011

信濃グランセローズが黒字になった。

 日本人男子として、はじめて世界ランキング30位に昇格した錦織のテニスも

現場で見てみたい。内村の体操も、モニター越しではなく、同じ空気の中で感

じてみたい。スポーツは本当に大志を抱く様々な人々の想いを乗せて、様々な

場所で、様々な競技として、日々動いている。でも、もう少しファンとして、

野球のハナシを続けよう。

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 昨晩チェックした埼玉西武vs.千葉ロッテの試合は、埼玉西武に多くのミスが

出た。もちろん対する千葉ロッテとは今シーズンの「いま」に関していえば、

モチベーションとプレッシャーが全然違う。「普通じゃない」ことが埼玉西武

側に多く出たとしても、何ら不思議はない。特に二塁手の原にとっては、いた

たまれないシーンが幾つもあった。延長になり、最後のチャンスにバッターボ

ックスへ向かうのも、その原であった。Jスポのカメラは、そのとき、興味深い

シーンをとらえていた。前打者の栗山の敬遠が確定した時に、ベンチ前で渡辺

監督が原を呼んだ。無表情の原が監督に近づく。渡辺監督は原のユニフォーム

を引っぱり顔と顔を密着させる。笑顔で何かを囁いている。原の両頬に手をあ

てて、優しく叩く。試合後の報道によると、監督は「過ぎたことを考えても仕

方ない、今日のことは忘れろ。そして、この打席だけに集中しろ」と原を励ま

しバッターボックスへ送り出したという。原は三振に終わった。バットを叩き

付けて悔しがった。チームメイトが原の尻をポンと叩く。ベンチに戻り、原は

俯き、しばらくの間、泣いていた。スタンドでは、原の名前を大きく書いた

「拓也」というボードを掲げた女性ファンが泣いていた。プロ野球という最高

峰のエンタテイメントの世界にも、高校野球からずっとつながる純真に野球を

想う心が充満している。それは長い長いペナントレースの最後の山場に、堰を

切って流れ出すものだ。また、そういうものが流れ出すチームは、素晴らしい。

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 そんな感想を抱きながら、今朝、朝日新聞をチェックしていると、連載の

「地域スポーツノート」にBCリーグの黒字チームの取材記事が掲載されていた。

長野県中野市をホームとする信濃グランセローズも2010年度に経常利益197万

円の黒字を計上したという。これは、スポーツビジネスに於いて画期的なこと

である。地元の理解と協力がその大きな要因になっているという。その記事を

読んでいると、こんなくだりがあった。『長野県中野市の担当者は熱っぽく語

る。市民が一体となって応援できるものがある幸せ、子どものあこがれが身近

にある喜び。市はこの価値を「買った」のだという』。そうなんだ、スポーツ

ビジネスを志す者、興業化する者たちには、「お金」の前に、この理想がなく

てはならない。お金儲けは無理だとしても、ステータスや「タニマチ」気分を

味わう道楽だったり、本業の広告宣伝のためだったりする先に、スポーツ本来

の爽快さはやってこない。やはり、その町(地域)に暮らす人々の血税が少し

ずつ貯まり、そのお金で「この地域を素敵にするんだ」という理想に燃えた

「公(地方自治体など)」が、スポーツの活性化において、もっとも重要な

役割を果たすことになるのだろう。

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 これは、決して「独立リーグ」だけの問題ではない。NPBの問題でもある。

NPBの盟主を名乗る球団の大ボスでさえ「球団経営は赤字なんだよ」と決めて

かかっているのである。本当にそうなのだろうか?スポーツの原点に返り、プ

レーする選手たちの涙や情熱や、応援する人々の純真な涙や歓喜に触れたとき、

長野県中野市であろうが、大都市であろうが、スポーツが「そこにある」ニー

ズやウォンツは確実に存在し、時代が変わろうとも消滅することはないのであ

る。

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 スポーツを興そうとする人々や会社。それは、まず地域とその暮らしに密着

することを考えなくてはいけない。特に野球のように「高校野球」という特別

なイベントを育ててきた国にとって、そのスポーツは「人々の暮らしの中」に

あることを大原則にしなくては育たない。プレーする選手自身も当然その中に

ある。そして、そこからのつながりを切ってしまって「プロ」は存在しない。

『市民が一体となって応援できるものがある幸せ、子どものあこがれが身近に

ある喜び。市はこの価値を「買った」のだ』この言葉を忘れずに野球のことを

考えてゆかなければならない。そうすれば「価値ある錬金術」の機会は必ず生

まれてくる。

Posted by kix_lax at 14:51  |Comments(2)TrackBack(2) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

October 09, 2011

ナビスコカップの改革論

 トレーニングしながら、雨で中断を繰り返したア・リーグ・チャンピオン・

シリーズ(プレーオフ)の第一戦を観る。最後はテキサスの若きクローザー、

ネフタリ・フェリスが完璧に抑える。昨年新人王をとったばかりだが、堂々と

したもの。今年のリーグチャンピオンシリーズは、いつも以上に実力伯仲の感

じなので、セットアッパーやクローザーのできが、命運を分けるような気がす

る。この日、テキサスのブルペンに残った投手は、二人の日本人、上原と建山

の同級生コンビ。これは延長になった場合、ロングリリーフも可能ということ

だろう。リリーフ陣の充実度で言うと、ナショナル・リーグの三人のクローザ

ー経験者を有するミルウォーキー・ブルーワーズが、ひょっとすると、あれよ

あれよとトップまで駆け上がるかもしれない。そのためにもカージナルスの今

世紀最強打者、プホールズを抑えなくちゃならない。で、爆発が待たれるフィ

ルダーJr.が、どうなるか・・・。いずれにしても、どんどん進むMLBのプレー

オフは、どうしても観てしまう。このテンポ、ほんまに日本も見習わなあかん。

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 さて、今日はナビスコカップ(サッカー)の準決勝二試合の話。すでに鹿島

が名古屋を破り決勝へ進む。で、いまからG大阪vs.浦和の試合がはじまる。ア

ジア予選で各チーム、チームの重要選手を欠いての準決勝は、若干寂しい気も

する。それよりも、今日の話題は、そもそも「ナビスコカップ」の位置づけに

ついて。

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 ずばり言って、もう少し考えなければ、どんどん「微妙な位置づけ」のカッ

プ戦になりつつある。Jリーグにおいて、レギュラーシーズン(リーグ戦)と

天皇杯(高校や大学のチームも参加できる)はいい。ここは、野球も是非見習

って欲しい、W(ダブル)興味の楽しみを味わうことができる。で、ナビスコ

カップは、当然のことながら「ネームライツ」により「ナビスコ」となってい

るが、本来「Jリーグカップ」という大会である。その名の通り、J1のもうひ

とつの頂上決戦なのだが、どうしても代表戦やACL出場チームの日程調整など

が難しく、徐々に盛り上がりに欠けるような状況が否めないのだ。もちろん決

勝は季節的にもそれなりに盛り上がるのだが、他の試合に関しては、「Jリーグ

公式戦との差」があまり明確されていない。そろそろ改善すべき時期にあるの

ではないだろうか。

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 たとえば、J2の底上げと注目度アップを視野に入れて、J1とJ2の全クラブ

による1次グループ予選を組むのも一手ではないだろうか。今シーズンで言え

ば、なぜかJ2降格になってしまったFC東京の存在などJ1の各クラブにとって

も無視できないような気がする。またJ2に昇格してきたクラブにとっても、日

本の頂上を感じる(いい緊張感)ゲームマッチが可能となる。さらには、「フ

レッシュカップ」のような位置づけにする(U23のような年齢制限をつける)。

また、JKカップとして、韓国と日本両国クラブチームの日韓最強クラブ・カッ

プ戦とする、等々。いずれにしても、せっかくタイトなスケジュールの中で、

リーグ戦、カップ戦、天皇杯の三つの大会を開催する以上、それぞれ性格と特

徴を明確化することにより、さらに充実した環境ができあがると思う。もちろ

ん、現状でも「悪い」わけではない。たとえば野球に比べれば、代表線も含め

様々な興味を年間を通じてちりばめているのがサッカーである。

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 そういえば、野球も「侍JAPAN」の意匠を広告会社からNPBに移すことに成

功し、常時「侍JAPAN(日本代表チーム)」を結成する体制となる。はたして、

どんなマッチメイクを考えているのか?それより先に、二軍の扱いを一軍傘下

の独立チームとして、各試合の興行力アップと積極的な試合確保(日本津々浦

々の野球マーケティング戦略含む)を早急に進めなくては衰退の歯止めが利か

ない・・・。最後に野球の話になってしまったが、サッカーは更なる国際化と

若年選手の試合機会創出を目指して、野球は古い体質(固定概念からの脱却)

からの改革を目指して、試合そのものの興味を高めてゆければ面白い。

Posted by kix_lax at 17:41  |Comments(0)TrackBack(3) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

October 06, 2011

統一球の問題に対して

 野球の話題を続けていきましょう。「あまり野球ファンではない」という方

でも、今シーズンの「統一球(飛ばないボール)問題」は一度やニ度耳にした

ことがあると思います。昨シーズンまでは、球団ごとに指定球の中から自チー

ムの使用球を採用して、中には「弾性に優れた飛ぶボール」などと揶揄された

ものもありました。それを世界基準(野球の場合、米国に近づける)で行こう!

ということで、今シーズンの「統一球」ということになったわけです。決して、

悪いことではなく、WBC二連覇の世界王者として「国際大会で違和感を感じな

いように」と配慮することは良いことです。ストライクとボールの表記(カウ

ント順)を変更したのも、その国際化の一環です。

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 さて、統一球はどのように変わり、なぜ飛ばないのか?そこを簡単に説明す

ると「ボールの作り方が雑な方を採用した」と言っていいと思います。革の選

び方、縫い方、芯の周辺(ボールの大部分)など、荒い方が弾力性を減退させ

る訳です。それ以外の特長として「すべる(従来よりすべりやすい)」「重い」

といった噂もありましたが、今シーズンの幾人かの投手のコメントを聞いてい

ると、バラツキがあります。「気になる」投手もいれば、「気にならない」投

手もいるのです。これは大リーグへ渡った日本人投手たちの様々な反応からも

納得できることです。問題はやはり、革材料の使用部位と作り方による弾力性

の違いだと考えて問題ないでしょう。

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 各チームがついに残り20試合を切ったところで(一番残している阪神が残

18試合)、やはり驚くのは打撃力の低下です。その原因に統一球以外の「ス

トライクゾーンの広がり」を挙げる人もいますが、やはり統一球が大きく影響

していることは間違いないでしょう。何と言っても、千葉ロッテの本塁打数43

本、広島の47本は、驚異的な少なさです。ちなみに千葉ロッテの昨シーズン

の本塁打数は126本(144試合終了時)です。いくら西岡をはじめ主力選手が

入れ替わったと言えども、この減少率は「驚愕」といって過言ではありません。

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 これは、象徴的に「千葉ロッテ」を取り上げているだけで、NPB12球団全体

を見ても実は「驚愕」的事態であることは変わりありません。昨年の総本塁打

数は、1,605本。1チーム平均133本/144試合となります。これに対して、

今シーズンの総本塁打数は、878本なのです。1チーム平均73本/132試合

(全消化試合の平均)。もう最終到達点を予測するまでもありませんが、今後

残試合で79本のホームランが飛び出す計算になるので、総本数957本止まりと

いうことになります。実に昨シーズンに比べ648本(1チーム平均54本減)の

ホームランが消失したことになります。これは、ホームランのみの得点数

(1本塁打あたり1.55得点)を計算しても1チーム当たり83点から84点の得点

減ということになります。もはや「ボールにより野球の質が変わった」と言っ

ても過言ではないでしょう。

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 ところで「国際化」というキーワードで、手つかずになっている大問題は、

球場の大きさです。所謂「こすったあたり」が本塁打になってしまう可能性の

ある球場、たとえば東京ドーム、横浜スタジアム、神宮球場などの問題点です。

現実に、本塁打数減少の今季に於いて、読売95本、ヤクルト83本、横浜73本

と、セリーグ本塁打数上位三チームが、これらの球場をホームとしていること

も、偶然とは言えません。たとえばこれらの球場を広島の新球場クラスにした

場合、さらなる本塁打数の減少が予想される訳です。恐らく3球場で150本ぐ

らいの本塁打が「まぼろし」となるでしょう(1試合両チームの合算)。そう

なると、NPB12球団本塁打総本数は800本塁打ということになるのです。

「1球団平均66本時代」と考えてください。まさに、今まで慣れ親しんでいた

日本のプロ野球の「半分の本塁打数」で各試合をイメージすることになります。

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 「面白くない!もとの飛ぶボールにもどせ(球場もこのままでいい)」とい

う意見も、すでに出始めているようです。これだけの大激減となると、そのよ

うな意見が飛び出すことも理解できます。しかし、俺は反対です。何故なら、

この結果は「予測できたこと」だからです。たとえば松井秀喜は日本10年間で

平均33本のホームランを毎年打ってきました。その日本を代表する「ホームラ

ンを打てる打者」が、MLB9年を終えて平均19本です。前回のWBCで、MLBの

球場を使用した第二ラウンド以降の試合で、優勝の日本、準優勝の韓国、そし

て地元アメリカは、それぞれ5試合を行いました。その5試合で、韓国は7本、

アメリカは5本、そして日本は1本の本塁打を放ちました。しかも覚えている方

は少ないと思いますが、日本唯一の本塁打は「ホームラン狙い」ではない内川

の放ったものでした。「同じアジアの韓国が7本も打ってるんだから、たまた

まだろ」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、現地で韓国と日本の決勝戦

を見た実感で言えば、韓国の選手たちのバットスイングのスピード、鋭さ、そ

して体躯も含めたパワー(力量)は、日本の選手たちと比較すると雲泥の差が

ありました。もうひとつ、今シーズンの結果から実証すると、ラミレス(読売)

が49本から18本に激減、ブラゼル(阪神)が47本から12本に激減しました。

これも松井秀喜の逆で「アメリカでは10本程度打てるか、打てないか」の打者

が、日本でホームランを量産している証拠となるわけです。

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 「日本人はホームランが打てない」と結論づける必要はありません。事実、

皆さんご存知のように埼玉西武の中村は、すでに44本の本塁打を放ち、一人で

千葉ロッテの総本塁打数を上回っているのです。また古い話ですが、阪神に在

籍したフィルダーは38本(454打席/106試合/長打率.628はセ・リーグ最高)

を放ち、翌年からMLBに復帰し、その後、約10年間MLBを代表するホームラン

打者として活躍しました。この二人をイメージしてもらってもお解りのように、

身体的に重量感と柔軟性があり、バットコントロール(特に入角)が飛距離を

伸ばす打ち方で、下半身を活かした(バットスイングのスピードに頼らず7〜

8割の力でも)打者が出現すれば、「このボール」でもホームランが打てるの

です。

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 ここからは、俺の私論ですが「ホームランが必要ならば、そういうタイプの

選手を育てればいい」のです。今までが「そうでなくても30本以上打てる打

者が存在する環境で野球をやってきた」ということです。これは、たとえ野球

に国際大会がなくても(WBCが潰れても)チャレンジすべきことです。もし無

理ならば、日本独特の「ホームランに頼らない野球」を極めて行けばいいのです。

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 球場に足を運べば、打者が放つ飛球の音や角度で、ポップフライ系のものな

のか、真芯で捉えた当たりなのかは解ります。前者のような当たりが、たとえ

ば東京ドームの左中間や右中間に飛び込んだ光景を何度見たことでしょうか?

ライナー性の当たりが両ポール際に飛び込むホームランは、いいのです。ただ

「外野手が取るべき当たりが1点以上の得点になる」そんな幸運が存在してい

る野球は悲しいのです。だからこそ、今シーズンの「統一球」で、驚愕のホー

ムラン数激減であろうが、MLBの強引さでWBC参加がなくなろうが、「ボール

はそのまま、球場はさらに広く(MLBクラスに)」を基本に、日本の野球を考

えるべきです。

 と、書いてる最中に、東京ドームでラミレスのホームランが出ましたね。

どんなホームランか、まだチェックしていませんが(笑)。

Posted by kix_lax at 18:55  |Comments(0)TrackBack(0) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

October 05, 2011

野球場という囲いの中にあるもの。

 暗い秋雨の一日、いかがお過ごしですか。今日は会議と打合せの合間に、身

体のメンテナンスに行ってきました。若干疲労が蓄積しているようで、歳をく

うと、こういう時に普通にトレーニングをやるとマイナスになってしまうので

す。軽いストレッチ風の水泳でトレーニングは切り上げ、スポーツトレーナー

のタマゴのいるマッサージ店で1時間だけ「ほぐし系&ストレッチ系」のマッ

サージをやってもらいました。「右の肩甲骨周辺の筋肉の疲労がひどい」と指

摘され、鍼(はり)治療まで薦められました。鍼は、いやです・・・。そんな

こんなの暗い雨の大阪から、スポーツの話題をお届けしましょう。雨の一日の

終わりに、できるだけ、味わい深く酒を飲むことができるようなトッピックを

探してみました。

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 やっと事務所に持ち込んだ「本」の話題です。先日のLA行きで手に入れたお

宝本「Ballparks/yesterday & today」です。米国は「野球場の記憶(記録)」

だけで、これだけの本ができてしまうのです。眺めているだけでもいいもので

す。(コトがおこる)舞台には、建築構造的なデザイン性能だけではなく、パ

フォーマーたちの記憶が風景をつくり、人々の脳裏に残存してゆきます。「舞

台」をデザインするならば、パフォーマーには野球選手のみならず、その「コ

ト」を目撃した観客の歓喜や悲哀までもが刷り込まれてゆくことを理解しなけ

ればならないと痛切に感じます。「舞台」を設計すること。それは、その記憶

の積層をイメージするところからはじめなければいけないのだと、つくづく思

い知らされる本です。

お宝本2.jpg

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アメリカにも「建築構造の効率性」を優先したBallpark's architectureの時

代がありました。しかし、その風景には「何かが足りない」ことに気づき、こ

の10年の間に、さらなる新建築ラッシュ期が訪れたのです。アメリカが気づい

たことは何だったのか?俺はそこに思いを馳せたくて、この本を購入しました。

もちろん俺自身の仮説はあります。「原風景への回帰欲望」だと想像していま

す。簡単に言ってしまえば、いつでもネクタイを外し、ハイヒールを脱ぎ捨て

て、子供のときの純真にドキドキした空間が、その「囲いの中」にあることを

欲求する人々のウォンツです。エントランスをくぐれば、その空間が「わっ、

と広がる」、そういった「環境転換装置」として、ballparkを捉え直したので

はないでしょうか。

昔読んだイギリスの小説にも「フットボールのスタジアム」をそのように位置

づけた物語がありました。また、「park」という語源を調べてみると、「囲い

(多くの場合は、内側に逗留性や一時的な日常性の停止を意味するものがある)」

という意味に行き着くのです。俺はそのような思考や発想によって生まれるス

ポーツ環境は、子供たちの心を育む「感動」の質すらを変質させていくのでは

ないか、と考えてしまいます。日本のスポーツシーンにも、早くそういう価値

を模索する議論や考え方が定着することを願います。

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 さて、この本の序文に、こんな一節があります。"Whoever wants to know

the heart and mind of America, had better learn baseball." In a similar vein,

whoever wants to know baseball had better learn ballparks. This book is

a start.「アメリカの心を知りたいならば、野球を注意深く観察する方がいい。

同じように、野球とは?を知りたいなら、野球場が紡いできた風景の歴史を知

るべきだろう。この本は、そのはじまりである」。訳と言うよりも、そのような

意見を汲み取ることができます。それは、固有の文化としてのスポーツを高ら

かに誇っている凛とした姿勢を感じさせてくれます。

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 野球場で贔屓のチームを熱く応援することは、当然のことであり、素晴らし

いことです。ただ「勝負」とは、勝つこともあり、負けることもあるものです。

うまく行くときもあれば、そうでない時もある。「勝負」である以上、勝つ確

率を高めるための戦略や戦術を練ってゆくことは当然です。球場という空間で、

観客がその戦い方に賛同の喝采を謳うのも、非難のブーイングを叫ぶのも、素

晴らしいエネルギーの発散です。しかし、その時間、その環境が、勝った負け

たの「星取り表」を得るだけの場所では、心の豊かさに欠けているような気が

するのです。「戦いの場」でありながら、たとえばスポーツが戦争と異なるな

らば、「球場(スポーツの競技場)」とは、時の中で変質し、風化する人生の

中で、同じ風景を見失うことなく「あの日と同じように」一喜一憂できる「囲

いの中」であって欲しいと思います。大袈裟に言うならば、選手の顔は変われ

ども、同じ野球がそこにあり、普遍の祝祭性が空間を包み込んでいる。

 たとえば、老人が子供たちに年齢という時間の積層差を取り外して、「今の

プレーはね・・・」と話しかけ、歓びを分ち合えるような環境であることを。

Posted by kix_lax at 20:18  |Comments(0)TrackBack(0) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

September 12, 2011

2011/09/11という特別の日に。

 考えがまとまらずに、更新する日が遅れてしまった・・・。もっとも「まとま

る」はずがないか。見守り、考え続けて行く日々は、生きてる限りずっとずっと

続く。どちらも、それだけの意味を持つ出来事だ。

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 あの日から、10年。テロとの戦いとは何であったのだろうか?10年前、ニュ

ーヨークから世界を駆け巡った光景は、明らかに「犠牲者であるアメリカ」を印

象づけた。たとえ、その背景に何があろうとも。アメリカ合衆国は「悪」を滅ぼ

すために、報復するために、正義の戦いを始めた。ところが、そこから何も生ま

れてこなかったことが、事実である。強いて言うならば「民主主義とは何か?」

という問いかけを、さらなる多くの不幸と犠牲を生産しながら問いかけ続けてき

たことが唯一「生まれてきたもの」だったとも言える。「ひとつの価値観やスタ

イルを守る民主主義は嘘である」。たとえば俺はそう思う。そのことが実証され

た10年であったと考える。アメリカ合衆国は、戦争泥沼をもってそれを知ったの

ではなく、皮肉にも経済大不況(金融システムの構造的崩壊)という「金絡み」

で多分その事に気がつきつつある。金がもたらす豊かさ。その「勝者(金持ち)」

が握るひとつの価値観。その上に立脚した「ガラスケースの中の民主主義」。そ

の脆さや儚さを知らされた10年ではなかっただろうか。

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 あの日から、半年。震災からの復興はどう進捗したのだろうか?半年前、東北

(東日本)から世界を駆け巡った光景は、明らかに「犠牲者である日本」を印象

づけた。たとえ、その背景に原発問題が包含されていても。日本は「被災」から

立ち直るために、生存のために、悲しみを乗り越える戦いを始めた。ところが、

そこに文明がもたらす不条理が立ちはだかった。強いて言うならば「豊かさとは

何か?」という問いかけを、無条件の行動で復興速度を上げなければならない最

中に、思考し、戸惑うことが唯一「生まれてきたもの」だったとも言える。「豊

かな生活を追求し続ける事は虚像を生み出す」。たとえば俺はそう思った。その

ことが問われた半年だったと考える。日本は、天災復興をもってそれを知ったの

ではなく、皮肉にも原発人災(絶対的安全神話崩壊)という「利絡み」で多分そ

の事に気がつきつつある。利がもたらす豊かさ。その「勝者(利権者)」が握る

盲目的価値観。その上に立脚した「臭いものには蓋をする利潤追求型社会(弱者

にリスクを押し付ける社会構造)」。その空しさや恐怖を知らされた半年ではな

かっただろうか。
記事つづく→
Posted by kix_lax at 17:55  |Comments(0)TrackBack(0) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

September 07, 2011

全盛期に、自分意志で、跳ぶために。

 新幹線の中で書いている。車窓に映る景色は青と白と緑の光の世界。いい天気

だ。「ひととき(車内誌)」に荻原智子(競泳)復帰〈ロンドへ挑む〉の記事が

載っていた(吉永みち子のtext)。「そうか、あのスレンダーで、ストイックで、

少しナーバスな感じの『ハギトモ』ちゃんが、31歳になって復帰してるんだ」と

思った。人生には様々な事がある。知識として知っていても、歳を重ねて実感し

なければ理解できないような目的や夢や「生き甲斐」もある。
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 伊達公子は本格的コンペティション・プレーヤーとして復帰する時に「日本女

子テニス界への刺激(ある意味、喝)」を、そのモチベーションとして強調した。

しかし、「あの時(若い頃)とは違うテニスとの関わり方」=たとえば萩原の言

葉を借りると「マスコミが作る〈私という選手像〉に合わせるのではなく、自分

が評価する選手としての自分」を欲する気持ちが、歳の熟した伊達公子にも確実

にあったと思う。
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 おっ、もう品川か。お片付けしなくちゃ。一仕事終えてから、続きを書こう。
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 で、続き。

 最近、アスリートの「復帰」のニュースが増えている。それは、裏返すと「強

制的にやらされていたような若い時代」と「もう一度、自分の意志や計画でチャ

レンジしたいという自我の熟成期」が分かれているという見方もできる。

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 そんなとき、昔、先輩のアートディレクターが言っていた「ライフスタイルな

んて言葉は薄っぺらい。ライフワークを考えなくちゃいけない」という台詞を思

いだす。お金の問題でアマとか、プロを分けるのではなく、趣味とか仕事と分け

るのではなく、「自分自身の生き方(使命)なんだ」と捉えるところに「ライフ

ワーク」がある。

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 スポーツ選手に限らず、最高潮の時に自分の意志で「その事」に相対するため

には、自分の心と頭を鍛える事が不可欠なんだろう。小さい時から、「自分とは

何か」「自分らしさとはどうか」そういうことを考え、イメージする機会を数多

く用意する事が人のバランスのいい成長のためには重要なんだろう。それなくし

て「ナンバー1より、オンリー1」と言われても、何をどうすればいいのか、解ら

ない・・・。

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 決して、萩原や伊達の挑戦が悪いことではない。むしろ素晴らしい挑戦だと思

う。しかし、これからのアスリートや子供たちみんなのためには、「どう歓ぶた

めに、それをやるのか」「どう生きれば、自分らしいのか」そういった疑問に対

して、「まだまだ子供なんだからいいじゃないか」と避けるのではなく、正面か

らぶつかってゆく(問題意識を持ち続ける)ような環境や習慣を育てていく必要

があると思う。

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 それは、現役期間が短いアスリートにとって、引退後の生き方をイメージする

ためにも貴重な自問自答になるだろう。たとえば、小学生のスポーツ選手たちに

「このスポーツをやっていて、何が、どう楽しいんだ?」「なんのために、こん

な厳しい練習を君はやり続けるんだ?」「強くなって、君はどう歓ぶんだ?」。

答えはどうだっていい。子供を子供扱いせずに、そういう質問を投げかけ続ける

大人が(社会が)あたりまえになってゆくことが大切だと思う。

Posted by kix_lax at 16:47  |Comments(0)TrackBack(1) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

September 03, 2011

スリリングな代表戦の裏で。

 アスリートにとって、怪我は付き物といっても過言ではない。サッカー日本代

表が北朝鮮に勝利した裏で、本田が半月板損傷の手術を終えたようだ。怪我をし

たのは8月28日。日本代表に合流するために帰国するが違和感を感じ、即診察を

受ける。半月板損傷の疑いが判明し、CSKA(所属クラブ)の指示で、すぐさま

スペインへ向かう。そして昨日手術を終え、復帰へ向けてのリハビリに入る。
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 今シーズンを棒に振った城島(阪神)も、同じ半月板損傷の手術を受けた。同

じ「半月板損傷」といっても、様々なケースがある。また、サッカーと野球(競

技の違い)では対応の違いがあっても当然だ。
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 しかし現在のスポーツ医学の常識で考えるならば、「身体(手足や肩など)に

メスを入れると選手生命の危機にさらされる」といった時代ではない。むしろ

「手術を受けることにより、さらに能力がアップする」ケースもある(松坂投手

が受けたような手術)。要するに、選手が怪我をおった時に「どのような対応を

するか」といった決定を迅速に行うことにより、アスリート個人にとっては「短

い現役生活」を不必要に無駄にしなくて済む。また、その選手が所属するチーム

にとっては、貴重な戦力を無駄にするリスクが軽減される。
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 怪我防止の備え(トレーニング方法やメンテナンスの充実)と非常時(選手の

怪我)への迅速な対応システムは、スポーツ医学が発達した現在に於いては、ス

ポーツクラブの運営上、必須戦略といえる。 CSKAモスクワが本田の怪我に対

応した(もしくはアドバイス)時間は、怪我をおってからわずか5日間(怪我が

確定してからは、たった三日間)の出来事だった。
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 繰り返すが、競技の違い、怪我の箇所、選手の状態、様々な状況によりそれぞ

れのケースが存在する。ただ、阪神タイガースをはじめ、日本のプロチーム(個

人競技の団体や所属クラブを含め)に、この分野の確固たるマニュアルが存在す

るとは思えない。
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 ビジネスライクの度合いが強いと感じられる欧州のフットボール界(特にビッ

グリーグやビッグクラブ)や北米の四大プロスポーツでは、少なくともこれらの

マニュアルやシステムが重要視されている。また、選手の移籍や契約条項の中で

も、この「怪我への対処能力」が重要視されるケースが多く見受けられる。
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 エスカレートする選手の年俸問題(契約内容)だけでなく、このような選手生

命保護に関する選手と所属クラブの関係や責任の所在なども真剣に検討し、改善

すべき点を早急に洗い出す必要がある。
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Posted by kix_lax at 10:16  |Comments(0)TrackBack(0) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

August 29, 2011

金属バットも、水着も、義足も、平等な議論を。

 どうしても身近にあり、興味もある野球やサッカーの話題に偏ってしまう。世

界水泳や柔道、そして陸上といったビッグイベントが開催されていても、それを

話題にすることができない。とても残念だと思っている。スポーツの生活文化密

着の充実を願う以上、「興味ある、なし」関係なく、多様なスポーツシーンが活

性化してゆくこともとても重要だ。
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 世界陸上に関しては、昨日いくつかのスポーツニュースをチェックしていて思

ったことがある。オスカー・ピストリウスに関することだ。今回の世界陸上「男

子400m」に出場した「義足のランナー」である。素晴らしいニュースだった。

結果は22位(準決勝)で決勝進出はならなかった。それでも快挙であることは揺

るがない。
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 ただ、みんなが興味を持つためにもっと報道して欲しいことがあった。

この「運慶」でも2007年2008年の高速水着問題の時にこのことに触れて

いるが、「義足をどう位置づけるか」といった議論を徹底的しなければいけない。
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 簡単に経緯を説明するとオスカー・ピストリウスという傑出したアスリートが

登場した時に、IAAF(国際陸上競技連盟)は「義足には道具として推進力がある」

として、彼のオリンピック出場を認めなかった。その後、ピストリウス個人の抗

議・説明(アメリカにおける検査結果を根拠に)で、スポーツ仲裁裁判所の判決

として「健常者の国際大会」に出場することが許可された。
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 俺の持論としては、スポーツを「健常者スポーツ」「障害者スポーツ」と分け

る物ではないと考えている。しかし義足などの特殊用具を身につける場合の規定

は、「あたりまえのレギュレーション」として備える(もっというと倫理観を確

立する)必要がある。繰り返すがオスカー・ピストリウスの挑戦は、素晴らしい

ことである。しかし、これを「あたりまえのシーン」に成長させてゆくためには、

みんなが問題意識を持ち、ちゃんとしたルールを確立する必要があると思う。そ

れがなければ、個別に戦い、自ら権利を勝ち取るという労力を障害者に強いるこ

とになる。
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 オスカー・ピストリウスの快挙は、決して「彼一人の偉業(特殊な例)」とい

う話題だけで終えてしまってはいけない。彼のパワーが、「健常者スポーツ」と

「障害者スポーツ」という垣根を少しでも取っ払うための契機として活かされな

ければならない。
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 それは、必ず「スポーツとは何か」を考える機会になる。「特殊な状況を考え

ることで、私には関係ない」といった問題ではない。誰もが堂々と、フェアに、

スポーツに挑戦するために考えるべき重要な問題がそこにある。


Posted by kix_lax at 21:16  |Comments(2)TrackBack(1) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

August 19, 2011

ビッグマネーとロックアウト

 NYに行っている最中、ホテルの部屋のテレビはESPNに合わせていた。話題は

野球とフットボールが中心。シーズン真っ最中の野球と異なり、NFL(アメリカ

ンフットボール)は7月末にロックアウトが解除になり9月からの開幕がギリギリ

セーフというタイミングだった。約1ヶ月遅れの準備期間(新チームの戦術確認

含む)で、やっとのこと各チームの戦術分析や予想が始まったというところだ。

 一方、同じくシーズンオフのNBA(バスケットボール)は、まだまだ深刻なロ

ックアウト中。中心選手の一部は欧州や中国への移籍もほのめかしながら、強硬

姿勢をあらわにする。報道によると「海外移籍(NBA開始後は米国へ戻るという

条件付きで)の信憑性大」とのことだが、俺は正直「パフォーマンス」であり、

本気とは思えないのだが・・・。

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 いずれにしても、世界不況(中国、インドなど一部除く)傾向の中、スポーツ

ビジネスはもろにその影響を受けている。もっともNFLやNBAの労使間争点は、

主に取り分シェアの問題(経営者と選手の利益分配比率)であり、闇雲に「高給

を確保してください!給料をもっと上げろ!」と叫んでいるわけではない。それ

にしても、社会全体が不景気の中、「あまりにも高額化したメジャースポーツ選

手の年俸」に関しては、ロックアウトによる選手側のマイナスイメージも懸念さ

れる状況である。もちろん昔からそうであるように、興ざめによる急激な「ファ

ン離れ」も懸念される。

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 日本においても、昨日の報道では、Jリーグの赤字クラブが増えている。浦和や

名古屋といったビッグクラブも赤字ということだ。スポーツクラブの経営はほん

とに難しい。ただ、日本の場合は「スポーツの社会的定着度」という点で、欧米

とは事情が異なる。そのことを頭の片隅において米国の4大プロスポーツのロック

アウトや欧州フットボールクラブのそれら諸問題を理解して欲しい。

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 俺は日本において「スポーツで金を稼ぐ」状況はまだまだ未開拓である。ダル

ビッシュや金本の年俸を見て、「日本のスポーツ界もすごい」という感想もある

かもしれないが、それはごく一部のレアケースである。もちろん世界のそれと比

べれば「 0」が一つも二つも足りなくなる。日本は欧米スポーツ先進国に比べ、

プロスポーツを頂点としたすそ野の広いスポーツフィールドを創る時代にある。

世界やプロ野球の限られたトップレベルを度外視し、もっと小さなマーケットの

中で、スポーツが自立循環する領域を各地域に創ってゆくことが大切だ。それを

実現するためには選手の年俸も数千万円が限界かもしれない・・・。「夢がない」

と思われる方もいるかもしれないが、「地域の生活文化を豊かにする」「スポー

ツが暮らしに潤いをもたらす」「憧れの対象というプロのアスリートが存在する」

「その環境を支える周辺ビジネスのシステムが確立される」大雑把に言って、こ

の4拍子が整わなければ、変な話、賃金闘争も行えるレベルではない。その実現

に向けて「狭くなった地球」を活用し、高額を稼げるアスリートたちがどの分野

においても積極的に海外へ活躍の場を移してもいいと、俺は考える。現状の「才

能の海外流出」を心配するよりも、スポーツの社会(地域コミュニティ)存在意

義を確立することの方が長い目では重要だということだ。また、30年後の未来を

考えると「流出した才能」が、また日本に優れた「スポーツの意義」を持ち帰っ

てくれる可能性もある。

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 ロックアウトが続くNBAのコービー・ブライアントの動向は「海の向こうの別

世界」の話ということで、18才で「才能の海外流出」してゆく宮市亮くんの活躍

に期待したい。

Posted by kix_lax at 15:23  |Comments(0)TrackBack(1) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

August 15, 2011

戦後66年、たとえば国歌はどうなんだ?

 1945年8月15日、66年前の今日、正午に「玉音放送」がラジオから流れた。




 終戦の日である。

 昨日(今日は休刊日)の朝刊で朝日新聞社説は「今、民主主義を鍛え直す」と
題し、珍しく国民に対しても戒めの筆を走らせた。「マスコミの責任は?」と思
いながら読んでいると、最後に「ジャーナリズムが果たす責任と役割は重い。情
報を官僚らに独占、操作させず、生命や資産が脅かされる可能性のある人全員が
共有する。失敗の歴史を忘却せず使命を果たしてゆきたい」と締める。3・11後
の原発人災も抱える今年の8月15日の社説を、俺が書くならばこのパラグラフか
ら導入部をつくると思う。この国が様々な面でピシッとしていないことは確かだ。
ただ、その中でも「ジャーナリズム」の貧困さは群を抜いている。新聞が戦前、
戦中に、どのような姿勢(オピニオン)を示したのか?いや、それを脇に置いた
としても、戦後の「テレビ+新聞」の高度経済成長時のジャーナリズムは、大衆
に迎合し「骨抜きの快楽傾注」に走ったことは否めない。もちろん骨太のジャー
ナリストも存在した。しかし、その発露のマスコミ自体がマーチャンダイジング
に率先して舵を切ったことは事実である。社説は、まずそこから切り込まなくて
は説得力も共感もなかった。少なくとも戦後66年の52年間を生きた俺はそう思う。

 玉音放送は、国歌「君が代」にはじまり、「君が代」に終わった。


 たとえば、戦後「国家とは何か?」そして「国歌の位置づけは?」「国旗の存
在価値は?」という議論ひとつをとっても、ジャーナリズムは中庸なところでお
茶を濁してきた。「君が代」の内容に問題があるなら、それを徹底糾弾し新憲法
の下、新しい国家観、国歌、国旗の制定を主張してもよかっただろう。もちろん
戦前、戦後に係らず、この国の永き風土と文化に基づいた「国民(その地域に生
きる人)の連鎖」を重んじるならば、その「君が代や日の丸の内容」などを問わ
ず、継承し続ける価値を訴えてもよかった。

 正直言うと、俺は「どちらでもいい」。ただ、ひとつのコミュニティの中で
(共同体の結びつきの中で)生きることを実感するためには「確認すべき標」が
きちんと備わっている方がいいのだ。それは決して排他的な価値観はない。22
世紀にはそれが「地球サイズ(ボーダーレス)」になっていてもいいとすら思っ
ている。しかし、現在2011年を生きる中で、「確認すべき標」は、共に助け合
い、弱者に手を差し伸べ、強者は社会に奉仕・還元し、コミュニティ(国)を最
小単位とした自由と平等の確固たる基盤をつくるためにある。実は、戦後66年
ジャーナリズム(マスコミ)はこの「基盤」にすら、なんの潮流も生み出すこと
ができず、むしろ「凪ぎ状態(事なかれ主義)」をリードしてきたとも考えられ
るのだ。

 
 「SPORTS運慶」として、スポーツの現場を見てみよう。
 判りやすいのは国際大会のスポーツシーン。
 国歌斉唱が行なわれ、国旗が掲揚される・・・。

 「スポーツは国威高揚に利用される」と言われる。しかし「国威」が悪いわけ
ではない。問題はその国威が「どこを向いているか?」にある。それを議論する
ためにも、一人一人が特定のコミュニティの中で責任を有して生きていることを
自覚しなければいけない。そして「そんなことに興味ない」と多くの人々に思わ
せるのではなく、関心を引くためにも標(国旗や国歌)があり、多くの人が楽し
みとして注目するスポーツの国際大会などで、共に歓喜し、その標の中に「どの
ようなアイデンティティーを込めるのか」を考える機会を得る。

 そういうものが民主主義だろう。

 俺は、先週一週間ニューヨークに滞在し、三試合のメジャーリーグのゲームを
観戦した。実はどの試合にも国歌にまつわる小さなエピソードがあった。1試合
目は試合ギリギリに入場すると、ホットドッグを買う行列の人々と販売スタッフ
までが帽子を取り、手を止め、私語をやめ、国歌に耳を澄ませていた。2試合目
は俺の席にアフリカ系アメリカ人のスタッフが飲食オーダーを聞きにきてくれた。
その時に、国歌斉唱がはじまった。するとオーダーを中断し、やはり帽子を外し、
胸に手を当て、最後に十字を切り、その後オーダーを再開した。3試合目は特別
ルームでの観戦だった。俺はテーブルにノートを広げメモを取っていた。すると
ガヤガヤした雰囲気が一瞬静寂に変わった。それでも俺はメモに集中していると、
いきなり隣りの青年に肩をたたかれ起立を促された。そう、国歌斉唱が始まると
ころだったのだ。この連続三試合のシーンを見るだけでも、その厳格さが日本の
球場(たとえば甲子園や京セラドーム)にないことは確かだ。断っておくが「ア
メリカの国威」が理想とする方向を向いているとは思わない。しかし、国旗や国
歌に対する「集中」というものが、すべて排他的行為(人種や宗教的差別、戦争)
に人々を向かうわけではない。何度も言おう「まず最小単位のコミュニティを我
がこととして思う」ための標に向かって、再認識を頻繁に行なうことの価値を考
えなければいけない。その「方向性」がどうあれ、アメリカにはその機会がある。
日本は66年間どんどん希薄になっている。たとえば国民的娯楽と言われるスポー
ツの始まりに、毎試合そういった再認識の機会が「球場という共同体」の中で行
なわれているのだ。

 自分の町の、地域の、国の、贔屓のチームが勝つことを願う。それと同じよう
に、共に暮らす人々のことを、町のことを、社会のことを、我がこととして考え
る。そのための再認識の機会を頭と心に叩き込むために「国家とは何か?」そし
て「国歌や国旗はなんのためにあるのか?」をちゃんと議論しなければいけない。

 新聞やテレビのジャーナリズムは、66年間、
 この基盤中の基盤すら突き詰めることができなかったのだ。


 一方、いま、ネット上で活発な意見を発している人々は、少なからず「国家、
そして国歌や国旗」に再認識を促されなくても、責任を持って共同体を捉え、オ
ピニオンを創ることができる(そう信じたい)。しかし、多くの人々は「それを
好む」わけではない。知識が少ないと言うことで口を閉ざしたり、遠慮したりす
る多くの人々も存在する。でも、誰もが平等に、その立場で、共同体のことを考
え、Yes or Noをちゃんと発する責任をできるだけ自覚しなければならない。そ
のために、国家をどうしたいかを考える一員(運営する責任あるメンバー)とし
て「その歌を聞くべきだ。その旗を見つめるべきだ」と俺は思う。
 もちろん「歌や旗を変えよう」という議論からはじめてもいい。でも、それを
再認識するためにも、たとえば球場で一度きちんと国歌に耳を澄ませてもいい。

 最後に、戦後66年、テレビや新聞には申し訳ないが、ジャーナリズムや議論の
場も、ネット上にシフトしてゆくのだろう。テレビ+新聞世代としては一抹の寂
しさも感じる。もっとも、朝日新聞社説も「ジャーナリズムが果たす責任と役割
は重い」と書いた。決して「マスメディアが果たす責任と役割は重い」とは書け
なかった。彼らもまた。特に骨太のジャーナリストたちこそネット上へ移行する
態勢を整えつつある。

 さて、本当の民主主義のために、本物の議論をはじめようか。

Posted by kix_lax at 14:02  |Comments(2)TrackBack(0) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

July 05, 2011

責めるべきは「私」である。

 新幹線の中。グタグタの汗ビチョビチョで大阪に戻るとこ。

 昨日記事にした“DAYS Japan”を重いのは承知で、二冊鞄の中につめてきた。

時間があって、車中で寝なかったら読もうと思って・・・。で、読めた。

で、いきなり読んだルポで出るのはため息ばかり・・・。


 「私」は、都会で文明の便利や快適を貪(むさぼ)ってきました。

 「私」は、夏は涼しく、冬は温かくと、金で買えるのは自分の力だと居直ってきました。

 薄々、その裏に何があるか?それを知っていたのにシカトしてきました。

 「私」が一票を投じた政治家や政党は、多かれ少なかれ、文明が前へ前へと進むことで
 「私」に応えてくれました。

 「私」は少なくとも、23年前の29才の時に、このルポも読んでいるのです。

 もちろん、もっと多くの原発異常事態の記事をスルーしながら、
 クーラーをギンギンに効かせて、惰眠を貪っていたのです。

 ごめんなさい。責められるのは、「私」です。
 鎌田さんは、この記事を23年前に書き、
 それは雑誌となり、
 「私」はそれを読んでいる…。
 書き写してみる・・・。
 手遅れかもしれないけど、
 「私」たちは何かを変えなければ、子孫へ未来を繋げない。

記事つづく→
Posted by kix_lax at 00:32  |Comments(4)TrackBack(0) | 運慶オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする