2008年07月14日
467)モンゴリマツ(樟子松)
前回、アブラマツについて書きましたから、
今回は、モンゴリマツ(樟子松)。
ただ、それだけではありません。
7月11日の早朝8時に、大同に着きました。
いつも、調査器具など、けっこうな荷物がありますので、
最近は、大同から、くるまが迎えにくることが多かったのです。
ところが、8月8日のオリンピック開幕まで、1か月を切り、
外地のくるまは、北京市内にはいれません。
で、北京から、大同まで、飛行機にしました。
北京空港発が7時10分、大同着が8時。
北京空港では、チェックインは、出発時刻の45分前に、
締め切られます。
国内線で、そうなのです。
余裕をもって、5時40分には、空港に着きました。
驚いたことに、J1から、J34までのカウンターの前には、
それぞれ10人以上の列ができ、ごった返しています。
こんな時間に、ですよ。
運の悪いことに、私の前に並んだ男が、トラブルメーカーなんですね。
最初にカンが働いたとき、サッと列を移ればよかったんですけど、
ぐずぐずしているうちに、どこも列が伸びていて、
そうなると、移るわけにもいかない。
その男の番になって、10分以上も、ゴタゴタやります。
担当者も、担当者ですよ。
列から離して処理すればいいのに、それをしない。
チェックインがすんでも、安心できないことはわかっています。
搭乗口まで遠いですからね。
でも、おなかがすきました。
早くでたおかげで、時間に多少の余裕があります。
「味千ラーメン」の店が、目にはいりました。
熊本から出発した、日本のチェーン店なんだそう。
野菜ラーメンを頼みました。
最初にも、途中でも、なんども催促するのに、
待っても、待っても、でてこない。
25分もたって、しかたがない、立ち上がろうとしたら、
やっと、でてきました。
一口だけでも、食べないわけにはいかない。
それが、二口になり、三口になり。
半分以上を食べ残して、搭乗口に急いだんですけど、
ちょうどファイナルコールがありました。
今回は、完全に満席です。
私が乗ってすぐに、飛行機は動き出し、
定刻まえに、離陸しました。
あぶない、あぶない。
くるまが北京市内にはいれませんから、そのぶんが、
飛行機にもまわっているよう。
しばらくまえまで、週5便でしたけど、いまは毎日です。
大同に着き、日程などの打ち合わせをし、
午後から、近場に行くことにしました。
いちばん気になっているのは、今春のマツの伸びが
どうだったかです。
采涼山と、カササギの森に、行くことにしました。
公道を離れて、采涼山の造林地にはいります。
ワクワクしますね。
ことしの春は、雨に恵まれたので、
マツはよく伸びているはずです。
予想はしてましたけど、これほどとは思わなかった。
春にくらべ、平均でも、30〜40cmは、伸びています。
いいものは、50cm以上も伸びています。
マツは、1年ごとの伸長が、わかりやすいですね。
1年に、1節だけ伸びます。
この地方では、4月末から、6月にかけて。
武春珍所長は、大きなマツのそばに立って、
「私の2人分はある!」といっていますが、
そこまではないでしょう。
でも、大きなものは、3m近くになってきました。
上に伸びるだけじゃないですからね。
枝が横にもはります。
以前に、現場で、そのことを説明すると、
東北電力総連のメンバーが、
「風船をふくらませるのといっしょですね」といいました。
そのとおりなんですね。
倍々で、緑が濃くなります。
伊豆の高校の先生の、藤原國雄さんが、
毎年、ここにきていて、何年か前に、
「鳥肌が立つほど、感動しましたよ。
こんな成功例があるのに、どうして宣伝しないんですか」と、
私は、叱られました。
あのときと、いまとでは、また、大違いですから、
この光景をみたら、彼はなんというんでしょう。
でも、ことしの夏は、ツアーを実施しないので、
彼は、くることができません。
来年の夏を、いっそう、楽しみにするでしょう。
でも、ちょっと、気になることがあります。
マツの先端や、ことし伸びた枝が、
折れて、枯れているものがあります。
そんなに多くもないけど、珍しいほどでもない。
はじめてみる現象です。
以前に、ヒョウ(雹)が降って、
マツを痛めつけたことがありましたが、
あのときは、枝も折れたけど、葉にも被害があった。
今回は、葉には、変わったところがありません。
答えは、カササギの森の管理人が、教えてくれました。
風で折れた、というのです。
なるほどね、あの伸びはじめを、「ローソク」と呼ぶようですけど、
やわらかいですからね。
ここのマツの大部分が、モンゴリマツです。
学名は、Pinus sylvesris L.var.mongolica Litvin
中国では、樟子松といいます。
もともと「樟」の字は、「けものへん」だったようですが、
いまはふつう「きへん」をつかいます。
けものへんの字は、ノロジカのことだそう。
オウシュウアカマツの変種で、大興安嶺あたりに、自生するマツです。
初期の生育は遅いんですけど、あるところから、
急に生育がよくなるのは、いまみてきたとおりです。
そして、とてもまっすぐに伸びます。
まるで、スギかトウヒのようです。
そのあたりのことを書こうと思って、
「樟子松」で検索してみたら、けっこうヒットしました。
フローリング材とか、ログハウスの材、集成材などで、
日本に輸入されているようですね。
大興安嶺は、大同からいえば、緯度にして10度も北ですから、
はたして、夏の暑さに耐えられるか、私は心配でした。
この地方に最初に導入されたものは、40年はたっているようです。
いまのところは、だいじょうぶのよう。
大同では、北部ではたくさん植えてますけど、
南部の霊丘県では、アブラマツしか植えません。
そのほうがいいでしょうね。

