2010年07月03日

親子ってなに

 政治の世界では待機児童という言葉や介護という言葉が頻繁に出てきます。

 こういう言葉がこれでもかといわんばかりにでてくるたびに思うのが「家族の役割ってなんですか?」ってことです。

 確かにやむおえず、保育所に預けなければならない事情がある人もいるでしょう。これについては私も自営なので奥さんの手が借りられればかなり助かる面はあるので(0歳〜3歳くらいまではかなりきつかった)、そういう事情については実感として分かる部分もあります。同じように自営業をしている知人からも子どもを赤ちゃんのときから預けることをすすめられたこともあります。

 でも、私は正直なところ子どもを0歳から預ける気にはなれませんでした。

 きっと、人の生活はお金を得ることだけでは成り立たないとなんとなく感じ取っていたのでしょう。

 子育て(特に0歳〜4歳くらいまで)をしていても、なんの報酬も得られない。得られないのに体のしんどさ、大人の思い通りにならない子どもの日常の面倒をみる精神的疲労は男親には計りしれないものがあります。その上、どこか日常のあわただしさの中に埋もれてしまい、何故か目立たないような雰囲気もあります。

 でも、人の生活には少なからずそんな面があります。もちろん目立つために生活があるわけでもありません。子育てはそんなふうに大人が忘れていたことを思い出させてくれるところがあります。

 私ならそういうことを懸命に乗り越えてきた母親を心の底から尊敬せずにはいられない。

 子育て支援ってなんですか?

 自分の子どもを自分の体を張って、自分の心と体で懸命に育てようとする母親を、安心して育児に専念できるよう国をあげて心の底から応援してあげようよ!という視点はないんでしょうか?

 今の政治にはそういう視点が決定的に欠けているように思います。

 ちょっと前に『家族の思想―儒教的死生観の果実 (PHP新書)』という本を読みました。子どもができたこともあり家族というものを意識することが多くなったことでそのタイトルに引かれ手にした本です。

 私は儒教について(というか宗教について)はよく知らないし語るだけの知識を持ち合わせておりません。

 ただ、やはり印象的な部分があったので、再度引用してみます。
 
たとえば老人介護の問題ですが、これには二つの方向が出ています。一つはあくまでも従来の形、家族が面倒をみるという伝統的な家族主義スタイルです。もう一つは老人ホームをつくるとか物的な解決を図る。あるいは介護をする人たちをたくさん雇う。それを言う人には個人主義者が多いと思います。ところが、物的には国とか公共団体がするべきだと、こう言うんですね。
 後者の議論はやはりエゴイズムだけなんですね。自分で責任を持とうとしない。<中略> 
 しかし、親のつくった財産は全部自分が欲しい、親の面倒は国がみろ、という言い方なんですね。とんでもない。それにほんとに老人が救われるのは、やっぱり物的なものより家族が面倒をみることにある。

 人によるということがあるのかないのかは分かりませんが、最後の3行、やはり救われる気持ちになれるのは家族が過ごしてきた家でこそ。という気はします。
 
いまは日本でも無理に普遍化しようとする人が多くなりましたが、全体的な人類愛、博愛にわれわれはどうも向かない。親しい人を愛するという区別された具体的な愛すなわち、別愛ならわかる。すると家族が一番近しいわけですね。その人たちを十分愛することができなくて、どうして他人を愛することができるのか、というのが儒教の論理なんですね。
 自分の親しい人を十分に愛し尽くすことができたら、それからプラスもう一つ他人へということが可能になれるという、そういう愛し方です。

いま家族主義を否定しようとしている方々があり、フェミニズムの人たちはその最たるものです。個人主義者もそうですね。広い意味の家族主義を否定する。しかも家族主義の良い面を切り落としている。もっときちんと見れば、そんなに簡単に切り落とせないんです。
 日本国憲法は個人主義をふりかざしていますが、世界的に見ても、個人主義を言っているのはキリスト教文化圏だけです。あとは大体家族主義です。すると全世界の中のそう多くない人たちの思想をなぜありがたがらなければならないのか、私には不思議で仕方がないんです。

欧米流の個人主義を導入した日本では、いつのまにかきれいに利己主義に塗り替えられていっているんですね。
 東北アジアでは、利己主義の抑止力となったのは、家族です。家族さらには出身地域が抑止力となって、勝手なことは許さないということだったのです。
 ところが、日本ではいま家族の抑止力がなくなりつつあり、たくさんの利己主義者を生み出している。この利己主義者はなにがなんでも自分を守ります。では自分を守るものは何かというと、結局、拝金主義ですね。






【米Web−おいしいお米情報のサイト】←わたしのWebページ
【三川村米ミルキークィーンの特徴】
【21年産三川村米ミルキークィーン、コシヒカリのご販売について】
【21年産新米明野米ミルキークィーン販売中です】
  
 

この記事へのトラックバックURL

http://blogs.dion.ne.jp/komeweb/tb.cgi/9537055
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
 
   
アマゾンで検索
炊飯器いろいろ

家庭用精米機いろいろ

LOVELOG
Syndicate this site (XML)