2007年12月18日

地域チャンピオンズリーグという幻想

「全国地域リーグ決勝大会」という大会の存在を知ったのは2005年。実際に観戦したのは2006年の決勝ラウンドから。そして「地域決勝は日本国内におけるチャンピオンズリーグである」という考えに辿り着いたのですが、どうやら長年この大会を見てきたコアなサッカーファンの間では「地域決勝はチャンピオンズリーグの性質をほぼ失っている」という話になっているようです。その意味を今までイマイチ掴みきれなかったのですが、今年セントラル中国の試合を見て何となく分かりました。

1次リーグでの彼らの成績は0勝0分3敗、1得点19失点という非常にお粗末なものでした。しかも同リーグ所属のファジアーノ岡山がJFL昇格を果たした為、岡山が抜けても来季中国リーグには出場2枠が与えられます。正直に言いまして試合観戦当時は「彼らは出場するに値しない」と思ったわけですが、よくよく考えれば彼らが出場に値しない程レベルが低い訳ではなく、他の3チームのレベルが高すぎるのです。異質なものの数が逆転してしまってるので、セントラル中国の方がおかしく見えてしまうだけなのです。

最近この大会を知った人間が言うのも何ですが、以前まで本気でJFL昇格を目指すチームは参加チーム中のごく僅かだったと思います。Jリーグを目指すクラブとJFLでの出費に耐えられる一部の企業チームだけ。その数が少なかったからこそ某巨大掲示板では「物好き」と言われていたわけで(多分)。そして1年に1チームいるかないかのJFLを死ぬ気で目指すチーム以外にとっては、この大会は地域チャンピオンズリーグであったのかもしれません。各地域を代表して名誉を懸けて戦う大会。

しかし今ではJリーグへのステップアップの手段としてのみ参加するチームが過半数を占めるようになりました。盛岡、岡山、北九州、町田、B神戸、静岡、びわこ、松本。決勝ラウンドに残ったのも全て彼らでした。もしもJFL昇格手段がもう1つあってそちらで昇格が決まれば、彼らにとってこの大会はどうでもよい大会に変貌します。地域決勝への出場権を決めているチームが全社を流していたのと同じパターンになるのは目に見えています。彼らには地域リーグナンバーワンの称号なんて必要なく、地域決勝はただの昇格手段にすぎないのです。

また彼らが勝ったからと言ってその地域のレベルが高いことの証明にはならず、単にそのチームが強いことしか教えてくれません。ファジアーノ岡山が地域決勝で1位になったからと言って、中国リーグが9地域の中で一番レベルが高いリーグだとは誰も思わないでしょう。純粋なアマチュアチームが出場していた頃は、地域の代表はそのまま地域のサッカーの実力を示していましたが、今では何の参考にもなりません。せいぜいJリーグへ向けた動きが活発な地域かどうかが分かる程度です。彼らは地域の代表でありながら、地域の代表ではないのです。

気が付いたらチャンピオンズリーグなんて既に幻想のものとなっていました。


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ファジアーノ岡山が地域決勝で1位になったからと言って、中国リーグが9地域の中で一番レベルが高いリーグだとは誰も思わないでしょう。純粋なアマチュアチームが出場していた頃は、地域の代表はそのまま地域のサッ..
まったりサッカー観戦記:地域チャンピオンズリーグという幻想【Reysoloid】 at 2007年12月18日 10:31
最近「地域チャンピオンズリーグという幻想」というエントリーを書きました。しかしこのエントリーは自分の中で地域決勝に対する捉え方をまとめる際にできた副産物であり、誰かに何かを伝える為のエントリーではあり..
地域チャンピオンズリーグという幻想:補足【まったりサッカー観戦記】 at 2007年12月27日 19:47
 
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