2008年03月12日
ガンバ大阪×チョンブリFC 1-1
(AFCチャンピオンズリーグ グループF 第1節 2008/3/12 19:00 解説:川添孝一)
ガンバ大阪の様子
2008年のAFCチャンピオンズリーグ初戦。昨年の浦和レッズと川崎フロンターレの活躍により知名度も少しずつ上がっているようです。今日の万博は平日の夜にしては割と人が入っているのではないでしょうか。さすがに満員って訳にはいきませんが。一昨年出場した時や、水曜開催時のナビスコの時と入場者数を比較したら面白いかもしれません。ガンバ大阪の先発は以下の通り。GK藤ヶ谷、DF佐々木、水本、山口、ミネイロ、MF寺田、橋本、遠藤、二川、FWルーカス、バレー。安田、明神、播戸あたりが出ていないのはターンオーバーなのでしょうか。それともレギュラー落ちでしょうか。よく分かりません。加地は怪我のようですが。
チョンブリFCの様子
対戦相手のチョンブリFCは昨年のタイ・プレミアリーグの王者。先月にはGK等何名かがタイ代表として来日して日本代表と対戦しています。おそらく「日本×タイ」のような試合展開になるのでしょう。ただタイ代表と違ってチョンブリにはブラジル人とカメルーン人が在籍しています。ガンバにもブラジル人が3人出ているわけですが、チームへの上積みという意味ではチョンブリの2人の方が効果的でしょう。まあカメルーン人の方はベンチスタートですが。ちなみにグループFのもう1つの対戦カードでは、メルボルン・ビクトリーが全南ドラゴンズをホームにて2-0で下しています。
動かない前半
試合はやはりと言うか当然ながらガンバが攻めてチョンブリが守る展開となりました。ガンバは両サイドバックがかなり高い位置取りをし、中盤も二川、遠藤、寺田が前掛かりになってかなり攻撃的な形です。そして前半10分過ぎにはバレーがヘディングシュートを放ちますがクロスバー直撃。これが決まっていれば楽になったのですが。5分後にはゴール正面やや遠い位置でFKを得ますが、遠藤の蹴ったボールはGKがクリア。ワールドカップアジア予選の再現とはならず。その後もボールは持てども崩しきれず、ガンバにとっては不完全燃焼のまま前半が終了。
攻めるガンバ
このままでは良くないと西野監督は判断し、後半から右SB佐々木に代えてFW山崎を投入。橋本を右SBに下げ、前線をバレーと山崎の下にルーカスを置くというより攻撃的な形にしてきました。いやぁ、橋本は便利な選手ですね。佐々木は初見だったのですが、加地以外にも超えなければならない選手がたくさんいそうです。そして後半開始直後こそ少し攻められてしまいましたが、その後ガンバは右から左からチョンブリのゴールに襲いかかります。しかしチョンブリの守備陣は決して集中力を切らさず、ギリギリのシュートもなんとか触ってコーナーに逃れる等、決してゴールを許しません。守ることに関しては相当気合いが入っています。
ワンチャンス
試合展開に変化が訪れたのは後半14分。チョンブリの選手が頑張って足を伸ばしたことにより、ガンバの中盤でのパスの勢いが弱まり、チョンブリにカットされてしまいます。ボールを得たブラジル人の12番ファビアーノは怒濤のドリブルでガンバの左サイドを切り裂きます。ゴール前では水本が待ち構えていましたが、味方のカバーが整う前にぶち抜かれてしまいます。ファビアーノのシュート自体はスライディングに入った橋本の背中に当たって防ぎましたが、こぼれ球をノーマークの7番アルチットに流し込まれてしまいます。ガンバはワンチャンスを決められて失点。想定の範囲内ではありますが、その中でも最悪に近い展開です。しかしまだ試合は30分以上残っています。
全力疾走
まだ時間があるとはいえ、チョンブリは0-0の時以上に気合いを入れて守っています。ゴール前に6〜8人くらいは当たり前って感じです。かと言って引き過ぎている訳ではなく、ひとたび高い位置でボールを奪えば、スカスカなガンバの守備陣に向かって素早い攻め上がりを見せます。このチョンブリのカウンターでの速攻の際にはどちらのチームもガンバゴールに向かって全力疾走しなければならない訳ですが、テレビ越しでもガンバの選手の方が辛そうです。そりゃ走ればゴールというご褒美が貰えるかもしれない全力疾走と、走らなければ失点という罰が与えられるかもしれない全力疾走とでは、精神的な負担が違いますよね。この終わることを知らない前後走に段々肉体と精神を削られてきたのか、時間が経つにつれてガンバの攻撃が更に停滞していました。
奪えない得点
西野監督は後半半ばにはミネイロを下げて播戸を投入。DFを一枚削って3-4-3とし、更に残り10分を切った段階で二川に代えて安田を入れてきました。しかし前線に残るFWを増やすと中盤以降の守備の負担が増える訳で、しかも水本をぶち抜いたブラジル人は今でも虎視眈々とガンバゴールを狙っている訳で、早々簡単に全体が前掛かりになることもできませんので、それ程チャンスが増えません。CK自体は大量に貰えましたが、毎々毎回チョンブリに跳ね返されてしまいます。ガンバには高さで勝負するタイプの選手はいませんが、それでも全体的に対戦相手よりも身長が高いはずですから、このCKの不出来は不満ですね。
ロスタイムの悲劇
後半ロスタイム中にGKが倒れ込んで一時時計が止まっていたとはいえ、後半45分時に表示されたロスタイム3分を過ぎたあたりで「もう完全に駄目だ」と思ってしまった訳ですが、まさかまさかの試合終了直前に右サイドからのボールをバレーがシュート、更に跳ね返されたこぼれ球をルーカスがゴール左から蹴り込みゴール!今までゴール前での混戦はことごとくチョンブリにクリアされていたのですが、最後の最後でようやく誰にも触られることなくゴールネットに到達しました。正直、格上相手に最後の最後で同点ゴールを許してしまったチョンブリに対して、その気持ちが理解できるだけに少々複雑な気持ちにはなってしまいましたが、とにかくガンバが負けなくて良かったです。
GL突破に向けて
まあガンバはホームで痛い引き分けをしてしまった訳ですが、何とか敗北という最悪の事態は避けることに成功しました。決勝トーナメントに進む為にはだいたい4勝2分くらいの成績が欲しいのですが、もう早速ホームで1分けしてしまいました。ただ最後の最後で追いつけたということは後々自信に繋がると思います。少なくとも負けるよりかは絶対に良かったです。負けた場合は残り全勝ペースじゃないと進出が厳しいことになっていたでしょうからね。今後のノルマとしてはホーム2勝とアウェイでのチョンブリ戦勝利は当然として、全南かメルボルンでも勝ち点3が欲しいですね。上手くいけば昨年の浦和のように2勝4分でも上に上がれるのですが、自力突破を目指すのであればやはり最低4勝は欲しいですね。次はアウェイ全南戦。全南ドラゴンズは既に1敗しているだけに今日以上に厳しい試合になると思いますが、最低勝ち点1は欲しいですね。勝たなくても良いから絶対に負けてはならない試合になるでしょう。
今季のテレビ中継
ちなみに今日はBS Asahiの生中継で見ていたわけですが、今年のACLの中継ラインナップはかなり充実しています。同日17:30からバンコクで行われていた「クルンタイバンク×鹿島アントラーズ」は、同じく朝日系列のCS放送テレ朝チャンネルで生中継されました。次節以降もホーム生中継はBS Asahi、アウェイ生中継はテレ朝チャンネルと住み分け、更にお互いクロスしてディレイ放送も行うというJクラブ完全中継体制を敷いています。しかも今日の場合は既に終わっている鹿島アントラーズの結果を全く言わないというところも立派です。もし結果を言われてしまったらディレイ放送を見る気が半分以上なくなってしまいますからね。こういう細やかな配慮も○です。日本代表の為だけにAFCから中継権を買い取って、クラブレベルの新興大会というコンテンツを育てるというそぶりすら見せず、今までAFCチャンピオンズリーグを飼い殺しにしてきたテレビ朝日ではありましたが、昨年の浦和フィーバーの影響もあってか、今年はかなり充実した放送体制になっています。これを機にマイナーコンテンツを育てるという発想に向かって貰いたいのですが、どうでしょうね。少しは期待してみたいと思います。
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鹿島は対のアウェーで快勝ですが、もう見るからに足場が固そうな安物のテニスコートのような人工芝で、しかもテレビで見てもピッチが小さいというか狭い感じで、エライところでサッカーやっているなあと思いました..
[サッカー] スポーツナビ|鹿島、初戦で9−1の大勝 G大阪は引き分け【昨日の風はどんなのだっけ?】 at 2008年03月13日 02:05


