2009年04月25日

[書評]身近な食べ物にはエピソードが込められている:安倍 夜郎『深夜食堂 2』

身近な食べ物にはエピソードが込められている

2009.04.17(金)
ヴィレッジヴァンガード 下北沢店にて

深夜食堂 2 (2) (ビッグコミックススペシャル)安倍 夜郎『深夜食堂 2』(ビッグコミックススペシャル) Amazon.co.jpオンライン書店bk1楽天ブックス

 舞台は繁華街の外れとおぼしき場所にある定食屋。夜12時から朝7時まで営業し、メニューは特にないが、その日ある材料でマスターが作れるものならなんでも作ってくれる。営業時間が時間なので、店にやってくるお客さんはなんとなく訳あり風。店を一人で切り盛りするマスターも、実直そうなのだが、顔に傷を持つという、これまた訳あり風。

 そして店で出される料理はといえば、お茶漬けや焼きそば、秋刀魚にプリンなど、身近なものばかり。だが身近だからこそ、そこには様々なエピソードが一緒に登場する。
 もしも料理が珍しかったり、特別な味付けや材料を使ったりしていたら、料理が主役のマンガになる。それがいわゆるグルメマンガだろう。しかしこのマンガは、料理をめぐるエピソードが中心。だから、身近な料理という題材が活きてくる。

 各話ともそんなに長くないのだか、心に残るエピソードが多い。特に印象的だったのは、トイレを借りに店に駆け込んではうるめいわしを注文する客が登場する「トイレの客」と、目玉焼きを乗せた焼きそばのエピソードを描いた「ソース焼きそば」。
 なお、一話読み切りなので、途中の巻から読んでも大丈夫です。

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