2009年11月23日

現代美術に感じること:東京コンテンポラリーアートフェア(TCAF)2009に行く

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 東京コンテンポラリーアートフェア(TCAF)2009に行く。国内のギャラリーがアーティストの作品を展示・販売するアートフェア。コンテンポラリーアートには疎い私ですが、知人の人形作家井桁裕子さんも作品を出展されるということなので、見に行く。

■東京コンテンポラリーアートフェア2009(TCAF2009)
 http://jpn.tcaf.jp/
■会期:2009年11月21日(土)〜23日(月祝)
■時間:11:00〜18:00(最終日のみ17:00まで)
■会場:東京美術倶楽部「東美アートフォーラム」(港区新橋6-19-15)


TCAF09_02

 考えてみるに、自分は現代美術というよりもメディアアート(具体的には映像や、テクノロジーを使ったパフォーマンスやインスタレーション)に興味があるので、現代美術の中でも絵画や造形(彫刻)は鑑賞の仕方が分からずに戸惑うが(現代の美術であっても、美術史を踏まえて見なければならないというプレッシャーがある)、それでも色々と感じることはある。

 例えば、デザインではなくアート、製品ではなく作品であることの意味。私はアートは、ある人は強烈に好きで、別のある人には拒絶されるくらいのクセがある方が面白いと思う。デザインは、万人にそこそこ気に入られるべきなのだろうけれど、アートはそういうものではないだろう。もちろんアートフェアで販売する作品の展示なので、極端に過激なものはないけれど、作者の思いや考え方がぶつけられたと感じる作品も多かった(私がそれを好きか嫌いかはまた別の話)。逆に、とても商業主義的な、あるいは受け狙いのにおいのする作品もあった。作者が、売れることを念頭に作りたくないものを作っているなら不幸だし、商業的に受けるものを作りたいと思っているとしても不幸だ(御本人は幸福かもしれないが)。このあたりは、ヒットチャートで上位に来るJ-POPに近いあり方を感じる。
 もちろん、作りたくて作ったものが、結果的に商業的に成功することが理想なのだけれど、ポップカルチャーではないアートというジャンルでは、その辺の折り合いの付け方が難しいのかなあと思う。

 井桁さんの人形作品には、人形を作るときのモチーフとか、作者の考えや思いを、人形という(絵画や他の造詣に対して)制限がある形で表現することの難しさと面白さとか、色々なことを感じる。また、人形が展示されるまでに至った経緯などを御本人から伺えたのも、興味深かった。事前になにも情報を得ずに見た時と、物語を加えて眺める時と、また違った表情が見えてくる。
 下記の公式サイトで作品の写真を見ることも出来ます。

井桁裕子
http://web.mac.com/naranja_toronja/iWeb/Site/Welcome.html

 

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この記事へのコメント
ありがとうございました!お疲れ様....。

美術史を知らないというのは作り手の方もそういう問題はあって、自分の好きなところだけ詳しいという人が多いですよ。
歴史のどこかの流れに位置づけて、作品を解釈したり権威付けするのは評論家の仕事なんですが、そういう「位置づけ」がないと価値がわからないというのが人の世の常ですよね。
それを逆手にとったのがご存じアメリカのポップアート。
大衆性こそ新しい美術だ!というわけです。
しかしそこにはマジックがあって、大衆化したからといっても価値は下がるわけではなく、むしろ新しい神話を作り上げ強化するために、どれだけ多くの評論家がそれに荷担してメシを食えたことか。

個人的には、心を開いて表現をしていけばおのずと多くの人に受け入れられるものだと思うのだけど....その辺が課題ですねぇ。
Posted by イゲタ at 2009年11月23日 08:14
 そういえば、美術の鑑賞方法について、森村泰昌さんが「自分が知っている既存のジャンルから見てみるといい」ということを書いていたのを思い出しました。抽象画なら、「その柄がTシャツにプリントされていたら買うかを考える」とか。
 そういう、異なるジャンルの視点が入ってくるのは、アート全体を刺激することにもなるのかな、と思います(あまり他ジャンルに侵食されて、アート自体が拡散してしまうと困ってしまいますが)。
Posted by 木の葉燃朗 at 2009年11月23日 13:37
私もコンテンポラリーアートフェアに参加しました。作品を見て楽しむのはもちろん、作家や画廊の方々とお話できるのもアートフェアの楽しみ方の一つかなと思いました。
ちなみに購入はしていません。
Posted by from四国 at 2009年11月23日 23:47
from四国さん、コメントありがとうございます。

たしかに、送り手の側の方と交流できるのは、大きな魅力かもしれません。それもたくさんのギャラリーの方と一度にお話できるのは。
作品を見ることで感じることと、さらに+αのことを知ったり感じたりできると思います。
Posted by 木の葉燃朗 at 2009年11月24日 00:41
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