2007年11月13日

友情にドラマはいらない:映画感想『once ダブリンの街角で』

 11月9日、渋谷シネ・アミューズで「once ダブリンの街角で」(2006年アイルランド。ジョン・カーニー監督)を見る。

once ダブリンの街角で ::::(公式サイト)



 簡単にあらすじを書きますと、舞台はアイルランドの首都ダブリン。この街の路上で、一組の男女が出会う。
 男は実家の仕事を手伝いながら、ストリートシンガーとして路上で歌う。女はチェコからの移民で、音楽を愛しているが生活することで精一杯の日々を送る。この二人が、やがて歌を共作する。

 はじめに敢えて書いてしまうと、結構地味なストーリー(詳しくは以下に書きます)。しかし、いい話。また、主演の二人がミュージシャンなので(男はアイルランドのバンド「ザ・フレイムス」のグレン・ハンサード、女はチェコのシンガーソングライター、マルケタ・イルグロヴァ)、劇中歌もいい。個人的な感想としては、ミュージシャンを起用し、彼らが実際に曲を作ったことが、この映画の魅力の大きなひとつだと思う。

 以下、詳しい内容に触れながら、更に細かな感想を。

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2007年11月06日

「私的録音録画小委員会中間整理に関する意見」を提出しました(私的録音録画補償金制度などに関するパブリックコメント)

 以前も少し紹介した「文化審議会著作権分科会 私的録音録画小委員会」についてのパブリックコメントをメールで提出しました。

 私が提出したのは、「私的録音録画補償金制度」に関するパブリックコメント。ネット上のニュースでは比較的取り上げられていたので、ご存知の方も多いと思います。

 「私的録音録画補償金制度」というのは、音楽や映像をデジタルコピーする場合は、個人で楽しむ(他人にあげたり売ったりしない)場合でも、著作権者への補償金の支払が必要、という制度。具体的には、CD-RやMDのメディア、MDレコーダーなどの価格に、補償金が上乗せされている。「私的録音録画小委員会」では、現在補償金の対象になっていないデジタルオーディオプレイヤー(iPodなど)やPC(のHDD)も新たに対象に含めるかどうかということが検討されていた。

 そこから、インターネット上で著作権法に違反してアップロードされたデータのダウンロードについて私的録音から除外することも検討された。
 現在、著作権者の許可を得ずにデータ(音楽や映像)をアップロードすることは著作権違反だが、そのデータをダウンロードすることは、個人で楽しむ範囲であれば著作権法違反ではない。しかし「私的録音録画小委員会」では、ダウンロードも違法とすることが検討された。

 私はCDもDVDもレンタルさえせず、気になるものは買う考えなので、最初は「違法データのダウンロードが違法でもいいのでは」と思っていた。でも調べていて、アップロードの取り締まりはどうなのかとか、適法なフリをしてデータをダウンロードさせられても違法とみなされる可能性があるなど、色々な問題があることが分かった。
 「違法だと知らずにダウンロードした場合は違法としない」という条件も検討されているが、例えば違法と知らずにダウンロードしたことについて、音楽や映画の著作権団体から「違法と知ってダウンロードした」と損害賠償請求を起こされた場合、個人として違法だと知らなかったことをいかに証明するかを想像すると、結構怖い。

 それから、パブリックコメントの(意見を述べる)対象となる「文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会中間整理」を読んでいると、「デジタルコピーが著作権者の利益を侵害している」という結論ありきで議論が進んでいたような印象を持ち、また中間整理自体にもパブリックコメントを出させたくないような意図を感じた(例えば全160ページの資料の「どのページのどの項目に対する意見か」を応募するのに目次がないなど)。

 こうした点に納得できなかったので、反対意見を中心にパブリックコメントをメールで送りました。

 なお、「パブリックコメントを送りたいけれどハードルが高そう」と思う方は、下記のMIAU(インターネット先進ユーザーの会)での案内が参考になると思う。
 MIAUは今年の10月に発足した団体で、私も100%信頼しているわけではない。これからMIAUがどういう活動を行うかによって、私がその考えに反対することもあるかもしれない。
 ただし、今回私がパブリックコメントを提出するにあたって、非常に参考になったことは事実なので、紹介しておきます。

MIAU パブリックコメントへの意見提出方法
MIAU ダウンロード違法化に反対するパブコメ素材 
MIAU パブリックコメント案 

FrontPage - MIAUパブリックコメント促進プロジェクト開発Wiki

 パブリックコメントは11月15日まで受付。メールのほか、FAX・郵送でも提出可能。下のエントリで紹介したニュース記事などをご覧いただき、「このまま著作権法が変わるとおかしなことになるかも」と思った方は、簡単でもいいのでパブリックコメントを提出されてみてはいかがでしょう。

(参考エントリ)
木の葉燃朗の「本と音楽の日々」 「私的録音録画補償金制度」は、ほどほどの着地点に落として欲しい

 ここまででも結構長文ですが、以下に私が提出したパブリックコメントの内容も、参考まで掲示しておきます。パブリックコメントを作成される際、素材にできそうな部分があれば、自由に使ってください。

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2007年11月04日

映画感想『タロットカード殺人事件』(2006年イギリス、監督・脚本:ウディ・アレン)


 2007年11月1日、日比谷シャンテシネで『タロットカード殺人事件』を見てきました。

タロットカード殺人事件(音出ます。公式サイト)
・2006年・イギリス
監督・脚本 : ウディ・アレン
出演 : スカーレット・ヨハンソン 、 ヒュー・ジャックマン 、 ウディ・アレン 、 イアン・マクシェーン

 タイトルどおり、ミステリー映画。「前代未聞のトリックが」とか、「ラストに待ち受ける驚愕!」みたいな映画ではないが、うまくまとまっているし、シーンのつながりなど、よくできていると思う。

 以下、もう少し詳しいあらすじや感想を。

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2007年11月01日

2007.11.01の日記:日比谷で映画、神保町で古本まつり

●今日は休みでしたが、仕事に行く日より早起きして、仕事に行くより早い電車で日比谷に行きました。

 シャンテシネで「タロットカード殺人事件」を見る。なかなかうまくできていて、面白かった。


・タロットカード殺人事件(音出ます。公式サイト)
http://www.wisepolicy.com/scoop/

●その後地下鉄で神保町へ。「第48回 東京名物 神田古本まつり」の最終日の古本屋街を歩く。




 そんなに多いわけではないのですが、久々に古本を買った、という気になるくらい買った。


・BOOK TOWN じんぼう - イベント情報 [ 第48回 東京名物 神田古本まつり 開催 ]http://jimbou.info/news/furuhon_fes07.html

2007年10月31日

10/31小ネタかき集め:[映画](見たい映画5つ)

 まずは上映開始されている、または近々上映予定のもの。

●ウディ・アレン監督:タロットカード殺人事件
http://www.wisepolicy.com/scoop/
 実はウディ・アレンの映画って、一本だけテレビで見て、あまり面白くなくて(タイトルさえ覚えていない)、それっきり見たことがない。
 でも、この映画は気になる。ヒロインのスカーレット・ヨハンソンも気になる。

●:::: once ダブリンの街角で ::::
http://www.oncethemovie.jp/
 アイルランドのダブリンが舞台。ストリートミュージシャンの男性と、チェコからの移民の女性がある日偶然に出会い、惹かれ合いながら曲作りをしていく、という話らしい。
 主演の二人はともにミュージシャン。ラブストーリーではあるが、わりシリアスな雰囲気もあるのが気になります。

●スポーツする映画たち:シネマヴェーラ | 近日上映予定
http://www.cinemavera.com/schedule.html
 2007/11/03 〜 2007/11/23の特集上映。
 『まらそん侍』・『力道山の鉄腕巨人 デジタルベータカム』・『一本刀土俵入』・『鉄腕投手 稲尾物語』・『野球狂の詩』など、気になります。

 下記二つは、東京国際映画祭で上映されて、気になったけれど見ることができなかったもの。

●♪ 迷子の警察音楽隊 ♪
http://www.maigo-band.jp/
 12月中旬に上映決定。イスラエルにやってきたエジプトの警察音楽隊が、迷子になってある町に泊めてもらうことに、という話。言葉も通じないし、イスラムとユダヤという宗教の違いがある。
 でも、音楽が、という話らしい。これはちょっと見たい。

●東京国際映画祭 | 主要部門 - ワルツ
http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=23
メイドの女性と、彼女を実の娘と信じ込んで刑務所から手紙を送っていた男性との関係を軸に、ホテル内の人間模様が縦横無尽に描かれる。それもワンカットで! 家族の物語に移民問題もからみ、突出した技に内容が負けない稀有な作品。
 2007年イタリア。サルバトーレ・マイラ監督。
 日本で公開されるかどうかは未定のようです。コンペティションにノミネートされているので、グランプリを取ったら公開間違いなしだと思ったのだが、「最優秀芸術貢献賞」でした。むう、微妙なポジション。ちなみにグランプリは「迷子の警察音楽隊」で、既に映画館での上映も決まっているので、これはこれで楽しみ。
 いずれにしても、約90分ワンカット(カメラが途切れない)で、かつ決して狭くないホテルの中が舞台というのは、スタッフ・キャストの技能も含めて気になる。

2007年10月30日

映画感想『アリア』(第20回東京国際映画祭)@TOHOシネマズ 六本木ヒルズ

 第20回東京国際映画祭の「日本映画・ある視点」部門上映作品。

『アリア』(2007年、天然堂。監督:坪川拓史。出演:塩野谷正幸/高橋マリ子/片岡正二郎/小松政夫/四谷シモン、ほか)
東京国際映画祭 | 主要部門 - アリア
ピアノ調律師があるピアノを求めて旅に出るロードムービー。前作がトリノ国際映画祭で大賞・観客賞を受賞した坪川拓史監督待望の長編第2作。出演は塩野谷正幸、高橋マリ子、小松政夫、片岡正二郎、四谷シモンほか。

 ピアノの調律師の男が、人形遣いの遺言となったピアノ探しの依頼のため、そして自分の亡き妻の遺言である砂浜を探すため、人形遣いの弟子と、人形遣いの娘という女性との三人で旅に出る。

 坪川監督のことは、失礼ながら上映前日までまったく知らなかった。でも、前日に、監督自身がアコーディオン奏者として参加する楽団「くものすカルテット」の演奏を実際に見て、音楽と映画とジャンルは違えど、「この人のつくる世界観の映画は見たい」と思って、急遽当日券を買って見てきました。

 印象に残ったのは、映画の中に流れる音と音楽。そして場面ごとに現れる鮮やかな色のイメージ。ただし、難解な映画ではない(分かり易過ぎもしないけれど)。

 細かな台詞や場面にユーモアを感じる一方で、幻想的な雰囲気の場面もある。物語は静かに進んでいくのだけれど、一つ一つの場面が心に残る。一言で「泣けた」、「感動した」と表現できるのではなく、うまく言い表せないのだが、「見てよかった」というのが、一番言いたいことに近い感情。しっかりと記憶に残る映画。

 それから、話の途中で主人公の三人と関係する人たちが登場するのですが、これが四谷シモン、小松政夫、ミッキー・カーチス、吉田日出子、常田富士男、正司歌江、若松孝二と、非常に個性的な面々。

 もうひとつ、印象的な場所も、いくつも登場する。前半に登場する劇場は、おそらく鶯谷の東京キネマ倶楽部だろうし、鳥居や狐がたくさん並ぶ神社(青森の高山稲荷)も非常に印象的だった。

有限会社天然堂 天然堂FILM
アリア(aria) 天然堂フィルム-2007年

 上記の天然堂のサイトで知った、坪川監督の長編第一作、「美式天然(うつくしきてんねん)」も見てみたい。DVD化もされていないし、国内でも昨年の東京国際映画祭など、限られた場での上映だったらしい。そうなるとますます見たいなあ。

「くものすカルテット」のライブを見る(2007.10.24@六本木ヒルズアリーナ)


 この日、昼は渋谷で映画を見ていたのですが、その後六本木に移動。六本木ヒルズアリーナで、東京国際映画祭の関連イベント「くものすカルテットの星空音楽会 in TIFF!」を見る。
 くものすカルテットは、映画『アリア』(日本映画・ある視点部門上映作品)の坪川拓史監督、映画にも出演された俳優の片岡正二郎氏を中心としたバンド。

くものすカルテット オフィシャルWEBサイト

 屋外で夜のライブだったので、たいぶ気温が下がった中の演奏でしたが、いやあ、見てよかった。

 雰囲気は、ロマ音楽(ジプシーミュージック)の楽団っぽい。タラフ・ドゥ・ハイドゥークスみたいな感じ。そして、レパートリーはオリジナル曲の他にも、世界の民謡とか日本の戦前の流行歌などなど。バイオリンの片岡氏はボーカルも務めるのだが、その歌声がなんとなくエノケンを思わせる(ついでに、外見はなんとなくチャップリンを思わせる)。だから、かつての日本の流行歌(ジャズを取り入れたような歌謡曲)も、はまっている。こういう楽器編成とか、演奏スタイル、好きです。

 それから、演奏は正統派なのだが、随所に笑いの要素があって、ステージとして楽しい。MCも面白いし、「映画の曲を」と言って「ロッキーのテーマ」を全員でピアニカで演奏したり、「歌姫をゲストに」と言って、押すと音が出る人形で「イパネマの娘」を演奏したり(でもこれって演奏技術として結構すごい気がする)、さらにその「イパネマの娘」が途中で「函館の女」になったり。これは楽しい。
 登場からして、袖からステージに上るのではなく、客席の横から後ろに回り、そこからステージへ、というのが、個人的には好きです。

 物販でCDも買いました。

 そして、翌日の映画『アリア』の上映を見るため、急遽当日券を購入したのであった。演奏を見て、音楽と映画とジャンルは違うし、監督自身「映画はまた雰囲気が違いますけれど」とMCで話していたけれど、「この人のつくる世界観の映画は見たい」と思ったので。

2007年10月29日

ありがとう東京国際映画祭


 第20回東京国際映画祭、10月28日に閉幕し、各賞が決定しました。

●東京国際映画祭 http://www.tiff-jp.net/ja/
東京国際映画祭 第20回東京国際映画祭 受賞者一覧


 各賞は下記で紹介します。

 私は、今年初めて行きました。通い詰めるというほどではなかったけれど、それでも特別企画「映画が見た東京」の上映作品を中心に5本見ました。
 それから、映画「アリア」と坪川拓史監督を知ったことは、収穫(と言うと偉そうだけれど)だった。監督が参加するバンド「くものすカルテット」のライブも見たしね。

 見たいと思いつつ見ることのできなかった映画(「ワルツ」とか「シンガポール・ドリーム」とか)が各賞を受賞しているので、これからもしも劇場公されたら見に行きたいと思う。「迷子の警察音楽隊」は上映が決まっているので、これは見たいと思っています。

第20回東京国際映画祭 受賞者一覧

・東京 サクラ グランプリ 「迷子の警察音楽隊」(エラン・コリリン監督)
・審査委員特別賞「思い出の西幹道(仮題)」(リー・チーシアン監督)

・最優秀監督賞ピーター・ハウイット監督「デンジャラス・パーキング」
・最優秀女優賞シェファリ・シャー「ガンジー、わが父」
・最優秀男優賞ダミアン・ウル「トリック」

・最優秀芸術貢献賞「ワルツ」(サルバトーレ・マイラ監督)
・観客賞「リーロイ!」(アルミン・フォルカース監督)

・最優秀アジア映画賞「シンガポール・ドリーム」(イェン・イェン・ウー監督、コリン・ゴー 監督)
・アジア映画賞 スペシャル・メンション「ダンシング・ベル」(ディーパク・クマーラン・メーナン 監督)

・日本映画・ある視点 作品賞「実録・連合赤軍―あさま山荘への道程」(若松孝二監督)
・日本映画・ある視点 特別賞森岡利行監督「子猫の涙」
黒澤明賞クイーンズゲイト男爵パットナム卿C.B.E.(デヴィッド・パットナム)

映画感想『赤頭巾ちゃん気をつけて』(2007.10.24@渋谷Bunkamuraル・シネマ)

 第20回東京国際映画祭の特別企画「映画が見た東京」の一本。

・東京国際映画祭 http://www.tiff-jp.net/ja/

・『赤頭巾ちゃん気をつけて』(1970年、東宝。監督:森谷司郎。出演:岡田裕介/森 和代/中尾 彬/風見章子、ほか)
東京国際映画祭 | 主要部門 - 赤頭巾ちゃん気をつけて
日比谷高校3年の薫クンはまったくツイてない。愛犬は死に東大入試は中止になり、幼なじみの由美とはまた喧嘩だ。挫折と希望の間を揺れ動く、甘くて苦い青春映画。巧みに当時の映像、広告、音楽が挿入される。

 原作は、庄司薫の同名小説。小説は大学生の頃に読んだのですが、あまり記憶に残っていない。印象として記憶しているのは、起伏のある物語というよりも、男子高校生である主人公薫が、日常の中で考えることを綴った小説、ということ。そしてそれが文体も含めてなんだかかっこよかった、ということ。

 映画も、学生運動の影響で東大入試が中止になり、進路について改めて考えることを余儀なくされた薫が、色々なことを考える、という内容。独白のようなシーンも多い。大きな事件だけでなく、飼っている犬が死んでしまったり、足の爪を剥がす怪我をしたり、ガールフレンドと喧嘩したり、と、身近にも色々なことが起こる中で、やや内省的な性格の薫が自分のこれまでやこれからを考える。

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2007年10月28日

映画感想:「下町 ダウンタウン」(2007.10.20@Bunkamuraル・シネマ)

 第20回東京国際映画祭の特別企画「映画が見た東京」の一本。

・東京国際映画祭
http://www.tiff-jp.net/ja/

・「下町 ダウンタウン」(1957年。監督:千葉泰樹。出演:山田五十鈴/三船敏郎/田中春男/多々良 純/淡路恵子)
http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=183
復員しない夫を待ちながら、息子とささやかに暮らす女。行商先の荒川べりで、心優しいシベリア帰りの男と出会う。実の家族のように3人で過ごす浅草の休日。中篇ながら名スタッフが結集した見事な完成度の名品。

 林芙美子の原作。シベリアから復員する夫を待ちながら、行商で子どもを養う女性(山田五十鈴)が、ある日金属を販売して生計を立てる復員者の男性(三船敏郎)と出会い、夫を思って逡巡しながらも惹かれていく、という話。

 ストーリーは、そんなに複雑ではない(ラストは結構意外性があったけれど)。しかし、個々の登場人物がなんとも深みがあって、面白かった。
 私は、三船敏郎というと、強い・怖いというイメージがある(時代劇というイメージもある)。しかし、この映画では、まだ若く、強さや重くつらい過去を持っているけれど、それを覆うようなやさしさを持っていて、魅力を感じる。そりゃあ夫の復員を待ちつづける女性でも惚れるだろうと思った。
 山田五十鈴演じる女も、夫の帰りを待ちながら自分で生きていこうという思いと、その難しさに男に頼りたいという思い、その間で揺らぐ雰囲気が、なんとなく艶かしい。
 二人の他にも、ずっと入院先の病院から出られない夫を見捨てず、売春婦として生きる女性(淡路恵子が演じる)や、彼女達を下宿させている、女の幼馴染の女性(夫は山師のような事業をしていて、諍いが絶えない)など、それぞれが重いものを背負って、それでも必死に生きる様が描かれる。

 また、終戦後しばらく経ってからの東京東部(葛飾区・荒川区・台東区あたり)の風景も映されている。当時の浅草の花やしきの様子を見ることもできる。

 一時間程度の映画でしたが、「映画を見た」という気分になった。

2007年10月26日

映画感想「会社物語 MEMORIES OF YOU」(2007.10.20@Bunkamuraル・シネマ)

 第20回東京国際映画祭の特別企画「映画が見た東京」の一本。

・東京国際映画祭
 http://www.tiff-jp.net/ja/

「会社物語 MEMORIES OF YOU」(1988年。監督:市川 準。出演:ハナ 肇/西山由美/谷 啓/植木 等/イッセー尾形)
東京国際映画祭 主要部門 - 会社物語 MEMORIES OF YOU
「最後に一発、会社でJAZZを演奏してみたいな…」高度経済成長を支えてきたサラリーマンたちが定年で会社を去って行く。クレイジーキャッツのメンバーを主演に得て、秋と冬の哀愁漂う東京の街が映し出される。
(上記ページより引用)

 この映画の主人公は、「会社」だと感じた。といっても、会社の建物そのものではなく、人々が集まってつくられる、「会社」というなんだかよく分からない場。それがこの映画の(隠れた)主人公だと思う。

 物語は、定年退職直前の会社員花岡課長(ハナ肇)が会社で過ごす日々を描いていく。ハナ肇ほか、クレージーキャッツの面々が同じ会社の会社員を演じ、彼らが花岡への餞として、社内でジャズコンサートを開こうとする。

 以下、ネタバレも含めてもう少し詳しい感想を書きます。

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2007年10月23日

映画感想:「東京五人男」(2007.10.20@Bunkamuraル・シネマ)

 第20回東京国際映画祭の特別企画「映画が見た東京」の一本。

・東京国際映画祭
http://www.tiff-jp.net/ja/

「東京五人男」(1945年。監督:斎藤寅次郎。出演:古川緑波/横山エンタツ/花菱アチャコ/石田一松/柳家権太楼 他)
東京国際映画祭 主要部門 - 東京五人男 
終戦とともに、軍需工場から解放された5人の男たちが東京へと帰ってくる。祖国の復興を誓う5人の前に現れるのは利益をむさぼる悪党ども。荒涼とした東京の風景を舞台に斎藤寅次郎が得意の喜劇をいち早く製作した。
(上記ページより引用)

 エンタツ・アチャコ、古川ロッパらが戦争からの引き揚げ者を演じ、彼らが終戦直後の東京で暮らす様子を描く喜劇。

 私が終戦直後の日本に抱くイメージというと、土地は焼け野原になり、人々は皆裸一貫からの再度日本を復興させるために頑張った、という、あまりに単純な(教科書的な)ものなのだが、この映画を見ると、そうではないということを感じる。

 以下、細かなシーンの紹介なども書きながら、感想を書きます。続きを読む

2007年10月21日

神保町シアターで、特集「川本三郎編 映画の昭和雑貨店2 昭和30年代ノスタルジア」上映中

 神保町シアターで、特集「川本三郎編 映画の昭和雑貨店2 昭和30年代ノスタルジア」が上映中です。「『ALWAYS 続・三丁目の夕日』公開記念」ということらしい。
 私は、「ALWAYS 三丁目の夕日」って、特に見たいと思わないのですが(堀北真希さんも出演しているにも関わらず!)、映画業界ではすごく期待されている作品なんだね。ただそれでも、関連して昭和三十年代の邦画を上映してもらえるのはありがたい限り。

 「男ありて」とか「東京の孤独」とか、プロ野球関連の映画は惹かれます。ただ、なかなか時間が合わないなあ。せめて19:30くらいスタートの回も設けてくれると、仕事帰りに行けるのだけれど、神保町の夜は早いからなあ。

神保町シアター>>「川本三郎編 映画の昭和雑貨店2 昭和30年代ノスタルジア」
上映作品リスト

1.「あした来る人」 昭和30年 日活/白黒
上映日時:10月21日(日)14:50、10月30日(火)16:10、11月2日(金)14:10

2.「男ありて」 昭和30年 東宝/白黒
上映日時:10月23日(火)18:45、10月27日(土)16:10、10月30日(火)12:00

3.「渡り鳥いつ帰る」 昭和30年 東京映画/白黒
上映日時:10月23日(火)12:00、10月28日(日)15:50、10月29日(月)16:10

4.「洲崎パラダイス 赤信号」 昭和31年 日活/白黒
上映日時:10月21日(日)13:00、10月23日(火)14:40、10月26日(金)18:45、11月1日(木)12:00

5.「永すぎた春」 昭和32年 大映東京/カラー
上映日時:10月21日(日)17:10、10月25日(木)18:45、11月1日(木)14:00

6.「鰯雲」 昭和33年 東宝/カラー
上映日時:10月24日(水)12:00、10月28日(日)13:10、11月1日(木)16:10

7.「東京の瞳」 昭和33年 大映東京/カラー
上映日時:10月22日(月)14:00、10月29日(月)12:00、11月2日(金)16:40

8.「巨人と玩具」 昭和33年 大映東京/カラー
上映日時:10月20日(土)18:20、10月24日(水)14:40、10月25日(木)16:40

9.「一粒の麦」 昭和33年 大映東京/カラー
上映日時:10月20日(土)11:00、10月22日(月)16:10、10月29日(月)14:00

10.「たそがれの東京タワー」 昭和34年 大映東京/白黒
上映日時:10月21日(日)19:10、10月26日(金)13:00

11.「母のおもかげ」 昭和34年 大映東京/白黒
上映日時:10月22日(月)18:45、10月24日(水)16:40、10月27日(土)10:30

12.「東京の孤独」 昭和34年 日活/白黒
上映日時:10月23日(火)16:40、10月28日(日)18:20、10月31日(水)14:00

13.「二人の息子」 昭和36年 東宝/カラー
上映日時:10月27日(土)18:20、10月30日(火)14:10、11月2日(金)12:00

14.「婚期」 昭和36年 大映東京/カラー
上映日時:10月20日(土)16:10、10月26日(金)14:40、10月31日(水)16:10

15.「やっちゃ場の女」 昭和37年 大映東京/カラー
上映日時:10月24日(水)18:45、10月25日(木)14:40、10月28日(日)11:00

16.「風と樹と空と」 昭和39年 日活/カラー
上映日時:10月22日(月)12:00、10月26日(金)16:40、10月31日(水)12:00

17.「ALWAYS 三丁目の夕日」 平成17年「ALWAYS 三丁目の夕日」製作委員会/カラー
上映日時:10月20日(土)13:30、10月25日(木)12:00、11月2日(金)18:45

2007年10月20日

2007年10月20日:渋谷で東京国際映画祭と展覧会日記


●休みだったので渋谷に行きました。Bunkamuraル・シネマで、第20回東京国際映画祭の特別企画「映画が見た東京」の三本を見る。

・東京国際映画祭
http://www.tiff-jp.net/ja/

・「東京五人男」(1945年。監督:斎藤寅次郎。出演:古川緑波/横山エンタツ/花菱アチャコ/石田一松/柳家権太楼 他)
 エンタツ・アチャコ、古川ロッパらが戦争からの引き揚げ者を演じ、彼らが終戦直後の東京で暮らす様子を描く喜劇。
 戦後、全員がゼロからのスタートになったわけではなく、いつの世も豊かな生活を送る悪どい人間がいる。その悪を、貧しき主人公たちが懲らしめて、みんなが平等に豊かな生活を歩み始める、という話。
 たしかに喜劇として面白いし、エンタツ・アチャコのやりとりが(立ち方もしゃべり方も)漫才みたいになっているシーンもある。
 ただ、ラストにみんなで新しい生活を求めて、歌いながら行進するシーンは、雰囲気こそ違えど今でいうデモ行進みたいで、同じ言動でも当時と今ではずいぶん印象が違うものだと思った。
 ちなみにこの作品が、今年の東京国際映画祭でもっとも早く上映された映画(つまり俺は今年の真のオープニング上映作を見たんだ)。

・「下町 ダウンタウン」(1957年。監督:千葉泰樹。出演:山田五十鈴/三船敏郎/田中春男/多々良 純/淡路恵子)
 林芙美子の原作。シベリアから復員する夫を待ちながら、行商で子どもを養う女性(山田五十鈴)が、ある日金属を販売する復員者の男(三船敏郎)と出会い、逡巡しながらも惹かれていく、という話。
 当時の浅草の花やしきの様子や、荒川沿いの様子を見ることができて興味深かった。強さ(や重み、つらい過去)を持っているけれど、それを覆うようなやさしさを持った三船敏郎は、魅力的。

●この二本を見てから、次の映画までの間にウェンディーズで昼飯食って、「たばこと塩の博物館」に行く。「昭和30年代物語〜街角のたばこ屋さんをさがして〜」を見る。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の時代考証に、博物館が協力したことがきっかけだそうな。


・たばこと塩の博物館
http://www.jti.co.jp/Culture/museum/WelcomeJ.html

 集団就職、当時の家電や飲食品、子供の遊び、オリンピックに皇太子ご成婚など、テーマごとに写真や商品の現物が展示される。
 それから、タバコ屋のセットの展示や、タバコの商品や宣伝について詳しく紹介されるのは、この博物館ならでは。
 私はタバコは喫いませんが、「たばこと塩の博物館」とバレーボールのJTは応援します。大人100円という入館料も良心的。
 なお、ここでも映画を一本見る。「お姉さんといっしょ」。昭和31年の新宿区中井で撮影され、子どもを主人公にやんちゃな、でも純粋な日常生活を描いている。遊びに出て帰るのが遅くなってお化けにおびえるとか、アイスを食べ過ぎてお腹をこわすとか。
 主人公の兄弟が、母親が実家で病気療養していて、父親が仕事でしばらく家を離れていて、年の離れた姉と三人で暮らす、という設定は、ちょっと珍しいと思った。映画の雰囲気を考えると、三世代がそろった家庭が舞台というのが普通だと思っていたけれど、そうではなかったので。
 また、子どもたちのおばあさんが浦辺粂子だったり、トニー谷が歌いながらリンゴの行商をするシーンがあったり、意外なシーンもあった。
 下のDVDで見ることもできます。

昭和30年代の日本・家族の生活 1 都会の子どもたち
紀伊國屋書店 (2006/01/28)
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 それからBunkamuraに戻って、もう一本。

・「会社物語 MEMORIES OF YOU」(1988年。監督:市川 準。出演:ハナ 肇/西山由美/谷 啓/植木 等/イッセー尾形)
 定年退職直前の会社員(ハナ 肇)が会社で過ごす日々を描く。クレージーキャッツの面々が会社員を演じ、彼らが車内でジャズの演奏をしようとする。
 かつての、いかにもという会社員の生活が描かれる。ランチの間、会社の話題がほとんどのOLや、滅私奉公する会社員、仕事ぶりよりも上司に気に入られた者が出世する実情など、本当にいかにもという感じ。
 私が一番嫌で、私自身も一応会社員でありながら最も避けている会社員の姿が、そこにはある。ラストでその会社生活から脱却しようとして、しきれるのか分からない、という主人公の姿に、会社員としての生活にどっぷり浸かることの悲しさと、ある種の幸福さを感じる。
 ただ、正直言って不必要なシーンも見受けられる。ささいなシーンとして挿入されるのはいいのだが、映画のストーリーに関わる部分でも不必要なシーンがあったのは残念。
 20年位前の、渋谷・丸の内・有楽町・六本木など、東京の変わっているようで変わらない風景も印象的だった。

●以上を見てから、リニューアルした渋谷のブックファーストを見て(詳しくは別のエントリで書きます)、日本橋の九州じゃんがららあめんを食べて、帰ってくる。


2007年10月16日

第20回東京国際映画祭のオススメは?

 2007年10月20日(土)〜28日(日)、六本木・渋谷にて、第20回東京国際映画祭が行われます。

東京国際映画祭
チケットぴあ/第20回東京国際映画祭/映画

 今年は私も初めて見に行きたいなあと思っています。どんな作品が上映されるのか調べています。
 とりあえず、自分が見に行けそうで、かつ興味を持っているのは下記の作品。「第20回特別企画 映画が見た東京」の作品が気になります。
 他に、オススメの作品がありましたら教えてください。20日(土)と24日(水)は休日なので、時間帯に関わらず見に行けそうです。その他は仕事なので、夜(19:30頃)上映開始ならなんとか、という感じ。

 しかし、東京国際映画祭の公式サイト表示がやけに重い。なんとなく、見に行く気がそがれてしまう。


2007年10月14日

『隔週刊 刑事コロンボDVDコレクション』、気になる

 ♪てってってってっ、てってってってっ、てってってってっ、てってってってっ、て! たーすたたーすたたーすたたーすた てぃーりーり、てぃーりーり、てぃーりーり、りー! たーたーたー、たーたーたーたー、たーたらったったたったたら……

 えー、伝わりにくい上に長いので以下省略。上のが「刑事コロンボ」のテーマだと分かる人がどのくらいいるのだろうか。

 さて。デアゴスティーニから『隔週刊 刑事コロンボDVDコレクション』が発売されました。毎号、第1シリーズ45話を1話ずつ収録したDVDと、その作品に関するガイドがセットになっている。
 日本語吹き替え版で、ピーター・フォークは小池朝雄氏の吹き替えです。

デアゴスティーニ『隔週刊 刑事コロンボDVDコレクション』DeAGOSTINI

 創刊号が790円で、以後1490円なので、DVDを買うのとどっちがいいかという感じですが、とりあえず創刊号は買ってみてもいいかなあ。


2007年10月10日

映画「東京少年」って、バンドの東京少年と関係あるのかな

 堀北真希さん・石田卓也さん主演の映画『東京少年』(平野俊一監督)が、来年2月公開予定。完成会見が行われました。

東京少年 TOP
今月のひと : yorimo : October 4,2007「東京少年」(堀北 真希)

 「東京少年」と聞くと私が思い出すのは、バンドの東京少年。なにか関係があるのかな(特にクレジットにはなにも書かれていないけれど)。ストーリーが、なんとなくボーカルだった笹野みちるさんを連想させる。主人公が男性と女性の二重人格で、その人格同士が恋心を抱くという設定に、同性愛者であることをカミングアウトした笹野さんを連想する。
幼い頃に両親を亡くした“みなと”(堀北真希)は、
祖母と一緒に穏やかに暮らしていた。

そんな彼女が唯一、心を許して本音を打ち明けられるのが、
文通相手の“ナイト”だった。

嬉しいことも悲しいことも、彼になら素直に語りかけられる。

みなとは今日も丘の上のポストに手紙を出しに行く。

だが、ナイトについては同い年の「男の子」ということ以外は何もわからなかった。

(中略)

手紙の住所を頼りにたどり着いた夜の廃校で、
鏡の中からふと自分を見つめる視線を感じるみなと。

その瞬間、もう一人の少年も同じ鏡の前に立っていた。

それはみなとであり、ナイト(堀北真希・二役)だった。

決して会えない二人。あまりに切なすぎるこの恋の行方は……?

映画「東京少年」公式ブログ>>=STORY=|より引用)

 堀北真希さんは、男女二人の人格を持ち、女性人格が男性人格に恋をしてしまうという、結構複雑な役です。撮影は(男性を演じたのは)、ドラマ「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」よりも早い段階だったとのこと。

 しかし、堀北真希さんはかわいい。今のショートカットもかわいいし、以前のボブもかわいかった。多分、ロングヘアやポ二ーテールでもかわいいだろうと思う。




2007年09月23日

気になる本:川本 三郎『今ひとたびの戦後日本映画』

 岩波現代文庫が最近ちょっと意外な本を刊行しています。種村季弘・梶山季之・野坂昭如といった諸氏の著作とか、この川本三郎氏の映画論も。
 なんとなく、ちくま文庫っぽいラインナップだよね。

今ひとたびの戦後日本映画 (岩波現代文庫 文芸 125)
川本 三郎
岩波書店 (2007/07)
売り上げランキング: 107849

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

日本映画が最も輝いていた時代、忘れ難き場面の意味を読み解く。

【目次】(「BOOK」データベースより)

戦争未亡人と死者/田中絹代と戦争未亡人/三船敏郎と復員兵/帰ってきた男たち―復員兵を描く映画/ゴジラはなぜ「暗い」のか/「僕たちの力ではどうしようもない」―今井正監督『また逢う日まで』/戦後を生ききれなかった男と女―成瀬巳喜男監督『浮雲』/貧乏の好きな成瀬巳喜男/母の力―杉村春子から飯田蝶子まで/私が棄てた母親―『日本の悲劇』の望月優子/口笛吹いておいらは元気―清水宏監督『蜂の巣の子供たち』/白いブラウスの似合う女の先生/「働く子ども」のけなげさ―美空ひばりの『悲しき口笛』ほか/恋する妹、美空ひばり/穏やかな父―笠智衆/肉体が輝くとき―京マチ子の豊満/愉しい民主主義―『青い山脈』の明るさ
(楽天ブックスより)

2007年09月15日

映画『オフサイドガールズ』を見てきました


 9月11日、日比谷シャンテシネで、映画『オフサイドガールズ』(2006年イラン、ジャフル・パナヒ監督)を見てきました。

 2005年、イラン代表がサッカーのワールドカップ(W杯)出場をかけて、ホームゲームでバーレーン代表と戦った試合会場が舞台。イランでは、男子サッカーの試合を女性がスタジアムで観戦することは、法律で(原則として)禁止されている。しかし、この大一番の試合をどうしても見たい女性たちが、男装してスタジアムへ入り込もうとして……、というのが映画のあらすじ。

 感想を簡潔に言うと、なんというか、非常に変わっていて、印象に残る映画。
 ワン・アイデアで作られ、非常に限られた場面で話が進み、ラストもぐでぐでした感じなのだが、「しょぼい映画だった」では片付けられない。そんな映画。

 以下、細かな筋書きを紹介しながらもう少し映画の感想を書きます。

|オフサイド・ガールズ|(公式サイト)

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2007年09月14日

DAFT PUNKによる映画『エレクトロマ(ELECTROMA)』、DVDがリリース

 私は映画館で見たDAFT PUNK制作の映画『エレクトロマ(ELECTROMA)』、9月26日にDVDが出るようです。
 この映画、webサイトや雑誌の記事を読むと賛否両論でのようです。私も、見た時は「変な映画だなあ」と思った。
 でも、結構好きです。変なところが面白い、とでもいえばいいか。同じ場面がずっと流れて、ちょっと眠くなるかと思えば、そこから一気に目が覚めるようなシーンが出てきたり、台詞や細かな説明がないので、見ながら色々考えることができたり、登場人物が全員あのdaft punkのヘルメットをかぶっていたり。なかなかアヴァンギャルドな感じです。

 むしろ、DVDでぼんやり眺める方が向いている映画かもしれない。

DAFT PANK制作の映画「エレクトロマ」がDVD化され、9月26日リリース。 - bounce.com [ニュース] (DAFT PANKになっていますが、bounce.comの見出し自体が誤っています)

『ダフト・パンク エレクトロマ』(AVBF-26482)@TOWER.JPAmazon.co.jp

(参考)
木の葉燃朗の「本と音楽の日々」 ダフト・パンク(daft punk)の二人が監督した映画「エレクトロマ(ELECTROMA)」、見てきました。