2010年05月15日

松山千春/シングル『神よ』・『慕う』、アルバム『ずうっと一緒』

 皆さんこんにちは、よーくろです。今回は、先日購入したニューシングルの『神よ』(COCA-16359)と『慕う』(COCA-16396)、そしてニューアルバムの『ずうっと一緒』(COCP-36144)の感想等を書きます。例によって収録順です。


【シングル『神よ』】
《神よ》 子供の幸せを祈る人の歌です。子供の事に限らず、また宗教を信じる信じないに関わらず、最近は“何かを祈りながら日々を生きる”と云う事をしない人が多いのではないかと思います(こう云う事を言っている私自身、あまり祈っていません。イカンデスナ!)。古川昌義さんのアレンジは、シンプルながらも、どこか神々しさみたいなものを感じさせます。
《真夏の一日》 まぁ…ラテンっぽくノリの良い普通のラブソングです(笑)。(こちらもアレンジを担当した)古川さんのガットギターが良い感じです。

【シングル『慕う』】
《慕う》 千春さんの定番の一つである、3拍子でマイナーキーのバラード。生まれてからずっと東京の武蔵野・多摩地域をうろうろしている私ですが、千春さんの故郷繋がりの歌を聞くと、「自分にも、どっか遠くに故郷があるんじゃないか?」と思わせてくれます。これももちろん、そう感じました。ピアノ担当・坂本昌之さんのアレンジ。
《負け犬》 こういう昔の歌謡曲やジャズみたいなタッチのアレンジは、私の中では好き嫌いが激しく別れるのですが、これは好きな方です。恋に破れ街を去る男が、それでも彼女の幸せを願うのが切ないです。前田憲男さんのアレンジ。

【アルバム『ずうっと一緒』】
《ずうっと一緒》 一見普通のラブソングですが、ちょっと深いメッセージを含んだ穏やかな歌です。ここ10年以上千春さんの作品のメインアレンジャーである夏目一朗さんのアレンジ。
《決意》 先日のラジオで流れていた歌です。昂揚感のある格好良い歌(「カッコイイ歌」などと書くと誤解されそうですが、決して軽薄な歌ではありません)。後述する『崩壊』と表裏一体の歌のように感じました。ちなみにアレンジはどちらも、数多くのフォーク・ニューミュージックの楽曲に関わってきた瀬尾一三さんです。
《生命(いのち)の限り》 千春さんのラブソングの王道とも言えるスリーフィンガーのミディアムテンポのメロディと、『それだけの愛』のように“こんな恋愛をして下さい”と云うメッセージとも思える詞が一つになった嬉しい一曲です。夏目さんのアレンジ。
《真夏の一日〜Album Version〜》 アルバム版の聴きどころ(?)はホルンパートかと思います。担当したのは“ピストルバルブ”と云う女性10人組のホーンロックバンド(アメブロに公式ブログがあります)。千春さんはラジオ番組の中で、彼女達の事を盛んに誉めていました。
 こちらもなかなかノリの良い曲です。夏目さんのアレンジ(ホルンパートはピストルバルブのラム・アスカさんと共同)。
《二人から》 曲調はちょっとホンワカした穏やかな物ですが、別れの歌です。二人の間には良い想い出がいっぱいあったように想像します。シングル『神よ』の2曲を担当した古川さんのアレンジ。
《奪われてゆく》 このタイトルを聞いて、作家・有島武郎(ありしま・たけお)さんの名前を思い出しました。…いえ、中学校でちょっと習っただけでまともに読んではいないし、多分関連も無いと思います。この歌も古川さんのアレンジで、彼のガットギターの音色が心地良いラテンっぽいバラードです。
《崩壊》 今回の一連の歌の中でも、もっとも強いメッセージをこめたバラードです。最近の我が国の状態を憂える千春さんの哀しみが良く伝わります。
《ストリートミュージシャン》 どこの繁華街の広場でも見かけるようになったストリートミュージシャン。私も、通勤途中の乗換駅前の広場でよく見かけます。そんな彼等を応援する、温かい感じの歌です。
(これ以降の5曲のアレンジは全て夏目さん。)
《今時》 やや砕けたタッチなのは初期の『あたい』以来でしょうか?でもメッセージは辛辣です。どこかで実況録音した音声を歌にミックスさせるのは、関西フォークのいくつかの作品で聴いた事があります。面白い歌です。最近の若い女性には耳が痛いかな?
《終わり無き愛》 何か俯瞰的な視点から見ているような感じが良いです。ここで歌われている愛も、恋愛と言うよりはもっと大きな愛のような気もします。
《神よ〜Album Version〜》 千春さんが夏目さんにアレンジを頼む時、「レゲエでゴスペル風に」といったそうです。確かに、南半球の何処かの国の教会で、聖歌として歌っていそうな、(シングル版よりも少し)明るい感じです。
《小さな幸せ》 このアルバムの“結論”を担っているような感じの歌です。名曲の多い千春さんのバラードの中でも、私のもっとも好きな歌となりました。


 何か、とんでもない物を買ってしまったような気がしています。今回の一連の作品は正に“傑作”、2000年代の中だけでなく、来年で歌手生活35年目を迎える彼の全ての作品の中でもそう呼べる…私は今そう思っています。それぞれの歌はどこかで繋がっていて、しかも、どの歌も感じが良い物ばかりです。そんな中で、もし無理やりにベスト3を選ぶとしたら…『小さな幸せ』『決意』、あと一つは『神よ』『終わり無き愛』でしょうか。アルバムの帯に、

拝啓、松山千春様。あなたの有り余る才能に…感謝します。


とのキャッチコピーがありましたが、確かにそう言いたくなりました。それでは、また。
 

この記事へのトラックバックURL

http://blogs.dion.ne.jp/kuro_401/tb.cgi/9420528
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※半角英数字のみのトラックバックは受信されません。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。


 
※半角英数字のみのコメントは投稿できません。