2005年12月27日

大麻山、琴平山(象頭山)

 金刀比羅宮。こう書いて、ことひらぐう、と読む。香川県にある名所で、通称こんぴらさん。これは、琴平山(ことひらやま)という山の中腹にある。何故か、同じ「ことひら」なのに、同じ字を書かない。
 この山には前から登ってみたかったのだが、すっかり観光地化されている所なので、なかなか足が向かなかった。
 普通は逆なのか?
 まぁ、なんでもいい。先日、やっと行って来た。

クリックして、この先をお読みください。写真を掲載しています。
 
 琴平の街の中に、車で乗り入れる。土産物店の駐車場に車を置いた場合、その店で一定金額以上の買い物をすれば駐車料金は取られない、というのは、どこの観光地でもお約束だろう。それが面倒なら、公営の駐車場を探す。
 車を置いたら、身支度をして歩き始める。私は山登りが目的だから、土産物店や飲食店が立ち並ぶ門前町は、足早に通り過ぎる。一目散に金刀比羅宮の本宮に向かう。石段を、どんどん上がって行く。
 本宮は、標高約 240m である。琴平の街は 70m 程度のようだから、ここまで来れば標高差約 170m を上がった事になる。石段の数にして、785。歩き慣れない人にとっては、これだけでも応えるだろう。しかし山登りが目的の場合、ここまでは準備運動のようなもの。
 本宮の右手に廻ると、道が続いている。奥社へ続く道だが、歩く人はグッと少なくなる。その道を、また一目散に歩く。
 奥社に着いた。ここは標高 420m を越えており、石段は 1368段上がった事になる。しかし、実はここで行き止まり。わずかに戻ると、登山道が見つかる。目指す頂上の標高は 616.3m だから、高さにしてもう三分の二は登ってしまっているのだが、ここからやっと登山道だ。
 
 さぁ、気を引き締めて大麻山(おおさやま)へ!
 …え? 目指していたのは琴平山じゃなかったのか、って?
大麻山、そして琴平山あるいは象頭山。クリックすると大きな写真が見られます。 これは、話すと少々ややこしい。右の写真を見ながら読んで欲しい。
 (1)の辺りに 616.3m の三角点がある。ここが大麻山の頂上。そして、この山の南東部、(2)の辺りまで来ると、琴平山と呼ばれるようになる。境界は、特に設けられている様子ではない。また、(2)の辺りには 521.2m の三角点があり、ここを象頭山(後述)の頂上と表示してある案内板もある。
 金刀比羅宮の奥社があるのは、(2)よりも少し南東(写真では右の方)の、山がわずかに盛り上がって見える辺りである。ただし、山の向こう側の斜面だが。また、本宮があるのは、それより更に南東の、傾斜が急になる辺りだ。ただし、やはり山の向こう側だが。
 だから、(2)の辺りから南東は、間違いなく琴平山である。しかし、大麻山と琴平山は、どう見ても一つの山だ。
 
 という訳で、私は一応、琴平山を経て大麻山を目指した、という事になる。
 


 奥社付近から先の山道は、一本ではない。いくつかに分かれている。それでも、標識が要所々々にあるので迷う心配はないだろう。とは言え、山に入る者の心得として、地図とコンパスは必ず携帯したい。
 どの道を行っても、大麻山の頂上に立つには、最後に舗装道路を歩く事になる。車道脇に、二等三角点の標石がある。
 車道――実はこの山、車で登ってしまう事が出来る。
 写真の(1)の所をよく見ると、何か細長い物が、何本も立っているのが判るだろう。主にテレビの電波塔である。そんな物がある所に、車で行かれない訳がない。
 また、山頂付近は桜並木になっていて、展望台もトイレも、広い駐車場もある。だから、関係者以外通行禁止という訳でもない。
 


 さて、琴平山であるが、この山は象の頭のように見えるという事で、象頭山(ぞうずざん)とも言う。どこから見ると象の頭のように見えるのか、実は私は知らないのだが、さっきの写真をもう一度見て頂きたい。
 どうだろう。この写真を見る限り、(1)の辺りが、つまり大麻山が象の頭に見えないだろうか。さらに、西(写真では左)に伸びる尾根が象の鼻に見えて仕方がないのだが。
 しかしこれでは、(2)の辺り、つまり象頭山と呼ばれる所が象の背中になってしまう。 
 


五岳連山と大麻山。クリックすると大きな写真が見られます。 この写真は、以前にも掲載したもの。これにも大麻山が写っている。北西から撮った写真なのだが、この方角から大麻山を見ると、ずいぶん印象が違う。思いっきり単純化して言えば、三角柱を横倒しにしたような山だからだ。
 
 なお象頭山は、山そのものが天然記念物に指定されている。森林が、よく保存されている。
 だから帰りは急がずに、その森林を、そして金刀比羅宮を、しっかり見ながら歩きたいところである。
 
追記(2006年1月3日)
城山頂上の眺め。クリックすると大きな写真が見られます。 この写真は、別の山の紹介の時に使ったもの。象頭山を東から見た様子が写っている。やはり、大麻山の頂上が象の頭に見えるのだが。
 なお、一枚目の写真では、象頭山を南から見ている。
 

 
著者:菜園チスト/時 16:56│ご意見・ご感想(5)関連記事へのリンク(0)

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この記事へのご意見・ご感想
大麻山のお写真拝見しました。
大麻神社の格式が高いと聞いております。
その入り口にある寺が、四国88箇所めぐりの第一号のスタートの寺であると聞いています。
なぜ、金毘羅様の入り口にならなかったのでしょうか?
積年の疑問です。
大麻神社と金刀比羅神宮の関係と言いますか、格式、由緒はどうなんでしょうか?
発言者:エノク&トマス /時 2005年12月27日 20:29
>四国88箇所めぐりの第一号のスタートの寺
これは、霊山寺(りょうぜんじ;徳島県鳴門市)のことですね。
この近くにある神社は、ややこしいんですが、大麻比古(おおあさひこ)神社というんですよ。

そして、金刀比羅宮の近くには、確かに大麻(おおさ)神社があります。こちらは香川県善通寺市です。

と言っても、私は訪れた事がないので、格式や由緒については全然知らないのです。
ただ、金刀比羅宮に関しては、寺だった時代があるらしく、どうやら少々複雑な歴史があるようです。
発言者:菜園チスト /時 2005年12月27日 22:52
ありがとうございます。複雑ですね。
象頭山のウラジロガシの葉は尿路結石や胆石に効果があるようですね。
701年霊神権現が那珂郡榎井の地に、金色の象に乗って現われた。大麻山ノ神が「どちらから来られたのですか?」
『私はマカダ国の国主ゼンザイ王の第一王子霊神権現です。外道を退治して東へ移ってきたのです。』
「願わくば永くわが山にとどまって鎮護して下さい」
ついに当山に鎮座された。この山が象頭山、1001年そこの祠に本殿拝殿鳥居を建てて廟の始まりとなった。
大麻が古い神ですね。どこから来たのでしょうかねぇ。
806年には空海が帰朝して88寺の一号を大麻神社の入り口に造る。
世界中の神々が四国に降臨するのですね。
血統を引く四国人は並みの日本人とは違うのでしょう。政官財メディアヤクザ連合の外道どもの討伐をよろしくお願いします。謹謝!
発言者:エノク&トマス /時 2005年12月28日 08:37
写真をみせてもらいながら
「こんぴらふねふね〜〜」が頭の中を回ってます〜
ぞずさんって山だったんだぁ〜

祖母が三味線弾きながら歌ってたんですよぉ
しゅらしゅしゅしゅ〜〜〜
止まりません・・・・・
発言者:Nekomata /時 2005年12月28日 11:56
エノク&トマスさん
その話は知りませんでした。ますます深いなぁ。
ちなみに、四国には麻の字が付く地名が多いです。

Nekomataさん
有名な歌ですね〜。
今度、象頭山に来て歌ってみませんか?(笑)
発言者:菜園チスト /時 2005年12月28日 13:48