天地初発之時
なんとなく、いい感じだな。一応、撮っておこう。
そう思って一枚か二枚だけ撮り、それが思いの外いい絵に成っている事がある。「それでは」とばかり、もっと良い絵にしてやろうと思って撮り直す。ところが今度は、ちっとも上手く行かない。
これは、まぁ、よくある話だと思う。私も写真は長年やっているから、やっぱり、そんな事は幾度もあった。撮り直して上手く行った事も勿論あるけれど、さて、どちらが多いのだろう。クリックして、この先をお読みください。写真を掲載しています。
この写真は、撮り直して上手く行っていない例の一つ。なんとなく雲がいい感じになったな、と思って撮って、あまり期待せずに現像から戻って来たポジを見てみたら、なんだか結構いい絵になっている。気を良くして、それから約一年、同じような雲に遭遇する機会を待っていた。
そして、こんな雲を実際に見るとシャッターを切った。何度か。
ところが駄目なのだ。撮り直した方は、どうもピリッとしない。濃淡の、微妙なさじ加減のせいなのだろうけれど、どうもシャキッとしない。おかしなものだ。最初より気合を入れて、しっかり雲を選んで撮っているのに。
タイトルの「天地初發之時」は、古事記の冒頭から。撮った時は本当に「なんとなく」だったから、タイトルをつけるつもりも無かったけれど、写真を見ているうちに、そんな気がして来たのである。
そしてウェブサイトで公開するに当たって、その雰囲気を強調する為に、画像処理ソフトで色を少々いじくり、コントラストを上げた。こういう事は滅多にしない(と言うより、そもそも好まない)私だが、必然性を感じる時もあるのだ。
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ルーベンスの絵みたいですね。
名画を意識する事は、時々ありますね。