2008年10月27日

Smythson/Royal Court Diary 2009


royal_court_darkblue.jpg1895年にスマイソンが初めて作った手帳、ロイヤル・コート・ダイアリー。
この手帳は、今も変わらず発売されている。
と聞いたら試してみなきゃ気持ちが収まらないじゃないか。
しかし去年はもたもたしているうちに品切れとなってしまった。あまり大量には作られていないようで、無念。&ほっとする自分がいたり。
今年こそは注文しなければ…しなくてもいいのに…と再びもたもた。
だがそんなことでは今年もまたこの手帳を逃す。
で、注文。

サイトの注文確定ボタンをクリックしたあと、私はソファーのクッションに顔をうずめて泣いた。
だって高すぎるんだもの。
125ポンド。日本円換算価格は書きたくない。この気持ちを察してくれ。

1日1ページと厚く、ハードカバー革装とはいえ、判型は13×11cmと小振り。それがこの値段だなんて……おまえら正気か?! と思わずサイトの画面に毒づいてしまう。
しかし、正気じゃないのは私の方なのだ。
──悪魔に魅入られた者の心に湧き起こる邪悪な力が、自分の意思とは関係のないところで事を動かしてゆく──
というのはこういう状態のことをいうのだろうね。スクリーミン。


royal_court.jpgそして届いたロイヤル・コート・ダイアリー。
箱から取り出して、そのたたずまいに絶句した。
悪魔と天使というものは紙一重で、美しいものの隣り合わせにいるのだなと思う。
私の財布を痛めた結果に変わりはないから、それが悪魔なのか天使なのかはもはやどうでもよいが、とにかく美しい。
緻密かつ精巧な造本で、表紙は山羊革の革装でダークブルー。見返しは黒い絹。本文用紙には、White Wove Paperという白い紙が使われている。


royal_court_gold.jpg小口側から見るとこんなふう。
はなぎれの赤と黄がアクセントになっている。
束は表紙込みで38mmと厚い。
この厚い束の紙の三方に塗られた金箔には顔が映る。どうでもいいけど。

この用紙は、他の製品に使われている水色のフェザーウエイト・ペーパーよりもずっと厚手でしっかりしているから、金箔塗りは必要ないのではと思うが、かばんに入れて持ち歩くうちに金箔部分に傷がついてきた。やはりしっかりと紙を守る役割を果たしているのだろう。この箔塗りは、装飾というよりも補強のための機能なのだとつくづく感じる。

本文は416ページで、概要は以下の通り。行頭の数字はページ番号です。

1-2 白
3 表紙
4 白
5 個人データを書く欄
6 目次
7 2008年カレンダー
8 2009年カレンダー
9 2010年カレンダー
10-30 付録(世界の主な行事一覧、月の満ち欠け、世界の祝日一覧、ワインチャートなど)
31-32 電話番号記入欄
33 特別な日を書いておく欄
34-45 2009年1月〜2010年12月までの月間計画表(1ページ2ヶ月ずつ。下部に月の満ち欠け一覧付き)
46-411 2009年1月1日(木)〜2010年1月1日(金)までの1日1ページ・横罫記入欄
412-415 2010年の予定を月別に書き込む欄(1ページ2ヶ月ずつ)
416 メモ欄

それで、ミケさん君はいったいこの手帳を何に使うつもりですかという件。
ノートブックにするつもりだったのだが、具体的にどのような用途に書くのが良いか届くまでの間考えた。
私は大ざっぱに記述ものを「インプット/アウトプット/記録」に分けている。その中の「アウトプット=自分の思考から出てくるもの」の記述に使いたかったのだが、流れ出ては練ってゆく現在進行形のアウトプットについては他のノートブックに書いている。
そこで、それとは異なる「思考の奥底にある記憶を出す」ためのアウトプットに使うことにした。
いま考えていること、ではなく澱のようにたまった過去の考えや出来事をひっぱり出すのである。
読み返して想い出に耽るために書くのではない。
記憶を甦らせることで、いまの思考に刺激を与えてみようという企てだ。

実際これまでも時々「現在進行形の考えノート」にその類のものを記すことがあった。しかし何か「異質なものを書いている」という違和感があり。そういうものはそういうもので1冊にまとめた方が頭がすっきりしそうだと常々思っていた。


royal_court_open.jpg中身はこのような感じ。日付は記されているものの、シンプルな横罫ノート。1日1ページということで少なくとも365ページはあるのが存分に書けて嬉しい。十分なページ数のノートがほしい時、1日1ページで1年分ある手帳を選べば確実なのだ。

ハードカバーで束が思い切りあるのに、魔法のようにページの開きがいい。ノドまで存分に書ける。
そしてこのWhite Wove Paper。筆感がなめらかでありながらペン先にミクロでゾロゾロいってくるような摩擦感もあり、万年筆での筆記の心地良さにぐんぐん筆が進む。
またこの白色の紙が、インク本来の発色をたたえた筆跡を印象的に残す。
罫線などの印刷色は意外なことに茶色がかったセピア色。スミよりもこの色の方がコントラストがやわらいでいい。

子供の頃に初めて使った手帳のことや、文具店巡礼の推移などの記憶をたぐり寄せてみれば、紙をすべる万年筆の動きに合わせて自分の心の奥底にある思考までもが毛細管現象で流れ出てくる感覚。
気持ちがいい。
書き進めたページは現在「1月6日」。1ページにひとつのことをタイトル付きで書いて、冒頭ページの月間計画表を目次とする。
この手帳を書き終える頃、どんな自分がそこにいるのか待ち遠しい。
 
Posted by ミケランジェロ at 08:35  |TrackBack(5) | 手帳

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