2012年05月12日

いまでも考える

上原美優さんが彼岸の人になられて一年経つ。

でも、今でも、ときどき考える。

どうしたら美優さんの悩みを解決できるだろうか。

もう、同じ時間には生きていないんだけどね。
生きているのと同じような感覚で、助けられないかと思ってしまう。


過ぎ去った時間は戻せないね。
Posted by leopon at 23:44  |Comments(0)TrackBack(0) | いきもの・ひと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月06日

ところで計算の内訳は?

5月5日〜6日の夜は、スーパームーンなのだという。

月と地球の距離が最も近い時と、満月の時の、時が一致するとスーパームーンだという。

ところであのぉ…
スーパームーンが「通常の月より14%大きい」っていうけど、その「通常」って、、、なに?

だって、月軌道は連続してだんだん変化して いるわけで、今日だけデカイんじゃないよ。

で、調べてみた。

月が最も遠くなる時を100%として、
最も近くなる時を比較すると、
見かけの直径が約14%大きくなる。

ということだった。

じゃあ、平均と比較したら約7%。。。

まあ、よっぽど気にしないと違いが判らないよね。


で、大きさの違いよりもね、もっと重要なのは、
ちょうど、月の出が夕方で、空が明るい状態のなかに満月が登ってくる、ってことだよね。

明るい空に明るい月が浮かぶので、風景として見やすい。

今日は、月の模様などが良く見えた人が多いんじゃないかな。

大きささえ気にしなければ、季節の移り変わりごとに、朝夕の色づいた空に満月が浮かぶ時が来る。

スーパームーンをきれいだと感じた人は、これから先も、月を眺めるといいよ。
Posted by leopon at 00:10  |Comments(0)TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月03日

動画を貼付けてみる。

2011年11月に、VOCALOID 3 Mew を買いまして、歌わせて、それに絵を付けるようになりました。

それで、初めてYou-Tubeにアップしたのがこれ。

テレビ東京 ワ−ルドビジネスサテライト のオープニングタイトルをコピーしてみた!
歌はMewさん

(高解像度版がYou-Tubeのページで見られます。
こちら http://youtu.be/iX1bbSS76wg(新しいタブまたはウィンドウが開きます) 

元ネタはテレビ東京の経済系ニュース番組。
テレ東なので、地方によっては全く知らないと思われる、マイナーネタです。

似顔絵は、テレビ東京アナウンサー
森本智子さんと
大江麻理子さんです。

ん〜、あまりにもマイナーなネタで、一般ウケしない動画を作ってしまった。。。
Posted by leopon at 20:13  |Comments(0)TrackBack(0) | 動画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月02日

ながらく放置していたけど、再開!

DIONのサービス変更など、どうも運営に対する不信感から、ブログから遠のいていた。

なにか書くことそのものは、イヤになったわけではないのだけど、なんだか、KDDIやDION、au-oneのページを開くのが気分悪くて、使う気にならなかった。

でも、会社がどうこう言ったところで、本来、自分がどんなブログを書くか、という本質の方が重要であって、そこから外れた理由でブログを書かない自分も馬鹿なものだと思う。

それで、最近、気分的に落ち着いたので、ブログも再開することにした。

また、写真や絵、そして、最近始めたVOCALOIDなどをアップロードしたいな。
Posted by leopon at 20:26  |Comments(0)TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月08日

新たに発売される線量計の注意点(エステー)

一般人が手に入れられる線量計で、信頼性を保ったまま、最も低価格を実現したのが、エステー「家庭用放射線測定器エアカウンター」15750円。

エステー報道発表

監修:首都大学東京 福士政広教授


この機械の最大の特徴は、福島原発事故の被災地を対象に設計してあること。

技術的には二点。

被災地の空間線量を把握するには、
最低でも0.1マイクロシーベルトの単位を計らなければならない。
そのために、0.05μSv/hから表示できる。

福島原発事故による汚染は、主にセシウム137によるもの。
測定値を、セシウム137専用に合わせて設計してあるので、現在の日本の汚染では、比較的精度良く測定できる。

   −−−−−

一般に、輸入の汎用線量計は、放射線医療や、工場などの放射線区域を対象に設計されている。

最初からそこに放射線があるとわかっていること。
作業環境の安全確認、作業中の被曝量の確認。
事故の早期発見と被害の把握。

そうした条件で設計している。

そのために、低価格の機械は、最初から低線量の測定は対象外となっており、現在の被災地の線量では、正確な測定はできない。


これに対して、エステーは被災地専用の設計なので、低価格でも、他の線量計に劣らない測定ができるのが、最大の利点。

   −−−−−

逆に、最大の弱点は、低価格を目標にした設計なので、測定時間が10分近くかかる事。


放射線を検知するセンサーに、汎用部品のシリコンフォトダイオードを使っている。

これは、普段は可視光を検出するもので、明るさの変化を検知する部品。

エステーがどんな部品かはわからないのだが、一般的には、受光部の直系が数ミリから1センチくらいしかない、小さな部品だ。

そのため、放射線がなかなか当たらない。


放射線は、まばらに、ちらちらと飛んでいる。
映画などでガイガーカウンターを見た人もいるかもしれない。そのとき、音が「ぷつ…ぷつぷつ…ぷつ…」と、ムラをもって出ているのを聞いたはずだ。
あの、「ぷつ」一回が、放射線一本がセンサーに当たった音なのだ。

例えば、線香花火に紙をかざしてみて、小さな紙切れを近づけても、なかなか火の粉がかからずに、こげ後はまばらにしか付かない。

しかし、大きな紙なら、たくさんの火の粉が当たる。

同じ放射線量でも、センサーの大きさで測定精度が変わるのが想像できると思う。

エステーの線量計はセンサーが小さいために、長時間測定しなければならない。

そのために、細かい測定は難しい。

同じ理由で、物の表面の汚染を計るのも困難だ。
物体の上に、うっすら埃が被るように汚染されている場合、それを測定しようと思って測定器を近づけても、センサーが小さいために、正確な値はわからない。

偶然、こすれて汚染が落ちている部分に、小さなセンサーがあてられても、低線量しか出ないし、逆に、隅に埃がたまるように汚染が濃い部分を計ってしまうと、必要以上に大きな値を測定してしまう。

なので、例えば野菜の汚染を確認しようと思っても、それが本当に正しいかどうか、誰にも判断できない。

   −−−−−

使い方としては、どこか設置場所を決めて、定点観測するのが良いと思う。

温度計のように考えてもらえば早い。
玄関や、窓辺に設置するのが良いだろうか。

現在の汚染は、水素爆発で放出されたセシウムが主体のため、放射線量は安定している。

エステーの線量計で定点観測すると、何度計っても、ほぼ同じ値が出るはずだ。

なので、逆に、突然数値が変わるような事があれば、原発でなにか起きた事がわかる。

家などで、何ヶ所か場所を決めて、定期的に計るのが、最も効果的だろう。

   −−−−−余談

エステーは家庭用品を製造販売するだけあって、ネーミングがうまいと思う。

「エアカウンター」

この名前だけで、使用目的を明確にしていて、逆に、「物は計れません」と暗示している。

このあたりを承知した上で使うのなら、お買い得だと思う。

小冊子が付いてくる予定なので、それを良く読んで使えば実力が発揮できるはず。

2011年08月07日

新たに発売される線量計の注意点(セーラー万年筆)

一般家庭向けの低価格な線量計が発売される。

これは、誰でも使える反面、知っておくべき事もあるので、ブログに書いておこうと思う。

   −−−−−

8月8日発売の
個人向け線量計「PDM-122 マイ・ドーズ・ミニ」
セーラー万年筆:販売
日立アロカメディカル:設計、製造

日立アロカメディカル製品ページ
(新しいタブまたはウィンドウが開きます)

これは、もともと放射線医療の現場で使うための道具。
いままでは、医療向けしか販売経路がなかったのを、セーラー万年筆が流通、販売する。

この線量計は、もともと医療現場向けなのが最大の特徴。

放射線管理区域などに入るとき、服のポケットなどに取り付けておき、作業場所の線量確認と、作業中の累積被曝量を計測します。

万が一、機器の故障などで放射線が漏れているなど、事故を発見し、被害を把握するのが、最大の目的の道具です。


これで、作業者の年間被曝量など、法律で定められた基準を超えないように監視するのです。


逆に、放射線が存在するという前提で設計されているため、
最小単位が1μSv
なのが最大の弱点!

現在、福島県で生活している人達の身の回りでは、空間線量はこれよりも低い。

なので、生活環境を調べる事はできません。


ただ、測定できる空間線量は大まかですが、放射線のカウントそのものはしているので、累積線量は、1μSv以下の環境でもきちんと積分しています。
しかし、精度は、低線量になるほど不確かなものになります。


なので、この線量計は、
近所にホットスポットがあるかもしれない人
線量が多めだと指摘された地域の人が
日常的に身につけて、累積被曝量を確認する

のに向いていると思います。

子供が登下校などで被曝していないか、そうした用途が良いでしょう。

一日の累積値を記録して、本当に
年間1ミリシーベルト未満
になるかどうか、目安の数字が得られると思います。

どうしても精度は低めになってしまうので、数値を信じるというよりも、
異常を発見する
つもりで使うのが良いでしょう。

2011年07月18日

科学は行間を読む

「行間を読む」といったら、いつもなら文学を思う人が多い。
具体的に言葉にしてあることではなくて、それらを組み合わせて想像すると見えてくる内容。
そこに、文学の楽しみがあると言われる。

これと同じことを、科学者は日々考えている。

それを、科学に触れない人は、知らない場合が多いのではないか。



ニュートンは、物が動くときの法則性を考え、力学を作った人だ。

飛んでいるボールは、外部から力を与えない限り飛び続ける。慣性の法則。

ビリヤードの玉がぶつかると、転がっている玉から、止まっていた玉へ、ぶつかった瞬間に、動く力が伝わって、止まっていた玉が転がりだす。エネルギー保存の法則。

そんなことをニュートンは考えて、論文にした。


では、論文に書いてあることが全てか?

書いていないことを想像する。


もしも、ニュートンが言うとおりに物体が動くとして、それは、放物線など、いろいろな数学の式に表される。
計算すれば、動きがわかる。

ボールを機械で飛ばすのでも、投げる前に、何メートル先に落ちるか解る。

実際にやってみると、計算とは少し違う場所に落ちるが、それは、機械が設置場所の振動を受けていたり、風の動きが計算に入っていないからだ。

人間には、周辺の状況を瞬時に察知する能力が無いから、計算できない。

じゃあ、神のみぞ知る、空気の動きなど、周辺の条件を知ることができて、現在この世にあるコンピュータよりも、もっと速いコンピュータで計算したら、ボールの動きは解るのか。


大問題である。
理屈だけなら、「計算できるはずだ」という結論になるだろう。

法則が正しいのなら、計算できる。
膨大な量の計算を瞬時にできるのなら、未来が計算で解る。


やはり、大問題である。

未来は決まっている!

ニュートン力学の「行間を読む」と、未来は決まっているということになる。
論文にそのことが直接書いてあるわけではないが、そういう意味になる。

本当に未来は決まっているのか?

決まっていないと感じている人がほとんどだし、それならば、ニュートン力学は学問として不足していると考えるべきなのである。


そうやって、科学者はたくさんのことを考えて、過去の学問を修正、進歩させて行く。

   −−−−−

原発事故などで、「科学技術が揺らいでいる」などという表現が聞かれるようになったが、それは、「見える側」「具体的に書いてある側」の問題である。

多くの人、程度の低い学者は、具体的な面ばかり見ているので、間違えた部分、破綻した部分しか見えない。


「想定外」とは何なのだろうか。
その前に「想定」とはどんなことか。

それは、そもそも目の前に無い、具体的ではない出来事を予想し、「起きるかもしれないこと」と「定めて」準備すること。

予想できなかったことや、予想の範囲を超える現象が起きたら、それが「想定外」だ。


「想定」もまた、「行間を読む」のと、本質は同じだろう。

見えていることを組み合わせて、まだ知らないことを読み取る。

やはり、行間を読むことに科学の本質がある。

   −−−−−

ところで余談なのだが、ニュートン力学から導かれる、「決定された未来」。
これは、けっこう普通のことだ。

誰だって、眠って、朝目が覚めたら、見知らぬ土地にいる、なんてことは無い。

寝相の悪い子供だって、部屋の反対側に移動するのがせいぜいだ。

未来は、ある程度の範囲で決定している。

ニュートン力学は、理論として不足があっても、十分に、多くの正しいことを説明しているのも事実だ。
Posted by leopon at 20:51  |Comments(0)TrackBack(4) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月17日

放射線のモニタリングポストについて

放射線測定で、ここ数日、ニュースがあった。
「都内でも線量測定を開始」
「高さ1メートルに統一」
この二つのニュースがおもなところか。

それは良いのだが、ニュースでも、いまひとつ説明があいまいだった。

   −−−−−

今回の内容は、過去に知った事などの情報で、もともとの情報源などを忘れてしまったり、現在、自分で確認する事ができません。
本来、資料で確認できることを書くべきで、だから、いままで書かずにきたのですが、あまりにも報道が力不足なので、書く事にしました。

ですから、記憶違いがある可能性もあります。
その点に注意して読んでください。

   −−−−−

まず一つ、高さの問題。

以前から、モニタリングポストが高い場所にあることを問題視する人がいた。

これは、本当の問題は、過去の経緯が、現在に伝わっていない事にある。
モニタリングポストが高いところにある事自体は、問題ではない。

そもそも、1960年前後に、原子爆弾の開発実験が盛んに行われた。

この実験は、本当に爆弾を落とす事もあり、その実験の一つ、ビキニ環礁での水爆実験が、有名な「第五福竜丸被曝事件」を起している。

そうした実験を背景にして、
「放射性物質による大気汚染」
を観測する必要が産まれた。

世界中で原爆実験が行われて、それが空気を汚染して地球上を広まって行くので、「大気汚染の計測」になるのだ。

そこから始まったモニタリングポストなので、上空から降りてくる大気汚染を測る必要として、ビルの屋上などに測定器を設置する事に決めた。


モニタリングポストの測定器は、大気汚染を測るためのものなので、他の放射線に影響されてはならない。

偶然、何らかの放射線源が近くにあっても、それに影響されずに、大気の汚染だけを測定する必要がある。

だから、少し厚めの金属容器に入っていて、空気が入れ替わる穴が開いた構造になっている。
(簡単に似たようなものを例えれば、百葉箱だ)

こうした性格の測定器なので、地表に汚染物質が溜まっても、その放射線の影響は少なく、大気の放射線だけが測定される。

ここ重要。
モニタリングポストは、大気の放射線だけが測定される。

汚染された大気がやってきた後の対応は、別の問題として考えられた設備なのである。

そもそも、原爆実験で、万が一、大量の放射性物質が日本へ降ってきたら、それを発見するのが、モニタリングポストの仕事。

そして、汚染された後の対応は、その時に考える事で、モニタリングポストの仕事ではない。


現在の福島原発事故の場合、すでに放射性物質が地上に降下していて、土壌汚染が問題になっている。

モニタリングポストは、原発から放射性物質が漏れて風に乗っている事を測定する道具で、土壌汚染は、別に測るのが、もともと予定された行動なのだ。


何十年前かに決められた、放射能対策は、時間が経って、形骸無実になってしまっていた。

そういうことである。

   −−−−−

報道にでてくる放射線の値を見る時は、

モニタリングポストな大気汚染

職員が地上付近1メートルで測定したものは、
土壌汚染によるガンマ線

ちがう性質の数値として、分けて理解してください。
Posted by leopon at 00:34  |Comments(0)TrackBack(0) | 時事・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月12日

最悪とは何か

原発に関する報道に「メルトダウン」という単語が出てきてから、一緒に「最悪」という単語も増えてきた。

しかし、それらの報道が、なにをもって「最悪」と言っているのか、文脈が不明である。
「メルトダウン」も、定義されていない。

それでも、NHKはやはり親切で、「燃料棒が溶ける、いわゆるメルトダウンで…」といった文章にしている。

最近の日本人の悪い癖で、「内容の説明」は聞かずに、「名前」を聞くと、それで納得する人が多い。

過去に耳にした事のある「名前」が出てくると、それだけで安心して、内容を聞かない。
それは、理解とはほど遠い。


やたらと「メルトダウン」と言いたがる人は、試しに、「メルトダウン」の単語を使わずに、現象を説明してほしい。
どのていどの人が説明できるかな。


燃料棒が溶けたからどうだというのだろうか?

本当に重要なのは、その部分である。

燃料棒が溶けたから、何がどうなったというのか。

そこを論点として、考え、報道すべきだ。

   −−−−−

福島原発事故で、最も重要なのは「どのような放射性物質が、どんな形で漏れているか」だ。

これが、周辺地域の汚染が拡大するのを防ぐ、最も重要な情報であるし、今後の汚染除去に必要な情報である。


乱暴に例える
もし、交通事故で自動車がぐちゃぐちゃな現場を見つけたとして、それが、自動車の「スピードの出し過ぎ」が原因だったとしても、それは、実は重要ではない。

「現場」で重要なのは、
ケガ人がいないかどうか
ガソリンが漏れていないかどうか
そうした、「今」が重要。

それらが落ち着いてから、原因が「スピード」なのか、「故障」なのか、ドライバーの病気か、、、いくらでも時間をかけて検証すれば良い。


福島原発で「メルトダウンが起きたから最悪だ」と報道が言っても、問題は何も進展しない。

まともな報道だったら、「事故の規模が大きいと判明したので、収束に時間がかかる事を覚悟しなければならない」と言うべきだろう。

それこそが、社会に取って必要な情報だ。

   −−−−−

そもそも、「最悪」とは、どうやって判断するのか。

多くの人は、自分の知っている事と、目の前のできごとを「比較」して、「経験の範囲」で「最悪」と判定しているだろう。

でもそれは、どうやっても、個人の範囲でしかない。
本当は、知らない事は、最悪かどうか判断できない。

それなのに、「最悪」と言ってしまう。


単刀直入に言うけれど、
福島原発事故は、最悪ではない。

なぜならば、地震中に緊急停止し、僅かな時間と言えども、冷却されたから。

最悪なのは、停止せず、臨界を維持したまま放置される事。

もしそうなっていたら、現在の放射能汚染とは比較にならないくらい、大規模な放射性物質の放出が起きていたはずだ。


現在の土壌汚染は、セシウム137が主体で、他の物質は微量と観測されている。

事故当初のヨウ素131と合わせて、この二つの放射性物質は、拡散しやすい物質である。

ヨウ素は、融点が約113℃で、固体から直接気化する、昇華という性質がある。

昇華とは、例えば、ドライアイスと同じような状態だ。
液体にならずに、そのまま蒸気になってしまう。

それで、原子炉の僅かな隙間でも、漏れだして拡散する。


セシウムは、融点約28℃で、常温で液体になる数少ない金属だ。
沸点も低く、約671℃で蒸気になる。

そのため、これも僅かな隙間でも漏れだす。

そして、空中で霧状になって、眼に見えないような、非常に細かいチリになって、漂う。


この二つは、拡散しやすい物質なのである。

逆に、他の金属類が、僅かしか検出されないのは、もっと高温でなければ気化しないし、そのために、空気中ですぐに粒になり、降下するのだ。


もし、本当の最悪で、臨界状態で原子炉が壊れたら、大変な高温で、拡散しにくい金属類まで空高く噴出しただろう。

   −−−−−

現在、福島原発の災害で苦労している人が聞いたら、気分を害するかもしれないけれど、それでも書いておく。


福島原発の状態は、最悪ではない。


むやみに「最悪だ最悪だ」と騒いで、不快感を増長するような事は、やめたほうが良い。
Posted by leopon at 00:19  |Comments(0)TrackBack(0) | いきもの・ひと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月19日

刷り込まれたヒナ

僕が子供の頃だから、三十年強昔、NHK教育テレビで見た実験。

鳥は、卵から孵化し、一番最初に、近くで動くものを見ると、それを「親」だと信じる。

この性質を「刷り込み」と言う。

もし、見たものが、親以外であっても、それを親だと信じてしまう。

ニワトリを使った実験。
孵化が間近の卵の近くに、動くおもちゃを置いておくと、孵ったヒナは、おもちゃを親だと信じる。

そして、エサを与えてくれるでもなく、ただ動いているおもちゃの後を、ヒナは追いかけ、歩き回る。


今思えば、ひどい実験だ。
エサなどの世話は、実験をしている人間がするだろうが、はたして、ヒナはニワトリとして成長できるのだろうか。

今ほど「行動学」「生態学」など知られていない時代である。

   −−−−−

僕が思うのは、ヒナの気持ち。

いくら刷り込みだからといって、違和感を感じないはずはない。
鳥が、同じ巣で産まれた兄弟を見たり、偶然近くで動いたものを見ても、それを親と信じてしまうはずがないのは、自然界を見れば明らかだ。

ある程度の時間、ものを見て、これが親だと実感を増やしていくはずなのだ。

そして、もし、ヒナが「親を信じられなくなった」とき、何を感じるのか。

孤独だろうか。

   −−−−−

人間も、程度の違いがあるとしても、本質は同じではないか。

小さな頃から近くにいて、「親」ということになっているから、親だと思っている。

兄弟だということになっているから、兄弟だと思う。


もっと後天的な学習もそうだ。

子供の頃に、大人から「親は大切にしよう」と言われるから、それが「人としてあるべき姿」と考える。

「家族の絆」と言われるから、それが幸せの条件かと思い込む。


でも、それらのことは、真実だろうか?

   −−−−−

幼い頃の美優さんは、何を見たのか。

上原美優さんにとって、親はどんな存在だったか。

上原美優さんの、見ず知らずの兄弟は、兄弟だったのか。

美優さんの日常が、学校の友達から見ると、奇異で、非日常に見える。
そんな友達の中にいて、友達が友達であったのか。


美優さんの中で、世間の常識である、親の大切さや、家族の絆は、どんなふうに感じられたのだろうか。

本当のことは、本人にもわからないのだと思う。

ただ、いつも違和感を感じただろうと、僕は思う。

拭いきれない違和感を感じながら、美優さんは、子供なりに精一杯意地を張って生きてきたのだと思う。

世間の常識とは違う家族を見て、孤立するような感覚を覚えながら、戦うしかなかったのだと思う。


もちろん、上原美優さんにとって本物の親であるし、兄弟である。

しかし、刷り込まれたヒナのように、世間の常識と、目の前の日常の乖離、そこから産まれる違和感と疑問は、深刻なものだったと思う。

それで、傷つかないはずがない。

   −−−−−

僕たちがテレビを通してみた上原美優さんは、大人になるかならないか、そんな年頃だった。

僕は、上原美優さんが、悩みながらも成長して、親を好きでいられて、人を好きでいられて、愛を持ち続けたことを、立派だと思う。

自身が抱える孤独感を、愛情に変えて周りに振りまく。

自分が悲しかったら、周りの人たちが悲しまないように、明るさを分けてあげる。


世の中には、
「悲しみを知る人ほど、優しくなれる」
「苦しみを経験するほど、強くなれる」
そんな言葉がある。

美優さんは、ずっと、たくさんの人を明るくしてくれていた。

   −−−−−

でも、
美優さんの苦しみを、誰も救ってあげられなかった。

今まで、明るく楽しい上原美優でいられたのは、美優さんがそれだけ強かった証拠だと思う。

それでも生きていられないくらい苦しくなってしまった。

そんな美優さんを、どうしたら救えたのだろうか。


 (世間では、仕事をしろと言う)
生きるのが辛いときに、ゆっくり休んではいけないのだろうか。

 (世間は、自分の行動に責任を持つのが大人だと言う)
大人になったら、甘えてはいけないのだろうか。

 (逃げるのは卑怯だと言う者がいる)
逃げ出してはいけないのだろうか。



僕たちが、美優さんから明るさを分けてもらったくらい、
僕たちから、美優さんに幸せを分けてあげるには、

どうしたら良かったのだろう。
Posted by leopon at 22:47  |Comments(0)TrackBack(0) | いきもの・ひと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする