D計画の彼、かっこよくて女の子にもてもてなんですが、ひとつ弱点があります。
それは、
マニュアル車の坂道発進が苦手
という、ちょっと可愛らしい弱点です。
彼の母国、これまで住んでいたところは、まっ平らな大地がどこまでも続くようなところ。
そもそも、坂道発進する必要がないのです。
なるほど、お国柄なのね・・・
などと、納得している場合ではありません。
ここは佐渡ヶ島。
ディス アイランドはオールモスト山です。
これはもう、レッツ プラクティス ナーウ!です。
早速、彼は運転席に、わたしは助手席に。
適当な坂を見つけて練習です。
でもね、坂道発進ってね、難しいんですよ。
アクセルとクラッチのビミョーな加減を、どう説明したら良いものか・・・。
しかも、英語で。
わたし、英語ぜ〜んぜんダメなんですけど。
とりあえず、ボディーランゲージを駆使して(←だいたいコレで乗り切ってる)分かったことは、
アクセルを踏む → 「モア ガス!」
アクセルをゆるめる → 「レス ガス!」
と、いう英語。
クラッチの方も同じです。モア クラッチ!レス クラッチ!
「さあ、レッツ ゴー ヒル スタート!!」
ブ、ブォーン!ガタガタ、プスン・・・
「うん、難しいよね。ドンマイ!ドンマイ!
今度は、レス クラッチで行ってみよー!」
ガタガタ、プスン・・・
「う〜ん、モア ガスかな〜。」
ガタガタガタガタ、プスン・・・
何度も何度もエンストしながら、クラッチを繋ぐ感覚をさぐってみますが、なかなか車は前へ進みません。
彼は、何が悪いのか分からなくて困っています。
隣でアドバイスする私も、ちょっと疲れてきました。
「もっとクラッチゆるめて!」
と、伝えたくて、
「モア レス クラッチ!」
と、言ったら、
「more? less?」
と、困り顔で訊かれました。
モア レス クラッチ! → 踏め ゆるめろ クラッチを! → どっちやねん!!
と。
「オーゥ、ソーリー ソーリー ヒゲソーリー」← もう何でもあり
えーと、シェービングはイン ジャパニーズで「ひげそり」で・・・ジャパニーズ スタンダード ジョークのインストラクションなんかしつつ、プラクティスは続きます。
「エンジンのサウンドをリッスンして!」
とか言ってると、ルー大柴みたいですね。ミーとトゥギャザーしようぜ?
30回くらいエンストした頃、
「ネクストトライをファイナルトライにしよう」
と、2人で決めました。
そして、できちゃいました、坂道発進。
「やったー!オッケーーーィ!!」
なんか、つかめたみたいです。
もう一回チャレンジして、また成功!
「オッケーーィ!!フォーーーー!!!」
車の中、2人で大喜び。
変にテンション上がってHGみたいになってます。
外は、もう暗くなっていました。
いや〜、ほんと出来て良かったわ〜。