2005年01月27日
Krzysztof Wodiczko
ニュースで愛知万博のためにホ−ムレスが行政代執行法により強制撤去、と報じられているが、何か大きなイベントがあるといつもそうだ。日本に限ったことでもないようである。
以前印度行っている時も詳細は忘れたが何かの国際的なイベントが行われるにあたりカルカッタのホームレースをデカン高原に移動させたという話を聞いた。(ものすごい数で、本当は捨てたと表現していた。)嘘か真かわからないけれど、事実カルカッタのホームレスは減っていた。
愛知での件やホームレスの自立に関しては、それに言及する知識も思想も情けないことに持ち合わせていなので、よそ様に譲ることにし、昨晩ニュースを見ていてKrzysztof Wodiczko(クシュトフ・ヴィディチコ)というアーティストのホームレスのためのプロジェクトを思い出した。クシュトフ・ヴィディチコは1980年以来、各国でパブリック・プロジェクションを手がている、らしい。(彼に関してはこのプロジェクトしか知らない。)
ここにエントリした『Krzysztof Wodiczko with David Lurie The Homeless Vehicle Project』は京都書院のArT RANDOMというシリーズの一つ。1991年刊行。
で、クシュトフ・ヴィディチコのこのプロジェクトはNYのホームレス達への提案。
ショッピングカートをベースに移動可能なコンパクトな居住空間を実現している。
ショッピングカート自体は物入れとして機能し、上部にロケット状の伸び縮みする就寝スペースがあり、その円錐状の先端は水平に倒して洗面ボウルとなる。また簡易トイレも併設している。
他にも細やかな提案がなされているが、この本はそのプロジエクトの完成までの「あーでもない、こーでもない」との改良の過程を実際にホームレスとの対話を通じ追ったものである。
実に興味深く意義深い。
経済に飲込まれてしまったアーティストが多い昨今、これぞデザインとも思う。
思い出して見返してみたが応用すれば被災地でも使えそうではある。
巻頭にクシュトフ・ヴィディチコのコメントがあるが15年たった今、状況は更に深刻化している。
以下その引用。
「現代都市がまさに不動産産業の美意識による空間的統合の支配化にあるなら、その「環境=文化」から締め出しをくらった人々は、それに対抗しうる彼ら独自の建築物を必要とする。私が取り組んでいるホームレース・ヴィーグル・プロジェクト(HBP)は、人を追い立てる建築にたいする、追い立てられた人々の建築というレジスタンスの表現である。それは経済によって張りめぐらされた都市社会の障壁を、文字どおり突抜けるために構想された。ヴィーグルが空間に侵入することが、ホームレスと非ホームレスとのコミュニケーションを誘発する手段ともなりえるのだ。」
【本の最新記事】
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予想以上に公共空間を深く追求していたpublic speaking展、
そこでまたホームレスを題材としたアートにであう。
Krzysztof Wodiczkoの「homeless vehicles..
Homeless Vehicles Project【flatrip】 at 2005年08月30日 22:53
この記事へのコメント
こんにちは。おじゃまします。興味深い記事ですね。ショッピングカートの大き目のものがそのまま衣食住の空間になるというのはいいアイディアだと思います。
確かに応用すれば被災地では有効なアイテムのような気がします。特に雪が降ったりする地方では暖をとれる形式の低コストな小型の移動式居住カプセルを迅速に配れれば、やむをえない車内泊によるエコノミー症候群を防げるのでは・・・と、素人ながらに思ってしまいました。仮設住宅では設置に時間やコストがかかるし、被災者全員分の戸数は無理ですし・・・ん?普通に小型のテントを常備し配ったほうが早いし安いでしょうか。でも、「移動式」が重要だとも思います。紙面が尽きたので失礼します。
確かに応用すれば被災地では有効なアイテムのような気がします。特に雪が降ったりする地方では暖をとれる形式の低コストな小型の移動式居住カプセルを迅速に配れれば、やむをえない車内泊によるエコノミー症候群を防げるのでは・・・と、素人ながらに思ってしまいました。仮設住宅では設置に時間やコストがかかるし、被災者全員分の戸数は無理ですし・・・ん?普通に小型のテントを常備し配ったほうが早いし安いでしょうか。でも、「移動式」が重要だとも思います。紙面が尽きたので失礼します。
Posted by 天城 at 2005年01月27日 17:03
ホームレス問題は難しいですね。
働けるのに自分でホームレスを選んでいる人もいますし。
浮浪者ではなくて放浪者なら少し憧れもありますが。
働けるのに自分でホームレスを選んでいる人もいますし。
浮浪者ではなくて放浪者なら少し憧れもありますが。
Posted by まに at 2005年01月27日 19:36
>天城さん
コレ、当時目からウロコでしたがすっかり忘れてました。
ところで坂茂さんという建築家は紙管を使った仮設住宅や教会、ルワンダなどの難民用シェルターを開発しています。
坂さんのホームページはサイト移行のため休止中のようですのでこちらを貼っておきます。興味があれば覗いて見てください。(検索しても数百軒ヒットしますけど)
http://www.jiten.com/dicmi/docs/k6/15173s.htm
>まにさん
以前、ホームレスの幾人かと話をしたことがありますが、浮浪者と放浪者、どちらともとれる方もいます。この問題は難しいです。
明日は我が身、のような気もしないでもないです。真剣に。
お二人ともありがとうございました。
コレ、当時目からウロコでしたがすっかり忘れてました。
ところで坂茂さんという建築家は紙管を使った仮設住宅や教会、ルワンダなどの難民用シェルターを開発しています。
坂さんのホームページはサイト移行のため休止中のようですのでこちらを貼っておきます。興味があれば覗いて見てください。(検索しても数百軒ヒットしますけど)
http://www.jiten.com/dicmi/docs/k6/15173s.htm
>まにさん
以前、ホームレスの幾人かと話をしたことがありますが、浮浪者と放浪者、どちらともとれる方もいます。この問題は難しいです。
明日は我が身、のような気もしないでもないです。真剣に。
お二人ともありがとうございました。
Posted by miyavilog at 2005年01月27日 20:27
こんばんは。
素晴らしい情報をありがとうございます。
"Lost Home"とかいうアメリカ映画を見たことがありますが、この社会では路上生活なんてちょっとしたきっかけで始まってしまいますね。生活する上で、その点だけはいつも忘れないようにしています。
それにしても、生き延びるためのデザイン、さすがに力強いですね。わたしはカートの先に取り付けられた、三角の旗に感動しました。自身の心にも、密かに立てておくべしと。
素晴らしい情報をありがとうございます。
"Lost Home"とかいうアメリカ映画を見たことがありますが、この社会では路上生活なんてちょっとしたきっかけで始まってしまいますね。生活する上で、その点だけはいつも忘れないようにしています。
それにしても、生き延びるためのデザイン、さすがに力強いですね。わたしはカートの先に取り付けられた、三角の旗に感動しました。自身の心にも、密かに立てておくべしと。
Posted by ato at 2005年01月27日 21:14
日本のホームレスは、海外のそれとは区別して考えるべきだと普段から思ってます。
だって、<家>あるし。
だって、<家>あるし。
Posted by say_say_say/ at 2005年01月27日 21:47
>atoさん
旗は何かを象徴するものですが、そのようなとらえ方もあるのだな、と気付かされました。(クシュトフ・ヴィディチコによる旗への記述はみあたりませんでしたけれど)
綱渡りみたいな生活をしている我身にも立てておくことにします。(笑
ありがとうございました。
>say×3さん
ココでは、くさい科白ですが消費されないデザインや勇気を与えるデザインの力とはなんぞや?ということを書こうと思ったのです。
ホームレスに関してはsay×3さんに言う通りなのでしょうね。我国には生まれながらにしてのホームレスはいない、たぶん。他の国には生まれて死ぬまで<家>を持つことの出来ない民もいますし。
ホームレスを論じるには言われるように区別すべきなのでしょう。
コメントありがとうございました。
旗は何かを象徴するものですが、そのようなとらえ方もあるのだな、と気付かされました。(クシュトフ・ヴィディチコによる旗への記述はみあたりませんでしたけれど)
綱渡りみたいな生活をしている我身にも立てておくことにします。(笑
ありがとうございました。
>say×3さん
ココでは、くさい科白ですが消費されないデザインや勇気を与えるデザインの力とはなんぞや?ということを書こうと思ったのです。
ホームレスに関してはsay×3さんに言う通りなのでしょうね。我国には生まれながらにしてのホームレスはいない、たぶん。他の国には生まれて死ぬまで<家>を持つことの出来ない民もいますし。
ホームレスを論じるには言われるように区別すべきなのでしょう。
コメントありがとうございました。
Posted by miyavilog at 2005年01月28日 10:36
こんばんは。
コメント、ありがとうございました。
ぶらりひょうたんゆえ、他人事ではありません…。
で、後半のクシュトフ・ヴィディチコのプロジェクトは非常に興味深いですね。
他の方のコメントにもあるように、日本の現状は現状として、学ぶところも多々あるように思います。
コメント、ありがとうございました。
ぶらりひょうたんゆえ、他人事ではありません…。
で、後半のクシュトフ・ヴィディチコのプロジェクトは非常に興味深いですね。
他の方のコメントにもあるように、日本の現状は現状として、学ぶところも多々あるように思います。
Posted by figaro at 2005年01月28日 18:42
ホームレスというと、
伊丹映画の『タンポポ』を思い浮かべてしまいます^^;
機会があれば、移動式カートを触ってみたいですねー♪
伊丹映画の『タンポポ』を思い浮かべてしまいます^^;
機会があれば、移動式カートを触ってみたいですねー♪
Posted by Shengu at 2005年01月28日 21:59
>figaroさん
国も違えば当然制度や社会背景も違うので、この問題は一括りには出来ないのでしょうね。
>現状は現状として・・・・・
その通りだと思います。
たぶん状況は悪化していくだろうし、これも他人ごとではありません。
>Shenguさん
『タンポポ』は見ているのですが、内容をよく覚えていません。いろいろとどんどん忘れていってます。(悲)
ココでこういうコトを書くのもどんなものかと思いましたが、年金パッカーになった暁にはこのようなカートとともに彼方此方ウロウロするのも悪くないなぁ、と考えてみたり・・・・・
お二人ともいつもありがとうございます。
国も違えば当然制度や社会背景も違うので、この問題は一括りには出来ないのでしょうね。
>現状は現状として・・・・・
その通りだと思います。
たぶん状況は悪化していくだろうし、これも他人ごとではありません。
>Shenguさん
『タンポポ』は見ているのですが、内容をよく覚えていません。いろいろとどんどん忘れていってます。(悲)
ココでこういうコトを書くのもどんなものかと思いましたが、年金パッカーになった暁にはこのようなカートとともに彼方此方ウロウロするのも悪くないなぁ、と考えてみたり・・・・・
お二人ともいつもありがとうございます。
Posted by miyavilog at 2005年01月29日 00:34
こんにちは
以前ロスに行った時、リトル東京のホテルからバスで5分ほどの所に、凄く沢山のホームレスの方達の朝食をもらう為の行列を目撃しました。
またその時、ガイドさんに絶対に近づかないように言われた記憶があります。
また、メルロースの町に行った時には、物乞いにも遭遇し1ドルを渡した記憶もあります。
生きるためには・・・・犯罪を犯さず・・・
生き抜いている方達も多いだろうし、犯罪を犯さないと生きられない方達も多いかも知れないと、改めてこのエントリを読みながら考えてしまいました。
文化・歴史背景や社会政策の違いはあるにせよ、生きている人全てが、生きている喜びを味わえる世の中になってほしいな〜と考えますが・・・・
大変難しいのでしょうね
以前ロスに行った時、リトル東京のホテルからバスで5分ほどの所に、凄く沢山のホームレスの方達の朝食をもらう為の行列を目撃しました。
またその時、ガイドさんに絶対に近づかないように言われた記憶があります。
また、メルロースの町に行った時には、物乞いにも遭遇し1ドルを渡した記憶もあります。
生きるためには・・・・犯罪を犯さず・・・
生き抜いている方達も多いだろうし、犯罪を犯さないと生きられない方達も多いかも知れないと、改めてこのエントリを読みながら考えてしまいました。
文化・歴史背景や社会政策の違いはあるにせよ、生きている人全てが、生きている喜びを味わえる世の中になってほしいな〜と考えますが・・・・
大変難しいのでしょうね
Posted by kazu at 2005年01月29日 11:51
社会観や宗教観などの違いもあるので、日本人の<喜び/悲しみ>がそのまま適応できるかは難しいところですがね///。
個人的には、年金生活者になったら日本中を徘徊したいと思ってます。んで、余力があれば世界も。
見知らぬ地で朽ち果てる・・・
ひとつの<夢>ですね。
個人的には、年金生活者になったら日本中を徘徊したいと思ってます。んで、余力があれば世界も。
見知らぬ地で朽ち果てる・・・
ひとつの<夢>ですね。
Posted by say_say_say/ at 2005年01月29日 16:32
我々人間の社会には、地球生態系の環響システムと同じ法則が働いています。
その特徴を簡単に言うと、その環響システムには「善悪という相対がない」ということです。
ところが、人間社会でけには「善悪」が存在します。
また、どんな小さな存在でも、その小さな存在があることで、全体が機能しているのです。
ホームレスになった方々には様々な事情があると思いますが、この社会は「善悪という相対」があるという前提に、社会から「境目」を設けられないようにするためには、どのようにすればよいのか考えて日々生活して欲しいものです。
その特徴を簡単に言うと、その環響システムには「善悪という相対がない」ということです。
ところが、人間社会でけには「善悪」が存在します。
また、どんな小さな存在でも、その小さな存在があることで、全体が機能しているのです。
ホームレスになった方々には様々な事情があると思いますが、この社会は「善悪という相対」があるという前提に、社会から「境目」を設けられないようにするためには、どのようにすればよいのか考えて日々生活して欲しいものです。
Posted by スパイラルドラゴン at 2005年01月29日 18:14
昨夜は『年金パッカー』という言葉が
頭の中をグルグル回ってました^^;
頭の中をグルグル回ってました^^;
Posted by Shengu at 2005年01月30日 21:08
みなさんコメントありがとうございます。
>kazuさん
こちらが試されてるように思える時もあり、喜捨するのさえ考え込んじゃうようなこともあります。
精進が足りないせいか・・・・・
>say×3さん
喜びと悲しみはある程度共通のような気はしています。
僕などの年金では日本での生活はかなり困難。年金自体が疑わしいですけど。
んで日本よりアジアあたりをウロウロかな、と思ったりしています。そのころアジアもどうなってるかわからないですけど・・・・・
>見知らぬ地で朽ち果てる・・・
これは最高の夢deathな。
>スパイラルドラゴンさん
人も地球生態系の一部ですね。それも最も迷惑な。
>人間社会だけには「善悪」が存在します。
その「善悪」を決めるのもまた人間。何が善で何が悪か??
その境界が無くなるのは理想ではありますね。
>Shenguさん
いるのですよ。年金パッカー。旅先で結構会いました。
やはり少ない年金では日本での生活は困難、で好きなところ(物価の安い国)を旅してまわる。病気は保険で。(国によってはヤバイですけど。)
それまで身体がイカれるとマズイですけどww
何れにしろ元気じゃないとなぁ〜、ですね。
>kazuさん
こちらが試されてるように思える時もあり、喜捨するのさえ考え込んじゃうようなこともあります。
精進が足りないせいか・・・・・
>say×3さん
喜びと悲しみはある程度共通のような気はしています。
僕などの年金では日本での生活はかなり困難。年金自体が疑わしいですけど。
んで日本よりアジアあたりをウロウロかな、と思ったりしています。そのころアジアもどうなってるかわからないですけど・・・・・
>見知らぬ地で朽ち果てる・・・
これは最高の夢deathな。
>スパイラルドラゴンさん
人も地球生態系の一部ですね。それも最も迷惑な。
>人間社会だけには「善悪」が存在します。
その「善悪」を決めるのもまた人間。何が善で何が悪か??
その境界が無くなるのは理想ではありますね。
>Shenguさん
いるのですよ。年金パッカー。旅先で結構会いました。
やはり少ない年金では日本での生活は困難、で好きなところ(物価の安い国)を旅してまわる。病気は保険で。(国によってはヤバイですけど。)
それまで身体がイカれるとマズイですけどww
何れにしろ元気じゃないとなぁ〜、ですね。
Posted by miyavilog at 2005年02月01日 04:42

