June 05, 2007

Groove Armada

日本ではあまり評価されていないのか、国内ではそれほどメジャーではないようです。が…欧州ではとても知名度が高いユニットです(と何かで読んだことがあります)。クラブ・ダンス系ミュージックというカテゴリーでは、日本でもThe Chemical Brothers(ケミカル・ブラザース)やFatboy Slim(ファットボーイ・スリム)、Massive Attack(マッシヴ・アタック)やProdigy(プロディジー)ら大物なら、幅広い音楽ジャンルのリスナーに聴かれていることもあって有名ですが、このGroove Armada(グルーヴ・アルマダ)についてはそうでもないようです。音楽的にはとてもポピュラーで、比較的万人受けしそうなんですけどね〜。ファットボーイ・スリムことNorman Cook(ノーマン・クック)も、自らプロデュースを手がけるくらいの気に入りようですから♪この無敵艦隊ことグルーヴ・アルマダは、Andy Cato(アンディー・ケイトー)とTom Findlay(トム・フィンドレイ)のユニットです。2人が共に活動を始めたのが1996年。翌年彼らを有名にする名曲が誕生します。Patti Page(パティー・ペイジ)の「Old Cape Cod」をサンプリングしたチルアウトの名曲「At The River」の限定シングルが話題となり、グルーヴ・アルマダは注目を集めることになるのです。ちなみにこの曲は、後に彼らのセカンドアルバム「Vertigo」で取り上げられ、シングルとしても再度リリースされUKチャートでは19位を記録するヒットとなります。グルーヴ・アルマダは1998年のデビューアルバム以来、最新作「Soundboy Rock」まで、この10年でオリジナルアルバムを5枚、ベストアルバムとリミックスアルバムを各1枚で計7枚の作品を生み出しています。入門者には2004年リリースの「Best Of Groove Armada」がお薦め♪前述の名曲「At The River」のみならず、1999年リリースのセカンド「Vertigo」や2002年の4作目「Lovebox」といったヒット作からバランスよく選曲されています。

GrooveArmada.jpg【本日の1枚】 Soundboy Rock / Groove Armada
オリジナルリリース:2007年5月7日
先月発売された、オリジナルとしては5年ぶりとなる最新作です。私はヨーロッパ限定盤を購入しました。T16「Feel The Same」&T17「Hands Up」のボーナストラック2曲がなかなか良いのです。国内盤はまだまだ先の国内盤は7月25日リリース(予定)!仕様はどうなるのかわかりませんが、インポートのボーナスは良いです。このアルバムには実にバラエティーに飛んだ楽曲が収録されていて最高です♪ファーストカットのT2「Get Down」などはファットボーイ・スリムばりのファンキーなナンバーだし、エレクトリックダンスチューンのT4「Save My Soul」あり、エレクトロニカなT5「What's Your Version」などはZero 7がやってもおかしくない。同じカテゴリーでもT13「From The Rooftops」はAir(エール)っぽい(笑)T6「Paris」などはマッシヴ・アタックの「Unfinished Sympathy」っぽいし、T12「Song 4 Mutya (Out Of Control)」のように80年代のニューウェイブやポップス色が濃いのに今風な曲もある。Basement Jaxx(ベースメント・ジャックス)っぽい雰囲気を持つT9「Lightsonic」や、レゲエ入ってるタイトルトラックのT10「Soundboy Rock」など、基本捨て曲はゼロ。キャッチーな歌物も多いし、彼らが最高傑作というだけあります!全曲好きですが、中で一番のお気に入りは、先に挙げたボートラのT16です。70年代から80年代への過渡期に生まれたソウルやR&Bのもつ艶っぽい雰囲気があって最高です♪

試聴サイト:http://listen.jp/store/album_bmg88697076862.htm
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May 31, 2007

Sugarplum Fairy

SugarplumFairy.jpgスウェーデンの5ピースSugarplum Fairy(シュガープラム・フェアリー)がファーストアルバム「Young & Armed」をリリースしたのが2004年。デビュー時はMando Diao(マンドゥ・ディアオ)のシンガーGustaf Norén(グスタフ・ノリアン)の弟2人が中心人物として在籍するバンドということで話題になり、それで私も試しに音を聴いてみたんです。悪くはなかったのですがちょっとスカスカした感じがして、次回作に期待!っていう印象を持ったことを思い出します。グスタフの弟2人とは次男のCarl(カール)と三男のVictor(ヴィクター)です。この2人のノリアン・ブラザースは、共にバンドでヴォーカリを担当しています。血は争えませんね(笑)もちろん歌うだけではなく、それぞれにギター、オルガン、ベース、ハーモニカなどちゃんと楽器もこなします。他の3人のメンバーは、ベース・オルガンのDavid Hebert (デイヴィッド・エベール)とギターのJonas Karlsson (ヨナス・カールソン)、そしてドラムスのKristian Gidlund (クリスチャン・ギドランド)です。曲によってはヴィクターとカール、デイヴィッドの3人で楽器を入れ替えてプレイしたりするそうです。実は今年1月にリリースされていたシュガープラム・フェアリーのセカンドアルバム「First Round First Minute」がようやくユーズドで手に入ったので、早速じっくり聴いてみました。試聴したときはサラッと聴いただけで、悪くないなぁ…という感想だったのですが、こうして購入してじっくり聴いてみると、なかなかの作品です。このアルバムは国内盤を購入することをお勧めします。なぜなら映像3曲とボーナストラックが5曲もついているからです。しかも、このボートラがかなり良いんです。音は兄貴の在籍するマンドゥ・ディアオっぽいギターロックもあるし、味のあるバラードもあるといった風で、私は特にアルバム後半に多く聴かれる、ミディアムテンポのシンガロング系楽曲やバラードに彼らの成長を感じました。ボーナストラックのT15「As Tears Go By」はThe Rolling Stones(ローリング・ストーンズ)のカヴァーらしいのですが、実に味のある曲に仕上げているし、同じくT3の「Don't Wake Us Up」のデモバージョンがT18に収録されているのですが、これもまた実に味があってイイ。その他にもT9「Back Where We Belong」やT13「Let Me Try」から美しいバラードT14「Love Bird」への流れなどは最高です。T17「She Changes」もステキなバラードです。もちろん元気一杯のロックナンバーが並ぶ前半も良いし、前述のT3「Don't Wake Us Up」のオリジナルバージョン、T4「The Soul Of The Sun」、T5「Marigold」などの疾走感も好きなんですけどね(笑)後半唯一のロックナンバーT12「It Takes Time, It Takes Two」もグッド♪アルバムのアートワークは日本盤のみ独自仕様ですが、躍動感があって良いかなって思います。音に厚みも増し、バンドのカラーも独自性を帯び、楽曲のバランスがとても良くなってきたシュガープラム・フェアリー、今後に更に期待が高まりますね♪

試聴サイト:http://listen.jp/store/album_00602517232389.htm
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May 30, 2007

Travis

Travis2007.jpg久々の快作です!Travis(トラヴィス)が実に「らしい」アルバムを出してくれました。個人的には1999年のセカンド「The Man Who」以来の出来…というより、バンド史上では最高傑作なんじゃないかと思います。私がトラヴィスを聴き始めたのは前述のセカンドからでした。以降アルバムが出るたびに購入して聴いてはきましたが、これというものがなく、物足りなさを感じていました。光る曲はあるんですが、アルバム全体を考えると多くて数曲、しかもリピートして聴くレベルではなかったです。もちろん良く聴こえるかそうでないかは、その時々の自身の心境にも寄るのですが…。トラヴィスは1995年に結成されたグラスゴー出身のスコティッシュバンドです。結成以来1度のメンバーチェンジもなく、リードシンガーでギター&ピアノのFrancis Healy(フランシス・ヒーリィー)、ベースで時折リードヴォーカルをとるDouglus Payne(ダグラス・ペイン)、リードギター&キーボードのAndrew Dunlop(アンドリュー・ダンロップ)、そしてドラムス&パーカッションのNeil Primrose(ニール・プリムローズ)という強固な布陣で自分達の音楽を追求しているバンドです。音楽的にはColdplay(コールドプレイ)やKeane(キーン)がタイプとして一番近いかもしれません。でも…少し違うんですよね〜(笑)コールドプレイよりはもっとあったかくて、そう、曲によってはEmbrace(エンブレイス)あたりの持つ雰囲気も感じられたりするし、Radiohead(レディオヘッド)の香りもほのかに感じられる…。もっともこれは私の感じ方ですが。バンドにとって5作目となるこの「The Boy With No Name」は実にクオリティーの高い楽曲が詰まっています。すごく冒険しているような内容ではないです。むしろトラヴィスの持ち味がうまく出たというか、トラヴィス節全快っていう感じのアルバムです。でも、決して昔の使い古しということではなく、聴いていて新しい空気が感じられます。そう、トラヴィスってこういうのが一番光るよね〜っていう、カッチリはまった音。バンドのキャラに忠実な音。「これがトラヴィスだ」ってようやく気づいてくれた気がします。世の中には、らしくないことをして良い結果が出て、幅を広げていくことができるアーティストやバンドもあるけれど、そう多くはないと思うのです。一人のアーティスト、ひとつのバンドには、しっかりとした個性があって、一旦その軸がブレてしまうと、どんどん外に外にと流されてしまい、結局消えていく…。なんかそんな気がします。だからトラヴィスは踏みとどまってくれて良かった(笑)私のお薦めトラックはずばりT4「Big Chair」とT7「My Eyes」の2曲です。もちろん他の曲も良いんです。この2曲はスペシャル…ということで♪

試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail/1100040346
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May 29, 2007

Rufus Wainwright

どういうきっかけでRufus Wainwright(ルーファス・ウェインライト)を聴こうと思ったのか、今ではさっぱり思い出せません。私が初めて彼の作品を手にしたのは2001年。リリースされたばかりの「Poses」でした。結局このアルバムが気に入って、以降聴き続けています。特に収録曲の「Cigarettes & Chocolate Milk」は大のお気に入り。すごく良い曲です。ルーファスは1988年のデビューアルバム以来、すでに5枚の作品をリリースしていて、私はそのうちの3枚を持っています。現役のフォークシンガーLoudon Wainwright III(ラウドン・ウェインライト3世)とカナダのシンガー・ソング・ライターKate McGarrigle(ケイト・マクギャリグル)の間に生まれたルーファスは幼少時より音楽やミュージックビジネスに深く関わっていて、彼はそれを、「家業を継ぐようなものだ」と語っているようです。確かに才能溢れるミュージシャン・アーティストで、彼の生み出す音楽は、ポップミュージックという枠にとらわれない、非常に幅広い表現になっています。過去の作品におけるチャートアクションは必ずしも良いものではありませんが、彼の才能はElton John(エルトン・ジョン)やSting(スティング)、John Mayer(ジョン・メイヤー)、Alanis Morissette(アラニス・モリセット)ら多くのミュージシャンが認めるところで、若手という意味ではKeane(キーンやScissor Sisters(シザー・シスターズ)らも音楽的な影響を口にしています。4枚目の「Want Two」あたりから、イギリスで注目されるようになってきたようで、今月16日にリリースされたばかりの最新作「Release The Stars」はUKチャートで2位、USでもビルボード200で初登場23位と好調で、彼の作品では一番良い結果を出しています。ルーファスはサントラにも曲を提供していて、有名な作品では、少し前になりますが、2001年の映画「Shrek(シュレック)」のサントラにLeonard Cohen(レナード・コーエン)の「Hallelujah(ハレルヤ)」を、「Moulin Rouge!(ムーラン・ルージュ)には「Complainte de la Butte」を、また、2002年の「I Am Sam」には「Across The Universe」を提供しています。ルーファスの魅力のひとつがその素晴らしいヴォーカルです。これらの楽曲はカヴァーとはいえ、その声を堪能するには十分なものばかりです。

ReleaseTheStars.jpg【本日の1枚】 Release The Stars / Rufus Wainwright
国内盤リリース:2007年5月16日
Pet Shop Boys(ペットショップ・ボーイズ)のNeil Tennant (ニール・テナント)をエグゼクティヴ・プロデューサーに迎え、自らがプロデュースを担当して完成させた、ルーファスの2年ぶり新作はなかなかの仕上がりです♪メロディーセンスの良さは相変わらずですから、明るめのトーンを持つ楽曲が増え、ポップな雰囲気が増せば、売れること請け合いという気がします。アルバムのアートワークも自分で手がけているようですが、これがまたセンス良いんですよね。彼の顔の作品の中では、間違いなく1番の出来♪ジャケ買いもありかって思います。国内盤もインポートも収録曲は変わらないため、私は安価なインポートでゲットしました。ファーストカットのT2「Going To A Town」を試聴した瞬間に、メロディーと彼のヴォーカルにゾクゾクっときて即購入しました(笑)正直なところ、すべての曲にそれぞれ気に入ってしまうメロディーがあって、どれがどうといえないのですが、今時点で私が気に入っているのは、前述のT2の「Going To A Town」と、ギターオリエンテッドなロックナンバーなのにサビに入るとポップチューンなT5「Between My Legs」。メロディーラインがなんともいえないT6「Rules And Regulations」やドラマティックなT8「Slideshow」。そして、さわやかですがすがしさを感じさせるT11「Sanssouci」とラストを飾るタイトルトラックT12「Release The Stars」です。彼の持ち味である、オペラティックな歌い上げるヴォーカルスタイルも健在で、相変わらず豪勢なストリングスを多用するナンバーもありますが、本当に明るいポップな作品です。

試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail/2001511865
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May 26, 2007

Sunflower

今日はちょっとずる休み…。5月14日にアップしたPaul Weller(ポール・ウェラー)のアルバムに収録されている「ひまわり」という曲の歌詞をご紹介します。オフィシャルに紹介されている歌詞ではなく、実際に歌われている詞を載せてみたのと、訳に関しては極力意訳せず、詞に忠実に…我流で仕上げてみました。あまり良い訳になっていないし、オリジナルが抽象的であるため、訳すと余計に意味不明…という感じもありますが…そこは素人訳(笑)大目に見ていただけると嬉しいです(笑)試聴は5月14日のログからお願いします♪

I don't care how long this lasts
これがどれだけ続こうが構いやしない
We have no future, we have no past
僕らには未来も過去もないんだから
I write this now while I'm in control
自分をコントロールできている今のうちにこれを書いておくよ
I'll choose the words and how the melody goes
僕が言葉を選んで、メロディーがどう進むかを探るよ

Along winding streets we walked hand in hand
曲がりくねった道に沿って、手をつないで歩いたね
And how I long for that sharp wind
どのくらいあの鋭い風を待ち望んでいたか
To take my breath away again
僕を再びはっとさせてくれる風をね
I'd run my fingers through your hair
君の髪に指を走らせたね
Hair like a wheatfield I'd run through
僕が駆け抜けた小麦畑のような髪に
That I'd run through -
僕が駆け抜けたあの…

And I miss you so - I miss you so
君が恋しい、とても恋しいよ
Now you're gone, I feel so alone
そして君は去ってしまった、僕はとても孤独な気分だよ
I miss you so
君がとても恋しいんだ

I'd send you a flower - a sunflower bright
君に花を贈ろう、明るいひまわりを
While you cloud my days messing up my nights
君は僕の人生を曇らせ、夜をメチャクチャにしたけれど
And all the way up to the top of your head
君の頭のてっぺんまでずっと
Sunshower kisses I felt we had
太陽のシャワーがキスをする 「僕達は交わした」って感じたよ

And I miss you so - I miss you so
君が恋しい、とても恋しいよ
Now you're gone, I feel so alone - Oh I miss you so, I do
そして君は去ってしまった、僕はとても孤独な気分だよ、ああ君が恋しい、恋しいんだよ

But I miss you so - Oh darling I miss you so
でも君が恋しい、ああダーリン、とても恋しいよ
Now you're gone, I feel so alone - Oh I said I miss you so
そして君は去ってしまった、僕はとても孤独な気分だよ、ああ君がとても恋しいんだ

All I gotta do is think of you - Oh I miss you so
僕がしなくちゃならないことは君を想うことだけ、ああ君がとても恋しいんだ
Baby I'm, I'm afraid to say why - Oh I miss you so
ベイビー僕は、僕は「なぜ」って言うのが怖い、ああ君がとても恋しいんだ
Baby I'm, I'm afraid to say why - Oh I miss you so, I do
ベイビー僕は、僕は「なぜ」って言うのが怖い、ああ君がとても恋しいんだ、恋しいんだよ
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May 25, 2007

Lemar

本邦デビューです。英国のシンガー Lemar(レマー)の日本におけるファーストアルバムは、彼のキャリアにおいては3枚目の作品になります。「The Truth About Love」と題されたこのアルバムには、耳に心地良く響くソウル・R&B系の楽曲が満載されていて、リスナーのハートを鷲づかみにすること間違いなしです!レマーは本名をLemar Obika(レマー・オビカ)といい、ナイジェリア人の両親を持つロンドン生まれ、29歳の青年です。BBC放送でオンエアされているフェーム・アカデミーという、勝ち抜きオーディション番組に出演し、優勝こそ逃すも決勝で3位。そこからキャリアを築いていったシンガーです。デビュー以来、コンスタントにヒット作を重ね、知名度をあげてきました。2003年のファーストアルバム「Dedicated」がUKチャートで16位。続く2004年のセカンドアルバム「Time To Grow」は8位、そして最新作にして日本におけるデビュー作となったこの「The Truth About Love」は、昨年9月にUKでリリースされ、チャート3位を記録する最大のヒットに!しかし、ここまでの彼のキャリアは必ずしも順風満帆ではありませんでした。大学で薬学を学ぶ予定をあきらめ、シンガーとしてのキャリアを追求するも泣かず飛ばず。所属していたレコード会社の事情により、契約を失ってしまいます。そんな中、彼は一時期、銀行のアカウントマネージャーとして働いていたというユニークな経歴も持っています。結局夢を捨てきれず、2002年に、前述のフェーム・アカデミーに出演し、再びレコード契約を手にすることになります。最終的に、ソニー・ミュージックと5年契約を結んだ彼は、その後は順調なキャリアを歩むことになります。シングルやアルバムはコンスタントにヒットし、 BRIT Award(ブリット・アワード)では、2004年と2006年の2度にわたり「Best Urban Act」を受賞しました。要注目のアーティストです♪

Lemar.jpg【本日の1枚】 The Truth About Love / Lemar
国内盤リリース:2007年5月2日
レマーのキャリアの中で最大のヒットとなった作品。発売5日間でゴールドを獲得したそうです。「シンガーらしいアルバムを作りたかったんだ。曲作りにレコーディングにじっくり時間を掛けて、それぞれの曲がきちんと伝わることを確かめて。歌って、また歌って、必要とあらば100回歌って自分の力のすべてを注いだよ」とはレマー本人のアルバムに対するコメントです。ゲストにはMica Paris(ミーシャ・パリス)やJoss Stone(ジョシュス・トーン)を迎え、プロデューサーやミキサー、セッションミュージシャンにも大御所を数多く担当してきた人物らを据え、実に内容の濃い作品を完成させています。オールドソウル、クラシカルなR&B作品が満載されたこのアルバムは、幅広い年齢層のリスナーから指示されると思います。捨て曲ナシと感じるのは久しぶりです。彼のシルキーヴォイスも冴え渡っています。「歌いこんだ」という発言も納得ですね。私のお気に入りトラックは3曲あって、最高♪って思えるのは、心地良いバラードのT7「Just Can't Live Without Each Others Love」と、T10「Caroline」、そして80年代のPrinceを思わせるT13 「Beauty Queen」です。その他にもシングルカットされたT3「It's Not That Easy」や、T4「Someone Should Tell You」、またT6「Tick Tock」などもめちゃめちゃいい曲です♪買って損はない、超お薦めの1枚です♪

試聴サイト:http://www.hmv.co.uk/hmvweb/displayProductDetails.do?ctx=280;-1;-1;-1&sku=516853
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May 24, 2007

Fields

もしかしたら大化けしちゃうかもしれない…。彼らのフルデビューアルバム「Everything Last Winter」を聴いてそう思いました。Fields(フィールズ)の存在を知り、音源を耳にしたのは、日本限定でリリースされた8曲入りのミニアルバム「8 From The Village」を視聴した時です。気に入って購入したんですが、その時はそれほどリピートすることもなく、結局ラックにしまいました。そして先日、この「Everything Last Winter」を店頭で視聴して、思わず「う〜ん」と唸ってしまったのです。というのは、ミニアルバムの印象とずいぶん違ったからです。「8 From The Village」はアコースティック色が強い作品でしたが、このアルバムでは、よりギターオリエンテッドでエレクトリックな楽曲が増えています。ヴォーカルも男女混声という色合いを濃くしていて、ハーモニーを強調した楽曲もあり、メリハリがきいています。fields.gif購入して聴きこんでみて改めて驚いたのは、ミニアルバムにも収録されていた「Song For The Fields」の再録バージョンです。並びとしてT1に入っているのですが、これがもうミニアルバムのバージョンとは出来が全然違うんです。失踪感あふれる素晴らしいナンバーに仕上がっています。個人的にはもう少しギターをザクザクさせたら良かったのに…と思いますが、それは好みの問題。出来は素晴らしいです。フィールズはイギリス人とアイスランド人の混成バンドです。メンバーは5人。ヴォーカルとアコギ&キーボード担当のNick Peill(ニック・ペイル)が始めたバンドは、最終的にアイスランド出身でヴォーカルとキーボード&シンセイサイザー担当の紅一点、Þórunn Antonía(ソルン・アントニア)、ドラムスのHenry Spenner(ヘンリー・スペンナー)、ベースのMatty Derham(マッティー・ダーハム)、リードギターのJamie Putnam(ジェイミー・プトナム)という編成に落ち着き、2006年から活動を始めています。 ユニークなのは、ソルンの父親が、アイスランド国歌の作曲者であること。彼女なかなかの歌いっぷりです。ミニアルバムからファーストアルバムでこの変貌ぶりです。今からセカンドアルバムが楽しみな有望株だと思います。音楽的な路線は、Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)やMy Vitriol(マイ・ヴィトリオール)あたりでしょうか。お気に入りトラックは、疾走感溢れるT1「Song For The Fields」やT2「Charming the Flames」、ボーカルハーモニーが美しいフォーキーなナンバーT4「Schoolbooks」、ギターソロが気に入っているT6「You Brought This on Yourself」、ソルンのヴォーカルが色を添えてくれるT7「Skulls and Flesh and More」と、マイ・ヴィトリオールの「Always: Your Way」を思わせるようなT9「If You Fail We All Fail」です。国内盤はボーナス3曲の全13曲収録です。

試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail/2548269
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May 22, 2007

Elliott Smith

NewMoon.jpg2003年10月に34歳で自らの命を絶ったアメリカ人シンガーソングライターElliott Smith(エリオット・スミス)のニューアルバムがリリースされました。彼が1994年から97年にかけてレコーディングした24のマテリアルをコンパイルした作品で、「New Moon」と題された、アートワークもきれいな2枚組です。アーティストの死後にリリースされるアルバムというのは、アーティスト本人の意思や意向が反映されていない作品です。その意味では純粋なニューアルバムではないのですが、それでもファンにとっては、この手の過去の音源に触れる機会を持てるって嬉しいことです。まだ購入していないのですが、近々に買おうかなぁと考えています。私が持っているエリオット・スミスの作品は、結果論として生前最後の作品となった、2000年4月リリースの「Figure 8」です。結果論と書いたのは、エリオットがこのアルバムに続く新作を製作していて、その大詰めの最中に、自らの命を絶ったからです。

2003年10月21日、彼は自宅で胸にステーキナイフを突き立て、搬送先の病院で亡くなったそうです。当時同居していたJennifer(ジェニファー)という女性(恐らくはガールフレンド)によると、口論の末、彼女はバスルームに駆け込みドアをロックした。するとエリオットの絶叫が聞こえ、扉を開けて出てみたら、胸にステーキナイフを突き立てた彼が立っていて…という証言をしているようです。ところが、これにはなぞが多く、その年の12月には殺人の可能性も否定できないというリポートまで出たようです。彼の死に関しては未だ原因は究明されていませんが、警察がこれ以上の捜索はしないという発表をしたことで、謎に包まれたままに終わりそうです。自殺と考える方が良いのかもしれないですね。殺人は物騒な話ですから。その時にレコーディングされていた作品は、彼の死から1年後の2004年10月に、「From A Basement On The Hill」というタイトルで世に出ています。

figure8.jpg【本日の1枚】 Figure 8 / Elliott Smith
オリジナルリリース:2000年4月
映画「Good Will Hunting(グッド・ウィル・ハンティング)」に1997年リリースのサード「Either/Or」から「Miss Misery」という曲が使われ、一躍注目を集めることになったエリオットが98年の「XO」に続きリリースした5作目のアルバムです。とても良いアルバムです。私のお気に入りの曲は2曲!T1の「Son Of Sam」とT2「Somebody That I Used To Know」です。決して明るい曲じゃないけど、雰囲気があるんです。 ジャケットもインパクトがあって好きですね。L.A.に実在する壁の前で撮られたようですが、彼の死後、彼へのメッセージが書き込まれたりとメモリアル的な存在となっているようです。

試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail/707167
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May 21, 2007

Nate James

2005年にデビューした英国のシンガーソングライター(SSW)Nate James(ネイト・ジェームス)の新作「Kingdom Falls」を購入しました。「ソウル・ミュージック新世紀」と「UK発」という宣伝文句に引かれて購入(笑)UKソウルってUSのそれとはまたちょっと違っていて、結構好きなんですね。バラードなども甘ったるすぎないし(笑)まだ10回は聴いてないんですけど、良いアルバムだと思います。実は彼について言うと、見たことありました(笑)ファーストアルバム「Set The Tone」のジャケットにインパクトがあって、覚えていました。赤のジャケットにアフロヘア&ヒゲっていうのがちょっと新鮮でした(まるで、パパイヤ鈴木さんのようです)。結局ファーストは未だ購入していなくて、セカンドから彼の音楽に接することになったんですが、ファーストも近々に買おうと思っています。最近の傾向が回帰的なものなのか、ネイトのセカンドも歌メロ重視の曲が並んでいます。同じタイミングで購入したLemar(レマー)と比べると、ネイトの方が少しファンキーな感じがしますね。

ネイト・ジェームスは1979年9月生まれの27歳で、アメリカ人の父親とイギリス人の母親の間に生まれイギリス国籍をもつソウルシンガーであり、SSWです。音楽的にはMarvin Gaye(マーヴィン・ゲイ)やPrince(プリンス)、Stevie Wonder(スティヴィー・ワンダー)などから多くの影響を受けているということですが、セカンドアルバムを聴いていて、理解できる気がしました。ファーストアルバムが本国でリリースされたのは2005年8月で、ここ日本では昨年2月。今回のセカンドまでは約1年という非常に短いインターバルです。ネイトのこのセカンドは日本先行発売。力入ってますね(笑)彼は最近増えているという、大手レコードレーベルとは専属契約しないアーティストの一人です。制約を受けない創作活動を重視していて、自己のレーベルFrofunk(フローファンク)を持ち、各国の配給先と個別に契約するスタイルのようです。そのため、作品が世界同時発売になる云々は彼の作品に関してはあり得ないようですね。

KingdomFalls.jpg【本日の1枚】 Kingdom Falls / Nate James
国内盤リリース:2007年3月21日
まだ本国UKでもリリースされていないようです。来月の中旬リリース予定らしいですね。ルワンダ大虐殺の生存者である女性から、チャリティの親善大使として招かれ、同国を10日間視察した中で、母国イギリスとの生活環境の差に愕然とした…という経験なども経て、自分の周囲で起きたこと以外のテーマで曲を書くという初めての試みもなされたようです。様々な経験を通して完成されたこのアルバムには、ネイトのSSWとしての成長も反映されているんだとか。尚のことファーストアルバムを買って聴かなくちゃ!という気になりました(笑)イギリス盤とは若干曲順や収録曲(2曲ほど)違いますが、国内盤は1曲ボートラが追加され、現在はスペシャルプライスの1980円です。私が気に入ってる曲はリードトラックのT2「Back To You」、ミッドテンポのT3「Funkdefining」T4〜5と流れがとても良い感じの「You Got It Wrong Introlude」&「High Times」。T4は途中で切れるというか…急遽フェイドアウト。そして同じ曲がT5に続く流れなんです。そして、まさにオールドソウルミュージックの王道的なT8「Choke」、切ない曲ですけどね。もともとはEW&Fっぽい曲だったのが、曲を聴きなおすうちに、紫煙が立ち込めるジャズ・クラブの光景が浮かび、すっかりジャジーなナンバーに変わったというT10「Wonderland」、イントロがかなりプリンスっぽいT12「S M F」や曲そのものもプリンスっぽいT13「Thinking 'Bout You」あたりです…って、これじゃ収録曲の半数ですね(笑)

試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail/2001433516
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May 20, 2007

Nothing Compares 2 U

5月9日で取り上げたNe-Yo(ニーヨ)を聴いて以来、ちょっとだけR&Bやソウルブームが来ていて、17日にPrince(プリンス)について書いてみたり、彼のアルバムを引っ張り出して聴いてみたり、オールドソウルやR&Bという宣伝文句が出ているアーティストの新譜を買って聴いてみたり…なんていうことをしています(笑)今注目してるのはNate James(ネイト・ジェームス)とLemar(レマー)です。2人ともUKのアーティストで、新譜は良かったです。近いうちにブログで取り上げようと思っています。ということで、今日はこの2人の話題ではなく、プリンスのネタで少し引っ張ってしまいます(笑)本日のタイトル「Nothing Compares 2 U」はプリンスのカヴァー曲の中で、最大のヒットと認知度を持たれているナンバーです。そう、オリジナル以上に売れ、人々に記憶されている曲なんです。原曲は1985年、彼によって結成されたThe Family(ザ・ファミリー)というR&Bバンドが発表した唯一のアルバム「The Family」に収録されています。彼は曲のタイトルに「to」を「2」、「for」を「4」、「you」を「U」といった形式で表示することが多く、この「Nothing Compares 2 U」や「Purple Rain」収録の「I Would Die 4 U」などたくさんあります。「Rave Un2 the Joy Fantastic」収録の「I Love U, but I Don't Trust U Anymore」に至っては「I」部分が目の絵(つまりEYE)になったりしてますからね。と、余談はさておき、この曲をカヴァーし、世界的なヒットをさせたのが、Sinead O'Connor(シニード・オコナー)です。Idonotwantwhatihaventgot.jpg彼女は1990年のセカンドアルバム「I Do Not Want What I Haven't Got」でこの曲を取り上げ、シングルとしてリリース。多くの国々で1位を獲得する大ヒットとなりました。シニードのエモーショナルで切々と響くヴォーカルとPVがマッチし、MTVでもヘビーローテーションとなり、その年のMTVビデオミュージックアワードでは、女性アーティストとして初となる、最優秀ビデオを受賞しています。オリジナルの良さを彼女がうまく引き出した格好になりましたが、ここでもプリンスの非凡さを垣間見ることができますね。曲のシナリオはシンプルで、失恋した相手を想うという内容です。もちろん一語一句が響く歌詞なんですが、ストーリーとしてはとてもシンプルです。「It's been seven hours and fifteen days since you took your love away(あなたが愛を取り去ってから15日と7時間)」という歌いだしはとても印象的です。以来、毎晩外出し、日中はずっと眠り続ける生活。したいことは何でもできるし、会いたい人とは誰とでも会える自由な毎日…でも何をしていても、悲しみを取り去ることはできないし、涙は止まらない。他の異性と会っていても、その相手は自分のもとを去っていった恋人を思い出させるだけ…なぜなら「Nothing compares to you(あなたと比べられる人なんて誰もいない)」から。そういう歌です。試聴サイトのT6が「Nothing Compares 2 U」です。本日の1曲に挙げたいと思います。

「I Do Not Want What I Haven't Got」試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail/168481
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May 17, 2007

Prince

天才とは彼のためにある言葉。そう言って過言ではないでしょう。殿下ことPrince(プリンス)はすごいミュージシャンだと思います。ミュージシャンというよりも、一時期非公式に呼ばれていた「The Artist(ジ・アーティスト)」と呼ぶのが相応しいです。そもそもミュージシャンやアーティストとばれる人たちは、基本的に才能という点で非凡なものを持っているわけですが、彼は別格だと思います。枯渇という言葉を知らないかのように、素晴らしい音楽を生み出し続けているのですから。特に近年の盛り返しと輝きには目を見張るものがあります。ワーナー・ブラザーズとの確執があったときこそ、低迷も経験しましたが…2004年のアルバム「Musicology(ミュージコロジー)」のツアーでは全米96都市を回り、その年の興行収入トップに輝いていますし、2006年にリリースした「3121」は、彼の音楽キャリアにおいて、初めての初登場1位を記録したアルバムになっています。正に今また旬を迎えている感じです。天才と呼ばれるアーティストにもやはり旬があります。ピーク時は凄まじいほど質の高い楽曲を紡ぎ出すのですが、やはり枯渇していくというか…旬が過ぎた後に味を出して勝負していけるアーティストはそう多くないと思うのです。あのStevie Wonder(スティービー・ワンダー)ですら60年代後半から70年代半ばまでの輝きを取り戻すことはできなかったのですから…。でもプリンスは違います。彼は1980年代、1990年代、そして2000年代それぞれに輝きを放ち、高く評価されるアルバムを残しています。

PurpleRainSDTK.jpgプリンスは本名をPrince Rogers Nelson(プリンス・ロジャース・ネルソン)と言い、1958年にミネソタ州のミネアポリスで生まれています。来月7日でもう49歳!50歳まであと1年って…見えないなぁ…。彼は自身の音楽的なキャリアだけではなく、他のミュージシャンのプロデュースや曲の提供などマルチに活躍しています。私がプリンスを聴き始めたのは「Purple Rain(パープル・レイン)」からです。プリンスの自伝映画として製作されたこの映像作品は、ライヴ映像もふんだんに盛り込まれた、実に見ごたえのある1本になっています。ちなみにプリンスはこの映画でアカデミー賞歌曲・編曲賞を受賞しています。正直なところ、最初はゲテモノだと思いました(笑)PVを見ても気持悪いだけだったし、雄叫びも聴いていて悪寒を感じるくらいでした。それが映画「パープル・レイン」を見て印象がガラリと変わったのです。あれだけ気持悪いと思い、悪寒を感じていたのが間逆の印象を抱くようになりました。プリンスは凄いと。そこからです。彼のオリジナル作品は全て購入して聴くようになったのは。3枚組のコレクターズアイテム「Crystal Ball(クリスタル・ボール)」だって買いましたし(これは最高です)、初のライヴアルバム「One Nite Alone... Live!(ワン・ナイト・アローン…ライヴ!)」もゲットしたくらい。もちろんベストアルバムや映像集含めて全て購入するところまでは行きませんけどね(笑)

プリンスは音楽のジャンルに縛られない、実に様々なタイプの楽曲を生み出してきました。ロック、ポップス、R&B、ファンク、ソウル、ジャズなどなど、実に多くのジャンルのエッセンスを取り込み、すべてをプリンス流にしてしまう。変幻自在という点でも彼の非凡さを感じることができます。彼の作品で特に素晴らしいのは1982年リリースの「1999」からの5作品。1984年の「Purple Rain(パープル・レイン)」、1985年の「Around The World In A Day(アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ)」、1986年の「Parade(パレード)」そして、1987年の「Sign "O" The Times(サイン・オブ・ザ・タイムズ)」です。その後90年代に入っても、1991年の「Diamonds And Pearls(ダイアモンズ・アンド・パールズ)」や1999年の「Rave Un2 The Joy Fantastic(レイヴ・アン2・ザ・ジョイ・ファンタスティック)」をリリースしていますし、2000年以降は前述の通り。ミネアポリスサウンドと呼ばれるムーブメントを生み出した彼は、一説によると、この先何十枚ものアルバムを発表できるだけの楽曲をストックしているんだとか…。またどれほど素晴らしい曲であってもアルバムの流れとそぐわない曲はリリースしないという主義らしく、この辺りも天才ならではのこだわりを感じるところです。プリンスについてはまだまだ細かなことを書けそうですが、長くなるのでこの辺で(笑)最後に、私のプリンスのお気に入り楽曲10選です。良い曲ありすぎで、選ぶのが大変(笑)

【Favorite 10】
Free:From The Album「1999」
Pop Life:From The Album「Around The World In A Day」
Kiss:From The Album「Parade」
Sometimes It Snows In April:From The Album「Parade」
Starfish And Coffee:(From The Album「Sign "O" The Times」
Diamonds And Pearls :From The Album「Diamonds And Pearls」
Cream:From The Album「Diamonds And Pearls」
Da Bang:From The Album「Crystal Ball」
So Far, So Pleased:From The Album「Rave Un2 The Joy Fantastic」
Wherever U Go, Whatever U Do:From The Album「Rave Un2 The Joy Fantastic」
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May 14, 2007

Shadow Of The Sun

WildWood.jpg私の大好きな曲のひとつで、Paul Weller(ポール・ウェラー)が1993年にリリースしたソロ2作目「Wild Wood」の13曲目に収録されています。このアルバムは昨年の6月21日に本日の1枚で紹介していて、その中でも好きな曲のひとつに挙げています。今回は改めて詞にフォーカスした形でご紹介&お薦めしたいと思います。このアルバムには、彼のベストアルバムに必ず収録される「Wild Wood」と「Sunflower」という2つの名曲も収録されています。今日歌詞をのせる「Shadow Of The Sun」はベストに選ばれることはないものの(多分約7分という曲の長さもありそうです)、とても味のある1曲です。個人的には思い出深い曲でもあるんです。

Do you still feel the same way about it
きみはまだそのことについて同じように感じているかい
Like you always said you would
「これからもずっとそうだ」って、(昔)いつも自分で言ってたように
Or has time re-written everything
それとも時がすべてを書き換えてしまったのかい
Like you never dreamt it could
そんなことがありえるなんて、自分じゃ考えてもいなかったように

Remember when we wanted to fly forever
永遠に飛び続けたいって思ってた頃を覚えてるかい
On a magic carpet ride
魔法の絨毯に乗って
Well forever seems a long time
そう、永遠ってすごく長い時間みたいだね
Cutting us down in size
僕達はどんどん小さくされていく
No matter how hard we try
僕達がどんなに必死で頑張っても

And I could see all I had done
自分がしてきたことはすべてわかってる
Just chasing dreams across the fields
ただ原野を横切って夢を追いかけることだけ
In the shadow of the sun
太陽の影の中で
I plan to have it all while I'm still young
まだ若いうちにすべてを手に入れて、
And chase dreams across the fields
原野を横切って夢を追いかけるつもりだよ
In the shadow of the sun
太陽の影の中で
In the shadow of the sun
太陽の影の中で

Once upon a time I might have told you
その昔、君に話してしまったかもしれないね
But now nothing seems that plain
「でも今はもうわかりやすいものなんて何もないみたいだ」って
However much we're changing
でも僕らがどんなに変わっていこうとも
There are some things the same
同じもの(変わらないもの)っていうのはあって
And those same things still say
そういう同じものは相変わらず言うのさ

And I could see all I had done
自分がしてきたことはすべてわかってる
Just chasing dreams across the fields
ただ原野を横切って夢を追いかけることだけ
In the shadow of the sun
太陽の影の中で
I plan to have it all while I'm still young
まだ若いうちにすべてを手に入れて、
And chase the fields across my dreams
自分の夢を横切って専門領域を追いかけるつもりだよ
In the shadow of the sun
太陽の影の中で
In the shadow of the sun
太陽の影の中で

この後「Remember when we wanted to fly forever(永遠に飛び続けたいって思ってた頃を覚えてるかい)」から「Once upon a time」前の「In the shadow of the sun(太陽の影の中で)」までが繰り返しで歌われて、曲はフェードアウトしていきます。歌詞はちょっと抽象的で、曖昧な表現もあるので、字面だけ追うとピンとこないかもしれませんが、内容としては、とにかくイケイケで息巻いていた若かりし頃を振り返り、人生ってこういうものだよね的なことがわかってきた(大人になってゆく)自分を感じつつも、現実を踏まえ、まだまだこれからも夢を追い続けるという気持を表現している…という感じでしょうか。The Jam(ジャム)からThe Style Council(スタイル・カウンシル)まで順調にキャリアを築いてきた彼が、スタイル・カウンシル後期から低迷し、ラストアルバムに至ってはお蔵入りという憂き目に遭い、バンドも解散。ある種音楽的にもスランプ?という状況からソロキャリアをスタートさせ、セカンドアルバムへ…という時期であり、年齢的にも30代半ばの曲です、そのあたりの背景を知っていると更に理解も深まるでしょう。メロディーと英詞での表現が素晴らしく、「Do you still feel the same way about it?」という入りからして、もうガツーンていう感じです。

「Wild Wood」アルバム試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail/1204202
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May 13, 2007

Lyrics

歌詞のことです。リリックスと読みます。英語で発音すると「L」と「R」が連続するので、日本人には嬉しくない単語ですが(笑)日本人は一般的に「R」の発音が苦手と言われますからねー…って発音の話はさておき、このブログでは今までにいくつか英語の歌詞を紹介してきました。理由は、英詞の良さを知ってもらえたら、曲やメロディーと併せて、もっとその曲や、広く言えば洋楽の魅力を知ってもらえるかなぁ…と考えたからです。確かに英詞を理解するのは難しいです。最初の大きなハードルとして「言葉の違い」があることに加え、文化や生活習慣、価値観が大きく違うアーティストが書くわけですから、共感できなかったり、わからなかったり…当然あります。でも見方を変えると、それは日本語の歌詞も同じなんですよね。日本語ならすべて理解できるかというと、決してそうではない。

最終的に、音楽も歌詞も、芸術のひとつ(かなり大きなくくりですが)ですから、聴く人、読む人なりの理解・解釈があって良いのかなって思います。日本語の歌詞よりストレートでわかりやすい英語のフレーズもあれば、当然日本語の方が胸に響くという言い回しもある。そんなゆったりした感覚で、歌詞を眺めてみると、英詞も楽しめる気がします。例えば英詞の場合、短いフレーズに洗練された響きとグッと来る感情を凝縮しやすいと思うんです。そして多様なメロディーに載せやすいというか、組み込みやすいと思うんです。例えば…「I miss you.」という表現。日本語にすると「あなたが恋しい」なんですけど…日本語で言うとなんとなく野暮ったい感じがします(笑)この場合、私は日本語より英語の方がストレートに響きます。「Miss you like crazy.」「狂おしいほどに恋しい」だとか…。

確かに字面だけ見ていると、「いや、狂おしい〜の方がグッとくる」という人もたくさんいると思うんですが、詞とメロディーが一体となる曲として聴くと違うんですよね。もっとも英詞を日本語に訳して置き換えて、オリジナルメロディーで歌うのは無理な話ですから、単純比較はできないんですけどね(笑)それでも、歌われている内容がわかると、メロディーの素晴らしさが更に増します。ということで、これからも時折歌詞を紹介していこうと思います。今までご紹介してきた詞を読んで、CDを購入していただいた方もいらっしゃるようなので、気になったら是非をチェックしてみてください。歌詞だけが良いという曲は紹介していないです。むしろ詞とメロディーのバランスが良いお気に入りの曲で、あまりメジャーではないものをご紹介していますし、これからもそうしていくつもりです♪
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May 09, 2007

Ne-Yo

becauseofyou.jpg1982年生まれの24歳、米国ネバダ州ラスベガス出身のシンガーソングライターNe-Yo(ニーヨ)が、2006年2月のデビューアルバム「In My Own Words」に続く新作を早くもリリース!「Because Of You」と題されたこのセカンドアルバム、R&Bの王道を行くような楽曲が詰まった好盤です。1980年代のR&Bが好きなリスナーにとってはたまらない、どこか懐かしいあの頃のメロディーがそこかしこに散りばめられていて、時にPrince(プリンス)のように、時にMichael Jackson(マイケル・ジャクソン)のように、時にStevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)のように響く楽曲はなかなかです。彼自身もこの新作に関しては、実際に次のようなコメントを残しているようです。「このアルバムには俺に影響を与えたアーティスト達へのトリビュートが所々に入っているんだ」と。そこには前述の3人の名前がしっかり出てきます。彼曰く、T1「Because Of You」はマイケル、T4「Do You」はスティーヴィー、T5「Addicted」とT9「Angel」はプリンス…と具体的な曲とアーティスト名を挙げていますが、この曲以外にもコーラスワークや、曲全体の雰囲気、また楽器の奏でるメロディーラインがそれらを連想させる、そんな楽曲が多く収録されています。ちなみにNe-Yoの夢はプリンスと一緒に仕事をすることなんだとか。それが実現したら次の日に引退しても満足くらいのことを言ってます。確かにプリンスは天才ですから、多くのアーティストが同様のことを考えたとしてもなんら不思議じゃないですけどね(笑)いまやブラックミュージックの代名詞といえばラップやヒップホップで、これらの音楽がメインストリームになってしまった感があります。この手の音楽を悪いとは言いませんが、聴いているとどうしても「Too Much」という感覚になるリスナーも少なくないように思うのです。「歌」ということで言うなら、ブラックミュージックには素晴らしいものがたくさんあって、そういう昔から連綿と受け継がれてきた音楽をNe-Yoのような新しい世代のアーティストがリフレッシュさせて世に送り出してくれることは素晴らしいと思います。Ne-Yoのセカンドアルバム「Because Of You」は、ラップやヒップホップに満腹感を感じている、スタンダードなR&Bや歌そのものを堪能したいリスナーにはお薦めの1枚です。日本だけのボーナストラック2曲の出来が良いので、購入するなら国内盤がベターと思います。今なら期間限定で1980円とお買い得ですしね♪

試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail/2001491421
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May 06, 2007

Thinking About You

昨日の【本日の1枚】でご紹介したNorah Jones(ノラ・ジョーンズ)の新作から、第1弾シングルとしてカットされた曲がこの「Thinking About You」です。「Think (Thought) About You」や「Think (Thought) Of You」というフレーズは、曲のタイトルや歌詞にしばしば使われる常套句。「あなたのことを想う」「あなたのことを思い出す」といった意味で理解してもらうのが適当でしょう。この曲はデビュー前に活動を共にしていたIlhan Ersahin(イルハン・エルシャヒン)というバンドメイトと共作した曲で、1999年から2000年頃に書かれたそうです。彼女自身とても気に入っていたようで、常に心の片隅にあったんだとか。前作でレコーディングを試みるもうまく形にならず、今回ようやく…ということらしいです。国内盤の訳詞もかなり良い感じで、メロディーと重ね合わせて読んでも、英詞の雰囲気をすごくうまく伝えてる感じなので、ほぼそのままで載せてみました。

Yesterday I saw the sun shining
昨日輝く太陽を見た
And the leaves were falling down softly
そして木の葉が優しく舞っていた
My cold hands needed a warm, warm touch
私の冷たい手はぽかぽか暖めてくれるものを求めて
And I was thinking about you
あなたのことを考えていた

But here I am looking for signs to lead me
でも今のわたしは自分を導いてくれる道標を探しているの
You hold my hand, but do you really need me
あなたは手を握ってくれるけれど、本当にわたしを必要としているのかしら?
I guess it's time for me to let you go
そろそろ手放すべき時が来たようね
But I'll be thinking about you
でもこの先もあなたのことを想っているわ
I'll be thinking about you
あなたのことを想っているわ

So when you sail across the ocean waters
だからあなたが海原を渡って
And you reach the other side safely
向こう岸に無事に辿り着いたら
Could you smile a little smile for me
わたしのために少し微笑んでちょうだい
'cuz I'll be thinking about you,
あなたのことを想っているから
I'll be thinking about you
あなたのことを想っているから
I'll be thinking about you
あなたのことを想っているわ
I'll be thinking about you
あなたのことを想っているわ

私だったら…ということで書いてしまうと、例えば「My cold hands」は「私の冷えた両手は」というところまで細かく訳しても良いかなって思います。また「Could you smile a little smile for me」ももう少し遠慮がちに「わたしのために少し微笑んでくれますか?」の方が「Could you〜」という表現の意味合いが鮮明になって良いかな…と。この曲の中での「Thinking About You」は「想う」なのか、「想い出す」なのか…恐らく後者かもしれないですね。男性との別れを綴った歌ですから。歌詞だけを読んでいても切ない想いが伝わってくる素晴らしさです。もちろんメロディーが歌詞を更にひきたてている面もありますが…誰もが気に入るキャッチーでわかりやすいメロディー…というわけでもないので。素晴らしい歌詞です。シングルということでは「Don't Know Why」以来のチャートインも納得です。
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May 05, 2007

First Anniversary

1年経ってしまいました(笑)昨年の今日始めたこのブログもなんと2年目に突入です。今でこそ習慣に近い状態になりましたが、正直なところ最初はここまで続くとも、続けられるとも思っていませんでした。内容面ももっと幅をもたせるつもりでしたが、大半は音楽系の話題になってしまいましたし(笑)振り返れば…ネタ探しに苦労したこともありました。生活・仕事の両面での大きな変化から、時間が思うように取れなくなって、ペースを落とすことも考えました。特に精神的に一番きつい時期となった3月から4月前半にかけては実際にペース落ちましたし。そんな中でここまで続いた要因は、音楽好きな方が時折載せてくれるコメントだったり、定期的に立ち寄ってくれる方々が残してくれるあしあとだったり、アクセス数の増加だったり…です。本当にありがたいと思います。私のブログは情報発信型で、しかも、どちらかというと一方的なタイプ。実際、拙い文章を好きに綴ってきましたし。それ故に「見てるよ〜」っていうサインが伝わってくるのを実感できる時は嬉しかったですし、とても励みになりました。今後も月20日前後のアップを目安に、コツコツ地道に音楽情報を中心とした話題を綴っていこうと思っています。

NotTooLate.jpg【本日の1枚】 Not Too Late / Norah Jones
国内盤リリース:2007年1月24日
約3年振りとなるNorah Jones(ノラ・ジョーンズ)の新作です。アルバムを出すごとに変化と進化を繰り返すアーティスト…彼女にはそんな印象を持っています。ファーストアルバム「Come Away With Me」と大ヒット曲「Don't Know Why」そしてグラミー賞受賞は実に衝撃的でした。「Don't Know Why」を耳にした瞬間に、彼女のとても柔らかく、表現力のある歌声に心を奪われ、ノラ・ワールドに引き込まれたリスナーも少なくないはずです。そんなファーストの衝撃度が大きすぎたせいか、セカンドの「Feels like Home」は地味な印象を与えましたし、確かに物足りなさを感じさせる出来でもありました。実際、ノラ自身もそう感じていたようです。その前作に続く彼女のサードアルバムは、実に充実した作品に仕上がっています。時間に制約のない環境で、彼女がすべての曲作りに関わったという、この「Not Too Late」は実に味わい深い1枚です。NotTooLateDX.jpgキラ星のような曲はないけれど、1曲1曲が実に丹念に仕上げられている印象を受けます。穏やかなミッドテンポの楽曲が中心ですが、音の流れに身を任せていると実に心地良い感覚に浸れます。オープニングの「Wish I Could」と、ラストの「Not Too Late」はまるで対になるような雰囲気感じさせる曲で、この2曲の間に素晴らしい楽曲がきれいに並べられています。ちなみに国内盤はラストにボートラが1曲追加されているため「Not Too Late」がラストではないのですが…。ジャケットのアートワークも1番良いと思います。個人的にはデラックスエディションの表ジャケット(下)を、通常盤の表ジャケにも使って欲しかった(笑)私が気に入っている曲は、前述のT1「Wish I Could」とT13「Not Too Late」、そしてちょっとぶっそうな歌詞ですが、メロディーが気に入っているT5「Not My Friend」やノラがデビュー前から気に入っていたというT6「Thinking About You」あたりです。T6はアルバムからのファーストカットですが、歌詞があまりに切なくて、かなりグッときます。明日ご紹介しますね。

試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail/1207618
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May 04, 2007

Maxïmo Park

OurEarthlyPleasures.jpg先月11日に発売されたMaxïmo Park(マキシモ・パーク)のセカンドアルバム「Our Earthly Pleasures」を買いました。何度か鳴らしてるんですが、試聴したときの「いいかも!」っていう感覚は薄らいでいます。よくできたアルバムだと思うのですが、ちょっとカッチリきれいにまとめ過ぎたかなぁ…という感じです。概ねファーストを踏襲した感のあるこのセカンド、前作同様の疾走感を持たせた曲もあり、悪くないんですが…なんか物足りない。これを成長という言葉や、成熟という言葉で表現するのは違う気がしていて、どちらかというと「小ぢんまりしてしまった」という方が適切かもしれません。奇しくもセカンドのライナーノーツを読んだら、シンガーのPaul Smith(ポール・スミス)が「前よりパンクさやシャープさみたいなものが少し減って、音そのものが円熟したアルバムになったと思う。ファーストではまろやかさを排除してた部分もあったけど…」という言葉でアルバムを評していることを知りました。

マキシモ・パークは2000年に結成されたイギリスのインディー系ロックバンドです。メンバーは5人で、前述のポール・スミス、ギターのDuncan Lloyd(ダンカン・ロイド)、ベースのArchis Tiku(アーチス・ティク)、キーボードのLukas Wooller(ルーカス・ウーラー)、そしてドラムスのTom English(トム・イングリッシュ)です。ソングライティングチームはポールとダンカンで、バンドの楽曲の大半はこの2人によって書かれています。バンド名は「キューバにそういう名前の公園があって、昔キューバの人たちは何か話し合って決めごとを作ったり、思っていることを分かち合ったりするときに、その公園に来て話し合った」ということで、民主的なバンドを作りたかったダンカンが決めたようです。シンガーのポールは最後に加入したメンバーで、バンドがリード・シンガーを置くことを決めた際に、別のバンドでギターを弾いていた彼に白羽の矢が立ったようです。シンガーとしてバンドに加入するのは初めてなんだとか。

ACertainTrigger.jpgバンドは2005年に「A Certain Trigger」というアルバムで正式デビューしています。このアルバムはUKチャート15位に入る大ヒットとなり、同年のMercury Prize(マーキュリー・プライズ)ノミネートされるなど注目を集めました。シングルもT2「Apply Some Pressure」やT3「Graffiti」、T5「Going Missing」などがチャートトップ20に食い込むヒットとなり、まさに旋風を巻き起こす活躍でした。私はファーストの疾走感が結構気に入っていて、前述のシングル3曲は傑作と思っています(笑)故に、新作はちょっと食い足りない感ありです(笑)ジャケットもファーストの方が好きだし、少し肩透かしを食った感じ。ただ、マキシモ・パークはライヴにも定評があるので、アルバム収録の楽曲もライヴで聴けばきっと良いんじゃないかと思います。最終的にはこの新作にファンが何を期待するか…ということでしょうね。数回聴く中でのお薦めはT4「Russian Literature」、T6「Your Urge」、そしてT7「The Unshockable」の3曲でしょうか…。

「A Certain Trigger」試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail/1082537
「Our Earthly Pleasures」試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail/2535831
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May 03, 2007

Traffic And Weather

ゴールデンウィークも後半戦。東京は晴天に恵まれ、気温も上昇しそうだし、絶好のお出かけ日和!こんな日のBGMにしたい1枚がFountains Of Wayne(ファウンテインズ・オブ・ウェイン:FOW)の新作です。「Traffic And Weather」と題されたFOWの4作目は、相変わらずとってもポップ!アルバムカバーもカラフルでステキです。バンドにとって最大のヒットとなった前作「Welcome Interstate Managers」から3年半以上のインターバルを経て完成したこの4作目は、今までで一番Adam Schlesinger(アダム・シュレンジャー)色が強い作品になっているようです。過去ログでもFOWの前作や、Bサイド&未発表曲コンピレーション「Out Of State Plates」、そしてアダムの関与するもうひとつのユニットIVY(アイヴィー)はご紹介してきました。そこでも触れてきた通り、アダムはFOWの中核となるメンバーであるだけでなく、プロデューサーやソングライターなどマルチタレント的に動いているアーティストです。そのアダムは今までもう一人の中心メンバーChris Collingwood(クリス・コリングウッド)と二分する形でバンドの楽曲に関わってきたようですが、この「Traffic And Weather」では、自らプロデュースを手がけ、収録曲も8割を書き下ろす力の入れようです。折しもアダムが全面的にプロデュースを手がけ、ソングライティングも行っている、映画「Music & Lyrics(邦題:ラブソングができるまで)」のサウンドトラックが4月下旬に発売されているので、タイミング的にもまさに旬っていう感じです。Hugh Grant (ヒュー・グラント)とDrew Barrymore(ドリュー・バリモア)主演のこの映画、ヒューがアダム作の曲を歌ってたはず。こちらも要チェックです。ということで、本日の1枚は「Traffic And Weather」で決まりです♪

Traffic&Weather.jpg【本日の1枚】 Traffic And Weather / Fountains Of Wayne
国内盤リリース:2007年3月28日
「交通と気象情報」というタイトルに象徴される通り、このアルバムにはアメリカの日常が詰まっています。歌詞のいたるところに、日々繰り返される、時としてちょっと馬鹿げた、時として心温まるアメリカの顔が見え隠れする楽曲を、FOWお得意のポップなメロディーでデコレートして聴かせる。そんなFOWの魅力がギュッと凝縮されたようなアルバムです。どの曲の歌詞もちょっとしたストーリー仕立てになってるところがまたイイ感じです。個人的にはアルバム後半、FOW節が炸裂する楽曲群が素晴らしいと感じます。歌詞も含めて噛み締めて味わって聴いて欲しいなと思います(笑)国内盤はボートラ1曲を含む全15曲仕様です。ボートラのT15「Sense Into You」はなかなかの出来なので、購入するなら国内盤がお薦めです。私が好きな曲は…Beach Boys(ビーチボーイズ)風のコーラスを重ねた…らしいですが…それ風のコーラスでもしっかりFOW風になってます(笑)ちょっと可愛らしく切ないメロが印象的なT6「This Better Be Good」、FOW節が心地良く、いかにもアメリカの日常を垣間見るような詞が印象的なバラードT8「Michael And Heather At The Baggage Claim」、ELOに触発されたジャムセッションから生まれたというポップなT9「Strapped For Cash」、歌詞もメロディーも切ないけれど、「そうそう広大なアメリカならではだよね」って聴き入ってしまうT10「I-95」、歌詞とは裏腹にキラキラFOW風ポップチューンでまとめたT11「Hotel Majestic」&T13「New Routine」あたりです。

試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail/2533001
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April 30, 2007

OK Computer

OKcomputer.jpg英国のロックバンドRadiohead(レディオヘッド)が1997年に生み出したサードアルバムで、彼らにとっての大出世作です。1990年代を代表する作品とか、音楽史に残る名作という言い方をすると…賛否両論色々でそうですが(笑)でもすごいアルバムであることは事実。良い作品であることも事実です。正直なところ、初めて聴いた時は衝撃的でした。ただ…暗いのと重いのと詞が難解なのと…で、すべてを好きになれない作品でもあります。「Airbag」とか「Paranoid Android」、「Karma Police」、「Lucky」などアルバム収録曲の半分は好きな曲なんですが、手放しで全曲素晴らしいという風には思いません。実際、過大評価されているアルバムのひとつに挙げるリスナーも少なくはないようですから。それでも、このアルバムがレディオヘッドを世界的なバンドに押し上げましたし、このアルバムが音楽界に、また多くのミュージシャンや音楽ファンに与えた影響はとても大きいと思います。

airbag.jpg先日このアルバムに関連する作品がリリースされたので購入しました。「Airbag / How Am I Driving?」というミニアルバムで、「OK Computer」リリース後の1998年に、北米マーケットのみでリリースされた作品です。7曲入りで約25分のこのミニアルバム、希少盤として長らくネットオークション等で高値で売買されていたんだとか。この作品の売りは「Airbag」のノーカットバージョンとアルバム未収録の既発曲6曲が聴けること。「Airbag」は、アルバムでは曲の最後がフェイドアウトしつつ2曲目の「Paranoid Android」のイントロと微妙にかぶる展開になっているんですが、最後がしっかり聴ける(笑)私はそこまでのレディオヘッド通でもファンでもないのですが、「Airbag」は好きな曲で、そのノーカット版が聴けるということで購入しました。セカンドアルバム「The Bends」とこの「OK Computer」はレディオヘッド作品の中で好きな2枚なので、それも手伝っての購入です。

私にとっての1番の収穫は、3曲目の「Meeting In The Aisle」でした。レディオヘッドにとって初めてのリリースとなるインストで完全エレクトロニックサウンドの曲らしいのですが、この曲にはZero 7(ゼロ7)の中心人物Henry Binns(ヘンリー・ビンズ)とSam Hardaker(サム・ハーダカー)によるプログラミングがフィーチャーされているようです。まだZero 7として正式始動する以前ですから、なかなか興味深いです。ちなみにこの2人は、同じくアルバムに収録のある「Climbing Up The Walls」のリミックスも手がけています。彼らの手によるバージョンは、アルバムからシングルカットされた「Karma Police」のBサイドに収録されています。今回のミニアルバムの購入で、久々にレディオヘッドを聴きました。この頃までのレディオヘッドの良さを改めて感じつつ、かつてのようにまたギターオリエンテッドな楽曲へ完全回帰してくれないかなと思いました。新作に期待が高まります。

「OK Computer」試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail/350376
「Airbag / How Am I Driving?」試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail/136673
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April 28, 2007

LateNightTales

LateNightTalesB&S.jpgAnotherLateNight(アナザー・レイト・ナイト)とLateNightTales(レイト・ナイト・テイルズ)はAzuli Records(アズーリ・レコード)というイギリスのインディペンデント・レーベルがリリースしている、著名アーティストによるお気に入りの音楽を1枚にまとめたDJミックス・コンピレーション作品です。Azuliは90年代にロンドンで設立されたレーベルで、ハウス・ミュージックやエレクトロニック・ダンス・ミュージックにフォーカスした、コンピレーション作品を数多く手がけています。その中でも人気が高く、非常にユニークなシリーズがこのLateNightTales とAnotherLateNightなんです。現在16アーティストの作品がリリースされていて、Air(エール)やZero 7(ゼロ・セヴン)、Groove Armada(グルーヴ・アルマダ)、Tommy Guerrero(トミー・ゲレロ)、Kid Loco(キッド・ロコ)、Jamiroquai(ジャミロクアイ)、Turin Brakes(チューリン・ブレイクス)、The Flaming Lips(フレーミング・リップス)、Belle & Sebastian(ベル・アンド・セバスチャン)ら、そうそうたる面子の作品が楽しめます。私は16作品中10作品を持っています。前述の面子のうちフレーミング・リップス以外の8アーティストと、Four Tet(フォー・テット)、Nightmares On Wax(ナイトメア・オン・ワックス)です。近いうちに現時点での最新作となるNouvelle Vague(ヌーヴェル・ヴァーグ)のLateNightTalesも購入予定です。AnotherLateNightZero7.jpg興味深いのは、すべての作品において、各アーティストが曲を選び、時としてDJやレコーディングアーティストなども加わる形でミックスされる点でしょうか。あとは最後にストーリートラックが入っていて、著名な英国人がそれを朗読する…みたいな。意外な選曲だったりミックスだったり…。また各アーティストの、このアルバムでしか聴けない作品が1曲入ってたりもするので、それも美味しいです(笑)例えば、グルーヴ・アルマダのカバーする「Fly Me To The Moon」は素晴らしく、この曲をきっかけに彼らの音楽も聴くようになり、アルバムも全部そろえたり…なんてこともありました。ジャケットも特徴があり、とても良いですしね。インポート盤しかありませんが、出るとしっかり店頭に並んだりします。お値段もそれなりにするんですけど、ハウスやダンス系が好きな方なら、楽しんでもらえる度合いが高い作品群じゃないかなぁと(笑)私はそう思います。お薦めはエールとベル&セバスチャン、そしてキッド・ロコとグルーヴ・アルマダ、ゼロ7の作品ですね。他もかなり良いのですが、その中でも秀逸なのがこの5作品です。

AnotherLateNightKidL.jpg【本日の1枚】 AnotherLateNight / Kid Loco
オリジナルリリース:2003年2月10日
今朝のBGMはこれとベル&セバスチャンでした。私がキッド・ロコの存在を知った作品であり、ここから彼のアルバムを数枚購入、聴くようになったという「きっかけ」的な作品です。キッド・ロコはフランス人でミュージシャン/DJ/リミキサー/プロデューサーという4つの顔をもった人物です。このコンピレーション作品、言葉ではうまく表現できませんが、非常にバラエティーに富んだ選曲であり、聴きごたえがある…というか、とにかくスルスル耳に入ってきて、良い感じで聴けるというか…そんな1枚なんです。全体を通して、いい曲ばかりそろった好盤なんですが、お薦めを挙げるとするならT1「Mizrab – Gabor Szabo」、T2「Hard Stuff – The Hebaliser」、T3「Ancoats 2 Zambia [Geoff Barrow Mix] – The Baby Namboos」、T6「Barcelone – Tommy Hools」、T8「Fall Break – Aim」、T15「Wade in the Water / Soldiers Sweetheart – Harvey Mandel / Tranquillity Bass」、T17「Domino Boys – Up, Bustle & Out」、T18「Street Preacher – Troublemakers」、T19「Spooked – Flevans」、T22「Rashida – John Lucien」でしょうか。T18からT19あたりへの流れとか良いですし、もっと暖かくなるこれからの季節にはピッタリかも(笑)

試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail/506066
Posted by lovemusic at 13:15  |Comments(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする