August 16, 2006

Sergio Mendes

一昨日の続きです(笑)もしかしたら第○回マイBossa Novaブーム到来かもしれない(笑)一昨日「Brazil Bossa 'N' Bass」を紹介した際に、収録曲の絡みで、少しだけセルジオ・メンデスと、彼の作品について触れたんですが、その後に急にアルバムを聴きたくなり、鳴らしてみました。いやいや…やっぱイイですね〜(笑)彼はとてもポップなアプローチでBossa Novaを鳴らすアーティストゆえ、Bossa Novaの巨匠と呼ばれるJoao Gilberto(ジョアン・ジルベルト)や彼の前妻のAstrud Gilberto(アストリッド・ジルベルト)、生みの親といわれるAntonio Carlos Jobim(アントニオ・カルロス・ジョビン)らと並べ賞されることがあまりないのです。しかしアプローチこそ違えど、ジョビンやジルベルトらと共にBossa Novaをブラジルのルーカルミュージックから世界が支持する音楽へと押し上げた功労者の一人に違いはありません。

メンデスは1941年ブラジル生まれ。幼少の頃はクラシックのピアニストを目指したようですが、ジャズへの興味が芽生えた50年代後半からは、ナイトクラブなどでの演奏にのめり込んでいったようです。彼は自己のキャリアの中で、アントニオ・カルロス・ジョビンや、ブラジルをツアーしていた多くの著名なUSジャズミュージシャンらとも演奏を共にしたそう。1962年11月21日にマンハッタンのカーネギーホールで行なわれた伝説のBossa Novaコンサートにも、ジョアン・ジルベルトやアントニオ・カルロス・ジョビンらと共に参加しています。その後1964年に正式にアメリカに渡り、アトランティック参加から2枚のアルバムをリリースした後、Herb Alpertに見出され、A&Mに移籍。同レーベルからの第1弾が昨日紹介した作品、「Mas Que Nada」の大ヒットを生んだ1966年の「Herb Alpert presents Sergio Mendes & Brazil '66」なのです。

セルジオ・メンデスは今秋来日します。9月末に大阪・名古屋・東京でライヴが行なわれる予定です。ちなみに…私も行ってまいります(笑)レポは10月上旬にアップします♪

【本日の1枚】
Timeless / Sergio Mendes
国内盤リリース:2006年1月28日

大出世作であり、大ヒット作であり、代表作である1966年の「Herb Alpert presents Sergio Mendes & Brazil '66」から40年!セルジオ・メンデスの新作は新たなチャレンジという意味で衰え知らずの好盤です(笑)66年のアルバムでは、当時まさにオンタイムで一斉を風靡していた伝説的ロックバンド、ビートルズのロックナンバー「Daytripper」をBossa Nova風にアレンジしてしまうという離れ業(現代ならいざ知らず、時代&当時の状況を考えるとまさに「離れ業」)をやってのけた彼が、40年後に取り組んだのはHIPHOPとR&BのエッセンスをBossa Novaに注入したサウンドでした。Black Eyed Peasのwill.i.amをプロデューサーに迎え、Stevie WonderやJohn Legend, Erykah Badu, Justin Timberlakeら豪華ゲスト陣を迎えて制作した「Timeless」は、時代を反映した、素晴らしい15曲で構成されています。66年に自ら大ヒットさせた「Mas Que Nada」や、同アルバムに収録されていた「 Berimbau」を再度取り上げ、素晴らしいリメイクバージョンに仕上げています。まだ聴いていない方、聴いたことない方は、昨日の「Brazil Bossa 'N' Bass」コンピと併せて是非!

試聴サイト: http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1425910
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August 15, 2006

Brazil Bossa 'N' Bass

私の日課として、帰宅時間が早いとき(中古CDショップがまだ開いている時間)は、大概1店舗は覗いて帰ります。昨日の帰り道もいつものように、某店舗に立ち寄ったら、レモンイエローと黄緑を基調とした、まさに「ブラジル」という色合いの「Brazil Bossa 'N' Bass」のジャケットが目に飛び込んできました。「んー…これは連れて帰ってくれと言っているんだな…」ということで、即購入(笑)早速その夜ビールを飲みがら鳴らしてみたら…いやいやこれが最高でした!お陰でお酒がすすみ、ブログのアップができなかった(汗)ってことで、【本日の1枚】にしちゃいます(笑)今月発売になったばかりのCDで、調べてみたら、輸入盤で火がついての国内リリースとなったようです。

このコンピレーションの最大の売りは、「Bossa Novaの名曲の数々が、生音ベースでダンスフロア向けにアレンジされている」ということ。ドラムンベース、エレクトロニカ、ラテンハウス、サンバハウスなどなど…ノリの良い曲が粒揃いです。早速My gigabeatに落として、今朝通勤途中にも聴きまくりました。いやぁ…お盆休みで電車も空いてたし、今朝は爽快でしたねー(笑)詳細をご紹介しておくと…発売は2006年8月9日で東芝EMIから。価格はスペシャルプライスの1980円(ダウンロードだと1500円のようです)。収録曲は全部で14トラックあって、タイトルは以下の通りです。

「Brazil Bossa 'N' Bass」
01 Mas Que Nada(マシュ・ケ・ナーダ)
02 Samba De Verao(サマー・サンバ)
03 Agua De Beber(おいしい水)
04 Carinhoso(カリニョーゾ)
05 Samba De Nota So(ワン・ノート・サンバ)
06 Aquarela Do Brasil(ブラジルの水彩画)
07 Garota De Ipanema(イパネマの娘)
08 Manha De Carnaval(カーニヴァルの朝)
09 Berimbau(ビリンバウ)
10 Mulher Rendeira(ムリェール・ヘンデイラ)
11 Chovendo Na Roseira(ばらに降る雨)
12 Bananeira(バナネイラ(バナナ・トゥリー))
13 Bem Feliz(ベン・フェリース)
14 Bem Feliz II(ベン・フェリース・セグンド)

T1「Mas Que Nada(マシュ・ケ・ナーダ)」やT2「Samba De Verao(サマー・サンバ)」T3「Agua De Beber(おいしい水)」T7「Garota De Ipanema(イパネマの娘)」など、どれも言わずと知れた名曲中の名曲。T5「Samba De Nota So(ワン・ノート・サンバ)」も実に素晴らしいです。ちなみに「Mas Que Nada」で忘れてならないのがSergio Mendes(セルジオ・メンデス)です。彼がSergio Mendes & Brazil ’66名義で1966年にリリースしたアルバムに収録されていたこの曲は、シングルとして全米そして世界で大ヒットしました。

「Mas Que Nada」は「Garota De Ipanema(イパネマの娘)」に次ぐ知名度と言っても過言ではない、Bossa Novaを代表する名曲であり、メンデスのこのアルバムは、「Getz / Gilberto」とは異なるポピュラーミュージック寄りのアプローチで、Bossa Nova人気を世界に広げた名盤です。そのセルジオ・メンデスは、今年1月にリリースした最新作「Timeless」で再度この曲に取り組んでいます。彼はその最新作の中で、この「Mas Que Nada」の他にもT9「 Berimbau(ビリンバウ)」やT12「 Bananeira(バナネイラ(バナナ・トゥリー))」などを、The Black Eyed PeasやStevie Wonderらと共に、今風のアレンジで取り上げています。

ちなみに、このセルジオ・メンデスの最新作が気に入った方にも、この「Brazil Bossa 'N' Bass」はお薦めです。もちろんメンデスのアルバムも実にいい作品でした。

試聴サイト:http://listen.jp/store/album_0724386653857.htm
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August 13, 2006

The Latest Compilation

以前何度か話題にした自作コンピレーションCDの最新作が形になってきました。今回のはクラブ・ダンス系楽曲が中心です。ノリのいい曲が多いので、夏が終わる前に仕上げておかないと、タイミングを逸してしまいそうなので頑張ってます(笑)収録曲は全部で17〜18曲。16曲は固まったんですが、残り6〜7分を1曲で埋めるか、2曲にするか…とうところなんです。それが確定すれば、後は曲順を決めて、ジャケットを完成させるだけ。今回は、ジャケットに使う写真もすでにセレクト&加工済みなので、その写真にタイトルと、曲目&アーティスト名を載せるだけという状態です。

コンピレーション作りって、結構地味です。日々買い貯めて聴いている音楽から、気に入ったものをリストアップして、ある程度曲数がたまったところで、ひとつにまとめて聴き込むんです。コンセプトを決めてまとめることが多いんですが、当然何度も聴きますから、途中で飽きてくる曲もあって、そういう曲はリストからはずして、他の曲と入れ替えていきます。そんなことを繰り返していると、半年から1年くらいはあっという間に経ちますねー(笑)聴いては入れ替え…をリピートしてると、ん〜…このあたりかなぁ…という落としどころというか、まとめどころが見えてくるので、大概はそこで終了です。

CDジャケットの作成は随分楽になりました。私は「CDラベルプロダクション」という市販のソフトを使っているんですが、フォントの種類も多いし、フォントそのものの形状にもかなりのパターン数があって、いかようにも変えられます。好みの形さえ決めてしまえば、あとは置く位置を考えるくらいで、簡単に仕上がります。CDジャケット専用の印刷用紙も市販されてますから、それを買って印刷してしまえば、切ったり貼ったりしなくても体よくプラスチックケースに納まってしまう。世の中便利になったものです(笑)ちなみに今回の新作のジャケットは、今までと違った写真を使うつもりでいます。添付した2枚なんですが、左が表ジャケット用、右が裏用です。

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共に昨年夏に、上野の国立科学博物館で開催された、恐竜展に出かけた時に撮影した写真で、Tレックスの「スー」です。大きかったですよ(笑)展示背景が白で、照明の具合で、バックに写る影が良い感じだったので、いつか何かに使おうと思って撮っておきました。実は前作「mindscape」から使う写真を変えています。それ以前は、アメリカにいた頃に撮影した写真、特にマンハッタンの写真をメインにジャケットを作ってきたんですが、「mindscape」からは、国内で撮った写真にしました。「mindscape」のジャケット写真も近々にアップしようと思いますが、表は道端に咲く紫カタバミという雑草をメインに、裏は南紀白浜の海岸で撮った波しぶき…といった具合です。

今回のコンピレーションに収録する予定のアーティストはFatboy Slim, Moby, Skalpel, Prodigy, Massive Attack, Lemon Jelly, The Chemical Brothers, Atomic Hooligan, Basement Jaxxなどなど。すでに次作の曲選びも始めています。次は普通にギターポップ系でまとめる予定です。

【本日の1枚】
Bliss / Vanessa Paradis
国内盤リリース:2000年10月12日

本日ご紹介するの作品も、残念ながら試聴サイトがありません。先日久しぶりにフランスにいる知人からメールをもらったんですが、その時にふと思い出したアルバムで、とても良いので本日の一押しにしてみました。ヴァネッサ・パラディーは72年生まれのフランス人ですが、1992年、20歳の時にリリースした全編英語のセルフタイトルのアルバムが大ヒットし注目を集めました。確かに楽曲も良かったんですが、アルバムの内容より、プロデューサーであり恋人であったLenny Kravitzとの関係があっての話題作&ヒット作という印象もありました。以来8年ぶりのアルバムとなったこの「Bliss」ですが、最近来日もしていた話題の俳優Johnny Deppとの結婚&女児出産という経験から生まれた作品で、非常にパーソナルな意味合いを持つアルバムになっています。全13曲中11曲が母国語のフランス語で歌われています。タイトル曲を含む2曲をJohnny Deppと共作し、トータルで9曲に彼女の名前がクレジットされています。大人の女性として、また母としての力強さや優しさが感じられる、好盤です。数年前に中古ショップで偶然見つけて購入したんですが、素晴らしいアルバムです。特に押したいのが、Johnny Deppとの共作曲「St. Germain」です。少しBossa系のナンバーですが、とてもあったかい、昼時にゆったり聴きたくなる曲です。

アルバム紹介サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=968458
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August 11, 2006

The Beatles Anthology

一昨日の夜、ブログをアップしたあと、久々に「Let It Be Naked」と「The Beatles Anthology 3」を引っ張り出して聴きました。いやぁ良かった♪「アンソロジー」…文学で言えば文集みたいなもの。音楽で言うと名曲集っていう感じでしょうかね。デモやライヴ音源、未発表曲なんかも入った名曲集がアンソロジーです。もちろん「The Beatles Anthology」もそんな作品です!ビートルズのそれは映像とセットで1995年から翌年の96年にかけてリリース&TV放映されました。CDは2枚組みで3種類。それぞれが年代別にまとめられています。

【The Beatles Anthology 1】ビートルズとしては25年ぶりとなる新曲「Free As A Bird」を収録するプロジェクト第一弾として1995年にリリース。まだビートルズを名乗る以前の音源を含め、94年の「Beatles for Sale」まで、バンド初期の未発表曲やデモ、別テイクをまとめた作品です。

【The Beatles Anthology 2】1996年にリリースされた第二弾。John Lennon作の「Real Love」が他のメンバーによる録音を加えた上で、ビートルズの作品として収録された。65年の「Help!」から67年の「Magical Mystery Tour」までのセッションで録音された、バンド中期の別テイクや未発表曲などが収められています。

【The Beatles Anthology 3】アンソロジーシリーズの完結編として、1996年にリリース。1968年の「The Beatles」から70年の「Let It Be」まで、バンド後期の別テイクや未発表曲が収録されています。

ビートルズは経年と共にその容姿や音楽性を変化させていったバンドです。ひとつのバンドなのに、年代によって短期間で音楽性が変えるため、ビートルズファンの中にも、初期作品が好きな方や後期作品が好きな方と、趣味が別れる…ということは当然あると思います。私は初期の、いわゆるロックンロールやロカビリー調の楽曲って嫌いじゃないのですが、中期から後期にかけての楽曲の方が好きですな(笑)なので、「Anthology 1」は、目玉であった「Free As A Bird」と他の数曲のために購入しました。当然1以上に興味関心があったのが「2&3」の方です。「2」は目玉にもう1曲の新曲「Real Love」がありましたが、「3」は目玉なんて一切なし。それでも私の一番のお気に入りは「Anthology 3」です。

理由は、私の好きなビートルズ作品が後期に集中していること。特に、以前推薦盤であげた、通称「White Album」呼ばれるセルフタイトル作品は私のフェイバリットです。インドへメディテーションの旅に出たバンドが、その地で受けた影響を反映させた曲なども収録されていて、非常に興味深い作品です。彼らのオリジナルアルバムの中では、唯一のダブルアルバムともなっています。2番目に好きなのが、ラストレコーディング作品で、実質的なラストアルバムといえる「Abbey Road」です。3番目が名曲「In My Life」を擁する「Rubber Soul」なんですが、「Anthology 3」には「White Album」や「Abbey Road」収録の音源が多く含まれています。だからお気に入りなんです(笑)

宮永さんはビートルズ大学の中で、「買ったCDをすべて聴く暇はなくても、できるだけ収集しておくといざというときに助かる。電話帳や百科事典を読破する者がいなのと同様、必要な時に検索できれば良いのだ。」と語っています。私も似たようなことを感じていて、膨大なCDコレクションを持つ利点ということで言えば、あるバンドやアーティストの引用で名前が出た作品とか、しばらく聴いてなくて、今回のように書籍を読んでいて突然聴きたいと思ったアルバムがあった時に、該当作品が家にあるということは素晴らしいことです(笑)

【本日の1枚】
The Beatles Anthology 3 / The Beatles
リリース:1996年

「The Beatles Anthology 3」をお薦めするのは当然として(笑)特にDISC1を押したいと思います。大半がホワイトアルバムの音源で、ゆる〜い感じのバージョンがビッチリ詰っています♪このゆるさがたまらないんです(笑)適度なゆるさと…時として、思いっきりはじけたような感じが、ホワイトアルバムの各曲と妙に合うんですよ(笑)一押しの曲はT9「Honey Pie」です。後半のはじけ方が、なんだかちょっとヤケ気味で素敵です♪他にもT2「Happiness Is A Warm Gun」やT4「Mean Mr. Mustard」はゆるさが良いバージョンだし、T11「Ob-La-Di, Ob-La-Da」もオリジナルよりはじけてて、こちらの方が好きですね(笑)T22「What's The New Mary Jane」やT23「Step Inside Love / Los Paranoias」なんかも楽しく聴けます。このDISC1は、アメリカで勉強していたとき、ヘビーローテーションでした(笑)ピリピリした気持ちをほぐしてくれる1枚です。

「The Beatles Anthology 3」試聴サイト:
http://www.hmv.co.uk/hmvweb/displayProductDetails.do?ctx=280;-1;-1;-1&sku=700009
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August 09, 2006

The Beatles

ビートルズ、大好きです。私の長い洋楽リスニング歴の中で、初期から親しんだ音楽のひとつでもあります。洋楽を聴き始めたきっかけこそKISSでしたが、そこに端を発して、色々なバンドの音楽を聴き始めました。ちなみにKISSも「ビートルズの影響を多大に受けたバンド」のひとつなんですけどね(笑)そして、ビートルズは幅を広げていく中で出会った音楽なんです。メンバー4人の中で一番好きなのは…John Lennonです。もちろんPaulもGeorgeもRingoもそれぞれ良いのですが、Johnのケースのように、「傾倒した」というレベルには至りません(笑)John Lennonについては、また別の機会に語りたいと思います(笑)

さて、なぜこんな話題になったかというと、数日前…正確には6日の日曜日に、宮永正隆さんの著書(新刊です)「ビートルズ大学」を購入したんですが、そこに興味深いことがたくさん書かれていたからです。宮永さんってアニメ版「ちびまる子ちゃん」を監修した人らしいです。で、ビートルズ評論家…(笑)この本は今月アスペクトという出版社から出たようで、価格は1500円。「ありそうでなかった、目からウロコのビートルズ賞味法」というキャッチコピーで、何ページか斜め読みしたらなかなか面白そうな内容だったので買いました。昨日の会社帰りから読み始めたんですが、確かに、ビートルズ初心者から上級者まで楽しめそうな内容です(笑)ちなみに私は、自分を中級者くらいのレベルだと思っています(笑)宮永さんは「ビートルズ大学」をウェブ上でも運営していて、サイト[http://www.catchup.jp/b4univ/]にもいろいろな情報が出ています。

今日は、ビートルズのリリースベースのラストアルバム「Let It Be」を、本来あるべきだった姿に加工し直し、リマスターを施して2001年にドロップされた「Let It Be Naked」に関するウンチクを読み終えたところです(笑)ちなみに、レコーディングベースでは「Abbey Road」がラストなので、実質的なラストアルバムはこちらなんですね。理由をご存知ない方は、本を読んでみてください♪それから「The Beatles Anthology」に関する逸話も読みました。こういう本を読んでいると、しばらく聴いてなかったCDを引っ張り出して聴きたくなるんですよね(笑)今夜この後のBGMは「Let It Be Naked」と「Anthology 3」になりそうです。

この「ビートルズ大学」という本を買おうと決めた時に読んでいたページに「えっ?」ということが書かれていました。Johnが音楽活動を再開した際にリリースされたアルバム「Double Fantasy」からの第一弾シングル「Starting Over」に関する話でした。彼の死を暗示するような歌詞だとか、色々なことが書かれていたんですが、ビックリしたのは、曲の後半に、エフェクトをかけられて挿入されている「ムニャムニャ喋っている人の声らしき音」についてです。私は長年サラリと聴き流してました。そしたらなんと!それは「次は立川、立川」というJRの車掌アナウンスだと言うじゃありませんか!日曜の夜、速攻で聴きましたよ(笑)確かにそう思えばそう聞こえるんですが…真偽の程は定かではないからな〜。とにかく面白い本なので、手にとってみてください。

【本日の1曲】
Free As A Bird / The Beatles
リリース:1995年

ビートルズ大学の中でも触れられてました。私も名曲だと思います。もともとオリジナルはJohnが作ったのですが、デモレベルで、曲も歌詞が一部未完成でした。PaulとYokoの歴史的和解の中で、Yokoが好きに使って欲しいとPaulに手渡した音源のひとつです。Anthologyプロジェクトの目玉として残りのビートル3人が演奏とボーカルをかぶせ、ELOのJeff Lynneプロデュースで完成しました。渋い。でもとても美しい曲です。PVも素敵です。この曲のオンエア解禁時はアメリカにいて、Anthologyもこの曲のPVもテレビで見ましたし、Anthology3作はアメリカで買いました。「Anthology 1」マニア向け…というか、好きな人が買うアルバムだと思うので、お薦めアルバムというよりは、この曲を押したいと思います。

The Beatles Anthology 1& Free As A Bird試聴サイト: http://www.hmv.co.uk/hmvweb/displayProductDetails.do?ctx=280;-1;-1;-1&sku=462020
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August 04, 2006

Muse

1994年にイギリス南西部のデヴォン州で結成された3ピース。メンバーはフロントマンのMatthew Bellamy(Vo/G/Key)とChris Wolstenholme(B)にDominic Haward(Dr)の3名です。バンドは99年にベテランプロデューサーJohn Leckieを迎えて制作したデビュー・アルバム、「Showbiz」で衝撃のデビューを果たしました。彼らがデビューした当時は、「ポストレディオヘッド」という表現がよく用いられており、この言葉は多くのバンドを紹介する際の、宣伝文句のようになっていました。ミューズもそういう括りで紹介されてたバンドのひとつですが、実際のところ、ファーストアルバムのプロデューサーJohn LeckieがRadioheadの代表作のひとつである「The Bends」をプロデュースしていることや、彼らが「Showbiz」で聴かせる楽曲が「The Bends」や「OK Computer」を思わせるサウンドだった事実もあり、他のグループから頭ひとつ飛びぬけた存在として、デビュー時から注目されていました。

その後順調に活動を続け、2001年にはJohn Leckieを再起用しての2ndアルバム「Origin of Symmetry」を、2003年には新たにRich Costeyをプロデューサーに迎えた3rdアルバム「Absolution」をリリース。優れた楽曲と、レベルの高いライヴ・パフォーマンス(私は未経験ですが)が売りで、本国イギリスはもとより、ヨーロッパやアメリカ、また、ここ日本でも高い人気を得ています。すでにサマーフェスを中心何度か来日も果たしていて、今年のサマソニにも出演が決まっています。全世界で300万枚を超えるヒットとなった「Absolution」は、2005年のBrit Awardsで4部門にノミネートされ、バンドはBritish Live Actを受賞。これを機に、ワールドワイド(日本以外)ではワーナーグループに移籍。再度Rich Costeyと組み、メジャー第一弾作品となる4作目「Black Holes And Revelations」をリリースしました。新作では、自らの殻を破り、常に成長を続けるミューズの新しい音を堪能できます。

【本日の1枚】
Black Holes And Revelations / Muse
国内盤リリース:2006年6月28日

ミューズの新作です。個人的にはバンドの最高傑作かな…と思います。試聴したら日本盤のボートラがまずまず良かったので、短期間で中古が出るか、少し待ってみました。ラッキーなことに、数日前に入手できたんですが、数回聴いた感想は「かなり良い感じ」です。驚くべきは楽曲のバラエティー。前述の通り、もともとはポストRadioheadという触れ込みでシーンに登場してきたバンドで、基本的に少しクラシック寄りのゴシック調ギターロック…と言えば良いのか、まぁそれも少しハード&ダークな音を鳴らしてきたわけですが、この新作では、ELOやQueenを思わせるような曲があったり、メランコリックなナンバーがあったり、お得意のクラシカル調の楽曲があったり…。でもハードというよりはポップ&ソフト路線にシフトした曲が多いのです。ここ近年のトレンドで、UKではBloc PartyやFranz Ferdinand, Maximo Parkらに代表されるダンサブルなロックミュージックが多く生み出されていますが、このアルバムからのファーストカット「Supermassive Black Hole」は、それらの楽曲に対するミューズからの回答的なナンバーのようです。それにしてもクオリティーが高い。Barksによると、フロントマンのMatthew Bellamyはイギリスの大衆紙「The Sun」のインタビューで「このアルバムで、ミューズの新しい面を見せてる。間違いなく、これまでで1番クリエイティヴだ。」「ダンスの部分もあれば、ロックの部分もある。今までやったことがないことをやってみたんだ。」と語っています[参照元:http://www.barks.jp/news/?id=1000024866]。この新作、全体的にとてもデキが良く、お薦めトラックも多いです。私は、前述のファーストカットで、サビのコーラスがちょっぴりELOを感じさせる(個人的にはちょっぴりSuedeの匂いもすると思う…)T3「Supermassive Black Hole」やT2「Starlight」T4「Map Of The Problematique」お得意のクラシカル調のナンバーで、これまたELOやQueenの雰囲気を感じさせるT5「Soldier's Poem」やT8「Exo-Politics」、フラメンコ!?とロックの融合のような曲で、とてもメランコリックなT9「City Of Delusion」などが特に好きですね。

試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1275267
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July 31, 2006

Def Leppard

「Heavy Rock」…80年代に洋楽を好んで聴いた方なら、一度は通過しているジャンルなのではないでしょうか。Heavy MetalとHard Rockの垣根がどこにあるかと言われると、私は非常に感覚的なものとしか答えられません。なぜなら音楽が進化してゆく過程の中で、その時代時代によって、カテゴライズされるジャンルが微妙に変わるからです。「Heavy Rock」は遡れば70年代からムーヴメントがありました。Deep PurpleやLed Zeppelin, Black Sabbath, The Who, Thin Lizzy, Queenらを中心とするイギリス出身のバンドがマーケットを席巻しましたし、アメリカでもKissやCheap Trick, Boston, Aerosmith, AC/DC, Van Halenなどが台頭していました。

そして、その後を継ぐように、この盛り上がりはアメリカ西海岸を中心に大ブレイクし、世界的なブームとなります。L.A.メタルなんていう言葉も生まれました。MTVがアーティストの映像をテレビで流すという、当時としては画期的なプロ−モーション手法で、様々なアーティストがクローズアップされ、ビジュアル志向の強いバンドが人気を博しました。RattやMotley Crue, W.A.S.P., Dokken, Twisted Sister, Night Ranger, Poison, Skid Row, Extreme, Bon Jovi, Cinderellaなどが世に出ましたし、一時期停滞していたHeartやKissまでもが息を吹き返しました。この流れは90年代のMetallica, Megadeth, Guns N’Rosesらへと引継がれていきます。

イギリスやヨーロッパでもIron Maiden, Def Leppard, Scorpions, Judas Priest, Europeらが勢いを増し、WhitesnakeやRainbow, Michael Schenker Group, Dio, Gary Moore, Ozzy Osbourneのような、大御所から派生したグループ&アーティストの活躍などもありました。90年代中盤以降はこのブームも下火となり、コアなファンを中心に、下支えされてきたようです。私は90年代中間以降、この手の音楽にはあまり手を出していないので、もうあまり詳しくないんですが…。あまり新人が誕生しないカテゴリーになっているので、昔の名前で…的な集金ツアーが多いです(笑)

さて、そんな中で、この「Heavy Rock」という枠を越えて、概ねコンスタントに売れつづけているグループがあります。それが今日紹介するDef Leppardなんです。ブレイクしたのが80年代、まさに「Heavy Rock」が絶頂を迎えていたころでした。バンドはサードアルバム「Pyromania」から数曲のシングルヒットを飛ばし、次回作が期待されていました。そして、この次回作がバンドを伝説的な存在へと押し上げることになります。4作目となる「Hysteria」のレコーディング中にドラムのRick Allenが交通事故により右腕を切断。バンドは存続の危機を迎えます。以前触れたとおり、ここで、メンバーはRickと活動を共にする決断を下し、ドラムメーカーの協力を得ながら、彼が、腕一本と足を使って、不自由なくドラミングできる体制を作り上げていきます。

そして、4年以上のブランクをもってリリースされた「Hysteria」は楽曲の良さもあり、世界中で大ヒットとなります。当時も今も1500万枚以上のアルバムを売り上げたHeavy RockバンドはDef Leppardくらいでしょう。シングルも脅威の6枚をカット。名実共に、スーパーバンドとなったのです。これを皮切りに、彼らのアルバムは、コーラスワークのしっかりした、ギターロックへと変化します。カテゴリーはHeavy Rock なんですが、楽曲はその枠を越えています。とてもキャッチ−でポップでHeavy Rock然としていないところが、特徴なのです。オリジナルギターリストの死も経験し、それを乗り越え今なお活動を続ける現役の伝説です。そして本日の1枚で紹介するのは彼らの最新作「Yeah!」です。

YEAH!.jpg【本日の1枚】
Yeah! / Def Leppard
国内盤リリース:2006年6月28日
やっと国内盤USEDをゲットしました!帯なしですが、盤質も良く、価格は1600円ですから悪くないです(笑)全編カヴァーソングの1枚なんですが、内容はかなり濃いです。王道的ポップなギターロックが詰め込まれた好盤です(笑)また選曲が実に多彩で、面白いんですよね。1973年あたりの名曲群を主軸にカヴァーしたアルバムらしいです。この「Yeah!」はジャケットの写真&デザインも良いし、聴いていて実に心地良いアルバムなので、是非試してみてください。このアルバムも全体的にとてもできが良いので、全曲お薦めと言って良いのですが、特に秀逸…という楽曲は、T.REXのカヴァーT1「20th Century Boy」BlondieのカヴァーT3「Hanging On The Telephone」Kinksのカヴァーで、最新ベストアルバム(前作)にボートラとして収録されていたT4「Waterloo Sunset」SweetのカヴァーT5「Hell Raiser」Roxy MusicのカヴァーT7「Street Life」BadfingerのカヴァーT11「No Matter What」そしてギターのPhil CollenがRod Stewartばりのしゃがれたボーカルを聴かせるFacesのカヴァーT14「Stay With Me」あたりです。今年は歴史的名盤「Hysteria」発売から20周年ということもあり、8月後半には、旧譜のリイシューがラッシュです。

試聴サイト:http://www.hmv.co.uk/hmvweb/displayProductDetails.do?ctx=280;-1;-1;-1&sku=509434
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July 26, 2006

Keane: Live in Chicago

東京近郊にお住まいでない方はもしかしたら見られないかもしれないんですが、東京MXTVというローカル放送局があります。タイガース戦を地方から引っ張ってきてくれたり、海外のアーティストのライヴを放映してくれたり…なかなかヤリ手のTV局です(笑)その東京MXTVで、毎週土曜日の昼間にやっている番組に「Network Live」というのがあり、7月15日と22日の2回に分けて、Keaneのライヴが放送されました。もともと15日はMobyの予定だったんですが、あまりに内容が単調でつまらなかったんでしょう…多分(笑)番組の前半がMobyで後半をKeaneに切り替えてました。番組表によると、元々は22日がKeaneの予定だったんです。

Keaneについては今迄もこのブログで何度か取り上げてきました。すごく良い曲を書くバンドです。ただ、スタジオアルバムを聴きながら、また、バンドがギターのいないピアノ&キーボードを中心とする3ピースであることを考えながら、「やっぱライヴは音が薄いのかなぁ〜…」とか「ボーカルはこのファルセットヴォイスをライヴでちゃんと再現できるのかなぁ…」なんて思ってたんですね。ファースト「Hopes And Fears」の大ブレイクで、ライヴアルバムも出したし、DVDも出ていました。でも、さすがに手は伸びてなかったんです。

ところが…!いやはや…うまいじゃないですか〜!まずボーカルのTom Chaplinは歌がメチャメチャうまい!ギター不在のバンドですから、当然歌で勝負のしなきゃいけない。聴かせられなきゃいけないタイプのバンドですから、ボーカルの上手い下手は生命線です。でも彼はうまい…というより激上手だった!お金払って行く価値があるライヴだと思います。やはり聴いてみなきゃわからないもんですね〜。改めて思いました。新しい音楽や、新しいバンドは次々生まれてきます。雑誌等のレビューや、ショップの紹介文だけ読んでいても音そのものは絶対にわからないし、ましてやジャケット見てても、さっぱりです(笑)やはりトライして、実際に耳にして初めて良さがわかるんですね。

ただ、厄介なのは、試聴しても印象は変わる…ということ。実際、試聴した時は良いと感じたのに、買ってからじっくり聴き込むと…「あれ〜…こんな感じだったっけかなあ…」と思わされることも少なくないです。音楽や音って面白くて、ヘッドフォンで聴く音と、スピーカーで聴く音では当然違うし、同じ曲でも印象が変わるということがあります。また、その時の気分で良く聴こえたり、あまり良い感じに響かなかったり…。それこそ、買ってしばらくはすごい良いな〜と思っていても、半年後に、あれ?なんでこんなの買っちゃったんだろう…(汗)とか、買ってすぐは失敗した〜なんて思っていたのに、何年もたってから、これメチャメチャ良い!となる場合もある(笑)趣味も気分も変わるものだし、普通は経年で人間いろいろ変化もしますからね。十分あり得るわけです(笑)

話が横にそれましたが、Keaneは良いですよ。8月にサマソニで来日しますが、残念ながら単独講演はありません。次に単独がある時は必ず行こう!その前に、DVDも買って見てみよう(笑)おー!(笑)なんて思いました。

【本日の1枚】
Time / Electric Light Orchestra
オリジナルリリース:1981年7月

リマスター盤が2001年にリリースされました。ELO通算9作目にあたるアルバムです。チャートアクションという意味ではもっとヒットした作品も多いELOですが、私はこの「Time」が一番好きなアルバムです。Electric Light Orchestra(ELO)は、以前少し触れた通り、後々故George Harrisonを介してThe Beatlesとの関係が深くなったり、Tom PettyやBob Dylanらの作品にかかわったりという大御所、Jeff Lynneが中心となって活動していた英国のバンドです。ここ日本では、「電車男」のオープニング曲に使用された「Twilight」という曲(オリジナルはこの「Time」収録)で知った方も多いはず(私は見てませんでしたが)。そのお陰かどうかはわかりませんが、Jeff Lynne自らが監修&リマスタリングしたベストアルバム「All Over The World: The Very Best Of Electric Light Orchestra」がちょうど1年前、2005年7月20日にリリースされています。こちらを推薦しても良かったんですが、私自身の思い入れはこの作品の方が強いので(笑)初心者向けにはBESTの方が良いかもしれませんね(笑)ちなみに、お薦めトラックはT2「Twilight」T3「Yours Truly, 2095」T8「From the End of the World」T10「Here Is the News」T11「21st Century Man」そしてロックチューンT12「Hold on Tight」です。リマスター盤収録ボートラ、T14「Bouncer」も90年リリースで現在は廃盤!?のJeffのソロっぽくてなかなかです。

試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=507350
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July 24, 2006

“Scenes From An Italian Restaurant” Part 2

さて…お約束通りの後半、パート2です。早速始めましょう。まとめは最後に(笑)

They got an apartment with deep pile carpet / And a couple of paintings from Sears / A big waterbed that they bought with the bread / They had saved for a couple of years / But they started to fight when the money got tight / And they just didn't count on the tears
彼らはフカフカのじゅうたんを敷きつめたアパートに移った / 壁にはシアーズで買った絵が2枚 / そして2年がかりで貯めた金で / 大きなウォーターベッドを買いこんだ / だけど、暮らしがキツくなるとふたりは言い争いをはじめたのさ / それからというもの数えきれない涙の日々が続いた
【注釈】これも私の解釈は少し違っていて、「彼らはフカフカのじゅうたんを敷きつめたアパートと / シアーズで絵を2枚手に入れた / そして2年がかりで貯めたお金で / 大きなウォーターベッドをパンと一緒に買いこんだ / でも、お金がなくなると言い争いをはじめたのさ 」パンとウォーターベッドという落差、フカフカのじゅうたんという高級感に対して、シアーズで買った絵という落差…このあたりがポイントかなと思います。最後の「それからというもの数えきれない涙の日々が続いた」というのは違うと思うんですが、これという、ピッタリ来るものがない。「Count on」って数えるという意味と頼るという意味があって、「Tear」は当然涙だったり、泣くという行為だったり。スラングでは荒っぽい飲み会みたいな意味もあるとか…。文字通り訳すと「でも彼らはただ涙の数を数えなかった」ということなんですが…ん〜…私もネイティヴじゃないので、まだまだよくわかりません(汗)

Well they lived for a while in a very nice style / But it's always the same in the end / They got a divorce as a matter of course / And they parted the closest of friends / Then the king and the queen went back to the green / But you can never go back there again.
うまくやってたのは最初のうちだけさ / やがてお決まりのように / ふたりは離婚しちまった / 親しかった友人たちとも別れて / かつてのキングとクイーンはグリーンに戻った / だけどもう二度とあの時代には戻れなかったのだ
【注釈】これも直訳ベースの方が良いかなと思います。「しばらくは贅沢な暮らし振りだったよ / でも終わりはいつでも同じさ / 当然ふたりは離婚したよ」で、最後は「でも誰も再びあの時代には戻れないんだよ」という感じ。

Brenda and Eddie had had it already by the summer of '75 / From the high to the low to the end of the show / For the rest of their lives / They couldn't go back to the greasers /
The best they could do was pick up the pieces / But we always knew they would both find a way to get by / That's all I heard about Brenda and Eddie / Can't tell you more cause I told you already / And here we are waving Brenda and Eddie goodbye.
1975年の夏 / ブレンダとエディはあらゆることを経験した / いいことも悪いことも / ショウのはじまりから終わりまで / だけど残りの人生で / 彼らをチヤホヤする連中はもう一人も残っていなかった / あの頃の思い出のかけらを拾い集めることしかできなかったのさ / だけど彼らのことさきっとなんとかやっていけるだろう / ブレンダとエディについて僕が知っているのはこれだけさ / これ以上は何も知らないんだ / さあブレンダとエディに手を振ってさよならしよう
【注釈】ここも結構雑ですね〜。「1975年の夏までに ブレンダとエディすでに経験してた / 最高の状態から最低までを、ショウの終わりに向けて / 残りの人生に向けて / 彼らはかつてのグリーザーには戻れなかった / 一番よくできたことと言えば(思い出の)断片を拾い集めることくらいだった / でも二人ともうまくやり過ごせるすべを見つけるだろうって、僕らにはわかってた / ブレンダとエディについて僕が聞いてるのはこれがすべてさ / すでに(全部)話したから、これ以上はもう話せないよ」…という感じが良いと思うんですが…。ちなみに、グリーザーって、多分日本でも80年代に流行ったローラー族のようなものだと思います。アメリカでは50年代から60年代にかけての、そう、映画「グリース」にあったような…ロカビリーな人達。

A bottle of red, and bottle of white / Whatever kind of mood you're in tonight / I'll meet you anytime you want / In our Italian Restaurant
赤ワインのボトル 白ワインのボトル / どれにするかは今夜のきみの気分しだいさ / いつでもきみの好きな時でいいよ / 僕らのイタリアンレストランで会おう
【注釈】最後の2行は昨日の注釈の通り。やはり「Want」という言葉の強さはちゃんと表現しないとです(笑)

さて、昨日も触れたBillyのレクチャー@UBで、ブレンダとエディのその後…という話題が出たようです。Billyいわく「10周年の同窓会には出席できなかった。あの夜はサタデーナイトライヴをやってたからね」でも20周年の同窓会(1991年)には出席できて、ブレンダとエディにも会ったそうです。Billyはくすくす笑いながら「Let me tell ya(まぁ聞いてくれよ)、エディは老けて、しわしわにしなびてた。ブレンダは…気にするな(笑)…彼女…見栄えは良くなかったよ」と話した模様。ブレンダとエディは実名じゃないと思うんですが、この話から、モデルがちゃんいたということは明白です。しかも同じ高校の同窓生に!昨日、プロムの注釈で、大学ではなく高校…と言った根拠はここにあります。

この「Scenes From An Italian Restaurant」はBilly が20代後半に書いた曲です。ティーンの頃の夢のような、そして恐いもの知らずの時代と、大人になって感じる現実的な悲哀と、大人だからこそ感じられる、ノスタルジアといったものが入り混じっているこの曲には、ある種、文学的な雰囲気すら感じます。70年代後半のポピュラーミュージックで、7分半というのも相当異例です。でも、それが不思議と違和感なくすっと入ってくる。まったく長く感じないくらい、この曲の音色と歌詞は、聴く者の心を捉えて、グイグイとその世界に引き込んでいきます。

カーネギーホール周辺の風景は今でも思い出せます。帰国を決意して、マンハッタン最後の時間を過ごしたのもカーネギーホールから程近いホテルでしたから。この「Scenes From An Italian Restaurant」も、その他の「The Strangers」に収録されている楽曲も、いつだってマンハッタンやNYCの空気を強く感じさせてくれます。Billy Joelが生み出し、歌う曲は、彼が慣れ親しんだ土地の匂いや空気を運んでくれるんです。「心酔する」という意味では少し違うけれど、その地を愛する者の一人であり、わずかな時間ではあっても、その地で時を過ごした私にとって、彼の音楽はこれからもずっと大切なもののひとつであり続けるでしょう。

さて、今回こんな風に1曲にフォーカスした話をまとめてみて、こういう話題を扱うのも、たまには良いなー…などと勝手に考えました(笑)もっとも、時間かけた割に納得いくようにはまとまりませんでしたが…(汗)でも、またそのうちやってみたいですね。英語を使う機会も少なくなっている昨今、自分のためにもなるし(笑)
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July 23, 2006

“Scenes From An Italian Restaurant” Part 1

Billy Joelの名作「The Stranger」収録で、彼の名曲のひとつです。邦題は「イタリアン・レストランで」です…。っていうかまぁこんなもんでしょう的タイトルですね(笑)詞の内容を考えると「あるイタリアンレストランからの眺め」とかそんな感じなのかなぁ。ただScenesと複数形になっているから眺めではないのかも。場面とか…そんな感じですかねー。ちなみにこの曲は、つい先日も話題にした、Billy Joelの最新アルバム「12 Gardens Live」にも収録されています。

実は7月20日のブログに書いた、母校UBでのBilly Joelのレクチャーに関して、その後ネットで記事を見つけました。開催は1996年4月15日だったようです。2000人くらい人が集まって、3時間近くのレクチャー…というより夕食後のディスカッションみたいだった…ようです(笑)その記事には、彼が自分の書いた曲の裏話なども披露したと書かれていて、特に興味深かったのが、この「Scenes From An Italian Restaurant」についてなんです。裏話は歌詞に関係があるので、丸々紹介しちゃいますね。この曲ストーリー仕立ての歌詞もすごく良いんです。

ただ、7分半の曲なので、当然詞も長い。よって今日&明日の2日に分けてのご紹介(笑)訳詩は「12 Gardens Live」のをそのまま載せます。訳詞を担当した方には申し訳ないけれど、やはり言葉の使い方という点ではセンスがないし、意訳し過ぎだったり、詰めが甘かったりです。せっかくの素晴らしいオリジナルの歌詞が台無し…って思うところもある。そこで、差し出がましくも、私から注釈なんぞつけます…ね(笑)裏話は歌詞を読んでいただきつつ、これも2日に分けて…(笑)ということで、本日はパート1です。

A bottle of white, a bottle of red / Perhaps a bottle of rose instead / We'll get a table near the street / In our old familiar place / You and I-face to face
白ワインのボトル 赤ワインのボトル / それともロゼのボトルがいいかな? / 昔なじみのあの店で / 僕らは通りの見える席に座ろう / きみと僕 - さし向かいで…

A bottle of red, a bottle of white / It all depends upon your appetite / I'll meet you any time you want / In our Italian Restaurant
赤ワインのボトル 白ワインのボトル / どちらにするかはきみの食欲しだいさ / いつでもきみの好きな時でいいよ / 僕らのイタリアンレストランで会おう
【注釈】「I'll meet you any time you want」とはI'll meet you any time you want (to meet me / me to meet you)です。「いつでもきみの好きな時でいいよ 僕らのイタリアンレストランで会おう」…というよりは、「君が望むならいつだって会うよ 僕たちのイタリアンレストランで」というのが正解じゃないかな〜と思います。特にこの後の歌詞の流れを考えると(笑)

Things are okay with me these days / Got a good job, got a good office / I got a new wife, got a new life / And the family's fine / We lost touch long ago / You lost weight I did not know / You could ever look so good after so much time.
最近何もかも調子がいいんだ / 仕事はうまくいってるし / 再婚して新しい生活をはじめたんだ / 家族もみんなうまくやってるよ / きみとは本当に久しぶりだ / やせたみただね / 久しぶりに見るきみはとてもステキだ
【注釈】かなり雑と言うか…確かにこれでもいいのでしょうが、直訳ベースにするとこんな感じの方が近いかも(笑)「最近物事は順調なんだ / いい仕事、いい職場につけたし / 再婚して新しい生活をはじめたし / 家族も元気だしね / 僕たち随分前にやり取りがなくなったよね / やせたんだ、知らなかったよ / (以来)随分経つけど君はずっと(変わらず)素敵だ」

Do you remember those days hanging out at the village green / Engineer boots, leather jackets / And tight blue jeans / you'd drop a dime in the box play the song about New Orleans / Cold beer, hot lights / My sweet romantic teenage nights
ヴィレッジ・グリーンでブラブラしてたあの頃を思い出すな / エンジニア・ブーツ 皮のジャケット それにピッタリしたブルージーン / ジューク・ボックスに10セント硬貨を入れては / ニュー・オーリンズの唄を聞いてたっけ / 冷たいビールにホットな照明 / 僕のロマンティックなティーンエイジの夜
【注釈】細かくつつけば色々ありますが…とりあえずこれでOKにしておきます(笑)

Brenda and Eddie were the popular steadies / And the king and the queen at the prom / Riding around with the car top down / And the radio on / Nobody looked any finer or was more of a hit at the Parkway Diner / We never knew we could want more than that out of life / Surely Brenda and Eddie would always know how to survive
あの頃ブレンダとエディは評判のカップルだったね / 彼らは大学のプロムでキングとクイーンに選ばれたっけ / いつもオープン・カーを乗り回しては / ラジオをガンガン鳴らしてたっけ / 誰よりもカッコいい彼らはパークウェイ・ダイナーで大の人気者だったね / あんなにイカシた人生なんて他にないって誰もがそう思ってた / そうさブレンダとエディはしくじりっこないってみんな信じてたんだ
【注釈】「prom」は高校や大学で卒業時に行われる大ダンスパーティーなんですが、私の印象は高校の方が強いです。映画でも高校のプロムはよく出てきます。ここでは「大学の」と訳されていますが、これは「高校の」の間違いでしょう。理由は裏話にも出てきます(笑)Billyがハイスクールドロップアウトということもあるし、「オープン・カーを乗り回して」といっても、アメリカでは16歳で車の運転免許取れますから、高校生が運転は当たり前。それから「そうさブレンダとエディはしくじりっこないってみんな信じてたんだ」 は「確かにブレンダとエディはいつだって生き抜くすべを知ってたんだ」っていう感じでしょうか。

Brenda and Eddie were still going steady in the summer of '75 / When they decided the marriage would be at the end of July / Everyone said they were crazy / Brenda you know you're much too lazy / And Eddie could never afford to live that kind of life / But there we were waving Brenda and Eddie goodbye.
1975年の夏ブレンダとエディはまだ恋人同士だった / そして7月の末に結婚することに決めたのさ / みんな彼がくるったと思ったっけ / “ブレンダ あんたはレイジーすぎる / エディがアンタとうまく暮らしていける訳がないじゃないか” / だけどブレンダとエディーに手を振ってさよならした
【注釈】部分的に…直訳ベースでは「2人が7月末に結婚すると決めたとき / 奴らは正気じゃないってみんな言ったんだ / ブレンダ、あんたはだらしなさ過ぎるってわかってるでしょう / そしてエディーがその手の(だらしない)生活を送る余裕がないってことも」っていう感じでしょうか。

前半はここまで。実はUBでのレクチャーの中で、Billyは出席者からの質問に答える形で、この曲についていくつか興味深いことを述べています。例えば、このイタリアンレストランが実在すること。ブレンダとエディは、彼が当時通っていた高校の同窓生をモデルにしているらしいこと…などなど。この曲の舞台であるイタリアンレストランは、カーネギーホールの向かい151 W 57th Streetにあって、ローマのトレヴィの泉にちなんだ名前であることなどを話したそう。実際調べてみたら「Fontana Di Trevi」というイタリアンレストランが確かに今もあります。Billyいわく、「もしノスタルジアのために行って見てきたいのなら、それは構わないよ。でも料理は…僕が思い出せる限りでは、so-so(まあまあ)だよ。」ということらしいです。

今日&明日はお薦めの1枚はお休みします。すでに結構な長文になってしまっているので(汗)この「Scenes From An Italian Restaurant」という曲の魅力はたくさんあります。ストーリーテリングな歌詞もそうだし、Rhyme(韻)もきれいに踏まれています。ちょっぴりイタリアンな味付け(アコーディオンが鳴ったり、サックスの音色もいい感じだし)に、曲の展開と歌詞のマッチングも最高です。聴いたことがない方は、是非一度、久しく聴いてない方は、久しぶりに聴いてみてください(笑)ということで、明日は後半です。
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July 20, 2006

Billy Joel

旬なアーティストです(笑)すでに60歳近い(正確には57歳)ピアノマン、Billyが11年ぶりの来日を果たすようです。プロモーターはウドーさんのようですね[http://www.udo.co.jp/artist/BillyJoel/]。今年の1月から4月にかけて行なわれた、地元ニューヨークはマンハッタンにある、MSG(マジソン・スクエア・ガーデン)での12日間連続ソールドアウトライブ(完売新記録)と、その模様をレコーディングしたアルバム「12 Gardens Live」(本日のお薦め)が話題になっていますが…畳み掛けるように今夏はブロードウェイで上演されたBillyのヒット曲でつづるミュージカル「Movin' Out」が日本上陸(厚生年金会館で45公演らしい)。それを記念しての究極のベストアルバム「Ultimate Collection」が一昨日低価格(2,835円)でリイシューされた(テレビCMまでするくらいの力の入れよう)と思ったら…ついにはご本人様まで上陸ですから〜♪しかし…11年前にも来てたんだ〜。

もう一時は引退かと思ってました。オリジナルアルバムは1993年の「River of Dreams」を最後に、ずっと出ていません。ラストシングルは、1997年の「Greatest Hits Vol.3」に収録されていた新曲3曲の1曲「To Make You Feel My Love」というBob Dylanの味わい深いカヴァーです。その後は昨年、DVD付の5枚組BOXセット「My Lives」を出したくらい。それが「今回のこの精力的な活動は何?」っていう感じです。ライブ…行っちゃおうっかなぁ〜(笑)ちょっと値段はりますけど、これで見納めかもしれないですしね(笑)彼ほどニューヨークを感じさせてくれるアーティストはいない!私は常々そう感じていますっっ!世界的ヒット作で、当然ここ日本でも大ヒットした1977年の名盤「Stranger」(6/3に推薦)や名曲「New York State Of Mind」を擁する「Turnstiles」はもう…まさにNYCの空気という作品です。

実は私が通っていたUBにもBillyは講演で来たことがあるんです。キャンパスツアーみたいなことをしてたんですね。勉強がいかに大切であるか…とか、自分のキャリアに関する話をしに。ハイスクールドロップアウトの彼は、英語の単位かなんかが足りなくて、正式に高校を卒業していなかったんですよね。最終的に25後の1992年になって、単位が免除されて、晴れて卒業という扱いになったらしいんですけど。その経験から、勉強の大切さを痛切に感じているんだとか。私は残念ながら聞きそびれました。記憶違いでなければ、Billyの講演は大学のNorth CampusにあるThe Center For The Artsというところで行なわれたんですが、その時はあくまでも講演で、演奏は一切なかったらしいです。もっともこれも今から10年位前なんですけどね(笑)そんな懐かしい思い出もあって、ここ最近のBilly Joelの動きから目が離せません(笑)

【本日お薦め(注目!?)の1枚】
Billy Joelの最新作をご紹介です。

12 Gardens Live / Billy Joel
オリジナルリリース:2006年6月14日

マジソン・スクエア・ガーデンでのライブ12日間が、発売と同時に即日完売(もっと言うと数時間で完売)というニュースをネットで読んで、いいなぁ〜見たいなぁ〜…即完売かぁ〜…スゲ−な〜…などと思っていたら、気づけばアルバムが出ていました(笑)最初は買うつもりなかったんです。ライブ盤ってあまり買わないほうだから。それでも「今のBillyってどんな感じで歌うのかなぁ」って、ふと思って試聴してみたら…「これ、買いだわ」ということで、中古ショップで探しました。日本盤はボーナス2曲入りなので、当然日本盤狙いで(笑)ゲットしたのが16日の日曜日で、まだ通しでは1回しか聴いてないんですが、かなり良いです。初のライブアルバム「Songs In The Attic」は、「Stranger」でのブレイク前の音源で、とにかく若さもあり、ひたすらにダイナミックな感じでしたが、今作は円熟と若々しさがバランスよく同居していて、聴いてると実に気持イイです。MSGで生で聴きたかった(笑)全体を通して言えることは、しっとり聴かせる系より、ノリの良いナンバーがズラリということと、やはりスタジオバージョンよりライブの方が数段良い曲があるということ。バックの演奏もタイトで、時にはJazzyに、時にはPopに、時にはRockな響きで、音を変幻自在に鳴らしてくれます。Disc-1のT1「Angry Young Man」のアグレッシブなスタートからDisc-2のT16「It's Still Rock And Roll To Me」まで全32曲は一気に最後まで聴ける感じです。D1のT3「Everybody Loves You Now」T4「Billy The Kid」T6「Vienna」そしてT7「New York State Of Mind」と1枚目の前半から実に良い流れ。T10「Miami 2017」もしっかり聴いてDisc-2へ。D2のT2「Movin' Out」T5「Always A Woman」T8「A Matter Of Trust」T9「We Didn't Start The Fire」T11「You May Be Right」T12「Only The Good Die Young」と聴き所は満載。圧巻のT13「Scenes From An Italian Restaurant」T14「Piano Man」T15「And So It Goes」…お腹一杯になること請け合いです(笑)

試聴&紹介サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1312566
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July 19, 2006

Digitally Remastered

日本語で言うところのデジタルリマスター…この甘い響き(笑)誘惑の言葉です(笑)旧譜がデジタルリマスターされて再発されるのは、昨今よくあることです。音に敏感じゃない方でも、聴き比べれば一目ならぬ一聴瞭然!好きな作品や、お気に入りのアーティストのアルバムだったら、ついつい買い換えたくなります。もともと現行のCDは寿命が20〜30年ということですから、いつかは買い換えと考えると、デジタルリマスター発売というのはタイミングとしてもバッチリと言えます。

そもそもコンパクトディスクが市場に投入されたのは1982年で、当時は16ビットが基本だったと思います。今は24ビットが一般的な規格のはずですから、16ビットの音源を、今の規格に合わせてリイシューするのがリマスター盤ということになります。デジタルリマスターは、20ビットか24ビットが一般的ですが、今や32ビットでリマスターされる盤もある時代です。しかも、マイナーなアーティストや作品はリマスターしたところで、元手を回収できないでしょうから、レコード会社はそんなことしてくれません。故に売れた作品や、著名なアーティストがタイミングを見計らったところで…ということになります。

なんでこんな話題になったかというと、たまたまHMVのサイトを見ていたら、BOSTONという、アメリカの70年代を代表するハードロックバンドが、デビュー30周年だかなんだかを記念して、中心人物自らが旧譜のデジタルリマスターを手がけリイシューする…という情報を発見したからです(笑)しかも発売日は19日!本日です!本日お薦めの1枚は、ここ数日70年代の作品を紹介していたので、今日あたりからまた違うのを…と考えていました…というかそうするつもりで言明もしていましたが、今日も70年代…みたいな(汗)でお話題性はあるから…いいですよ…ね?(汗)

ちなみに…ビット(bit)とは情報量を表す単位(binary digitの略)で、数値が高いほど情報量も多いということになります。情報量が多いということは、当然音が良いということになるのですが、高音質で再度マスタリングされたCDは本当にクオリティーが高いし、音の大きさや厚みも違います。1982年以降、CDが流通し始め、その数年後、レコードからCDへ流れが急速にシフトし始めた頃は、アナログ音源をデジタル化するといっても、ただのコピーに過ぎませんでした。故に音質はあまり良いものではなかったんですね。特に古いCDの裏面に記載されているAADとかADDとかDDDという文字をチェックしていただくと、AADが圧倒的に多く、その事実は一目瞭然です。

この3桁のアルファベットコードは、CD音源に関する詳細を示す略号で、左から、一桁目:レコーディング方式、二桁目:マスタリング/ミキシング方式、三桁目:トランスファリング方式の順で、アナログ/デジタルの別を示しています(Aはアナログ、Dはデジタル)。ですから、例えばAADなら、アナログレコーディング、アナログマスタリング/ミキシング、デジタルトランスファリングという意味です。アナログで処理した音をデジタルの載せただけってことですね。DDDはすべての工程がデジタル処理ですから、純粋なデジタル音源というのはDDDのみです。もっとも今はDDDが当たり前なので、CDの裏面にこういった記載を見つけることはありません(笑)ちなみに音のクオリティーは90年代後半以前と2000年以降とでかなり違います。詳しくは知りませんし、調べてもないんですが、音の良し悪しから感覚的捉えると、この辺りがCD規格の変わり目だったのかなぁ…と思います。CDのリリース年度は、裏ジャケットに出ていますので、中古CDを購入する際は要チェックです。

【本日お薦め(注目!?)の1枚】
今日も70年代どっぷり…(笑)

Don't Look Back / Boston
国内盤デジタルリマスターリリース:2006年7月19日

大ヒット作のセルフタイトルのファーストから少し時間を置いてのセカンド「Don't Look Back」は、当時では考えられないほどの音質を誇り、楽曲のクオリティーの高さを考えてもかなりレベルの高いアルバムでした。今では笑い話にもなりませんが、バンドの中心人物Tom Scholzはこのアルバムのクレジットに “No Synthesizers Used” “No Computers Used” …シンセサイザーもコンピューターも使ってないと記しています。時代を感じさせますが、それほどに音質と自信のミックスダウンに自信もあったんでしょう。なんせ1年2ヶ月も自宅のスタジオで磨きをかけた作品ですからね(笑)それでも、時間を費やしただけの内容があるアルバムです。私は随分聴き込みました。このアルバムのハイライトは名曲T4「A Man I'll Never Be」ですね。素晴らしいバラードです。アルバムは捨て曲なしの全8曲です。しかし、これが今から28年前の楽曲ですからねー。ぶっ飛びます。私はT4以外にもタイトル曲のT1「Don't Look Back」やT5「Feelin' Satisfied」T7「Used To Bad News」あたりをプッシュしておきます。実に素晴らしいアルバムです。ヨーロッパではすでにファーストが、アメリカではこのセカンド「Don't Look Back」がデジタルリマスターで発売されてます。

試聴&紹介サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1380962
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July 17, 2006

Triple Point Day

一昨日、7月15日はHMVのトリプルポイントデーでした。通常500円毎に1ポイントが、当日は500円で3ポイント。17000円買えば、2500円の割引が受けられるんですよね。これはお得です。年に数回のチャンスがあるから、利用しない手はありません(笑)私はここのところ、トリプルポイントの時に限って、あまりたくさんか買えなくて…ということが続いていたんですが、今回は買いました。と言っても6枚だけですが。中古ショップで14%引いた価格よりも安く買えそうなCDは、聴きたい優先順位を考えた上で、待ったり探したりするので、ここぞとばかりには買いません。ですからこの6枚は久々に買ったうちに入ります(笑)この日の買い物で、また2500円割引カードが1枚増えました。

CDは一昨日に9枚購入して、昨日は5枚ゲットしました。HMVで購入したのは6枚なので、残り8枚は中古ショップで入手ということになります。中古ショップには様々な商品が流れてきます。場合によっては発売日前のフライング商品があったり、市場に流れてはいけないような商品まで出ていることがあります(汗)なので、中古ショップは楽しいんですねー。出会いがあるので(笑)この週末で購入したのは、RadioheadのボーカリストThom Yorkeのソロアルバム、以前このブログでも紹介したThe Feelingのシングル、The Shysというロックバンドの「Astoria」というアルバム、これは試聴して気に入って購入したもので、バンドのことも何も知りません。そしてアメリカのオルタナティブ後期にデビューしたThird Eye Blindのベストアルバム、The Riflesの「No Love Lost」というタイトルのアルバムとThe Classic Crimeという、これまたアメリカのエモ系ロックバンドの「Albatross」というアルバム。…この6枚がHMVです。

中古ショップでは発売日前のフライングものを2枚を含む)3枚をゲットしました。何をゲットしたのかは書かない方が良いと思うので割愛(笑)なんせ発売日が19日(火)なので…。で、本日は、初めて立ち寄った中古ショップでフランスのrinocerose(ライノセラス)のセカンド「music kills me」というジャケが良い感じのCDと、Stereolabの94年のアルバム「Mars Audiac Quintet」とDFAのコンピレーションアルバム、Billy Joelの最新作「12 Gardens Live」に98年のUK音楽シーンのヒット曲をまとめた2枚組コンピをゲットしました。今回の収穫はなんと言ってもBillyのライヴですかねー。これ視聴して良い感じ〜と思っていたのでラッキーでした。国内盤2枚組みで3150円が、1900円です。rinocerose(ライノセラス)は最新作の収録曲がiPodのCMソングとして使われたかなんだかで、先日までベストアルバムが話題になってましたね。

さすがにまだ全部聴くには至っていないので、レビューなんか書けませんが、全部ではなく、良いと思ったお薦めは今後紹介していくつもりです。さらっと聴いた感じでは、Thom Yorkeのソロ、The Shysの「Astoria」、Third Eye Blindのベスト、Billyのライヴと、発売日前のフライング2枚は良い感じです(笑)今後の購入リストに入れてるのが、Museの新譜、Fatboy Slimのベスト、DJ Patifeのファーストアルバム、Def Leppardのカバーアルバム「Yeah」…あたりです。8月にはChristina Aguileraの新譜も出ますしねー。まだまだ息が抜けません(笑)

このブログをスタートさせて以来ご紹介してきた、今年話題のアルバムの中で、私が頻繁にリピートしているのは、紹介した日付順にDaniel Powter「Daniel Powter」(5/8)、Elefant「The Black Magic Show」(6/17)、Keane「Under the Iron Sea」(6/18)、The Feeling「Twelve Stops And Home」(6/24)、Yellowcard「Lights And Sounds」(7/6)、Gomez「How We Operate」(7/9)の6枚です。この6枚はお薦め中のお薦め(笑)特にKeaneとThe Feelingは万人受けすると思います。是非お試しあれ!

【本日お薦め(注目!?)の1枚】
昨日のご紹介が70年代ということで、本日もその路線で…(笑)

Gold / ABBA
国内盤リイシューリリース:2006年1月25日

1970年代の象徴的なグループであり、スウェディッシュポップの先駆けとも言えるABBAのグレイテストヒッツです。ABBAの代表曲と言えば、まず挙がるのがT1「Dancing Queen」ですが、このベストアルバムでも聴ける通り、その他にも珠玉の名曲を数々生み出したグループです。T3「Take A Chance On Me」T8「The Winner Takes It All」T10「S.O.S.」T14「Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight)」T18「Thank You For The Music」T19「Waterloo」など、基本線となる楽曲を押さえるという意味ではこのGoldは最適。お薦めです。解散後もABBAの音楽はヨーロッパを中心にずっと愛され続け、ここにきて、また世界的にブーム再来といった流れになっています。最近ではMadonnaが、自身の最新スタジオアルバム「Confessions On A Dancefloor」収録のリードシングル「Hung Up」で、「Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight)」をサンプリングして使っていることは有名ですが、ABBAの音楽は、Madonna以外にも、多くのアーティストからリスペクトされています。オリジナルアルバムでは「Dancing Queen」を擁する「Arrival (1976)」がお薦めです。「Gold」には収録されていませんが「That’s Me」や「My Love, My Life」などの隠れた!?名曲も収録されています。

試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=78108
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July 11, 2006

Tube Amplifier

昨日はとっても疲れていたのか、ビール500ml缶を2本空けたところで急に睡魔に襲われて倒れてしまいました。気づけば朝…みたいな(笑)週明け月曜日からこんなことじゃあいけませんね(汗)

さて、本日のお題「Tube Amplifier」とはすなわち真空管アンプのことです。アメリカではTubeでイギリスではValveというらしい…。初めて真空管アンプなるものの存在を知ったのは、意外と遅くて、社会人になってからです。真空管アンプは魅力的です。デザイン的に美しい製品が多く、ビジュアル面での魅力は言うまでもありませんが、肝心の音の方も、温もりや柔らかさがあり、絶品です。管球式のアンプですから熱を発します。当然暑い夏に使うのはキツイけれど、寒い冬ともなれば、部屋の明かりを落として、管球の明るさだけでワインなんぞ片手にジャズを楽しむ…な〜んていうのも風情がありますよ(笑)真空管アンプは、球が温まるほどに音も滑らかに、より良くなっていきます。生音に近い…というか、音に色艶ってなんか変な表現ですが、そう感じられるサウンドなんです。ひそかなブームというか、今でも新しいモデルも出続けているし、ヴィンテージ物の古いモデルだって流通してます。

この真空管アンプ、最初に憧れたのは先日話題にしたマランツブランドの「Model 9 [http://www.marantz.jp/bc/brand/museum/01/model9.html]」とか「Model 8B [http://www.marantz.jp/bc/brand/museum/01/model8b.html]」です。もうホント、今でも憧れですね。だってメチャメチャ高価で買えません(笑)マランツの「Model 9」なんて、モノラルアンプだから当然ペアで買わないと使えないんです。そしてお値段は、オリジナルのユーズドでペア100万円くらいする!レプリカが出た時もペアで60万とかでした。手が出ません(泣)ステレオアンプの「Model 8B」も好きなんですが、これもユーズドで30万円くらいするし、レプリカでも確か20万円くらいしたんじゃぁないかなぁ…。まぁ真空管はマランツじゃなくても良いので、いつか手頃なのがあればゲットしたいですねー。今使っているお手製のも悪くはないけど、もっと良いのが欲しい(笑)

昔は「MJ無線と実験」や「ラジオ技術」なんていうオタッキーな雑誌も目にしました。私は技術系のことはよくわからないので、単純に真空管アンプ関係の情報収集として眺めていただけなんですけどね。実に色々な会社が作っていたり、売っていたりです。個人でも制作できるという意味では、ローテクなアンプなんだと思いますが、趣味という領域では素晴らしいものです。デジタル主流の現代に、わざわざ究極のアナログ(真空管)通してCDの音を鳴らすんですから、筋は通らない(笑)でも音が良いんです。例えばアナログレコードの方がCDより音が良い…なぁ〜んてことも言われますよね?スペックは当然デジタルの方が良いんでしょう。技術は進歩しているんですから。Webで色々調べていると、真空管の特性…ということで、音の良い理由を技術的・理論的に解説してくれているサイトも見かけます。ただ、こうなるとちと面倒(笑)恐らくは人間の耳がまだまだアナログなんでしょうね…でいいような気もします(笑)人の耳ばかりはどうにもなりませんし(笑)

【本日お薦め(注目!?)の1枚】
今日は話題の関係でジャズ系のアルバムを推薦します。

Chez Toots / Toots Thielemans
国内盤リリース:1998年

Toots Thielemansは、セサミストリートのテーマ曲「Sunny Day」の作者としても知られる、ベルギーのハーモニカ吹きのお爺さんです。彼が98年にリリースしたこの「Chez Toots」は、とてもフレンチで、とてもヨーロピアンな雰囲気を持つ好盤です。すごく沁みる作品が多いです。実はもう80代半ばを迎える御大なんですが、いまなお世界を飛び回る、とてもパワフルな現役アーティストです。その昔はQuincy Jonesのバンドにも在籍していた人で、プレイする音楽はジャズに始まりボサノバからポップスまで、実に幅が広いです。決して脇役ではなく、主役になれるハーモニカを吹けるアーティストってそういません。このアルバム全体的にとてもできが良いので、全曲お薦めと言っても良いのですが、特に…という楽曲は、T1「Sous Le Ciel De Paris」T2「La Vie En Rose」T5「Hymne A L'amour」やT7「Old Friend」T12「Le Temps Des Cerises」T15「Moulin Rouge」あたりです。この中でもT7「Old Friend」は秀逸!機会があれば是非お試しを。

試聴&紹介サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=727148
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July 08, 2006

Marantz

高級オーディオのブランド名です。マランツブランドの製品は日本マランツという企業が設計・開発し販売しているんですが、扱う製品は音響・映像機器ということで、高級オーディオだけを作っているわけではありません。私がオーディオ好きであることは以前ブログにも記しましたが、今日は我が家のオーディオについて少し触れてみたいと思います。

私が使っているオーディオ機器の大半はマランツ製です。大学の頃は他のメーカーの製品を使っていたのですが、社会人になってからはマランツ製品に変わっていきました。買えるようになったというのもあるし、音やデザインが好きだからというのもあるんですけどね(笑)ミニコンポのような商品は買ったことがありません。セパレートで組んで…が基本です。今使っている機器は古いのが多いです。台所にはミニセパレートのセットを組んでいます。DAC1とうデジタルプリアンプに、キットで購入して自作したミニ真空管アンプとフィリップスのポータブルCDプレイヤー(と言っても5万くらいする高級品)のセットです。買ったのはもう15年くらい前ですね。クラブミュージックやR&B、ジャズ、クラシックなんかはこのセットで鳴らします。

居間には2種類のセットがあります。ひとつはマランツのPM75というデジタルプリメインアンプに、同じくマランツのCDプレイヤーCD80、ソニーのMDデッキMDS-JB920、ティアックのCDレコーダーRW-800とTASCAM のCDレコーダーCD-RW700をつなげ、CD80にはデジタルトランスDLT1(マランツ製)をかませています。もうひとつのセットはマランツのセパレートアンプを使ってます。プリアンプはSC9、パワーアンプはSM7で共に木枠に入ったシャンペンゴールドの美しい外観です。それにベルギー工場で製造されたCDプレイヤーCD880Jを、DLT1をかませてつないでいます。

詳しくない方にとってはなんのこっちゃい…という話だと思います(笑)でもいい音で鳴るんですよ。マニアの方からはなんて雑多なつなぎ方…と言われるかもしれません(笑)でも、私にとってオーディオは、音楽を聴くためのツールとして好きなものであり、究極の音を求めているわけでもないので、これで良いんです(笑)ケーブル1本に何千円とかかけるようなこともないですし。目下の悩みはスピーカー。質的にはそこそこのものを使っているんですが、小さいんです。部屋がそんなに広くないから大き目の良いものを置けないんです。(汗)近い将来もっと広いところに移って、いいスピーカー使って鳴らしたいですねー。

ちなみにロックやポップスはデジタルアンプの方で鳴らします。ジャズやクラシック、R&Bやクラブ系は、セパレートで鳴らすことが多いです。音楽ジャンルの特性で使い分けた方が、よりいい感じで聴けますから。

マランツブランドのオーディオって、ちゃんと歴史があって、興味深いんです。ブランド名は生みの親、故ソールBマランツ氏の名前に由来します。今でも高級オーディオブランドとして、マニアの間では有名ですし、何年か前にはステレオサウンド誌によって「マランツのすべて」なる雑誌も出版されたほどです。ブランドの歴史や、歴代の製品に興味がある方は、ここをチェックしてみてください。

マランツヒストリー:http://www.marantz.jp/bc/brand/history/index.html
マランツミュージアム:http://www.marantz.jp/bc/brand/museum/index.html

【本日お薦め(注目!?)の1枚】
新しいけど古い…そんな人が中心人物(笑)

Blur / Blur
国内盤リリース:1997年1月29日

今やサイドプロジェクトのGorillazの方が有名で、Gorillazの2‐D…という形容の方がピッタリはまるDamon Albarn率いるBlurの問題作です。ブリットポップの立役者Blur v.s. Oasisの図式は、ある意味このアルバムで決着がついた…というか、つけられたと言えます。このアルバムで音楽的な方向性をがらりと変えたBlurですが、その後、同じくバンドの中心メンバーであったギターのGraham Coxonの脱退〜DamonのサイドプロジェクトGorillazという流れの中で、バンドとしての存在感がOasisより薄くなっていきました。それでもインパクトやポピュラリティーということではGorillazはOasisのそれを超えていると思うし、多様な音楽性はすごいと思います。今までのきれい形ポップな音がダークでルーズで、ザクザクしたものに変わったこのセルフタイトルアルバム、それでも理解不能レベルまで行き過ぎないバランス感覚が素晴らしいです。お薦めにしたい曲は、なんと言っても、名曲のT2「Song 2」です。他にもT1「Beetlebum」やT3「Country Sad Ballad Man」T5「On Your Own」T13「Movin' On」T14「Essex Dogs」あたりも良いです。今年の9月に期間限定で安価盤が出るみたいです。人によっては好き嫌いが分かれそうですが、気に入ったらお買い得でしょう(笑)

試聴&紹介サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1491990

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July 01, 2006

Immortal Beloved

邦題は「不滅の恋」というんですが、映画作品のタイトルです。ベートーベンの生涯をテーマに作られたロマンティックミステリー…というよりはサスペンスという感じですが、とてもいい作品です。日本の公開がいつどんな形で行われたのかは知りません。なぜなら私はアメリカで、しかもビデオでこの作品を知ったので。でも10年以上前であることは間違いないでしょうね(笑)クラシックに興味を持ち出して、色々なCDを試す中で、この映画も見たんです。モーツァルトの映画で「アマデウス(Amadeus)」も当時ビデオで買って見ましたが、私はベートーベンの「Immortal Beloved」の方が好きです。

ストーリーは、ベートーベンの遺書にしたためられていた「Immortal Beloved」に対する愛の言葉を読んだ、弟子であり親友のシンドラーが、彼が生涯愛し続けた「Immortal Beloved」が誰なのかを突き止めるために、彼の生涯を辿る…というもの。あまり明るい内容の作品ではないですが、全編にベートーベンの曲がちりばめられ、音楽的にも優れた作品です。サントラも良いです。Sir Georg Solti(名指揮者のようです)が招かれ、ロンドンシンフォニーを指揮。日本でもすっかりおなじみのYo-Yo Maをはじめとする名演奏家が全曲新録音(当時)という気合の入れようでしたし。評判良かったんだと思います。2種類出たくらいなので(笑)

さて、クラシックは敷居が高いと考えている皆さん、そんなことはありません(笑)もちろん私もそう考えていた一人ですが、音楽なので、自分が楽しめれば良いだけのことです。実にすばらしいメロディーを持つ曲が多いし、今流れているポピュラーミュージックとのつながりもあります。当たり前のことですが、今のロックやポップスも何らかの影響を受けているわけですから。クラシックを聴くようになってから、興味がわいてきて、クラシック音楽や好きな作曲家の関連本を数冊読んだりして、少しばかりの知識も身についたんです(笑)でも…多分こういうことって、小中学生の音楽の時間に習ったんだよな〜きっと…。なんて思いました(汗)

クラシック音楽のCDを手にしてもらおうというレコード会社の工夫は色々あります。コンピレーション物が多いのも、そんな工夫や努力のひとつでしょうね。一頃に話題になたった東芝EMIの「Best Classics 100」は私も買いました。内容的にはあまり面白いコンピとは思いませんが、お買い得です。100曲で3000円ですから(笑)有名どころが多数収録されているので、あの曲なんだっけ…が、あ〜これね!っていう風に紐付きます(笑)

アメリカにいた頃、好きで集めていたのがフィリップスから出ていたコンピレーションです。目的別に頭文字を合わせたタイトルと、ジャケットのイラストに引かれて買ったのですが、中身もよかったのでご紹介しておきます。タイトルは…例えば「Beethoven at Bedtime(就寝時のベートーベン)」「Mozart at Midnight(真夜中のモーツァルト)」「Debussy for Daydreaming(空想のためのドビュッシー)」「Bach for Breakfast(朝食時のバッハ)」みたいな感じです。Amazon.comでジャケットや試聴ができます(もちろん購入も)ので、リンクを張っておきますね。

http://www.amazon.com/gp/explorer/B0000041CN/1/ref=pd_sexpl/002-1094385-0892858

クラシックの名門と言えば、フィリップスやグラムフォン、ロンドンといったレーベルだと思うのですが、色々出ていますので、興味がわいて、聴いてみて「いいんじゃない」と思ったら、広げてみてください(笑)CDショップのクラシックコーナーなんて、あまりたくさん人がいないから、空いてて色々物色できますよ(笑)それも音楽開拓の楽しいところです。ということで、本日はこれにて…。

【本日お薦め(注目!?)の1枚】
本日ご紹介したフィリップスレコードのコンピレーションで、一番気に入っている作品です。

Beethoven at Bedtime (Compilation)
オリジナルリリース:1995年

就寝時に聴くためのコンピレーションなので、穏やかな曲が多いです。基本的に全曲お薦めなんですが、昨日のブログでも触れたとおり、この作品には私の大好きな曲…トップ5に入る1曲が収録されています(笑)それがT3の「'Emperor' Concerto」です。試聴の場合、曲の一部…といっても30秒程度しか聴けないので、やはりこれは通しで聴いて欲しいですね〜。ドラマティックというか…そういう曲なんです。本当にリピートした曲なので超お薦めです。それからT2「Romance No. 2 In F」も良いです。これは昨日&一昨日にも触れた、やはりトップ5に入れている曲なんですが、Gil Shahamとは違うバージョンです。シャープさは彼のバージョンの方があるのですが、こちらも悪くないです。そしていわずと知れた名曲T9「'Moonlight' Sonata」やT5「'Pathetique' Sonata」T7「Fur Elise」あたりを特に押しておきます(笑)

試聴&紹介サイト:http://www.amazon.com/gp/product/B0000041CN/ref=pd_sxp_f_i/002-1094385-0892858?ie=UTF8

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June 30, 2006

Air

もしくは「Air On The G String」…バッハの有名な曲「G線上のアリア」のことです。私の大好きなクラシックナンバートップ5に入る1曲です。特に好きな作曲家はバッハとベートーベン。作品すべてを聴いたことはないですが、有名どころと言われる曲には好きなのが多いです。人気の高いモーツァルトは、それほど好きではありません(笑)もちろん好きな曲はありますけど、バッハやベートーベンと比べると多くないんですね。

クラシックに目覚めた95年以来、最近でこそあまり頻繁には聴かなくなったものの、色々なCDを買っては試していて、クラシックだけでも50枚以上はもってます。ジャズもそうなんですけど、クラシックも指揮者や奏者の解釈で、曲の雰囲気がかなり変わります。例えばバッハの「Air」も色々です。5種類くらい異なるバージョンを持ってます。一昨日話題にしたヴィバルディの四季も、世界的なバイオリニストIsaac Stern(故人)のバージョンはゆったりし過ぎていてあまり好きじゃなくて、むしろ切れ味の良いGil Shahamのバージョンの方が好きだったりします。ベートーベンの「Moonlight Sonata(月光)」もバージョンによってはもったりし過ぎてイヤだったりしますしね。

クラシックって歴史が古いぶん色々な奏者や指揮者、オーケストラによって演奏されています。そのうえ、オリジナルの音源なんてのは当然残ってないので、比べてどう…っていうのがない。だから自分の好きなバージョンを見つけるのが一番です(笑)見つかると曲の良さも倍増するというか…そんな気がします。

数学の勉強もそうでしたが、コーポレートファイナンスやアカウンティングの勉強をしていた時にも好きでよく聴いたのが、バッハの室内楽のバイオリンソロ曲でした。私が持っている2枚ぐみのCDでBWV1001〜1006を収録しているものがあるのですが、流しっぱなしで勉強してました。図書館でもCDウォークマン使って聴きながらとかありましたし(笑)なんだろう、日本で聴くのとはまた違うんですよね。その土地のもつ雰囲気というか…すごくあってる気がしました。

アメリカの図書館…まぁ私の場合は通っていた大学にある図書館が一番多かったんですが、図書館で聴きながら勉強するとはどんな雰囲気か…そうですねー…映画「セブン」って見たことあれば、イメージが湧くかも。ブラッド・ピットやモーガン・フリーマン、グウィネス・パルトロウ、ケビン・スペイシーら豪華キャストで制作された映画で、サスペンス…いやサスペンスホラーって言った方がよいのかなぁ…とにかくそれです(笑)

その「セブン」の中に、こんな場面があります。刑事役のモーガン・フリーマンが、警察図書館で調べ物をするシーン。そこで前述のバッハの「Air」が流れるんです。知らんぞ、わからんぞという方、興味があれば&この手の映画がOKならチェックしてみてください(笑)私はこのシーン大好きなんです。映画のストーリーということでいえば、核心というシーンじゃないんですが、大事なシーンではあります。このシーンにグッときてサントラも買ったくらい(笑)「Air」はこの映画のバージョンも好きですね〜。

ちなみにBWVとはバッハ作品主題目録番号のことです。彼の作品に付けられている整理番号!?みたいなもので、例えばモーツァルトだとケッヘル番号「K」、ベートーベンは一般の作品番号オーパス「Op.」が使われています。さて、ここで私の好きなクラシック曲トップ5!&明日の話題もクラシックです…(笑)

Bach : Air(BWV1068)
「セブン」バージョンも良いんですが、もうひとつ、「Karajan - Adagio」バージョンも良いです。

Schubert : Ave Maria(Op. 52 No. 6)
一番気に入っているのはARTHUR GRUMIAUX & ISTVAN HAJDUによるバイオリンとピアノの二重奏バージョンです。

Beethoven : "Emperor" Piano Concerto No. 5 in E-flat Major(Op. 73)
「Beethoven At Bedtime」というコンピレーション収録のによるバージョンが好きです。

Beethoven : Romance for Violin and Orchestra No. 2 in F major( Op. 50)
昨日推薦盤で挙げたGil Shahamの「Romances」のバージョンが良いです。

Rachmaninov : Rhapsody on a Theme of Paganini
「The Most Relaxing Classical Album…」というコンピレーション収録のバージョンが気に入っています。


【本日お薦め(注目!?)の1枚】
話題の延長でクラシックです。

Adagio Karajan
オリジナルリリース:1994年

私がこのCDを購入したのは、95年の初夏です。カラヤンの名前は知っていましたが、アダージョがなんなのかすら知らないまま、ためしに買いました(汗)これを聴いて、自分はこういうの好きだなーって気付いたわけです。少し暗めの曲があたったり、トーンとして明るい感じではないですが、真夏の夜には良いと思います(笑)私がお薦めなのはT2「Canon / Pechelbel」T3「Meditation / Massenet」T7「Adagio / Mozart」T9「Allegrett / Beethoven」T10「Air / Bach」という感じですかね〜。

試聴&紹介サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=134244
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June 24, 2006

The Feeling

イギリスの新人バンドです。本日のお薦めにしますので、詳細(といってもまだあまり情報ないんですが…)は最後に!Keaneのアルバム試聴サイトもリンクしてます。

6月19日のブログで趣味のコンピレーションCDについて書いたとき、折に触れこのブログで紹介しよう…ということで、今まで作ったジャケット写真を眺めてみました。そのとき載せたのは2003年のコンピレーションの表ジャケットで、写真そのものを加工した1枚でしたが、今日は2002年に作ったコンピレーションの裏ジャケット(左)をご紹介しようと思います。これも、お気に入りの1枚なんですが、写真そのものは加工したりしていません。曲目の文字をどういう風に入れようか…っていうところで色々やってみただけです。最終的に移行期の翼の線にあわせることにしたんですが…。

2002juneDsky2







ジャケット写真と並べておいた元の写真(右)は、2000年2月、アメリカから撤収することを決め、帰国前に当時ナッシュビルに住んでいた、昔のハウスメイトを訪ねた帰路、トランスファー先だったデトロイト空港付近の風景を機内から撮影したものです。まだ雪が残る中、白黒の濃淡と、田畑や道などからなる様々な線のコントラストが面白くて撮影しました。文字を入れることで、一番良い部分を見づらくしてしまったのは、私のセンスのなさなんですが、オリジナルを見ていただくと、撮影した理由がわかってもらえるかな〜と思います。一ヶ月ほど前、ネットの写真ユースで、季節が違うものを同じような視点で撮影した似た感じの写真(もちろんプロの報道カメラマンによるものなんでしょうけど)を見つけ、思わずニヤリとしてしまいました(笑)

私は写真はまったくの素人で、技術も何もないんですが、構図とか被写体って興味があって、日々の生活の中でひらめくものがあるときは写真に収めてます。これもCDジャケット作成っていう目的があるから続くのかもしれないですね(笑)音楽ってすごい(笑)ちなみにコンピレーションのタイトルは「Sweet Romancer」で、この時に収録した曲はこんな感じです。

Sweet Romancer   June, 2002
01 Introduction - Chris Botti (2001) US
02 Underneath - The Verve Pipe (2001) US
03 Make It Good - a1 (2002) UK
04 Infinite Love Song - Maximilian Hecker (2001) Germany
05 Keen Yellow Planet - Stina Nordenstam (2001) Sweden
06 Cherry Lips (Go Baby Go!) - Garbage (2001) UK
07 River-Sea-Ocean - Badly Drawn Boy (2002) UK
08 Happiness Is - The Verve Pipe (2001) US
09 E-mail - Pet Shop Boys (2002) UK
10 When I See You - Chris Botti (2001) US
11 In Our Guns - Gomez (2002) UK
12 Til The End - haven (2001) UK
13 Wet Wet Wet - Badly Drawn Boy (2002) UK
14 Diamond Road - Sheryl Crow (2002) US
15 This Ain't What Love Is About - a1 (2002) UK
16 Say Something - haven (2002) UK
17 Goodbye - Natalie Imbruglia (2001) UK
18 Loved By You - Journey (2001) US
19 Posterchild For Tragedy - Sugarbomb (2001) US
20 Piano Thing - Muse (2001) UK
21 White Canvas - a-ha (2002) Norway
22 Wolf's Story Part III – Strangelove (1996) UK

ご存知の曲があれば雰囲気つかんでもらえるかなーと思いますが…(笑)広大な平野を抜けていく風だったり、抜けるような青く高い空にどこまでも果てしなく広がっていく空気だったり…とにかく、「透明感」や「広大さ」といったイメージ+「秋冬の凛としたムード」という雰囲気でまとめた1枚です。

【本日お薦め(注目!?)の1枚】
本日はちょいとばかり先取りのアルバムです(笑)

Twelve Stops And Home / The Feeling
英国リリース:2006年5月6日

UKのニューフェイスです。サマソニにも出演が決定してるようですが、かなりイイです。日本盤はリリース未定。HMVはショップでインポート盤を1990円で販売していますが、オンラインサイト(日本)ではまだ扱っていません。まだあまり情報が露出していないので、オフィシャルサイト!?をリサーチしました。バンドはポップミュージック好きの20代(厳密には25〜27歳)からなる5人組。ロンドン出身のシンガーDan Gillespie Sellsを除きメンバーは全員サセックス出身。10年前に当時メンバーが通っていた音楽大学で出会い、バンドとして活動をスタートさせたようです。好きなミュージシャンは様々で、The Beatles, The Carpenters, Queen, Earth Wind & Fire, Weather Report, Rolling Stones, Kinks, Stevie Wonderらの名前が挙がってます。5年ほど前からカバーバンドとして、列挙した好きなミュージシャン達の楽曲や80年代のヒット曲…例えばA-haの「Take On Me」や、The Banglesの「Walk Like An Egyptian」、Van Halenの「Jump」などを自分たちでスペシャライズしたアレンジで演奏し始め、注目を集めるようになっていったんだとか。音楽性は…聴いている感じではThe Beatles, Supertramp, ELO, Queen辺りの影響を感じますね。基本はギターポップで、かなりいい音楽鳴らしてます。捨て曲なしです。バンドメンバー全員コーラスができるらしく、分厚いのを美しいハーモニーで聴かせてくれます。その厚いコーラスと、70年代後半から80年代前半あたりのサウンドを思わせる、どこか懐かしいメロディーが特徴。UKではT3「Fill My Little World」とT5「Sewn」がヒットしているようです。私はT3の「Fill〜」を聴いてビビッときました。この2曲も良いんですが、美しいピアノバラードT7「Strange」やT8「Love It When You Call」T9「Rose」あたりもいい感じです。HMVのUKサイトでは試聴できますから試してみてください。

それと、6月18日にご紹介したKeaneもUKサイトでは全曲試聴可能ということが判明(笑)リンクをUPしますので聴いてみてください!

The Feeling「Twelve Stops & Home」試聴&紹介サイト:http://www.hmv.co.uk/hmvweb/displayProductDetails.do?ctx=280;-1;-1;-1&sku=481756
Keane「Under The Iron Sea」試聴サイト:
http://www.hmv.co.uk/hmvweb/displayProductDetails.do?ctx=280;-1;-1;-1&sku=441717
Keane「Let It Slide」(日本盤ボートラ)試聴サイト:
http://www.hmv.co.uk/hmvweb/displayProductDetails.do?ctx=280;-1;-1;-1&sku=500776

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June 23, 2006

KISS

アメリカンロックバンドの大御所です。奇抜なメイク&コスチュームでポップなロックンロールを演奏するんですが、ビジュアル的な特性で、敬遠する人…いわゆる食わず嫌いだったり、純粋に音楽に耳を傾けられなくなってしまう人なんですが…多いですね(笑)実は夏フェスの話した時に言及しなかったのですが、UDO音楽事務所が主催する、UDO Music Festival 2006[http://udofes.jp/]っていうロックフェスでKISSはトリを務めることになってます。結成30年を超えて、解散することなくシーンに残ってる数少ないグループです。

洋楽を聴き始めたきっかけについては以前書いたことがあります。「米系の某ハードロックバンドの曲がすごくカッコよく響いたから…」というのが理由ですが、そのバンドが実はKISSなんです(笑)幼い子供にとっては、確かにビジュアル的に訴える面もありますよね(笑)でもそれ以上に音楽がカッコ良く響いたんです。随分長いこと「入れ込み度の高い」ファンでしたが(笑)、音楽の趣味が広がる中で、ある時期を境に、あまり入れ込まなくなりました。理由は単純で、新しいものを生み出さなくなってしまったからです。今のKISSって、過去の遺産で活動しているグループなんです。もちろん過去の遺産は莫大だし、価値も物凄く高いんですけど、私は新しいものを追い求めたいので(笑)

KISSの特徴はコアな固定ファンが多くて、KISS ARMYという組織にまで発展している点。もちろんバンドのファンを大切にする強い姿勢があってなんですが、すごいレベルです。それからビジネスという点で長けている点。ライブやアルバムといった音楽的な面だけでなく、コミックス、キャラクターグッズ、その他の関連ビジネスという点で、KISSというロックバンドは、音楽を提供するバンドという顔だけでなく、ひとつの大きなビジネスプロジェクトとして機能してるんです。恐らくこんなロックバンドってKISSくらいじゃないのかなぁ。メンバーチェンジも激しかったけれど、脱退した&させられたメンバーは今でも元KISSというOB的な存在として、色々なバンド絡みのイベントに参加しているし、今のメンバーはオリジナルではないのに、オリジナルメンバーのメイクで、カンコピしながらライブで演奏している。つまりオリジナルメンバーを演じてるんですよね。

現在のKISSは、音楽面では「エンターテインメントショウをビジネスとして提供するバンド」という色合いが強いです。2時間前後の舞台(ライブ)を、ある種ブロードウェイのミュージカルショウのように上演するというのが彼ら流のコンサート。オリジナルメンバーであり中心人物のGene SimmonsとPaul Stanleyの2人こそがKISSで、この2人が他の2名のメンバーと共に、過去の名曲をちりばめたセットリストで、様々なパフォーマンスや舞台装置を駆使してショウを提供する。一般のライブとは違うと割り切って観るのであれば、これほど大規模で、盛り上がるショウは早々ないと思います(笑)だって、昔彼らが生み出した楽曲は素晴らしいし、ビジュアル的にも楽しい。お決まりの流れであっても、見たい&聴きたい願望はほぼ満たしてくれますからね!

パイロが炸裂し、花火はあがり、ドラムはライザーでせりあがり、メンバーは空を飛び、血を吐き、ギターは燃え…(笑)どんなライブ?と、観たことない方は不思議に思うでしょうね(笑)見ごたえと言う点では、ある意味サーカスよりすごいかもしれない(笑)彼らのライブ映像はDVDでも複数出ています。もしレンタルショップで借りられるなら、一度お試しください。好きでない方は買うほどのものじゃないですから(笑)でも、音楽的にはすごくわかりやすい、皆で歌えるロックンロールの名曲をたくさん生み出してるバンドでもあります。すごくポップで、歌メロがしっかりしている楽曲が多いです。私はもうKISSにご執心ではないのですが、今でも時折アルバムは聴くことがあります。プロジェクトベースでは色々新たな取り組みをしている面もあるので(興行として)、例えば2003年にリリースされたライブアルバム[http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1891055]とDVD[http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1949203]は買いました(笑)シンフォニーオーケストラとのコラボレーションライブなんですが、これはすごく良かったので、音と映像と両方買ったんです。

なんかこんな話をしていたら、久々に音を聴きたくなってきた(笑)KISSに興味が出てきた方は「BURRN!」というHR&HM専門の音楽雑誌の最新号をチェックしてみてください。記事が面白そうなので、私も読もうと思ってます。

【本日お薦め(注目!?)の1枚】
私にとっては思い出の1枚です(汗)

Rock N Roll Over / Kiss
リリース:1976年

私が初めて購入した…いえ…正確に言えば、親に買ってもらった洋楽アルバムです(笑)KISSのアルバムって、ビジュアル的な面からなのか、いつもタイトルに「地獄の」っていうお冠がつくんです(笑)それもあって余計イメージ悪くしてたんだと思うんですけどね。このアルバムの邦題は「地獄のロックファイヤー」でした…なんじゃそりゃって感じですが(汗)内容はシンプルで良質なハードロックです。一番好きな曲はT7の「Mr. Speed」なんですが、T2〜4やT9&10あたりもお薦めです。それにしても、昔のアルバムって、各曲にも邦題をつける傾向があって、それが妙に間抜けで好きじゃありませんでした(笑)興味あれば、リンク先ページの中段にあるその他のバージョンで「国内盤」をクリックしてチェックしてみてください。かなり笑えます。

試聴&紹介サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=443295

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June 22, 2006

Rooster

今日明日は所要でお休みをいただきました。天候もあまりよくない中の中途半端な4連休ですが…梅雨だし仕方ないですね(笑)さて、今日はRoosterの新作「Circles And Satellites」のレビューをしておきたいと思います。昨日少し触れた通り、期待していた内容ではありませんでした。この新作を良いと感じるか、イマイチと感じるか、ダメと感じるかは、「ファーストアルバムのイメージの強さ」で決まるだろうと思います。楽曲そのものは決して悪くないと思うのですが、結果的にアルバムを通して言えるのは、可もなく不可もないでき。なんかパッとしないんですね。

バンドの要でもあるギターリストのLuke Potashnickがインタビューで使っている「70年代風ギターロック」や「クラシックロック」という言葉は、まさに彼らの魅力のひとつだと思うんです。「クラシックロック」を現代風に解釈して、より洗練したポップ感覚を注入できてるところにRoosterのデビュー作の魅力はあったと私は思うんです。そしてそれがバンドの個性でもあったと思うんですが、この新作では「脱皮」という言葉をが使われている通り、変化が売りになっているようです。良いか悪いかは別にして。

新作のレコーディングはFaith No MoreやMaroon 5らを手がけたMatt Wallanceというプロデューサーを迎えL.A.のSound Cityというスタジオで行われているようです。ちなみにこのスタジオは、かつてNirvanaなんかがレコーディングを行ったスタジオらしい。そのせい…というわけでもないんですが、ボーカルアレンジも含め、全体的に(T9を除く)は90年代のアメリカンオルタナティヴロックのような雰囲気に支配されていて、楽曲の本来の魅力が抑えられてしまっている感じがします。唯一ハッとさせられた曲はT9「Good To Be Here」でした。Lukeもこの曲が新作の中で一番リフロックに近い曲だろうと語っています。つまりはRoosterらしい…ってことだと思いますが。

ライナーやショップの冊子に引用で使われているバンドメンバーのコメントも、ネガティブなものが多いです。「せっかく作った曲を(プロデューサーに)『こんなのゴミだ』と言われたこともあった」「曲を持ち込んだ時点で、その多くは僕らとしては完成してるつもりだった」「(プロデューサーは『こういう感じに試すだけ試してみたら?』と言ってきて)僕らは『何だよ、どういう意味?』みたいな感じもあった」「僕としては…今回のアルバムには自分がちょいとばかり風変わりなサウンドを持ち込んだと思いたいね」などなど。

プロデューサーのMattはかなり指示を出したり、色々試させたような印象を受けるのですが、制作過程の中でスタジオ内がかなり緊迫した状況もあったようです。…さて、4回ほど聴いての結論です。駄作ではないけれど、あまり良いアルバムではないです。それは楽曲という意味でではなく、サウンドやアプローチの面で…です。私はプロデューサーの選択ミスと見ました。レコード会社も判断を誤った気がしますね。曲そのものはRoosterらしい良いのがありますが、バンドの魅力であるLukeのハードでファットなエッジの立ったギターリフと、Nick Atkinsonのボーカルのコラボレーションが共に中途半端になってしまい、楽曲の魅力を殺している気がします。中途半端な歌寄りアルバム。

大々的にプロモーションが展開されているから、そこそこヒットするのかもしれませんが、これで前作ほどのヒットにならなければ、次のサードは方向性が戻るでしょう。ただタイミングとしてそこで戻してもどうか…というのと、最悪のシナリオは、また違う方向性を模索させられて、バンドのアイデンティティーが失われ、自然消滅もあるかも…っていうのが心配ですね。いずれにせよ、その時は「前作は間違っていた」というコメントになるはずです。

恐らくレコード会社はKeaneやColdplayのアメリカでの成功をにらんで、アメリカンオルタナティヴ寄りにしたのかもしれませんが、もしマーケットを意識して「こういうアルバムを作れ」的な意向を強く押し付けてしまっているなら大失敗です。そもそもRoosterはKeaneやColdplayの音楽性とは違うし、この2つのバンドのアメリカでのブレイクも、その音楽性が受けてのことなのにね〜。ファーストが魅力的だっただけに、実に残念なセカンドアルバムです。

良いと思った曲はT9のみ。あとはアメリカンオルタナティヴ系の別のバンドと考えればアベレージの楽曲と思って聴けるかも。T2「I Come Alive」T3「One Of Those Days」T7「Clear Skies」T12「Halo」あたりはこんなアレンジでも曲の良さは感じられます。これらをファーストで聴かせたサウンドアプローチで組み立てたらどんなに心地良く響いただろうに…。ちなみにファーストに関しては5月27日「Buffalo NY」のお薦めで紹介済みです。

セカンド試聴サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1343705

【本日お薦め(注目!?)の1枚】
Roosterはお薦めに入れられなかったので、違う作品を(汗)

Recurring Dream Very Best Of Crowded House / Crowded House
国内盤リリース:1996年8月21日

アメリカの大学院で学んでいた当時メチャクチャリピートしていました。もともとCrowded Houseは好きで、よく聴いてたし、CDも数枚持っていたんですが、結局解散してしまい、その際にこのベスト盤が出たんです。ちなみに評判よすぎて、続編「Afterglow」が出たくらい(笑)彼らの魅力は美メロと哀愁の絶妙なマッチングですね。本国オーストラリア以上にイギリスで人気があったのも頷けるし、ファンを公言する著名ミュージシャンも少なくなかったです。特にまったくジャンルの異なる音楽(ハードロックやヘヴィメタル系)をやっているミュージシャンが公言するくらいでしたから。意外かもしれませんが、オーストラリアのミュージックシーンにもかなり良いバンドやアーティストがたくさんいて、ワールドワイドで売れているケースも少なくないんです。要チェックです。このアルバムはグレイテストヒッツなので、どの曲も良いです(笑)最大のヒットはT5「Don't Dream It's Over」で、私が特に好きなのはT3「Fall At Your Feet」T4「Locked Out」T9「Private Universe」T10「Not The Girl You Think You Are」T13「Four Seasons In One Day」T18「Better Be Home Soon」です。

試聴&紹介サイト:http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=876166
Posted by lovemusic at 11:14  |Comments(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする