December 21, 2007

蜜のあわれ


蜜のあわれ
室生犀星著  なかやまあきこ写真

室生犀星といえば幼年時代や性に目覚める頃、ある少女の死まで、舌を噛み切った女などそのタイトルからして刹那的な小説が多い中でこの「蜜のあわれ」はがらりと趣が違う そこにもってきてなかやまあきこの写真がまたいい ノスタルジーを感じさせつつも現代的で新鮮な一冊にリメイクされたと思う



ここに登場する少女は金魚であり、いや金魚が少女になってしまったというか少女が金魚になってしまったというかー

この本を読んでいてこの発想はと思ったら・・・・

ケイタイのCMで家族の中でお父さんが白い犬っていう設定あるじゃないですか 姿は犬なんだけどそれは家族には全く自然に受け入れられているお父さん。
なんの違和感もなく会話している この金魚もそうでおじさまという語り手を相手に人間の女として会話している しかも内容はかなりエロチックだったりする おおよそ小中学生には理解しがたい世界だろう こういう発想は古典というか純文学の世界にもむろんあったわけで当時はさぞかし新鮮というか奇抜であっただろう



今でも読み継がれている純文学ほど新鮮なものはない
そして噛めば噛むほど味が出てくるように読めば読むほど面白さや深みが感じられるものだと思う




文系理系両極端な家庭に育った私は嗜好は文系、思考回路は理系
なのでこんな本も読む


そしてこんなのも


空の境界
コミケ出身 奈須きのこ著
ヲタクの愛読書講談社ノベルズ


西尾維新も好き 
 

この記事へのトラックバックURL

http://blogs.dion.ne.jp/luna/tb.cgi/6601615
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※半角英数字のみのトラックバックは受信されません。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのコメント
こんばんは
タイトルの雪景色が素敵ですね。

室生犀星の「蜜のあはれ」、金魚の可憐さと艶やかさに引き込まれるような
鮮烈なイメージです。
写真で小説に描かれている世界を表現したところも斬新に思えます。
装丁も幻想的で美しいですね。
作品の世界を広げてくれる、そうした雰囲気を感じました。

日本語の美しさを感じることができる純文学は、新鮮な感動を与えて続けて
くれるものと思います。
Posted by ymatsu at December 22, 2007 23:05
この雪景色の写真は昨年北海道の美瑛を旅した時のです
あの銀世界の感動からもう一年たったのだなって思います

この本はハッと目を惹くような一冊でした 中の写真もまたすばらしい 若い世代の人がこのような純文学を身近に感じてくれればいいですね わたしは学生の時によく読んだのですが随分大人になってからでも新鮮ですね また違った感動があります
芥川、夏目、川端、太宰はやっぱり私の中でも四天王かな(^-^§)

Posted by 瑠奈 at December 24, 2007 00:17
ブログで お取り上げいただきましてありがとうございます。
好意的にご紹介いただいて嬉しく思います。
遅くなりましたがお礼申し上げます。
Posted by nakayama at March 02, 2008 13:56
nakayama様
あまりの魅惑的な写真作品に心惹かれました
沢山のかたに見ていただきたく掲載させてもらいました

書き込みしていただき恐縮です
Posted by 瑠奈 at March 02, 2008 15:10


 
※半角英数字のみのコメントは投稿できません。