2006年06月27日

「ニコライ・ベズロコフ氏への返答」エリック・レイモンド

色々気になっていたんで、「甘えのルール―赤ちゃんにあなたの愛情を伝える方法」にコメントを追加した。
コメントはココで参照。

「カルシウム振動」の件がきちんと片付いていないなぁ〜と思っていたので、ちょっと調べて、そのことをコメントに追加したんだので、カルシウム振動ってなんじゃらほいと思った人は、チラッとでも読んでくれ。

で、そのコメントに、エドガー・アラン・ポーの格言(名言?)を書いたんだけど、それに付随して、この格言が載っていたテキストを再読しようって気になったわけです。
(ココに至るまでが長すぎ)

プロジェクト杉田玄白のテキストなんで、ココで読めるんだけど、著者のエリック・レイモンドは「伽藍とバザール」とかで本も出していたから、知っている人もいるかな。

このテキスト自体は、伽藍とバザールの批評をしたベズロコフ氏への書簡って感じの体裁なんだけど、ぶっちゃけ内容について話すべきことはそれほどない。

ベズロコフ氏の主張は、文頭のサマリーを要約すると
エリック・レイモンドのバザールモデルはオープンソースソフトウェア(OSS)の開発過程っていうのを、非常に単純に見てるよね。
自分はオープンソースソフトウェア開発のいい例として、オープンソースソフトウェア開発と学問的な研究との関連を考えてみようと思うよ。
というか、オープンソースソフトウェア開発は特殊なもので、学問的な研究で使われる方がいいと思うんだよね
」 まぁ、かなり意訳だけど、そんなことがかかれていると推察されます。

つまり、オープンソースプロジェクトで商業ソフトなんか無理で、学術的な意味としては面白いんじゃない?って事がかかれているんでしょう。
(全部読む気力はなかったので、勘弁してください)

おそらくココでポイントになるのは
1) 全てのオープンソースプロジェクトは同じであり、いわゆる「バザールモデル」を使用している。
  ここで「フリーソフトウェア財団
(FSF)を、フリーソフトウェア/オープンソースプロジェクトにバザールモデルを適用していないと批判している


  とあるが、FSFの、企業のマイナスイメージを払拭するために新しく考え出した「OSS」なので、FSFと一括りにされては困るわけです。

2) マイクロソフトは滅ぼされるべきだ。
  これも、FSFがマイクロソフトのようなパッケージで無料でもソースを公開しているわけでもないソフトを批判していて、ココとの差別化を図るためには、やっぱりFSFと一括りにされては困るわけです。
  そこで「自分はマイクロソフトと仲が悪いわけじゃないよ」と強調する必要があったのか。

3) オープンソース運動は理想的に協力的な人々から成る。
  OSSのソフトは、いろんな人がソースを改変できるので、無保証。
  「理想的」に「協力的」な人達しか参加しないのであれば、ほとんどの場合「保証されてる」と考えるんじゃないかな?
   それを否定するためには、このことも言っておかないといけないんでしょう。

つまるところこのテキストは、OSSの勘違いされやすい部分で、勘違いされては困る部分を、批評への返事という形でテキスト化されたものだと思うと読みやすくなる。

「FSFとは違うんだぜ。ビジネスでも仲良くしような!」
って事を言っているんですな、これは。

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