2012年02月04日

【レビュー】亜玖夢博士の経済入門

亜玖夢博士の経済入門亜玖夢博士の経済入門
橘 玲

文藝春秋 2007-11-28
売り上げランキング : 57076

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

【オススメ度:☆☆☆☆☆】

・行動経済学
・囚人のジレンマ
・ネットワーク経済学
・社会心理学
・ゲーデルの不完全性定理
上記のような理論を物語の中で学ぶことができます。

諸般の学問の精髄を究めた亜玖夢博士が
民衆救済のために相談に乗るという話なのですが、
俗っぽい相談に対して洗練された学問による回答という、
「アンバランスなバランス」ともいえるような状態がおもしろいです。

クセのある登場人物は魅力的ですし、
短編でテンポよく読め、
楽しみながらも、とても勉強になります。

小説としては物足りず、
経済学の読み物としては情報量が少ない
と感じる人もいるかも知れませんが、
組み合わせた作品としてはかなり良いと思います。

個人的には、
物語を楽しみながら勉強になる作品は大好きです。


 

2012年02月01日

【レビュー】世界一読みたかった お金の聖書

世界一読みたかった お金の聖書(バイブル) 幸せで豊かになる力が、絶対身につく本世界一読みたかった お金の聖書(バイブル) 幸せで豊かになる力が、絶対身につく本
ザビエル ラーニングエッジ株式会社

PHP研究所 2005-07-07
売り上げランキング : 220771

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

【オススメ度:☆☆☆  】

著者はザビエルさん・・・
といっても日本人の方で、
ペンネームだそうです。

「お金の伝道師」という意味らしいです。

「米国会計系のコンサルティング会社で顧客戦略、
 ビジネスオペレーションを担当。
 成功を収めた後、独立。」
とのこと。

内容ですが、
・お金を貯める、守る。
・お金を作る、増やす。
・お金について学ぶ、脇を固める
という3つのカテゴリで構成されています。

マネー本の(引用による)集大成といった印象の本でした。

おおまかにいうと
「お金を貯めて投資をしよう!」
「投資といっても色々あるよ!」
「ビジネスをはじめよう!」
「不動産も忘れずに!」
「投資をするには投資心理についても学ぼうね!」
「キャッシュフロー、レバレッジなど用語もチェック!」
といったところです。

押さえるべきところを押さえていますし、
悪い内容ではないです。

引用している本も信頼できる有名なものばかりですし。

ただ、読んでいて楽しくはなかったです。

こういったマネー本を比較的よく読む人には不向きでしょう。

あまり読まない人には良さそうです。


 

2012年01月31日

【レビュー】世界一やさしい会計の本です

<女子大生会計士の事件簿>世界一やさしい会計の本です<女子大生会計士の事件簿>世界一やさしい会計の本です
山田 真哉

日本実業出版社 2004-04-08
売り上げランキング : 189972

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


【オススメ度:☆☆☆☆ 】

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 』
などで有名な山田真哉さんの書いた会計の本です。

「資金源」「資産」「費用」「収益」を、
「水」「木」「火」「金」に例えたりしながら会計を解説しています。

「水(資金源)を使って木(資産)を育て、
 燃やして火(費用)をおこしエネルギーに変えて
 金(収益)を生産して・・・」
といった感じです。

著者の作品である『女子大生会計士の事件簿』のキャラクターや、
かわいらしいイラストなども多用されていますし、
なかなかわかりやすいと思います。

単純に会計知識を解説しているだけでなく、
物語としても会計に触れることができるので抵抗感は少ないですし、
とても丁寧に作られている印象があります。

「世界一やさしい」とまではいえませんが、
初学者向けの会計の本としては良いのではないでしょうか。


 

2012年01月29日

【レビュー】コーヒーとサンドイッチの法則

コーヒーとサンドイッチの法則コーヒーとサンドイッチの法則
竹内正浩

東洋経済新報社 2008-12-05
売り上げランキング : 57207

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

【オススメ度:☆☆☆☆ 】

著者は、経営コンサルタントとして活躍中で、
2000冊以上のビジネス書を読破しているそうです。

そんな著者が「利益を生み出す方法」を、
動物を使った寓話などを織り交ぜながら教えてくれています。

「なぜ利益が上がらないのか」
「どうすれば利益が出るのか」
といったことを実際にある企業を例に挙げていますし
とても勉強になります。

ただ、わかりやすくしようとして挿入している寓話は、
中途半端でメリハリがありませんし、
例に挙げる企業などが「こんな例もありますよ!さらには・・・」と、
あわただしく紹介されているような印象を受けます。

肩に力が入りすぎているような気がするので、
もう少しゆとりをもって書いてもらえると、
さらに読みやすくてよいと思います。

「巻末注」として、
参考にした資料が多く書かれているのは好感が持てました。

次回作以降にもっと期待のできる著者だと思います。
 

2011年12月19日

【レビュー】佐藤可士和の超整理術

佐藤可士和の超整理術
佐藤可士和の超整理術



【オススメ度:☆☆☆  】


有名なアートディレクターの佐藤可士和さんが書いた
整理に関する本です。

「すべては整理から始まる」と言うほど、
整理の重要性を説いています。

カバンの中身の整理なども書かれていますが、
内容の中心は具体的な整理の方法ではなく、
整理のための考え方やプロセスについてです。

整理によって仕事の能率、精度を上げられるということを、
実際に担当した商品の話も絡めながら説明しています。

・状況を把握
  ↓
・問題の本質を突き止める
  ↓
・問題解決のためにクリアすべき課題を設定する

といったプロセスは、
仕事に関してはもちろん、
日常生活にも応用できるものだと思います。

本の表紙もシンプルで、それでいて目を引きますし、
さすがアートディレクターですね。

佐藤さんのオフィスの写真も掲載されていますが「スゴイ」の一言。

ここまでできる人はほとんどいないでしょう。

日経新聞社から出版されているということもあり、
特に仕事をしている人にとっては説得力があり、
役に立つ本だと思います。

「“捨てる”ことは、不安との闘いである」とも書いていますが
全くもってその通りですね。