2009年01月16日

自転車泥棒

LADRI DI BICICLETTE
伊 1948
監督 ヴィットリオ・デ・シーカ
出演 ランベルト・マジョラーニ エンッオ・スタヨーラ

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名作です。多くの人が名前くらいは聞いたことがあるでしょう。タイトル「自転車泥棒」がすでにネタバレなので、多少ネタバレ気味に書きますので、未見の方はご注意ください。

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男性特に息子を持つ父親にとって観ていてつらい作品です。戦後のイタリアの混乱と貧困のなかで、アントニオは職をようやく見つけます。ほとんどあきらめていたアントニオにとってその職は家族にも誇れるもので、その喜びようは息子ブルーノと妻の笑顔を通してうまく伝えられます。また、自宅の使っているシーツを質入れしてまで自転車を手に入れるエピソードも家族全員の希望をアントニオが背負っていることをうまく表しています。

ところが働き出して間もなく自転車が盗まれてしまい、アントニオは取り乱します。

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ブルーノと盗まれた自転車をローマ中をさがしまわるのですが、見つかりません。このときのブルーノが父親をどう見ていたのか、それはどのように変化していったのか。アントニオが息子に対して強がって見せたり、弱気だったり、黙り込んでしまったり、父親と息子の危ういつながりが切れてしまうのではないか、観ているものをはらはらさせます。
結局、アントニオはブルーノにレストランで食事をさせることで父親の威厳を保とうとします。ああ、お母さんになんて説明するんだい!と思わず叫んでしまいそうです。

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ラストでは、息子の前で犯してしまった罪、息子のおかげで罰を免れた父親。痛ましい限りで世の父親はアントニオの切られるような心の痛み、ブルーノがこれから付き合わねばならない歪んだ父親像を思い、涙が止まらないでしょう。


***BS





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2009年01月12日

ダークシティ

DARK CITY
米 1998
監督 アレックス・プロヤス
出演 ルーファス・シーウェル キーファー・サザーランド ジェニファー・コネリー

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謎、謎、謎の連続です。導入は記憶喪失の主人公(ルーファス・シーウェル)が殺人犯として追われるサスペンス調、観る者に次々と謎を提供して行きます。

暗くレトロっぽい街並みはどうして?と思っていると謎解きがあり、いったん謎が解けだすと、趣はSFアクションに切り変わっていきます。


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暗くレトロっぽい町並みに、ジェニファーコネリーがぴったり。フェノミナ、ラビリンス、砂と霧の家、ダークウォーターと怪しげでダークな作品での彼女は素晴らしいですね。(恋愛同盟も好きですが)

キーファーサザーランドは、狂気の科学者を演じていてこれはこれではまっています。

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個人的には謎解きをもう少し後にして、なぜ主人公が追われているのか、ジェニファーは何者なのか、不条理世界でのサスペンス劇でぎりぎりまで引っ張ってほしかったですね。街並みが変化するCGのレトロさは狙いだと思うのでいいのですが、宇宙人の正体や地下組織のCGはおまけみたいなもので、もう少し凝って欲しかった。

スターウォーズとは違って、観る人を選ぶかもしれませんが、SFジャンルでは一つの代表作としていいと思うお勧め作品です。

***CS





2009年01月07日

花と娘と白い道

吉永小百合の主演2作目

日本 1961年
監督 森永健次郎
出演 吉永小百合 高田敏江 青山恭二

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時代を感じます。1961年=昭和36年ですね。アメリカではケネディ大統領が就任した年です。日本では東京オリンピックが1964年ですから、高度成長期に入ってまもなくの頃です。この映画でも高度成長期のシンボルである三種の神器のひとつ洗濯機が登場します。
「ガラスの中の少女」(吉永小百合初主演作品)では舞台が東京の下町でした。まだ東京でもバラックが立ち並ぶ姿が映されていましたが、本作では地方の小さな海沿いの町が舞台で、みや子の自宅は土間に台所があり、囲炉裏を家族が囲んでいます。

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原作は石坂洋次郎の「リヤカアを曳いて」という作品で、本作では吉永小百合演じるみや子がリアカア(リヤカー)を引いて花を売り歩きます。吉永小百合17歳。まだまだ大人になれない少女で、結婚を夢見るが、兄の後家の咲枝の大人の恋に太刀打ちできるわけでもなく・・・。

咲枝が後家として嫁ぎ先に残る中で遠慮がちに生きる姿が女性の一人立ちができなかった時代と地方の町の人々の考え方を映しだししている。

上映時間はちょうど1時間くらいと短く、当時このくらいの長さの作品が多いが、たぶん2本立てのメイン作品ではない併映作品だったのでしょう。

**CS






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2009年01月06日

プライドと偏見

キーラナイトレイの魅力全開

PRIDE & PREJUDICE
英 2005
監督 ジョー・ライト
出演 キーラ・ナイトレイ マシュー・マクファディン

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18世紀のイギリス、まだ古い考え方の残る田舎町で没落する一家には年頃の5人姉妹がいたが、そばに富豪が越してきて一家は浮足立つ。

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美しいイギリスの田園風景を背景に、当時の庶民と貴族の生活が対比的に描かれます。生活の糧を稼げず相続権も持たない女性とその両親にとって、富豪との結婚は最大の目標だったようです。

物語は、そういった時代の中で本当に生涯の伴侶を主人公エリザベスが見出すまでの誤解に満ちた出会いとさまざまな障害を描きます。

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キーラ・ナイトレイの生き生きとした表情と演技が素晴らしいです。ジョー・ライト監督が織りなす光の技にキーラの笑顔が沈んだ顔が、怒りの表情がスクリーンに輝きます。

一人の女性としてキーラのの描かれ方は、パイレーツオブカリビアンに比べると圧倒的に本作品で楽しめます。

***CS





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2009年01月01日

ファム・ファタール

エロチックで難解

FEMME FATALE
米 2002
監督 ブライアン・デ・パルマ
出演 レベッカ・ローミン アントニオ・バンデラス

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ブライアン・デ・パルマのサスペンスはいいですね。殺しのドレスやMIの緊迫した展開は本作でも生きています。

本作は魔性の女・・・男を破滅させる女というタイトル通り、並みの女じゃない泥棒が主役になっていますが、中盤以降のストーリーは難解で、最後の最後にファムファタールたる並みの女じゃないところがわかります。

かなりエロチックなシーンが後半にあります。あのシーンは魔性の女をあらわすのに挿入したのでしょうが、あそこまでは必要ないような気がします。あのシーンを軽く流しておけば、サスペンス色が濃くなってもう少し幅広い観客層に観てもらえたと思うのですが。レベッカ・ローミンのエロチックシーンをお楽しみにしている方には申し訳ないですけどね。


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先に書いたとおり、難解な作品です。とはいってもセリフが難しいわけではなくて、重要なエピソードで起きたことをよく記憶しておかないと、理解ができなくなります。似たようなところでは「スネークアイズ」があるでしょうか。

***CS




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2008年12月31日

ガラスの中の少女

吉永小百合の初主演作品

日本 1960
監督 若杉光夫
出演 吉永小百合 信欣三 浜田光曠

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吉永小百合15歳の初主演作品。初々しい少女の吉永小百合が大学助教授の父親にふとしたことから穢れを感じ、浜田光夫演ずる高校に行けない工員と逃避行する。
逃避行に至る気持ちの揺れが描かれきれておらず、唐突な感じがするのですが、これは、15歳という多感な時期をはるか昔に経験したmegukだからなのでしょうね。たぶんそんな風に感じるのは、吉永小百合の役どころが以降の作品に比べると気持ちをあまり表に出さない設定のせいかもしれません。


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当時浜田光夫は光曠という名前だったのですね。浜田光夫の演じるところは以降の作品と同じで熱い少年なんですけどね。

この作品1988年にゴクミ主演で東映がリメイクしているようです。未見なので、かなり興味ありです。

当時(昭和35年)の戦後の影を色濃く残す世相とか純血だとか、わずか数年後の青春の海などの吉永小百合が主演する作品群や石原裕次郎あたりの作品と比べてもあまりに違うので興味深いです。戦後の経済成長だけでなく、人の考え方が大きく変わっていった一端は当時最大の娯楽であった日活映画が担っていたのかもしれませんね。

***CS




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2008年12月23日

大地震

ロスを襲う大地震をリアルに描く

EARTHQUAKE
米 1974
監督 マーク・ロブソン
出演 チャールトン ヘストン エヴァ・ガードナー


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パニック映画全盛の頃の豪華キャスト(パニック映画では定番メンバー)ながら、微妙にB級テイストの漂う作品。

と、冷ややかに突き放しつつも、megukは好きです。
ストーリーはありません!。(いや、ないに等しい)逆に余計な不倫だとかストーカーとかなくして、特撮に集中してくれればもっとよかった。主演もチャールトンヘストンではなくてタワーリングインフェルノのスティーブマックイーンとかポールニューマンあたりだと若々しい作品でヒットしたのではないだろうか・・。チャールトンヘストンとエヴァ・ガードナーが夫婦で、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルドが不倫相手って、まったくしっくりこないんですよ。中年の不倫とパニック映画の組み合わせが無理。


センサラウンドって新サウンド方式が劇場公開時に採用されましたが、単にスーパーウーファのような据置型スピーカーがスクリーンの前に並んでるだけだったみたいですよ。

(CGじゃない特撮の)地震なら東宝特撮がベストと思っていたmegukはこの映画でハリウッドのすごさを知ったのでした。

CGでもないのにビルが崩れ落ちるシーンはリアルでちょっとやそっとじゃ忘れられません。

作品後半は、当時の大ヒット作ポセイドンアドベンチャーの二番煎じの感が強いですが、パニック映画では必須の展開でしたね

***




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2008年12月22日

ベティ・サイズモア

NURSE BETTY
米 2000
監督 ニール・ラビュート
出演 レニー・ゼルウィガー モーガン・フリーマン クリス・ロック

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サスペンスタッチですが、レニーお得意のコメディテイストのロードムービー。ウエイトレス、ナースとレニーのコスプレムービーでもありますな。

看護婦を目指していたレニーがある事件をきっかけに夢と現実の区別がつかなくなって周囲を巻き込んで起こす珍事に、きっかけとなった事件の犯人が加わってテンポよくエピソードが積み重なっていきます。

レニーの夢の源は熱中してたソープオペラ=昼ドラでこの辺はアメリカも日本も変わりませんね。ちなみにソープオペラとは「soap opera」で、昼ドラのスポンサーに石鹸会社が多いせいだとか。主婦層が視聴者の大半を占める昼の帯ドラマはやはり石鹸・洗剤会社のCMが多いですよね。日本にもありますね「ライ○ン奥様劇場」みたいなやつです。

レニーは現実逃避の主婦役を好演、モーガン・フリーマンとクリス・ロックのコンビもうまくドタバタ一歩手前でチンピラを演じています。

ストーリーがよく練られているので、不安なく2時間近くの作品を楽しめます。

***CS




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2008年12月20日

ホワイト・ライズ

彼をあの人には返さない!

WICKER PARK
米 2004年
監督 ポール・マクギガン
出演 ジョシュ・ハートネット ダイアン・クルーガー   ローズ・バーン

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やけに2年前の友達とか、元カノの話が出てくると思ったら、そこから始まる独占欲と偶然の愛憎劇。って書いちゃうと、ちょっと全体のさわやかな映像とは合わないんですが、内容はまんま「内舘牧子」もの。ローズバーンは松下由樹ってところでしょうか。男を手に入れるためなら妹や姉の彼氏を寝取ったり、彼氏ににあることないこと言いふらして仲を壊したり、そりゃあ「内舘牧子」作品での松下由樹はやりたい放題でしたから。

絵はきれいですよ。原題のWICKER PARKに降る晴れた早朝の粉雪が印象的。

ダイアン・クルーガーが艶っぽくて魅力的です。松下由樹を演じている(わけないか)ローズバーンも嫌いじゃないです。映画に登場する善人はとことん善人に描かれますが、現実の善人はローズバーンみたいにちょっと人に言えない取り返しのつかないことしちゃってますよね。だから、親しみがわくんですよ。

おっと主演のジョシュハートネットに触れないまま終わりそうでした。不器用な一途な青年にぴったりでした。派手さはないけど落ち着いて見れる俳優です。

伏線というほどでもないのですが、結構目につく小技がありました。画面の分割とかサスペンスぽい編集も変わっています。あっ、もしかするとこの作品はサスペンスに分類されるかもしれませんね。megukはラブストーリーだと思いましたけど。

***BS




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2008年12月19日

砂と霧の家

執着と喪失が人を狂わせる

HOUSE OF SAND AND FOG
米 2003
監督 ヴァディム・パールマン
出演 ジェニファー・コネリー  ベン・キングスレー

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明るいシーンは冒頭の結婚式だけ。あとはわずかな税金滞納で自分だけのものではない「家」を失ったジェニファーの混乱とプライドのよりどころとして安価で手に入れた「家」に執着するベンのかたくなな拒否が続く。

サンフランシスコの海岸沿いの「家」をめぐる物語は名物の霧の中に沈んでいきます。誰も悪意を持って誰かを非難したり暴力を振るわない。それなのに、ジェニファーもベンも解決の糸口を見つけることが出来ない・・・もどかしさ。

ジェニファーに好意を寄せる警官がアメリカ人の代表として描かれ、中東の文化に対する無理解から事をややこしくさせて。

唯一の救いであるベンの家族の力も届かず、物語は悲惨な結末となってしまいます。

個人と国(あるいは権力)の関係が、対比して描かれており、個人主義とは、国家とは、アメリカや中東では重要なことなんだと改めて気付かされます。

憔悴したジェニファーコネリーが愛おしいです。助けてあげたい・・・(って、どうすればいいか分からないですけどね)と思ってしまいます。

主演、共演とも見ごたえのある演技でお勧めの作品です。

***BS




2008年12月17日

ジョー・ブラックをよろしく

ブラピフェロモン満開

MEET JOE BLACK
米 1998
監督 マーティン・ブレスト
出演 ブラッド・ピット アンソニー・ホプキンス クレア・フォラーニ

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megukはそんなにブラピ主演作品を観ているわけではないのですが、この作品はとってもきれいなブラピを堪能できるおススメラブストーリーです。

ブラピがなんぼのもの、という男性陣には、クレア・フォラーニの気品あふれる美しさにまいっていただきましょう。この人、とっても美しいのですが、唇の動きがかなり極端で、普通の表情とニコッとした時の表情がまるで別人。グラマラスで沈みがちな表情がいいですよ。お金持ちの家に生まれ、姉がいながら父親の愛情を一身に受けて育ったのに、その謙虚さに惚れます。

アメリカらしくジョーブラックがピーナッツバターを子供のようになめているシーンが何故かしら印象的。

アンソニー・ホプキンスの存在感も大したもの。脇役陣もしっかりしていて、見ごたえのある3時間のラブストーリーです。

ブラピ好きで未見の人は絶対観てみてください!

****BS





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Vフォー・ヴェンデッタ

イギリス風味の痛快活劇

V FOR VENDETTA
米独(英) 2005
監督 ジェームズ・マクティーグ
出演 ナタリー・ポートマン ヒューゴ・ウィービング


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イギリスの歴史とか政治状況を理解していないmegukは、作品の根底に流れるガイ・フォークスの11月5日についていけず、表面的な独裁国家としてのイギリスに立ち向かうアナーキストのVの映画として楽しみました。ま、それでも十分楽しめるので、ご心配なく。

小気味いい筋運びで、Vの活躍が描かれる前半は、ひたすら活劇として、ナタリーポートマンがどうなってしまうのかをはらはらドキドキで楽しみましょう。

ナタリーポートマンのスキンヘッドが話題になった後半部は一転、心理劇となりますが、暗い映像のなかでVとナタリーポートマンの思いのすれ違いにまたまたはらはらです。

結局、政治的な要素抜きでこの映画を見ると、バットマンのような娯楽作品としての活劇以外の何物でもありません。

ナタリーポートマンがいろいろな雰囲気を演じて、魅力全開ですので、アミダラいやマチルダいや違った、イヴィーとしてのナタリーポートマンを思いっきり満喫しましょう。

**CS





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2008年12月14日

第5惑星

極限状態に芽生える友情

ENEMY MINE
米 1986
監督 ウォルフガング・ペーターゼン
出演 デニス・クエイド ルイス・ゴセットJr. 


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21世紀後半に宇宙開発を進める人類は銀河系に先に進出していたドラコ星人と衝突するようになる。物語は、地球とドラコ星との戦争の中で、第5惑星に不時着したダビッジが極限状態で同じく不時着したドラコ星人に対する敵対心が変わっていく過程をなぞっていく。

86年のVFXはこんなものだったかなあ・・・というのが最初の感想。リアリティはなくファンタジーだと思えば、50年代風の武器だとか宇宙船デザインも許せる。

ドラコ星人は皮膚の形こそ違えど、人間と同じ骨格、臓器位置。宇宙人のデザインとしてはこれまた古いステレオタイプ的な発想だけど、これもストーリーをより際立たせるためだと理解できる。あまり複雑な形状の宇宙人だとコミュニケーションの障害があるからね。

そんな、懐かしさの残るB級映画だと思っていると、物語中盤でドラコ星人に起こる変化以降、俄然面白くなります。男の友情が極限状態で生まれ、ダビッジは敵味方ではなく、友情に応えるために規則を破ることさえいといません。

SF好きではある程度名前の知られているこの作品、一般には全く知名度がなく、残念です。
いろいろな人に勧めてはみたいけども、ドラコ星人の形状は嫌いな人にはまったく受け付けられないだろうから難しいところです。

***CS




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2008年12月12日

犬猫

隣の女の子のお話

日本 2004
監督 井口奈己
出演 西島秀俊 忍成修吾 榎本加奈子 藤田陽子


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ごく普通のどこにでもいるような女の子二人のお話。
トモダチなんだけど、べったりしていない、そんな二人が同居したもんだから、男と女の同居よりもややこしい!?

生活感を出した脚本のせいか、説明的な要素が少なく二人の関係性の理解に時間がかかりますが、登場人物が極端に少ないので、それなりに物語を楽しめます。

スズを演じている藤田陽子さん、いいですね。しっかりしたお姉さんという感じなんだけど、意外と懐がせまくて、勝手に不満を貯めて、勝手にぷつんと切れる。男を振り回しちゃうタイプですね。

普通の生活を描いているだけなので、盛り上がりもなく、すれちがいもなく流れていく物語。「だらだら」と感じる人もいるでしょうが、これはこれで楽しめる作品です。

**CS




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マグノリア

MAGNOLIA
米 1999
監督 ポール・トーマス・アンダーソン
出演 トム・クルーズ ジェレミー・ブラックマン

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飽きさせません、3時間。
最初から本当にたくさんのエピソードが並列に語られていき、かなりの時間を要してそれぞれのエピソードが近づいていきます。それぞれにかなえられない思いだったり後悔の念だったりをもった主人公がいて、つぎつぎと、いや延々とエピソードを綴る脚本力は恐るべしです。

最後にすべてのエピソードをつなげるきっかけとなる出来事が起きるのですが、最初観た時は「えええええええええ」となってしまいました。

観終わってから、あの出来事はなんだったのか・・・、考えてみましたが、結局よくわかりません。でも、なんとなく、なんとなくですよ、あれもありだなあ、と思えるようになりました。

日々思い悩んでいたことが、突拍子もない出来事が起きて悩むほどのことで無くなってしまう・・・、なんだか自分も経験したことがあるなあ、と思ってしまうのです。

人生の再出発とまでは行かなくても、自分の悩みはほかの人から見るとどって事の無いことなんだと気がつけば、行動は起こせるものです。

悩みが多くなる壮年期の人に観てもらいたい映画です。

***CS




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2008年12月11日

タイヨウのうた

日本 2006
監督 小泉徳宏
出演 YUI 塚本高史

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最近ウォークマンのCMにも出て人気も上昇中のYUIが主演した、難病の女の子の物語。色々と突っ込みどころもあるし、ストーリーも先が読めちゃったりして「はっ」とする作品ではないんだけど、肩ひじ張らずに楽しめます。扱っているテーマの割には、その肩ひじ張らずに、ってのが少しひっかかるものがあって、ゆるすぎない?と感じてしまいます。製作サイドはその辺が狙いなんだろうけど。

YUIの歌声が抜群です。演技?悪くないですよ。うまくないけど、ごく普通の女の子が家に閉じこもって他の人と会話していないことを考えると、もう少しつっかかりのある演技でもよかったかな。

彼女の出会いの時間はほかの人が活動を休んでいる時間。彼女の活動の時間の最後である夜明け直前に毎日見かける塚本くんが、彼女の心の中で次第に大きくなっていって・・・。そんなもどかしさを、バス停での行動が少し表しているけど、だれにもその気持ちを伝えられない。・・・結局彼とは住む世界が違うんだ。

テレビドラマ化され、沢尻エリカが主演しました。まだ見ていないので何とも言えませんが、YUIとエリカではきっとまったく違う作品になっているんだろうな。


***CS







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2008年12月10日

さよならみどりちゃん

日本 2004
監督 古厩智之
出演 星野真里 西島秀俊


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いやあ、ストーリーはちょっとむむむなんですが、はっきりいって星野真里好きなので、書いちゃいます。

星野真里はかわいいか?と聞かれると、ちと困る。よくドラマで見せる下から見上げる怖い顔つきが印象的で、きれいとか、かわいいと積極的に言われるほうじゃないのだと思う。

TBS「年下の男」で彼女を初めて知ったのですが、その時は怖い顔が本当に印象的で記憶に残っています。

彼女を好きになったのは、実は同じくTBSの「風になる」という5分くらいの頑張っている人を紹介するレポート番組。出演していたわけではなくて、ナレーションを担当、落ち着いたせつせつと語りかける口調にまいってしまいました。

この映画では、星野真里は俗にいう体当たり演技(女優が脱げばすべて体当たり演技)で臨んでいて、だめだめ男にひかれてしまうやっぱり切ない女を演じて、もともと持っている投げやりムードと相まって、いいと思います。

泣かせるわけでもしあわせな気分にさせるわけでもないストーリーで、むしろだめだめカップルに不快感すら覚えそうなくらい。でも、実際の付き合ってる恋人達とそんなに変わらないのかもしれない。映画のように(これは映画だけど)エピソードが日常的にあるわけじゃないもんね。

***CS




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2008年12月09日

幸福(しあわせ)

Le Bonheur
仏 1964
監督 アニエス・ヴァルダ
出演 ジャン=クロード・ドルオ クレール・ドルオ


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重い内容です。
タイトルは「幸福」なんですが、その内容は重いです。誰にとってのしあわせなんだろう・・・と考え込んでしまいますが、誰も何も壊す気はなかったのに、誰かのしあわせは誰かの犠牲のうえに成り立つのか。

女性監督が撮った映画だけに、女性の悲哀を描いて、男性の身勝手な行動を暗に批判しているようでもあるが、結果的にあながちそうでもないと思わせるストーリーなので(男性に懲罰がない)次々と形を変えるしあわせのあり方を描いているだけとも思える。

映像は夏の日曜、昼下がりの家族そろってピクニックが何度も登場して幻想的である。

ひまわりが印象的だが、花言葉は「私の目はあなただけを見つめる」で、それはある意味、この映画の主題なのかもしれない。


***BS




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2008年12月07日

ミラーズ(予告編)

12月26日公開予定の「ミラーズ」

キーファー・サザーランド主演のホラーサスペンスのようです。TVで予告CMが開始されましたが、R-15指定の「SAW5」上映館では、R-15指定の「ミラーズ」予告編が上映されたようです。

そのR-15指定予告編は公式サイトからリンクが見つかりませんでしたが、それを超えるR-18指定の予告編が公式サイトで観ることができます。右下の階段を登ってみてください。

なお、その予告編は以下のURLで見ることができます。
年齢認証がありますので、R-18指定を見れる方のみ覗いてみてください。グロ映像がありますのでその辺がお嫌いな方は見ないほうがいいです。
「ミラーズ」自体はR-15指定のようです。

http://movies.foxjapan.com/mirrors/redband/index.html
(閲覧注意・・・リンク先の警告に従ってください)


公式サイトではTVCMレベルの予告編を簡単に観ることができます。

http://movies.foxjapan.com/mirrors/





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変面

(變臉)
The King of Masks
中国 1986
監督 呉天明
出演 朱旭 周任瑩


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中国の大道芸「変面」を唯一受け継ぐ「変面王」は、ひょんなことから「ゴウワー」という子供を弟子にすることになる。

実際に変面の芸は存在するようで、その技はベールに包まれている。最近ではテレビでも実際の中国の芸人が出演しているのを見たことがあり、その芸の存在を確認。かなり素早い技でその仕掛けはよくわからない。映画では実際の芸にさらに効果が加えられているので、ますますその仕掛けは見えません。

ゴウワーを演ずるチョウ レンインの好演に加え、まだ赤ちゃんなのに立派にティエンツ役を演ずるチャン ルイヤンもかわいい。

後半の頑固な変面王を助けたい一心のゴウワーがたまらない。泣けます。


***BS


本作の日本でのDVDは終了しているようです。




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