2008年10月08日
来し方行く末これ万事遊戯三昧 光の射す方へ
馴れた人々やパソコンをいじるのを仕事にしてる人
そういう方々はFirefoxを使うのが多い気が
するのだけれども かのは 或る時 や 其の時が
LooxだったかLibrettoだったか或いは
その更に前だったかはもう忘却の彼方の出来事だが
ともかくFirefoxとMozillaを入れて
何がどうでも「相性」が悪く とてもじゃないが
かのには使えた代物ではないと懲り懲りしたので
跡形もなく消し去って それ以来というもの今まで
OEとIEのみで生きてきたのだ Outlook
自体も 重いわ何かと「うるさい」わで 敢えて
インストールはしていない お蔭で軽くて嬉しいが
この度 まだβ版であるけれどもIE8が出たと
そういうことなのですかさずインストールしてみた
驚いたのよこれが ともかく軽くて「速い」んだ
まさか実際にはそんなことはないだろうけれども
恰もカスペルスキーくんすら追い越していそうな
そんな勢いで つるつるつるっと頁が表示される
瞠目なのである こういう風な「速さ」の実感は
普通の電話回線で繋いでいた状態からADSLに
なったとき それとコア2でも確かに感じたよ
あ あとノートンからカスペルスキーにした時もね
で今回の驚きはそれ以来 マイクロソフト頑張った!

医局というのは 要は 医者の溜まる部屋なのだが
ま 雑然としている 学会の発行紙やら薬のカタログ
そんなものは日々順次滞りなく積み重ねられてゆき
あっという間に一つ山が出来る 放置していると
あの「街の落書き」と同じ効果であって つまり
荒廃が始まると更にエスカレートしてゆくのであり
その机の上には 印刷をしくじった用紙であるとか
要は「ゴミ置き場化」してゆき手が付けられなくなる
そして並べられたソファには 昼過ぎともなると
外来の休みの間にここぞとばかり まるでトドの如く
様々な医者がごろごろと横になって惰眠を貪るのだ
かのはこの医局という場所が大嫌い 寧ろ憎んでいる
居れば居るほど何かに感染するような気すらするので
用事がなければ寄り付かない 従ってかのの座席は
当然 上に述べたようにゴミ置き場となっているのだ

週を明けてみてびっくり オペというオペはなく
ほんの数件 一気に「弾がなくなった」感がある
この急な冷え込みで 内科的に体調を崩す方は
老若男女を問わず増えている模様で 外来の廊下には
咳の響きが絶える事はない最近なのであるがウチは
外科系中心というか ほぼ脳外と整形しか機能しては
おらない そういう施設なので 無いときは無い
ま ここから年末に掛けては 実は脳外が無敵で
ごろごろ緊急オペが入ってくるのだが 今はまだ
その気配は感じられない 休める時は休んどけ自分

何も起こらず 起きる気配もないまま午前中は過ぎ
昼を買いに出かけると やはり「湯かけ天ぷらそば」
湯かけものが出回る時期になったのだなぁと感じる
夕べから降り始めた雨は今朝も降り続いて 冷たい
昼過ぎにはあがったものの つい先週までは秋とは
云っても ややもすればほんのり夏の香りもしたが
この週明けに至り もう夏の気配は微塵もなくなった

病院の忘年会がまた近づいてきたと実感するのは
オペ室のスタッフが 今年の「出し物」の準備を
或る者はでかいポスター作り 或る者は踊りの練習
また或る者は。。。。一日中 下手するとオペでも
「其の曲」が延々と掛けられていて 常に頭に残響
ヲタはアングラであったからこそのヲタだと思うが
最近は光が当たっているけれどもやはりヲタらしい
その辺りを出し物として取り上げるらしいが病院の
年齢層の高い方々にどこまで「通じる」ものか
ま 健闘を祈るばかりで その衣装やら諸々に
かかる費用も馬鹿にはできずかのも幾らかカンパした
出席は絶対にしないけれども彼等には愉しんで欲しい
忙しい業務の傍ら 或いはその後 練習に勤しむ姿
お遊びとはいえ お腹も空くでしょと いま流行りの
ブラックサンダーを大人買い あの体操の銀メダルの
男の子が食べると云ったものだから今品薄なんだと

総務の前を通り掛ると呼び止められた かの宛てに
荷物があるという話で あ そうそう と思い出した
アマゾンさまに注文してあった品々が届いたのである
それらは老子と荘子に関する文庫本の数々であって
これ等を更に読み進めてゆき 老荘の深遠に触れたい
「老荘教」でもないのだが そうか!と気付いたのは
老荘の考えはかのの頭を実によく「整理」してくれる
急なインパクトには相変わらず打たれ弱い自分だが
しかし 堕ちたとて 這い上がる糧にもなってくれる
今もこれからも老荘とはずっとお友達 同行二人だ

先週末に向けて日々予報に神経を尖らせていたが
どうやら傘のマークは次第に消えてゆき しかも
土曜は南傾向ではあるけれども地形の風が吹く程度に
「弱い」南らしいということ そして翌日曜は
明らかに強めの北傾向になり日差しの望める曇りと
そういうことになってきたので 金曜の夜遅くには
よし 向かうのは山伏だ とやっと心が決まったのだ
しっかりと早寝は出来なかったが 年のせいだか
ともかく早起きはできたので眠かったが家は出た
都心へ出て環八沿いのエクスプレスで給油も済ませ
東名厚木で降りて小田厚を小田原西で降り海岸線へ
真鶴に到達する辺りで日の出を迎え 路肩に駐車し
しばし日の出と語らう 斯様に朝日と夕陽は違うのだ
しかも海という水蒸気いっぱいの大気を透かして見る
其の朝日というのは実にしっとりとしており艶っぽい
いつも「陸」での夕陽ばかり見てるから余計に印象的

熱海港に着いた頃にはすっかりと陽も上ってきて
まだ眠っている街に茜を射す「起きて」そう云う
それにしても実に誠に静かなのである 静寂が満ちる
もう一日が始まっている人々も居る筈の時刻なのだが
まるでそれらの活動は地下深くで行われてるかの如く
景色も空気も何も彼もぴたっと静止していると印象
空と雲が刻一刻と其の色を変えてゆく 此処は平和だ

山伏の朝 予想通りアゲンストは 入っている確かに
しかし どうにも弱い 日射はあるがともかく弱い
1.5m ブローでも3m どう飛んでも粘れる様な
風ではない 仕方なく老兵ボクスターくんを取り出し
P2に上がることにした たまには爺ちゃんも飛ぼう
山道を登ってゆくと 落ち葉の狭間から顔を出す茸
しっとりとした傘 触るとけっこう硬い しかし
茸というものは本当に名前を調べるのは難しいね

微妙な風でも基本ライズアップはリバースで出る
ボクスター爺さんの飛びは 鋭さはもうさすがに無く
でもぷかぷか 浮かぶようにのんびり飛ぶのだが
青空を背負うと 未だに若々しく存外カッコいいぞ
けれど如何せん風が弱すぎでソアリングには至らず
P1前でも3往復ほどでもう高度が下がってきて
F1に降りようとローリングを繰り返し 最後の
一振りでえいっと左ブレークを強く引き込んだ処が
すぱっとストールに入った ま 対地高度は1m程
すとんと着地して事なきを得たけれども なるほど
機体が老いるというのはこういうことかと深く実感

待てど暮らせど風はときおり凪ぎ また弱く吹く
その繰り返し 北方面を見れば 滝知山でも飛べてる
風情報によればやはり西1〜2mでサーマルのみだ
しかし玄岳や韮山峠辺りで高く高く上げている機体
サーマル調子いいんだなぁ いいなぁ 指を咥える
よし こうなればストラトスならではの勝負に出る
P2から出て一気に北尾根沿いに飛び K3辺りの
サーマルをヒットして上げなおして戻る例の奴だ
P2で ブローらしいブローも無いままテイクオフ
どうなのかなぁと思いながら尾根に寄せて飛ぶ
K2の裾野の植林帯は一番上の辺りで通過できて
「これ なかなか調子いいんでないの?」と自画自賛
K3に差し掛かり ちょっと大気の活動を感じるが
しかし サーマルらしいサーマルはないまま通り過ぎ
こういうときは粘りすぎずさっさとK4へというのが
以前の失敗の教訓であったしね ところがK4を
回り込む軌道に入ったところからベタベタのシンクで
2〜3m毎秒で下がってゆく どうにもならぬ
ドコモのアンテナが近づいてくる 此のアンテナを
回り込んだら確実に「滑走路」は見上げるのは必然
其の高さで海まで届く自信は到底なくて 無線で
イントラ氏から「最低でも長浜に下ろすように」と
きつくお達しはあったものの この際安全最優先だ
車の往来の無い事を確認して えいっとアンテナの
内側に入り込んだ もうアスファルトの路面まで
高度は5mもない 左の翼端がちょっと小枝に
掛かりそうだが大したことはあるまい ブレーク
枝に掛かったキャノピーもすぐにぱさぱさと落ちて
無事軟着陸 はぁ またやっちまったよ 惨敗だ

全て片付けて スタッフの方が迎えに来て下さり
再び峠に上がるが もうすっかり戦意喪失 風もない
「あぁあ。。。」ため息 風の丘に行ったほうが
よかったのかなぁ 見上げれば青空 確かに予報通り
素晴らしい行楽日和で世間の皆様は楽しいのだろうが
ここで飛びたい気持ちを抱えて集った我々一同には
少しも楽しくない やけに爽やかな青空は恨めしい

しかし救いは 日曜の予報が山伏にとってはそれは
大層好ましいものであるという事実で ちょっと
早めではあるが 見切りを付けて下山の運びとなった
晩餐。。。。飛べてないので 本来であるならば
「祝宴」などは開催禁止という自縛令というものを
厳然と敷いてあるのだけれども 先週の祝宴は
直よしさんの臨時休業で見送ったという事情もあるし
「いいよね♪」と無理やりな言い訳で早速入店する

生に付いてきたつき出しは合鴨の切り身で そこに
当然添えてある絶品柚子胡椒 実はそろそろ合鴨を
などと考えていたので これはラッキー それでは
別のものをと 生には揚げ物なども合うでしょと思い
敢えてここは「牡蠣フライ」と行こうではないか ね
大将は丁寧に身の水分を取り 塩胡椒して粉パン粉を
塗して 揚げに掛かる じゃーっという小気味いい音
程なく 山盛りの野菜と共に出てきた牡蠣フライ
や 程よい辛さと甘みのある辛子をたっぷり付けて
ぐっとかみ締めると 例のジュースで口の中が洪水だ
ビールを流し込んで また次の獲物に取り掛かる 悦

やはり運動量が少ない日にはさほど食べられはせず
ツルムラサキのお浸しも頂いたらもう締めの一品で
何にしようかなぁと手書きの品書きを眺めると
「生いわし」とわざわざ書いてある よくつき出しで
生の鰯は頂くのだが ここにこう書いてあるのはお初
何かカラクリがあるに違いないと照準は生鰯に絞った
飲み物を船中八策に代えて待つこと5分 出てきた
をっ うむ 明らかに見た目が違う やや小振りの身
まるで鱚(キス)の如く淡く透明感のあるいわしだ
食べてみると 寧ろ脂はよく乗っていて酒に合うぞ
たっぷりの葱と生姜がやはり鰯にはベストマッチだね
この歯応えといい 多分カタクチイワシなのだろうな

明くる朝 目覚める や 天気はどうだとカーテン
開けると眩しいほどの青空 高くて広い空は清清しい
予報では1日曇りだったんだけど ま 好いほうに
転ぶのは大歓迎さ 後は風だがこれは着いてみて
どうかってところだよな よし いい空に会えたので
何だか元気になってきたよ 昨日の午後 やはり青空
でも眺めているこの精神は何処かしら「危うい」空気
転げ落ちる前兆のようは怪しさを感じていたのだが
今は 其れらの怪しさは消し飛んで 宿を後にする

早めにでたので開門には随分の余裕があり 運転も
のんびりしたものだ「焦るな」と自分に言い聞かせる
左手 アームレストに乗っている日焼けた腕を見る
こないだお楽しみで買ったノミネーションの腕輪
ステンレスだし 汗も水に濡れたりも心配なくって
こういう場面でも着けていられるのがとても嬉しい
なかなかいい感じでない? これ マネキンさんが
してたみたいに 色目の違う同じサイズのものを
2連とか3連とかで使うのも可愛いだろうなぁ ね

コンビニに寄って 更に走り走って浮橋まで来た
殆ど田は稲刈りが済んでいて もう干してある稲も
僅かに散見する程度 朝露で濡れた下草がきらきら
太陽の熱を吸い込んで 朝露が気化 立ち上る朝もや
いいなぁ 平日は朝の時間は穏やかな気持ちで景色を
ありがたく鑑賞するような場合ではぜんぜんなくって
でも 週末の朝というのは 凄く早起きする事も
大きな要素で 日頃見られないまだ紫外線の少ない
柔らかい日差しにそっと照らされた風景が見られる
空だって いろんな青 そして雲だって いろんな白



8時ちょっと前 少し早めに開門してくださったので
早速入山 風は予報よりは弱め でも3mブロー5m
程よくソアリングに丁度好い風が入ってて直ぐに飛ぶ
北寄りの風ではあるが北尾根越えのウェーブという
感じでもなく 比較的波の少ない飛びやすい風で
敢えて笹すれすれに滑空するP1前 左手を下ろし
笹の頭にタッチ 自然に歓声が湧き出る 楽しい
飛べるっていいな きっと今日は1日ずっと飛べる

こないだ鉄塔前で長い事飛んでいてお腹が空き
フロントコンテナに入れてあったカレーパン食べた時
喉が渇いて後悔した あの教訓は今日しっかり生かし
対策を講じてきたのだ いつもカメラを入れる用の
チョークバッグ これを胸の辺りに下げてあるのだが
カメラ以外にもちょっとしたものなら収納できる程の
余裕があるのは知っていたので そこに小さな容器に
ヘルシアウォーター詰め込ん忍ばせておいた 完璧だ

曇りと予報は言っていた いま上に広がるのは青空
とっても「青い」 70時間以上飛び続けた吾が相棒
ストラトス 地面で広げたり畳んだり 或いは
最近新しい機体に乗り始めた方のものと比べると
実に実に「使い込まれた」という見た目になってるが
こうして飛んでいる姿を見ると どうしてやはり男前
しゅっと細くて全身を隆々とした骨格筋で覆われて
いつどんな風と出会っても 勝負する気満々の勇姿だ

かのは以前から ま簡単に言えば「臆病者」であって
勝手知ったる空域で強い風の中をぶんぶん飛ぶのは
平気であっても よく知らない空域に移動するのが
どうにもこうにも苦手で いろんな山に出かけては
飛ぶというこの行動は そういう点を何とかして
克服したいということの証でもあったわけなのだが
ストラトスに乗ってからというもの すいすいと
そう 浮きが素晴らしく良くて滑空比が優れてるので
尾根から尾根へ 失敗を恐れる必要も余りないままに
移動が出来るようになってきたのは最近の無上の喜び
お蔭で P1で上げたら Zと南東斜面はほぼ素通り
鉄塔前にいの一番に辿り着くのも普通のこととなった

この日も 別に雨上がりではないのだが大気は澄み
北を望めば 遠くに大好きな富士の勇姿が拝める
有り難い事だ 生まれてこのかたずっと いつの日も
天気要因さえ許せば必ず富士山の見える処にいるのだ
鉄塔前の空域は サーマルというか 朝一であるのに
全体的にぽこぽこと絶えず泡様の上昇風が吹いており
前に出そうが横に移動しようが快適に飛び続けられる

10時に差し掛かるあたり ふっと上昇の質が変わる
しっかりとしたコラム状のサーマルというわけでなく
泡のサイズが大きくなったというのがぴったりで
でも タイトに回して泡から泡へと乗り継いで飛ぶと
ぐいぐいと上昇する 寧ろ「泡」だからこそ高速で
くりくりと旋回してキャノピーに緊張を与え続けねば
漫然と飛んでいると却って怖いだけ 回し続けるのみ
気がつけば200mのゲイン 最近では珍しいような
景気のいいサーマルコンディション 久し振り嬉しい

飛び始めて3時間にもなろうという頃 案の定空腹感
もちろん抜かりは無いさ 今日のメニューはヤマザキ
ランチパックの「深煎りピーナッツ粒煎りだぞ」はは
「空飛ぶランチパック」の巻きなのだ しかも今日は
水分の用意もある 軽い昼食は鉄塔前で食すのが旨い
結局3時間を少し過ぎた辺りで やはり自然の呼び声
彼方には聞こえていたのだが次第に耳元で叫びだす
已む無し 渋々F1を目指して北上し タッチダウン

昼過ぎ 再び飛び始めて どうも南成分を感じるので
今度はP2へと渡り 展望台前の様子を窺う うん
木々の葉っぱは揺れてはいる 風が入ってるのは確か
P2のサーマルの調子は も そら 抜群でぐいぐい
上がる上がる こんなら展望台もいいでしょ って
思うよね む 思うさ で たたぁーって流して
展望台前に滑り込んだら もー洗濯機の中に入った
そんな印象で ぐらんぐらん揺れる揺れる 恐ろしい
展望台のギャラリーには愛想はするものの 其の内心
「こんなところでは飛べない」震え上がっている己

ま そんなときには 別なタスクを組むのである
ともかくあと60分 飛び続ける 意外に難しいぞ
飛んでいられる空域を感じ ステイ でなければ
移動をかけて ともかく60分 決して足を着かぬ
午後になってもまだ調子よく飛べる場所を探して動く
そして見つけた安住の地はZと南東斜面であった
Zのサーマルで回して上げると南東斜面へ移動し
渋くなるとまたZに戻る 南東斜面でも上がる様なら
鉄塔へ走る そんな繰り返しで60分 飛び切った
土曜のあの風の吹かない切なさ どうにかなりそうな
この頭の中であったけれども 日曜こうして飛び続け
270分 思う存分風と遊んだ後 清清しさのみ残る

2時半には下山 もう十分 後はお家で寛いで過ごす
渋滞は皆無 いつもの相模原を通って八王子に抜ける
一般道を快調に飛ばして5時半には家の近所まで
無事に辿り着いたが ふと思うのは福元さんのこと
や 昨日辛抱の1日 そして今日はこれだけ飛び捲り
これ 今までずっと「お祝い」までは我慢してたけど
今日は祝杯 挙げちゃってもいいんじゃないかなぁ
自問自答 しているうちに車はお店の前を通りかかり
その刹那に暖簾の向うを覗き見ればカウンターは無人
これはチャンスでしょ 自問に対する応えは瞬殺で
決定 近くのコインパーキングに車を放り込んで
勇んで向かって「こんばんはぁ」威勢いい大将の返事
先ずは 乾杯なのである ストラトスは74.9時間

挙げると決めたら それは心置きなく祝杯であって
当然 少しでいいから「美味しいもの」を食すのだ
品書きでぱっと目に入ったお初の品に目が釘付けで
「活アナゴ」アナゴを刺しで頂けるんですかぁ?って
大将に聞き返したほどの大事件 うぅむ 大将曰く
ヒラメのように薄作りで と なるほど期待が膨らむ
視界の端っこで 大将の包丁捌きが蠢いてて緊張
次の呼吸で 出てきた や どうなのこの美しさは
「宝石箱やぁぁ」ってか その身はパールピンクで
噛みしめると歯応えはヒラメよりしっかり しかし
フグほどではない が 河豚なんかより断然甘い
やぁ 可能ならば熱燗でお出迎えしたかった感じだ

もう一つ やはり光り物万歳のかのにとっては王道
いつもの関さばとは別に ホワイトボードの品書きに
「浅しめのサバ」とある そう ここ福元さんでは
嘗て頂いた事の或る鯖は全て「生」なのであって
「しめ鯖」は実にお初なのであり 或る意味再検定
すっと出てきた2貫 確かに辺縁はほんのり白く
酢でも「しめて」ある事が見て取れる その按配は?
おぉ辺縁を除けばしっかり好いピンクな事が示す通り
本当にしめ方が浅く 鯖の旨みがしっかりと残され
生の関さばにも負けず劣らず さすがの福元さんだ

続いて 頂いたのは「松茸の握り」 や だってさ
秋は転がるが如くどんどん深まり行く昨今であって
もう「秋ーーーーーー!」って絶叫するようなもの
どんどん頂いておかないとさ 直ぐに冬が来ちゃう
「秋来たりならば冬遠からじ」なのである 即決だ
しっとりとしたおまったけは 多分しめ鯖等と同様
さっとお出汁に漬け込んだような代物でおそらくあり
香りは立つは歯応えはきゅっきゅしゃきしゃきだわで
食べてる端から頭に浮かぶのは これは「ヒレ酒」
残念ながらそれはまた別の機会にってことで秋満喫

最後には何故か 漬けか鉄火が食べたくなるのねかの
鉄火に関しては「海苔」の香りを愉しむって意味だが
でもこの夜はお願いしたのは「漬け」のほうであった
大将が大きな切り身を取り出して ちょんちょんと
指で触って其の「部位」を選び 二切れ切り出す
それをカウンターの下から取り出した容器の中の
「特製」のたまりにじゃぶじゃぶっと揺すり漬ける
その30秒ほどの後 ささっと握って出てきた品
うん この旨いたまりの浅めの漬け具合はさすがだ
これで祝宴もきりりと締り 打ち上げの終了であり
後はのんびり お家で夜更けまで呑みなおすまでさ

さて ここでご報告と訂正など幾つか申し上げる
先ず前回もご紹介したライフスタイルミュージアムで
素晴らしいアイデアと活動を遺憾なく発揮なさる
村瀬誠さん 通称雨水博士のNPO団体であるけれど
確か「雨水友の会」と書いたのだがそれは誤りであり
正しくは「雨水市民の会」であった で其処のHPに
リンクを張っておいたのでもし関心を持たれたら
行って覗いてみてください 素晴らしい活動敬服です
それと 村瀬さんやら中村孝則さんやら ともかく
毎週毎週 きらきらと輝く素敵な人の話が聞ける
TokyoFMのライフスタイルミュージアムへの
リンクも同様 張っておきました ここのサイトは
ポッドキャストで後日になってもその放送がmp3で
聞くことが出来るので とても手軽便利でお勧めです
かのは 放送の内容をダウンロード・PCに保存して
mp3ウォークマンで何度も聞いたりして愉しんでる

そういう方々はFirefoxを使うのが多い気が
するのだけれども かのは 或る時 や 其の時が
LooxだったかLibrettoだったか或いは
その更に前だったかはもう忘却の彼方の出来事だが
ともかくFirefoxとMozillaを入れて
何がどうでも「相性」が悪く とてもじゃないが
かのには使えた代物ではないと懲り懲りしたので
跡形もなく消し去って それ以来というもの今まで
OEとIEのみで生きてきたのだ Outlook
自体も 重いわ何かと「うるさい」わで 敢えて
インストールはしていない お蔭で軽くて嬉しいが
この度 まだβ版であるけれどもIE8が出たと
そういうことなのですかさずインストールしてみた
驚いたのよこれが ともかく軽くて「速い」んだ
まさか実際にはそんなことはないだろうけれども
恰もカスペルスキーくんすら追い越していそうな
そんな勢いで つるつるつるっと頁が表示される
瞠目なのである こういう風な「速さ」の実感は
普通の電話回線で繋いでいた状態からADSLに
なったとき それとコア2でも確かに感じたよ
あ あとノートンからカスペルスキーにした時もね
で今回の驚きはそれ以来 マイクロソフト頑張った!

医局というのは 要は 医者の溜まる部屋なのだが
ま 雑然としている 学会の発行紙やら薬のカタログ
そんなものは日々順次滞りなく積み重ねられてゆき
あっという間に一つ山が出来る 放置していると
あの「街の落書き」と同じ効果であって つまり
荒廃が始まると更にエスカレートしてゆくのであり
その机の上には 印刷をしくじった用紙であるとか
要は「ゴミ置き場化」してゆき手が付けられなくなる
そして並べられたソファには 昼過ぎともなると
外来の休みの間にここぞとばかり まるでトドの如く
様々な医者がごろごろと横になって惰眠を貪るのだ
かのはこの医局という場所が大嫌い 寧ろ憎んでいる
居れば居るほど何かに感染するような気すらするので
用事がなければ寄り付かない 従ってかのの座席は
当然 上に述べたようにゴミ置き場となっているのだ

週を明けてみてびっくり オペというオペはなく
ほんの数件 一気に「弾がなくなった」感がある
この急な冷え込みで 内科的に体調を崩す方は
老若男女を問わず増えている模様で 外来の廊下には
咳の響きが絶える事はない最近なのであるがウチは
外科系中心というか ほぼ脳外と整形しか機能しては
おらない そういう施設なので 無いときは無い
ま ここから年末に掛けては 実は脳外が無敵で
ごろごろ緊急オペが入ってくるのだが 今はまだ
その気配は感じられない 休める時は休んどけ自分

何も起こらず 起きる気配もないまま午前中は過ぎ
昼を買いに出かけると やはり「湯かけ天ぷらそば」
湯かけものが出回る時期になったのだなぁと感じる
夕べから降り始めた雨は今朝も降り続いて 冷たい
昼過ぎにはあがったものの つい先週までは秋とは
云っても ややもすればほんのり夏の香りもしたが
この週明けに至り もう夏の気配は微塵もなくなった

病院の忘年会がまた近づいてきたと実感するのは
オペ室のスタッフが 今年の「出し物」の準備を
或る者はでかいポスター作り 或る者は踊りの練習
また或る者は。。。。一日中 下手するとオペでも
「其の曲」が延々と掛けられていて 常に頭に残響
ヲタはアングラであったからこそのヲタだと思うが
最近は光が当たっているけれどもやはりヲタらしい
その辺りを出し物として取り上げるらしいが病院の
年齢層の高い方々にどこまで「通じる」ものか
ま 健闘を祈るばかりで その衣装やら諸々に
かかる費用も馬鹿にはできずかのも幾らかカンパした
出席は絶対にしないけれども彼等には愉しんで欲しい
忙しい業務の傍ら 或いはその後 練習に勤しむ姿
お遊びとはいえ お腹も空くでしょと いま流行りの
ブラックサンダーを大人買い あの体操の銀メダルの
男の子が食べると云ったものだから今品薄なんだと

総務の前を通り掛ると呼び止められた かの宛てに
荷物があるという話で あ そうそう と思い出した
アマゾンさまに注文してあった品々が届いたのである
それらは老子と荘子に関する文庫本の数々であって
これ等を更に読み進めてゆき 老荘の深遠に触れたい
「老荘教」でもないのだが そうか!と気付いたのは
老荘の考えはかのの頭を実によく「整理」してくれる
急なインパクトには相変わらず打たれ弱い自分だが
しかし 堕ちたとて 這い上がる糧にもなってくれる
今もこれからも老荘とはずっとお友達 同行二人だ

先週末に向けて日々予報に神経を尖らせていたが
どうやら傘のマークは次第に消えてゆき しかも
土曜は南傾向ではあるけれども地形の風が吹く程度に
「弱い」南らしいということ そして翌日曜は
明らかに強めの北傾向になり日差しの望める曇りと
そういうことになってきたので 金曜の夜遅くには
よし 向かうのは山伏だ とやっと心が決まったのだ
しっかりと早寝は出来なかったが 年のせいだか
ともかく早起きはできたので眠かったが家は出た
都心へ出て環八沿いのエクスプレスで給油も済ませ
東名厚木で降りて小田厚を小田原西で降り海岸線へ
真鶴に到達する辺りで日の出を迎え 路肩に駐車し
しばし日の出と語らう 斯様に朝日と夕陽は違うのだ
しかも海という水蒸気いっぱいの大気を透かして見る
其の朝日というのは実にしっとりとしており艶っぽい
いつも「陸」での夕陽ばかり見てるから余計に印象的

熱海港に着いた頃にはすっかりと陽も上ってきて
まだ眠っている街に茜を射す「起きて」そう云う
それにしても実に誠に静かなのである 静寂が満ちる
もう一日が始まっている人々も居る筈の時刻なのだが
まるでそれらの活動は地下深くで行われてるかの如く
景色も空気も何も彼もぴたっと静止していると印象
空と雲が刻一刻と其の色を変えてゆく 此処は平和だ

山伏の朝 予想通りアゲンストは 入っている確かに
しかし どうにも弱い 日射はあるがともかく弱い
1.5m ブローでも3m どう飛んでも粘れる様な
風ではない 仕方なく老兵ボクスターくんを取り出し
P2に上がることにした たまには爺ちゃんも飛ぼう
山道を登ってゆくと 落ち葉の狭間から顔を出す茸
しっとりとした傘 触るとけっこう硬い しかし
茸というものは本当に名前を調べるのは難しいね

微妙な風でも基本ライズアップはリバースで出る
ボクスター爺さんの飛びは 鋭さはもうさすがに無く
でもぷかぷか 浮かぶようにのんびり飛ぶのだが
青空を背負うと 未だに若々しく存外カッコいいぞ
けれど如何せん風が弱すぎでソアリングには至らず
P1前でも3往復ほどでもう高度が下がってきて
F1に降りようとローリングを繰り返し 最後の
一振りでえいっと左ブレークを強く引き込んだ処が
すぱっとストールに入った ま 対地高度は1m程
すとんと着地して事なきを得たけれども なるほど
機体が老いるというのはこういうことかと深く実感

待てど暮らせど風はときおり凪ぎ また弱く吹く
その繰り返し 北方面を見れば 滝知山でも飛べてる
風情報によればやはり西1〜2mでサーマルのみだ
しかし玄岳や韮山峠辺りで高く高く上げている機体
サーマル調子いいんだなぁ いいなぁ 指を咥える
よし こうなればストラトスならではの勝負に出る
P2から出て一気に北尾根沿いに飛び K3辺りの
サーマルをヒットして上げなおして戻る例の奴だ
P2で ブローらしいブローも無いままテイクオフ
どうなのかなぁと思いながら尾根に寄せて飛ぶ
K2の裾野の植林帯は一番上の辺りで通過できて
「これ なかなか調子いいんでないの?」と自画自賛
K3に差し掛かり ちょっと大気の活動を感じるが
しかし サーマルらしいサーマルはないまま通り過ぎ
こういうときは粘りすぎずさっさとK4へというのが
以前の失敗の教訓であったしね ところがK4を
回り込む軌道に入ったところからベタベタのシンクで
2〜3m毎秒で下がってゆく どうにもならぬ
ドコモのアンテナが近づいてくる 此のアンテナを
回り込んだら確実に「滑走路」は見上げるのは必然
其の高さで海まで届く自信は到底なくて 無線で
イントラ氏から「最低でも長浜に下ろすように」と
きつくお達しはあったものの この際安全最優先だ
車の往来の無い事を確認して えいっとアンテナの
内側に入り込んだ もうアスファルトの路面まで
高度は5mもない 左の翼端がちょっと小枝に
掛かりそうだが大したことはあるまい ブレーク
枝に掛かったキャノピーもすぐにぱさぱさと落ちて
無事軟着陸 はぁ またやっちまったよ 惨敗だ

全て片付けて スタッフの方が迎えに来て下さり
再び峠に上がるが もうすっかり戦意喪失 風もない
「あぁあ。。。」ため息 風の丘に行ったほうが
よかったのかなぁ 見上げれば青空 確かに予報通り
素晴らしい行楽日和で世間の皆様は楽しいのだろうが
ここで飛びたい気持ちを抱えて集った我々一同には
少しも楽しくない やけに爽やかな青空は恨めしい

しかし救いは 日曜の予報が山伏にとってはそれは
大層好ましいものであるという事実で ちょっと
早めではあるが 見切りを付けて下山の運びとなった
晩餐。。。。飛べてないので 本来であるならば
「祝宴」などは開催禁止という自縛令というものを
厳然と敷いてあるのだけれども 先週の祝宴は
直よしさんの臨時休業で見送ったという事情もあるし
「いいよね♪」と無理やりな言い訳で早速入店する

生に付いてきたつき出しは合鴨の切り身で そこに
当然添えてある絶品柚子胡椒 実はそろそろ合鴨を
などと考えていたので これはラッキー それでは
別のものをと 生には揚げ物なども合うでしょと思い
敢えてここは「牡蠣フライ」と行こうではないか ね
大将は丁寧に身の水分を取り 塩胡椒して粉パン粉を
塗して 揚げに掛かる じゃーっという小気味いい音
程なく 山盛りの野菜と共に出てきた牡蠣フライ
や 程よい辛さと甘みのある辛子をたっぷり付けて
ぐっとかみ締めると 例のジュースで口の中が洪水だ
ビールを流し込んで また次の獲物に取り掛かる 悦

やはり運動量が少ない日にはさほど食べられはせず
ツルムラサキのお浸しも頂いたらもう締めの一品で
何にしようかなぁと手書きの品書きを眺めると
「生いわし」とわざわざ書いてある よくつき出しで
生の鰯は頂くのだが ここにこう書いてあるのはお初
何かカラクリがあるに違いないと照準は生鰯に絞った
飲み物を船中八策に代えて待つこと5分 出てきた
をっ うむ 明らかに見た目が違う やや小振りの身
まるで鱚(キス)の如く淡く透明感のあるいわしだ
食べてみると 寧ろ脂はよく乗っていて酒に合うぞ
たっぷりの葱と生姜がやはり鰯にはベストマッチだね
この歯応えといい 多分カタクチイワシなのだろうな

明くる朝 目覚める や 天気はどうだとカーテン
開けると眩しいほどの青空 高くて広い空は清清しい
予報では1日曇りだったんだけど ま 好いほうに
転ぶのは大歓迎さ 後は風だがこれは着いてみて
どうかってところだよな よし いい空に会えたので
何だか元気になってきたよ 昨日の午後 やはり青空
でも眺めているこの精神は何処かしら「危うい」空気
転げ落ちる前兆のようは怪しさを感じていたのだが
今は 其れらの怪しさは消し飛んで 宿を後にする

早めにでたので開門には随分の余裕があり 運転も
のんびりしたものだ「焦るな」と自分に言い聞かせる
左手 アームレストに乗っている日焼けた腕を見る
こないだお楽しみで買ったノミネーションの腕輪
ステンレスだし 汗も水に濡れたりも心配なくって
こういう場面でも着けていられるのがとても嬉しい
なかなかいい感じでない? これ マネキンさんが
してたみたいに 色目の違う同じサイズのものを
2連とか3連とかで使うのも可愛いだろうなぁ ね

コンビニに寄って 更に走り走って浮橋まで来た
殆ど田は稲刈りが済んでいて もう干してある稲も
僅かに散見する程度 朝露で濡れた下草がきらきら
太陽の熱を吸い込んで 朝露が気化 立ち上る朝もや
いいなぁ 平日は朝の時間は穏やかな気持ちで景色を
ありがたく鑑賞するような場合ではぜんぜんなくって
でも 週末の朝というのは 凄く早起きする事も
大きな要素で 日頃見られないまだ紫外線の少ない
柔らかい日差しにそっと照らされた風景が見られる
空だって いろんな青 そして雲だって いろんな白



8時ちょっと前 少し早めに開門してくださったので
早速入山 風は予報よりは弱め でも3mブロー5m
程よくソアリングに丁度好い風が入ってて直ぐに飛ぶ
北寄りの風ではあるが北尾根越えのウェーブという
感じでもなく 比較的波の少ない飛びやすい風で
敢えて笹すれすれに滑空するP1前 左手を下ろし
笹の頭にタッチ 自然に歓声が湧き出る 楽しい
飛べるっていいな きっと今日は1日ずっと飛べる

こないだ鉄塔前で長い事飛んでいてお腹が空き
フロントコンテナに入れてあったカレーパン食べた時
喉が渇いて後悔した あの教訓は今日しっかり生かし
対策を講じてきたのだ いつもカメラを入れる用の
チョークバッグ これを胸の辺りに下げてあるのだが
カメラ以外にもちょっとしたものなら収納できる程の
余裕があるのは知っていたので そこに小さな容器に
ヘルシアウォーター詰め込ん忍ばせておいた 完璧だ

曇りと予報は言っていた いま上に広がるのは青空
とっても「青い」 70時間以上飛び続けた吾が相棒
ストラトス 地面で広げたり畳んだり 或いは
最近新しい機体に乗り始めた方のものと比べると
実に実に「使い込まれた」という見た目になってるが
こうして飛んでいる姿を見ると どうしてやはり男前
しゅっと細くて全身を隆々とした骨格筋で覆われて
いつどんな風と出会っても 勝負する気満々の勇姿だ

かのは以前から ま簡単に言えば「臆病者」であって
勝手知ったる空域で強い風の中をぶんぶん飛ぶのは
平気であっても よく知らない空域に移動するのが
どうにもこうにも苦手で いろんな山に出かけては
飛ぶというこの行動は そういう点を何とかして
克服したいということの証でもあったわけなのだが
ストラトスに乗ってからというもの すいすいと
そう 浮きが素晴らしく良くて滑空比が優れてるので
尾根から尾根へ 失敗を恐れる必要も余りないままに
移動が出来るようになってきたのは最近の無上の喜び
お蔭で P1で上げたら Zと南東斜面はほぼ素通り
鉄塔前にいの一番に辿り着くのも普通のこととなった

この日も 別に雨上がりではないのだが大気は澄み
北を望めば 遠くに大好きな富士の勇姿が拝める
有り難い事だ 生まれてこのかたずっと いつの日も
天気要因さえ許せば必ず富士山の見える処にいるのだ
鉄塔前の空域は サーマルというか 朝一であるのに
全体的にぽこぽこと絶えず泡様の上昇風が吹いており
前に出そうが横に移動しようが快適に飛び続けられる

10時に差し掛かるあたり ふっと上昇の質が変わる
しっかりとしたコラム状のサーマルというわけでなく
泡のサイズが大きくなったというのがぴったりで
でも タイトに回して泡から泡へと乗り継いで飛ぶと
ぐいぐいと上昇する 寧ろ「泡」だからこそ高速で
くりくりと旋回してキャノピーに緊張を与え続けねば
漫然と飛んでいると却って怖いだけ 回し続けるのみ
気がつけば200mのゲイン 最近では珍しいような
景気のいいサーマルコンディション 久し振り嬉しい

飛び始めて3時間にもなろうという頃 案の定空腹感
もちろん抜かりは無いさ 今日のメニューはヤマザキ
ランチパックの「深煎りピーナッツ粒煎りだぞ」はは
「空飛ぶランチパック」の巻きなのだ しかも今日は
水分の用意もある 軽い昼食は鉄塔前で食すのが旨い
結局3時間を少し過ぎた辺りで やはり自然の呼び声
彼方には聞こえていたのだが次第に耳元で叫びだす
已む無し 渋々F1を目指して北上し タッチダウン

昼過ぎ 再び飛び始めて どうも南成分を感じるので
今度はP2へと渡り 展望台前の様子を窺う うん
木々の葉っぱは揺れてはいる 風が入ってるのは確か
P2のサーマルの調子は も そら 抜群でぐいぐい
上がる上がる こんなら展望台もいいでしょ って
思うよね む 思うさ で たたぁーって流して
展望台前に滑り込んだら もー洗濯機の中に入った
そんな印象で ぐらんぐらん揺れる揺れる 恐ろしい
展望台のギャラリーには愛想はするものの 其の内心
「こんなところでは飛べない」震え上がっている己

ま そんなときには 別なタスクを組むのである
ともかくあと60分 飛び続ける 意外に難しいぞ
飛んでいられる空域を感じ ステイ でなければ
移動をかけて ともかく60分 決して足を着かぬ
午後になってもまだ調子よく飛べる場所を探して動く
そして見つけた安住の地はZと南東斜面であった
Zのサーマルで回して上げると南東斜面へ移動し
渋くなるとまたZに戻る 南東斜面でも上がる様なら
鉄塔へ走る そんな繰り返しで60分 飛び切った
土曜のあの風の吹かない切なさ どうにかなりそうな
この頭の中であったけれども 日曜こうして飛び続け
270分 思う存分風と遊んだ後 清清しさのみ残る

2時半には下山 もう十分 後はお家で寛いで過ごす
渋滞は皆無 いつもの相模原を通って八王子に抜ける
一般道を快調に飛ばして5時半には家の近所まで
無事に辿り着いたが ふと思うのは福元さんのこと
や 昨日辛抱の1日 そして今日はこれだけ飛び捲り
これ 今までずっと「お祝い」までは我慢してたけど
今日は祝杯 挙げちゃってもいいんじゃないかなぁ
自問自答 しているうちに車はお店の前を通りかかり
その刹那に暖簾の向うを覗き見ればカウンターは無人
これはチャンスでしょ 自問に対する応えは瞬殺で
決定 近くのコインパーキングに車を放り込んで
勇んで向かって「こんばんはぁ」威勢いい大将の返事
先ずは 乾杯なのである ストラトスは74.9時間

挙げると決めたら それは心置きなく祝杯であって
当然 少しでいいから「美味しいもの」を食すのだ
品書きでぱっと目に入ったお初の品に目が釘付けで
「活アナゴ」アナゴを刺しで頂けるんですかぁ?って
大将に聞き返したほどの大事件 うぅむ 大将曰く
ヒラメのように薄作りで と なるほど期待が膨らむ
視界の端っこで 大将の包丁捌きが蠢いてて緊張
次の呼吸で 出てきた や どうなのこの美しさは
「宝石箱やぁぁ」ってか その身はパールピンクで
噛みしめると歯応えはヒラメよりしっかり しかし
フグほどではない が 河豚なんかより断然甘い
やぁ 可能ならば熱燗でお出迎えしたかった感じだ

もう一つ やはり光り物万歳のかのにとっては王道
いつもの関さばとは別に ホワイトボードの品書きに
「浅しめのサバ」とある そう ここ福元さんでは
嘗て頂いた事の或る鯖は全て「生」なのであって
「しめ鯖」は実にお初なのであり 或る意味再検定
すっと出てきた2貫 確かに辺縁はほんのり白く
酢でも「しめて」ある事が見て取れる その按配は?
おぉ辺縁を除けばしっかり好いピンクな事が示す通り
本当にしめ方が浅く 鯖の旨みがしっかりと残され
生の関さばにも負けず劣らず さすがの福元さんだ

続いて 頂いたのは「松茸の握り」 や だってさ
秋は転がるが如くどんどん深まり行く昨今であって
もう「秋ーーーーーー!」って絶叫するようなもの
どんどん頂いておかないとさ 直ぐに冬が来ちゃう
「秋来たりならば冬遠からじ」なのである 即決だ
しっとりとしたおまったけは 多分しめ鯖等と同様
さっとお出汁に漬け込んだような代物でおそらくあり
香りは立つは歯応えはきゅっきゅしゃきしゃきだわで
食べてる端から頭に浮かぶのは これは「ヒレ酒」
残念ながらそれはまた別の機会にってことで秋満喫

最後には何故か 漬けか鉄火が食べたくなるのねかの
鉄火に関しては「海苔」の香りを愉しむって意味だが
でもこの夜はお願いしたのは「漬け」のほうであった
大将が大きな切り身を取り出して ちょんちょんと
指で触って其の「部位」を選び 二切れ切り出す
それをカウンターの下から取り出した容器の中の
「特製」のたまりにじゃぶじゃぶっと揺すり漬ける
その30秒ほどの後 ささっと握って出てきた品
うん この旨いたまりの浅めの漬け具合はさすがだ
これで祝宴もきりりと締り 打ち上げの終了であり
後はのんびり お家で夜更けまで呑みなおすまでさ

さて ここでご報告と訂正など幾つか申し上げる
先ず前回もご紹介したライフスタイルミュージアムで
素晴らしいアイデアと活動を遺憾なく発揮なさる
村瀬誠さん 通称雨水博士のNPO団体であるけれど
確か「雨水友の会」と書いたのだがそれは誤りであり
正しくは「雨水市民の会」であった で其処のHPに
リンクを張っておいたのでもし関心を持たれたら
行って覗いてみてください 素晴らしい活動敬服です
それと 村瀬さんやら中村孝則さんやら ともかく
毎週毎週 きらきらと輝く素敵な人の話が聞ける
TokyoFMのライフスタイルミュージアムへの
リンクも同様 張っておきました ここのサイトは
ポッドキャストで後日になってもその放送がmp3で
聞くことが出来るので とても手軽便利でお勧めです
かのは 放送の内容をダウンロード・PCに保存して
mp3ウォークマンで何度も聞いたりして愉しんでる

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