2007年05月29日

まだやります。  追憶の映画パンフ オカルト・怖い映画編

70年代に映画ファンデビューを果たしたのなら、オカルト&ホラー映画の洗礼を受けないはずはありません。

この時代は、天才ホラー映画作家さんたちがぞくぞくと、世に送り出されました。
ダリオ・アルジェント」「ルチオ・フルチ」「ジョージ・A・ロメロ」「トビー・フーパー」・・・etc・・・

貴方たちは素晴らし過ぎました。
どうしてくれるんですか?(なにが?!)

この時代はあまりにも傑作が多すぎて、ご紹介したい作品いっぱいなんですけど、画面(えづら)が汚くなりますので、控えめにお送りします。

それでは・・・

シスト.jpgエクソシスト」言わずと知れたオカルト映画の火付け役。あまりにヒットしましたので、猫も杓子も見てしまい、低俗な娯楽作品のように思われている向きもありますが、今一度、見直してみてください!ホラー映画の体をとってはいるものの、昨今、日本でも大きく取り沙汰されている母子密着などの家族の問題に深く切り込んでいます。もし、自分の娘が思春期を向かえ、引きこもり、罵声、暴力、自傷、過食と嘔吐、性の乱れなどの問題行動を起こしたならば、その時にわかるはずです。「エクソシスト」は、70年代に、すでに現在の日本と同じ問題を抱えていたアメリカ社会の人間に対する恐怖を描いた作品なのです。そうです。悪魔は人の中にいるのです。子ども一人の魂を救う気なら、命がけでかかれというとこです。


exorcist2-b.jpgエクソシスト2」駄作です。原作者のウィリアム・ピーター・ブラッディも凄い怒ったそうです。厳密な続編は「エクソシスト3」の方です。「深淵をのぞく者は・・・」の言葉通り、少女を救う為の代償は、想像以上に大きいものでした。生きていたカラス神父にはまたまたジェイソン・ミラー。




omen-b.jpgオーメン
これもまた、家族問題です。自分たちと同じ常識を持たない子ども世代への恐怖がテーマです。手塩にかけて育てたはずの息子に「人の心が育っていない」とわかったら、あなたならどうしますか?
「世間さまにご迷惑をかかけるくらいなら!この手で!」という旧時代的な親心。今の日本の親も、あれくらい、本気で子どもと立ち向かって欲しいものですが、いよいよ局面は子殺し、親殺しの域に達しているとも言えます。


子どもが怖いということに、妊娠中に気がついてしまった人たちもいます。

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manitou-b.jpg
ローズマリーも赤ちゃん」「マニトウ」人間でないものをお腹に宿すという恐怖は「エイリアン」にも通じるものがありますね。
さらに怖いのはマタニティ・ブルーと片付けられて、誰にも取り合ってもらえないことです。


books_channel_part4-img424x600-1170541747carey-1.jpgキャリー」学校ではイジメの対象、家に帰れば、自分を棄てた旦那への恨みを子どもにぶつける虐待母。これもまた、現代日本の抱える問題です。周囲が病んでいて、まともなのはキャリーだけ。それでも、皆に好かれたい、母親に愛されたいと思う彼女の心が切ないです。






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悪魔の棲む家」「
家族の問題を「家」のせいにしちゃった人たちもいます。というか家についた「悪魔」「悪霊」のせいにしています。ドメスティック・ヴァイオレンスをする旦那が「オレじゃない!悪魔がさせるんだ〜!」と言い訳するようなもんです。




shining-b.jpgシャイニング
こちらも、DVがテーマ。仕事が上手くいかないと荒れる夫、気が利かない嫁、神経過敏な息子。3人が力を合わせて惨劇へと縺れ込みます。雪に閉ざされたホテルは、そのまま「家族」という閉塞空間を表現しています。




audrey-pose-b.jpgオードリー・ローズ」リーンカーネションものです。誰でも一度は「どこかにもっと素敵な本当の親がいて、ある日迎えにきてくれる」と、夢想したことがあるはずです。
ここでは「君は事故で死んだ俺の娘だ」とアンソニー・ホプキンスが現れます。なんかイヤだなぁ〜。



suspiria-b.jpg
suspiria2-b.jpgサスペリア」「サスペリア2」耽美派イタリアンホラーの巨匠ダリオ・アルジェントの作品。「イタタタァ〜」と思わず口走ってしまいます。でも、そこら辺のスプラッタとは比べものにならない、「サスペンス」という土台作りの確かさに痺れます。ヒッチコック級。

アルジェントといえば、やはり忘れちゃいけないのが
これ!

51A0PE2MPPL._SS500_.jpg(パンフ画像じゃなくてゴメン)「ゾンビ(DAWN OF THE DEAD)」アルジェントは製作。私の初ジョージ・A・ロメロ作。ゾンビ映画ランキングでは未だ不動の1位。大型ショッピングモールに買い物に行くとゾンビになった気分になります。大しておいしくもないものを貪り、大して必要でもなく欲しくもないものを物色していると、「あ、私はもうゾンビなんだ」と思うんです。


fsa0140s_l.pngサンゲリア」初ルチオ・フルチ作品はこれ。墓場からゾンビがむっくりと起き上がってくるシーンのテーマ曲が頭から離れなくなり、暫くは眠るときのBGMにしてました。
芸術家肌でやりたい放題のフルチにしては、比較的手加減している作品。




faa0246s_l.png悪魔のいけにえ」初トービー・フーパー。ある日、路上で遊んでいると近所の中学生のお兄さんが走ってきて「おい!凄い映画観たぞ!」と言い、この映画のストーリーをラストまで一気に話してくれました。いつもはクールなお兄さんは上気した顔で、ラストのレザー・フェイスの動きを再現してくれました。初恋の人です。


以上。ホント、きりが無いので、かいつまんでお届けしました。

最後に「ゾンビ」のエンディングテーマをお送りします。










































Posted by curious mama at 14:01  |Comments(11)TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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1970年代、全世界にオカルト・ホラー映画ブームを巻き起こした大ヒット作の続編。メリン神父(マックス・フォン・シドー)らによる命懸けの悪魔払いによって救われた少女リーガン(リンダ・ブレア)。あれ..
エクソシスト2【1-kakaku.com】 at 2007年06月07日 06:07
この記事へのコメント
まずは、お疲れ様でしたー!
めげずにやりきりましたね。いいこ、いいこしてあげます(笑)

本当にこの時代は、どれをとっても名作ぞろい。
今にして思うと完成度の高い作品ばかりでした。
大好きな作品ばかりですが
「マニトウ」を挙げてくれたのが嬉しい!
これねぇ。もう1度観たいんですけどレンタル店にはありません(泣)
「オードリーローズ」も地味だけど面白かった。
「悪魔の棲む家」を劇場で観てきたその夜
ちょうど午前3時15分になぜかパッチリ目が覚めてしまい
かなりビビッた記憶があります(笑)
にしても、「ゾンビ」のエンディングってこんなだったんですね。
ほんとに地球が滅亡するその日まで延々と
ゾンビたちがショッピングセンターの中を徘徊してそうです。
リメイクされた走るゾンビより、やっぱりオリジナル・ゾンビがいいなぁ。

おかげさまで楽しいひとときを過ごさせていただきました!

Posted by nbm at 2007年05月29日 16:19
c.mamaさん、アンタはエライっ!
70年代以降のオカルト・ホラー作品を女性ならではの視点で「母性」「家庭」「子供」の映画だと言ってのけた今回のc.mama節には痺れたヨ〜!
いやー、惚れなおしたッ!
これだけで1冊、本書けまっせ〜。
おまけに初恋の人まで告白しちゃってからに。
だけど、恐がりなぼくはほとんど観てないのだ〜。
「マニトウ」は語感がやたら可笑しくて覚えてるけどね〜。




Posted by 5011 at 2007年05月29日 17:14
>nbmさん

頑張りましたぁ〜!
nbmさんは消しちゃったら、もう書かないですか?私、今回、初めて書き直しました。いつもは諦める。だって、勢いで書いてるから、2回書けないですも〜ん。


「マニトウ」ないですね〜。AMAZONにもないんですよ〜。ま、あったからと言って、買てまで観るか?なんですが。弟に買わそうかなぁ。よく、弟と布団の上でマニトウごっこしたもんですよ。(笑)
「悪魔の棲む家」はリメイクも悪くなかったですよね。リメイクの方が悪霊度が高いのでエンターティメントされてます。オリジナルは子ども目線で見ると「随分、癇癪持ちの父ちゃんだな」と。
「ゾンビ」は見れば見るほど凄い作品です。これ以上のゾンビ映画は作れないと思いますね。それと、私も歩くゾンビ派です。哀愁があっていいです。(好き!)
それにしても、この時代の子どもって、恵まれてますよね〜。
映画のエポックメイキングをもろに見せつけられたんですからね〜。
Posted by c.mama. at 2007年05月29日 21:18
>5011さん

わ〜い!そんな言ってもらって嬉しい〜!

でも、5011さん怖いの嫌いなんですよね?どの辺りまでなら平気ですか?今まで観た中で一番怖いのは何だろう?

>「マニトウ」は語感が〜

そうそう!「サンゲリア」もそうだし、「デアボリカ」とかも。「え!?何?何?」って、意味わかんないから、観に行っちゃうんですよ。「サンゲリア」なんて、原題は「Island of the living dead」なのに。よその国では「ZOMBIE2」で流通したようですが、日本でしかヒットしなかったんです。題名勝ちかな?
意味不明でインパクトのあるタイトル考える仕事につきたかったなぁ〜。面白そうですよね〜。
Posted by c.mama. at 2007年05月29日 21:37
恐いというよりグロいのが駄目ですねえ。
この中で観たのは「シャイニング」と「エクソシスト2」だけ。
「シャイニング」は恐くもなく、かといって映画としても面白さもそんなでもないから、やっぱ失敗作かな?
「エクソシスト2」はイナゴ(だっけ?)が気持ち悪いっす。
テレビで見たりする分には見れるんだけどねぇ。

題名のことでは英語圏の映画は結構まんまの邦題つけたりするけど、ほかの国のは言葉の意味分かんないからね。
だから勝手にタイトルつけちゃうんじゃないですかねえ。
原題のまんまって「ラ・ブーム」とかあったけど、あと思い浮かばないもんね。

で、タイトルといえば今回のタイトルこれでも良くないっすか?

『ホラー見たことか!』

やっぱり、駄ジャレじゃ駄目?

Posted by 5011 at 2007年05月30日 01:10
>5011さん


「バタリアン」という笑えるゾンビ映画なんかも、日本で勝手につけて大ヒット組ですね。題名って大切なんですね〜。それにしても・・・「バタリアン」ってなんだ?本編に出てくるキャラのたったゾンビにもニックネームも考えちゃって、字幕もそれに変えたんだそうです。「オバンバ」とか。ゾンビが自分で名のってましたから。悪ノリ〜。(笑)

でも、一番の悪ノリは・・・

>『ホラー見たことか!』

コラ!(笑)
Posted by c.mama. at 2007年05月30日 11:26
うわぁ。
個人的に「トラウマ」映画のオンパレードや〜(笑)

なんか日曜の正午からやってた番組で観てしまった「サスペリア」の熱湯惨殺シーンとか、「マニトウ」とか・・・。

ホラー映画大好きなんですけどね(笑)

「タイトル」といえば、東宝東和。

「サスペリア」に「サンゲリア」に「デアボリカ」に「「バーニング」に「シャイニング」に「ファンタズム」・・・・。

今となってはごっちゃになって、どれがどれか分からないものもあります(苦笑)
Posted by kahn at 2007年05月30日 19:14
>kahnさん

今はちょっと考えられませんけど、以前は、平気でホラー映画、TVで放映してましたよね。妙に磁力を出してるから、ホラーと気がつかないで、観ちゃう人いますよ〜きっと。心構えなしに、あれを見せられたらねぇ。(惨)あの熱湯シーン、物語の進行、無視した長廻し〜。(泣)
キャ〜!「バーニング」「ファンタズム」!これも、タイトルに引き寄せられて観に行っちゃいましたよ。「バーニング」なんて、なんかボォ〜ボォ〜燃えるんだろうなぁ〜と思って!(そのまんま)
でも、こういう「タイトル瞬間芸」な映画には、トンデモ作品が多数です。(笑)
Posted by c.mama. at 2007年05月30日 22:26
ファンタズムはいいですよね。あのデッカイ人が不気味で怖かった記憶があります。

あと、空中を飛ぶ銀の球。あれも怖かった。

シャイニングもいいですね。ニコルソン面白い!痛快極まりないキレッぷりにこちらまでテンション高くなります。あの嫁は顔が怖かった。息子はブキミ。

悪魔のいけにえもいい映画でしたよね。トビー監督最初の最後の大傑作でした。朝日を背にしたレザーフェイスのチェーンソーふりまわしアクションの構図は、アートでしたよね。つーか、この映画全部がアート。映像・演出のすべてにアートを感じました。名作です。
Posted by shit_head at 2007年06月03日 11:03
>shit_headさん

「ファンタズム」のあの球。ディスコブームだったのでミラーボールか?と思いました。痛いけど。観た当時はトンデモ映画だと一笑に付していたのに、あの世界観でつら抜いてますね。一体、何本取るんだ!という・・・(笑)「プレスリー&ミイラ男」で惚れ直したのは私だけじゃないと思います!

なんだかんだ言って、この特集、「悪魔のいけにえ」と「ゾンビ」と「サンゲリア」を載せたくて立てたようなものでして(照)
ラスト、ホントに美しいですよね〜。真似した近所のお兄さんの身体の動きがそっくりで!完全に影響というか、憑依されてました。
その後、消息は知りませんが、レザー・フェイスな人になってないことを祈るのみです。
Posted by c.mama. at 2007年06月03日 17:37
エクソシスト2は駄作じゃ無いですよ
Posted by ひろすぃ at 2011年05月22日 10:08
 
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