2007年07月13日

夏に聴きたいサントラ盤  ディーバ


4808624427.jpgジャン・ジャック・ベネックス監督のデビュー作
DIVA」のサウンドトラック。

音楽バトンの中で、「好きなサントラ」の答えに窮し、とっさに「少林サッカー」(笑)と書いてしまう失態を招いてしまいましたので、お口直しにアート系映画のサントラをご紹介させていただきます。



この映画は、当時、ボチボチ出来始めていたミニシアターの単館ロードショーで観ましたけど、はじめはあまり期待していなかったんです。なぜか?というと、スカしたオシャレ系の男が「これ、すごいいいよ。僕は一度、観たけど、君にも観て欲しいんだよね。ていうか、絶対見せたい!っていうかんじかな・・・」と誘うものだから、「ど〜せ、スカしてるだけの映画だろ〜」くらいなつもりで観に行ったんです。
そしたら、凄〜く良かったんですよ!オシャレ系男なんかも〜そっちのけですよ!
冒頭から、なんだか惹きつけるものがあって・・・
ストーリーは、もう20年前に観たっきりなので、あまりよく覚えていませんけど、郵便配達の男の子が1本のカセットテープをめぐって、怪しい気な男たちに付け狙われるというサスペンスです。で、その冒頭ですが、郵便配達の男の子が仕事をさぼって、オペラのコンサートに出掛けて行きます。メールマンバックの中にカセットデッキを忍ばせて・・・この男の子の大好きなオペラの歌姫はレコードを出さない主義なので、こうする以外、彼女の歌をコレクションすることができないんです。これになんだかキュン!ときました。こんな他愛もない場面で、すでにもう心を鷲掴み!
こんな説明じゃ〜わからないかな〜。ベネックス映画をご観になられた方ならわかってくれるかなぁ〜?

diva.m.jpgこの映画はサスペンスですが、謎解きなどには重点は置かれておらず、音楽好きの可愛い男の子が事件に巻き込まれた数日間を瑞々しいタッチで描いているというもので、ストーリーは思い出せなくても、20年も前とは思えないほど鮮やかに、疾走感や街の空気などが蘇ってきます。ビビットでスタイリッシュな映像はキリリとして、観ているだけで毛穴がしまるようです。
そういう感覚が継続し続けているので、あえて再見したくないという気持ちもあったりします。2度目、観てみたら「そ〜でもなかった」なんて映画もありますからね。
ということで、せっかく、継続している感覚を呼び覚ますのに最適なのは、やはりサウンド・トラックです。

音楽を担当したのはウラジミール・コスマ

1曲目は劇中、ディーバが歌う「ワリー」。実際にもオペラ歌手であるウィルヘルメニア・フェルナンデスがディーバ「シンシア・ホーキンス」を演じています。
2曲目、サティ「ジムノペティ」のアレンジした「センチメンタル・プロムナード」はヒーリング効果抜群。他、ニューウェーブ風あり、エスニック風あり。

大のお気に入りは・・・ラスト、怪しい男の一人スキンヘッド(ドミニク・ピノン)がいつも耳に入れていたイヤホーンが外れると・・・聞いているのはパンクでもロックでもなくて、「ミュゼット」。グッときます。

a_pino02.jpgこの映画でピカイチだったドミニク・ピノン。この人の出る映画にハズレはあまりない。




blog_diva2.jpg




怪しい男のもう一人はリシャール・ボーランジェ。この人を最初に見たのはこの映画。
カッコよかったです。

このアルバムを流すと、なぜだかお部屋の温度が2、3度下がります。(体感温度)
省エネ対策にオススメです!






 
Posted by curious mama at 15:17  |Comments(4)TrackBack(1) | 音楽

この記事へのトラックバックURL

http://blogs.dion.ne.jp/mk08curious_mama/tb.cgi/5906765
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※半角英数字のみのトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
今回ご紹介するのは映画サントラです曲名は「Kids Return」 久石譲さんです北野武監督、映画「キッズ・リターン」の映画音楽を担当された久石さん渾身の作品といえますこのキッズ・リターンという映画は...
Kids Return【オススメな曲〜洋楽&邦楽〜】 at 2007年08月11日 14:51
この記事へのコメント
やった〜DIVAだ〜

ドミニク・ピノンもリシャール・ボーランジェも若かったですね。この映画は、BSで見たのだと思いますが、私にフレンチNEWWAVEの面白さを教えてくれた映画の一つです。少年が歌姫の声に聞き入るシーンや、ベトナム人女の子がLPを万引きするシーンとかが印象に残っています。

このDIVAの方の歌声は素晴らしくて、映画に真実味を与えていましたよね。

いつか見直してレビューを書きたいと思っていた映画の一つです。
Posted by ptd at 2007年07月14日 21:55
>ptdさん

>私にフレンチNEWWAVEの面白さを教えてくれた映画の一つです。

私もです!ヌーベルバーグ以降、勢いがなかったフランス映画が、あの一時期、グン!と盛り返しましたよね。後に続いてカラックスとかベッソンも出てきて。(今はまた凋落中)
その一群の中でも「ディーバ」が抜きん出ていたように思います。
ところで、最近、日本の映画に盛り返しの兆し。レンタル屋でも、韓流の棚は奥に引っ込んで、一気に色褪せた趣になり、日本映画に取って代わられています。今年は邦画に期待したいです!
Posted by c.mama. at 2007年07月15日 00:17
もう思い出すシーン多すぎです。
フレデリック・アンドレイくんが「モビレット」で走り回ったり、
あの細いアゴを見せて美しいウィルヘルミナ・フェルナンデスの肩におずおずと手を置くところ。
リシャール・ボーランジェがバスタブに浸かっているところ。
廃工場、キッチュなロフトで飲むオイル臭いジュース・・・。

あの色彩感覚にやられました。
まさに80年代の映画でした。

私も好きなのにDVD見てません。思いは色褪せることはないけれど、初めて見た時感じたものは小さい画面では再現できないので。
でも、久しぶりにLPを聞いてみたくなりました。
Posted by とに at 2007年07月21日 15:26
>とにさん

あぁ、またここにも理解者が〜(嬉)
何度も観て、楽しむ映画もありますが、これはなんだか観たくないんです。リアルタイムで観た、あの瞬間の感触はもう2度と味わえないと思うからです。それって、劇中のシンシアの言ってることに通じますね。

「ディーバ」とセットで「ベティブルー」のサントラも聴いちゃいます。こちらも結構好きです。
Posted by c.mama. at 2007年07月21日 21:16
 
※半角英数字のみのコメントは投稿できません。