2012年05月26日

SONGS長谷川きよし

最近はテレビで音楽を聴くと言う事が少ないのですが、土曜日の夜にNHKで放送されているSONGS(ソングズ)と言う番組は時々見ています。
先々週に登場していたのは長谷川きよしと言う人。
申し訳無い事にそれまで全く知らなかったのですが、こう言う音楽が日本に有ったのかと感心する位、すばらしいものでした。
特にデビュー曲である「別れのサンバ」は、独特の魅力に溢れていて、今でも耳の奥に残っているような気がします。
この曲が世に出た1969年は、ちょうど私が生まれた頃なので、それが時代の状況や雰囲気とどのように関わっていたのか、気になります。
蛇足ですが、続けて東京カワイイTV(ティーヴィー)と言う番組が始まると雰囲気が一変し、髪型を猫の耳のようにした女の子達が大勢出て来て、不思議な気分になりました。
長谷川きよしさん自身のサイトが有るので、アドレスを記しておきます。
http://www.kiyoshi-hasegawa.net/
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2011年12月24日

坂本龍一音楽の学校

先週12月17日までNHK教育テレビで放送されていた「スコラ、坂本龍一音楽の学校」と言う番組を、毎回ではないですが、見ていました。
子供の頃、坂本さんは怖い人だと言う印象を持っていたのですが、この番組では優しくて物解りの良い紳士になっていて、易しく説明をしてくれていました。
内容は、去年2010年のJ.S.バッハから始まって、ジャズ、ドビュッシーを経て日本のロックまで。
そこから古典派を引いてボサノヴァを足せば、私が普段聞いている音楽はほとんどカバーされてしまう感じです。
音楽の好みはその人の性格や考え方までを表わしているように思っていましたが、案外それは時代の枠組みに納まり、その一面を反映しているだけなのかも知れません。
そして坂本さんのように成功する音楽家は、そうしたものを広く的確に捉えているのだろうと思います。
番組のサイトを記しておきます。
http://www.nhk.or.jp/schola/
Posted by masaaki at 19:54  |Comments(2) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月19日

ピーター・バラカンに薦められたノラ・ジョーンズ

Come Away With Me

平日の朝は、インターFMの「バラカン・モーニング」と言う番組をよく聴きます。
ピーター・バラカン(Peter Barakan)さんが、お薦めの音楽を解説付きで掛けてくれて、私が好むような音楽と、馴染みが無かった音楽の両方を楽しむ事ができるのです。
ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)の曲を紹介した時、彼は、同じ人の曲ばかり掛けると言われるかも知れないけれど、好きなのだからしょうがない、と言っていました。
それをきっかけに少し前、彼女のデビューアルバム「カム・アウェイ・ウィズ・ミー」(Come Away With Me)のCDを買いました。
情緒深いけれど、流されてはいなくて、力強いけれど、重苦しくはない、絶妙のバランス。
そしてまた、このアルバムがブルーノートレーベルから出ている、と言う所が面白いと思います。
何度聴いても飽きなくて、自分が好きな人にも薦めたくなる1枚です。
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2011年04月20日

Keith Jarrettは私にとって音楽における一つの希望なのですけれど

Facing You

年代が近く仕事も近い友人達と話しをしていたら、音楽の趣味も近かった、と言うのは良く有る事ですが、当然ながら、そうでない事もまた有ります。
先日何人かで話しをしていて、ジャズは良い、マイルス・デイビスは良い、と言う所までは意見が一致していたのですが、キース・ジャレット(Keith Jarrett)が良いと言ったのは、私だけでした。
どうやら友人達は彼の音楽に、叙情的な甘さや軽薄さのようなものを感じてしまっているようでした。
でも私にとって彼は、少し大袈裟なのですが、音楽における一つの希望、なのです。
ジャズにしてもクラシックにしても、どんなに良いと思っても、どこか自分とは切れている、違う世界のものだと感じてしまう音楽が有る一方で、確かに自分と繋がっていると感じられる音楽もまた有って、彼の音楽は、まさにそのようなものとして感じられます。
その中にはマイルスもバッハも、またゴスペルやフォークも同時に存在していて、そうした多様さが、自分達の時代の音楽、と言うより時代そのもののように感じられるのでしょう。
Posted by masaaki at 18:48  |Comments(8) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月18日

マイルス・デイビスの1枚


Someday My Prince Will Come

近頃私が一番良く聴く音楽はジャズで、その中心はやはり、マイルス・デイビス(Miles Davis)だろうと思います。
中でも好きなアルバムは、プレスティッジ・レーベルに残された「クッキン」(Cookin’)から「スティーミン」(Steamin’)までの4枚。
でももし、マイルスに馴染みが無い人に勧めるとしたら、それ等より少し後の「サムデイ・マイプリンス・ウィルカム」(Someday My Prnce Will Come)が良いと思っています。
新しい音楽を追い求めるクリエイターとしての彼と、心に響くメロディーを奏でるプレイヤーとしての彼の良さの両方がバランス良く盛り込まれていて、どの曲も完成度が高く、何度聴いても惹きつけらてしまいます。
またここで聴き逃せないのは、タイトル曲でのジョン・コルトレーンのアドリブソロ。
一瞬はっとする程周りとは違う雰囲気で始まって、まるで父親が家族の為に演奏しているような情感に満ちた熱演が続くのですが、それが時間や場所を超えて、今の私の心を揺さぶるのです。
そしてその演奏を素直に受け取る事ができるのは、曲全体をマイルスがコントロールしていたからなのだと思います。
Posted by masaaki at 23:47  |Comments(2) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月26日

過去の風景と結び付く音楽


Uneversal Syncopations

CDやラジオで音楽を聴いていると、自然とある風景を思い出してしまう事が有ります。
Miroslav Vitous(ミロスラフ・ビトウス)がリーダーとなっているUneversal Syncopations(ユニバーサル・シンコペーションズ)と言うアルバムもそうした例の一つで、これを聴く度に、昔富山に住んでいた頃に見た静かな海と曇った空が、目の前に広がるような気がするのです。
このCDを買ったのは2004年で、富山に住んでいたのはそれより5、6年前ですから、実際にはこの音楽を聴きながらその風景を見たはずは無いのですが、頭の中にはきっと、意識していない結び付きができているのでしょう。
画像に載せたジャケットの絵も、一つのきっかけになっているかも知れません。
この事自体は個人的な体験でしかない訳ですが、彼等が作った音楽に、そうした空想を呼び覚ますような大きさと深さが有る、と言う事は、見逃せないように思います。
Posted by masaaki at 22:36  |Comments(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月31日

KAMOMEノEQ


NOW&THEN

先週末、友人に誘われて横浜のライブハウス”KAMOME”へ行き、”EQ”と言うバンドの演奏を聴きました。
サックス、ピアノ、ベース、ドラムの4人が対等で、全曲オリジナルのストレートなジャズ、と言う所にまず感心。
そして演奏が始まった瞬間、これは良い音楽だ、来て良かった、と思いました。
その音を説明する適当な言葉が思い浮かばないのですが、柄にも無くお酒に喩えると、辛口だけどこくが有り、しっかりした味、と言う感じです。
ちょっと大袈裟ですが、こう言う良い形のジャズが日本に有るのだ、と外国の友人に自慢したくなりました。
曲の合間のお喋りも4人が交代でされていて、なかなか楽しかったのですが、活動を続ける事、特にCDを作る事には相当困難が有るようで、何だか身に詰まされてしまいました。
私が幾ら良いと思っても、それが社会に広く受け入れられるとは限らない、と言う事が、ここでも当て嵌まってしまうようです。
”EQ”関連サイトのアドレスは、以下です。
http://www.alteredmusic.co.jp/eq_top.html
(追記)
Posted by masaaki at 22:38  |Comments(2) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月10日

I’m not in love


imagination

2月13日の文章で、ジャズやボサノヴァを聴く時には、詞の意味まではあまり気にしない、などと書いてしまったのですが、少し反省して、洋楽で印象的な歌詞にどのようなものが有るか、考えてみました。
1つこれかな、と思うのは、1970年代にヒットした10ccの”I'm not in love”(アイムナットインラブ)です。
初めてこの曲をきちんと聴いた時、恋しているのに素直にはその気持ちを表わせない、と言う切ない思いが痛い程感じられて、洋楽にもこんなに繊細な歌詞が有るんだ、と素直に感心したものでした。
ところが、その時の曲が10ccのオリジナルではなくて、Deni Hines(デニ・ハインズ)と言う女性が歌うカバー曲だったので、その後ずっと、この詞は女性の気持ちを現わしている、と思い込んでいたのです。
後でオリジナル曲が入った10ccのCDを買うと、歌っているのは男性ですし、訳された詞も男性の言葉になっているのですが、初めの印象と言うのはなかなか拭い去れないようで、今でもこの曲を聴くと、女性の事のように思えてしまいます。
そんな事を考えながら、詞の一節を自分なりに訳してみました。

I keep your picture upon the wall / 壁にあなたの写真を貼ってあるのは
It hides a nasty stain that's lying there / そこに有る汚い染みを隠したいだけ
So don't you ask me to give it back / だから返してくれなんて、言わないで
I know you know it doesn't mean that much to me / ただそれだけなんだから、解るでしょう
I'm not in love, no-no / 恋してる訳じゃない、絶対に
(written by Eric Stewart)
Posted by マサアキ at 16:54  |Comments(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月13日

月の歌声


月の歌声カバー

ある人からもらったCDは、安藤裕子のベスト盤でした。
最近の音楽に疎い私にとっては、こうした機会が無ければ彼女の名前も知らないままだったでしょう。
それ以来結構気に入って、繰り返し聴いています。
特に詞の世界に惹かれる、と言う事が自分にとっては新鮮でした。
普段は自分が生まれた頃のジャズやボサノヴァを聴く事が多くて、ヴォーカルが有ったとしても詞の意味まではあまり気にしていなかったのです。
彼女は私より一回りも年下なのですが、同じ時代に同じような場所で暮らしている1人の女性がこんな風に感じたり考えたりしているのかと思うと、胸が切なくなるようでした。
そしてその詞を運ぶ曲はとてもバラエティに富んでいて、まるで普段見ている都市の風景、それも建物や道路ではなくて、その前を通り過ぎるたくさんの人達のようだと思いました。
気が付かなければそのままにしてしまいそうなのに、気が付けばその魅力に惹き込まれる、月のような音楽です。
Posted by マサアキ at 00:04  |Comments(2) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月05日

Cotton Club、古里あゆ、The Gift


Part of Mine

富山ではCotton Club(コットンクラブ)と言うお店にも行きました。
映画になったニューヨークの同名クラブとは違って、気さくにジャズのライブ演奏を楽しめる所です。
その日出演されていた古里あゆさんは、私が住んでいた頃から富山で活躍されていた女性ボーカルで、その歌声を聴く事ができたのは思い掛けない幸運でした。
またその日歌われた中には”The Gift(Recado Bossa Nova)”(ザギフトまたはレカードボサノヴァ)と言う曲が有ったのですが、これは子供の頃にテレビコマーシャルで聴いて忘れられなくなってしまった、思い出深い曲です。
ずっと後になってそれを歌っていたのがEydie Gorme(イーディゴーメ)と言う人だと解ったのですが、この日ばかりは、古里あゆさんの歌の方が気持ちに合っていたようです。
演奏が終わった後、ご本人から11月にできたばかりのCDを譲って頂いて、良いおみやげになりました。
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2009年07月02日

ジョニ・ミッッチェル ライブ


HEJIRA

6月27日夜にNHKBS2で放送された「黄金の洋楽ライブ ジョニ・ミッッチェル(JONI MITCHELL)」
この人の音楽は今までまともに聴いた事が無くて、ほとんど偶然にこの番組を見たのですが、内容は素晴らしいものでした。
中心は1979年の映像で、共演はジャコ・パストリアス、マイケル・ブレッカー、パット・メセニー、ライル・メイズ、ドン・アライアスと言う豪華さ。
そうした人達に揃いの服を着せて、ソロを取らせている間に自分が衣装替えなどしてしまうのだから恐れ入ります。
曲目はジャズからフォーク、ロック、ドゥーワップまで幅広く、それがどのような曲でも彼女のスタイルは保たれていて、しかもクール。
その格好良さに感心しきりで、眠さを忘れたまま最後まで見てしまいました。
吉田美奈子さんのガイドも良心的で良かったです。
このライブを収録したCDも有るようですが、すぐには手に入らなかったので、画像に載せた”HEJIRA”と言うアルバムを買いました。
Posted by マサアキ at 00:11  |Comments(5) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月11日

園田邸のモーツァルト

今は亡き建築家吉村順三さんがやはり故人であるピアニスト園田高弘さんのために設計された住宅が目黒区に残っていて、ご遺族と有志の方々により大切に守られています。
その園田邸で先日、去年5月15日にここで書いた平井千絵さんによるフォルテピアノの演奏会が有りました。
平井さんの演奏と吉村さんの建築を同時に体験できる機会と言う事で、私もキャンセル待ちを乗り越えて行って来ました。
プログラムはハイドンの幻想曲ハ長調とモーツァルトのソナタ第11番イ長調トルコ行進曲付き。
後者は誰でも知っているような曲ですが、フォルテピアノで聞くのは初めてで、何か等身大のモーツアルトに出会えたような気がしました。
思い出してみると、中学生の時に音楽の先生が弾いてくれたこの曲も良かったし、今も時々CDで聞くグレン・グールドの演奏もまた良いのですが、今回の平井さんの演奏も含めて、それぞれの良さははっきりと区別できる事に気付きます。
演奏する人、聴く人それぞれの思いを乗せて、なおオリジナルな魅力を失わないモーツァルトの音楽には、改めて感心してしまいます。続きを読む
Posted by マサアキ at 21:02  |Comments(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月15日

songs尾崎亜美


キャベツ断面

一昨日5月13日のNHK総合テレビ”songs”に、尾崎亜美さんが出演していました。
心なしか声の調子は少し悪そうでしたが、何曲も弾き語りが続いて、中身の濃い30分でした。
また彼女が創作料理を作ってお客さんにふるまっている様子が紹介されていたのですが、それがとても楽しそうで、強く印象に残っています。
私が初めて彼女の音楽に出会ったのは高校生の時で、カルピスのコマーシャルソングがきっかけでした。
初めは誰が歌っているのかも解らなかったのですが、親切な友人が教えてくれて、”Air Kiss”と言うアルバムを貸してくれたのでした。
それからずっと私にとって彼女は、元気いっぱいで才能溢れるミュージシャンであり続けたのですが、最近はこちらが年齢を重ねたせいか、人生の良き先輩であるようにも感じられます。
画像のキャベツは番組の中での話題にちなんだものです。
Posted by マサアキ at 23:59  |Comments(3) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月24日

J-P.”ブルーイ”モーニックより


Adventures In Black Sunshine

昨日ラジオを当ても無く聴いていたら、J-Waveからはっとする程良い音楽が聞こえて来て、インコグニート(Incognito)みたいな曲だなと思っていたら、そのものずばり、彼らの曲でした。
彼らの音楽はこんな風に偶然耳にする事が少なくないし、その影響を受けた音楽を聴く事も多いはずなので、知らない内に相当耳に馴染んでいるのでしょう。
そんな所は、日本のミュージシャンで言えばサザンやユーミンに似ているような気がします。
番組では続けてJ-P.”ブルーイ”モーニック(J-P. ”Bluey” Maunick)へのインタビューと、彼自身の弾き語りを聴く事ができました。
時期が時期だけに、自分宛てのささやかなプレゼントのように思えて嬉しくなりましたが、今思えば随分簡単に嬉しくなるものだとおかしくなります。
残念ながら今日明日と六本木で有るライブには行けないのですが、いつか目の前で演奏を聴いてみたいものです。

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2008年11月07日

Songs


Songs

4日の小室哲哉氏が逮捕されたと言うニュースには思いの他引っ掛かりました。
以前勤めていた事務所でドイツ人の同僚から「日本で流行している音楽はどれも同じに聞こえるね。どこかの工場で作っているみたいだ。」と言われた事が有りますが、それはまさに彼が活躍していた頃の事でした。
後からなら何でも言えてしまう訳ですが、彼の浮き沈みの激しさは、作った音楽にも当てはまってしまうような気がします。
一方でそうではない音楽が有るだろうかと自分の中で考えてみると、最初に思い浮かんだのはシュガーベイブの「ソングス」と言うアルバムでした。
今でこそ名盤とされているものの、33年前の発売当時はさっぱり売れず、専門家の評価も芳しくなかったようです。
確かに今の耳で聴くと少しちぐはぐなところが有ってまとまりがなく、カラオケで歌われそうな音楽でもないですが、もっと大切な何かが確かに有って、いつまでも新鮮で色褪せない魅力に溢れているように感じられます。
それはその後の山下達郎や大貫妙子の活躍を知っているせいだけではないでしょう。
いずれにしても、時々聴きたくなるアルバムの一つです。
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2008年07月16日

ローラ・アンのボサノバ


Summer Samba今年はジョアン・ジルベルトの「想いあふれて」(Chega de Saudade)がヒットした1958年から数えて50年なので、ボサノバ50周年にあたるとか。
たまたまお店でかかっていたローラ・アン(Laura Ann)と言う人の「サマー・サンバ」(Summer Samba)と言うタイトルのCDを買いました。
と言っても実は2ヶ月ばかり前の話しです。
曲はいわゆるカバーばかりでオリジナルは無く、こう言うCDはしばらくすると本家のジョビンやジルベルトに戻れば良いような気がしてあまり聴かなくなる事が多かったのですが、このCDは違いました。
ご本人はポルトガル語も話すアメリカ人、バックはアメリカ人とブラジル人の共演で、プロデューサーとレコード会社は日本関係、と言う混成部隊。
ボサノバらしいボサノバではないですが、全体的にゆったりと落ち着いていて、クールな雰囲気です。
ブラジルと言うよりはアメリカの片田舎あたりの風景に似合う音楽かも知れません。
自分が今聴きたいボサノバとはこう言うものなのだろうと、一人で納得しながら聴いています。
Posted by マサアキ at 19:33  |Comments(2)TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月29日

二つのゴールドベルク変奏曲


1981年録音ゴールドベルク変奏曲ジャケット5月26日に紹介したグレン・グールドの番組は27日が最終回で、彼が死の直前に録音したバッハのゴールドベルク変奏曲の演奏を取り上げていました。
縁の厚い眼鏡をかけ、背中を丸めて一つ一つ音を搾り出すようにアリアを弾いていくグールドの姿は、これからも忘れる事ができないでしょう。
よく知られているように、彼は1955年にレコードデビュー作としてこの曲を録音し、26年を経た1981年に同じ曲を再び録音した訳です。
この再録音のゴールドベルク変奏曲は私が最もよく聴くCDの一つなのですが、これ以上無い程に気に入っていたので、初録音の方のCDは持っていませんでした。
今回の番組をきっかけにそのCDを買い、また映像も見る事になりましたが、今まで自分は何となく初録音の時のようなグールドの姿を想像しながら、再録音の音楽を聴いていたような気がします。
建築にしろ音楽にしろ、作品と言うのはあくまで完成した成果そのもので判断されるべきで、作者がその為にどんな工夫をしたかとか苦労をしかたとか言う事は二次的な問題だ、と言うのが私の考えですが、この二つのゴールドベルク変奏曲を聴くと、それも少し違うかも知れないと思うのでした。
今日も家に帰ったら、どちらかのゴールドベルク変奏曲を聴くと思います。
Posted by msak at 18:19  |Comments(0)TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月26日

教育テレビのグレン・グールド


私のこだわり人物伝2008年4月5月テキスト表紙毎週火曜日の夜に放送されているNHK教育テレビの「私のこだわり人物伝」と言う番組で、現在ピアニストのグレン・グールド(Glenn Gould)が取り上げられています。
ご覧になっている方も多い事でしょう。
この人には熱狂的なファンが多く、特に同時代的に捉えている人は神格化していたりして、迂闊に話題にできないと言う印象が有ります。
しかしこの番組の解説役である宮澤淳一と言う方は、一ファンであると同時に一研究者として、興味深い内容を淡々と説明してくれます。
例えば有名なコンサート・ドロップアウト、つまり演奏会からの引退についても、グールドが単純に演奏会を否定していた訳ではなく、作曲に時間を取りたかったと言う事情が有った事や、マーシャル・マクルーハンとの交流が有った事なども紹介した上で、動機と意義を丁寧に考察していて、とても面白いと思いました。
また私のようにCDでしかグールドを知らない者にとっては、断片的にではあれ毎回映像が見られる事も嬉しい体験になります。
放送は明日が最終回で、朝の再放送を含めても2回分しか残っていませんが、画像として載せたテキストが出ているので、興味が有る方はそちらをご覧になっても良いと思います。
グールドのピアノの調律を長く手掛けたヴァーン・エドクィストと言う人の文章などは、それだけでもこのテキストを買う価値が有る程秀逸です。
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Posted by msak at 17:41  |Comments(0)TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月15日

平井千絵フォルテピアノリサイタル


平井千絵リサイタルプログラム神奈川新聞で知って、「平井千絵フォルテピアノリサイタル」に行きました。
実は全く同じ時間に同じ横浜でキース・ジャレットのソロ公演が有ったのですが、迷った末にこちらにしました。(キースさん、ご免なさい。)
ここで言うフォルテピアノは現代ピアノの先祖にあたる楽器で、この日使われた楽器は1825年に作られたそうです。
大きさは今のグランドピアノより一回り小さくて鍵盤の数も少なく、ペダルが5つ付いています。
このペダルで音色を変えたり打楽器のように使えたりするので、今の電子オルガンのようなところも有ります。
音の事は一度聴いただけで偉そうな事は言えませんが、素直で粒立ちが良いように感じました。
演奏された曲はベートーヴェンとフィールドとショパンから。
普段はクラシックと言うとバッハとかドビュッシーを聴く事が多くて、その間のベートーヴェンやショパンは何となく馴染みが薄く、フィールド(John Field)と言う人については名前も知らなかったのですが、この日は本当に楽しめました。
始めは無意識に現代ピアノと比べてしまうせいか、耳慣れない音が気になったりもしたものの、時間が経つ程に全体が明るく生き生きと感じられ、特に後半のベートーヴェンの変奏曲とフーガは素晴らしいと思いました。
そこには今まで何となくベートーヴェンの音楽に感じていた仰々しさのようなものが全く無くて、新鮮な体験でした。
曲が作られたのと同時代の楽器で演奏する事で、その曲本来の魅力が引き出されていたのかも知れません。
平井さんの説明によれば、フォルテピアノは過渡期の不完全な楽器などではなく、現代ピアノが捨ててしまった多くの良さを持っているそうです。
ご興味をお持ちの方は、以下のオフィシャルサイトをご覧下さい。
http://www.chiehirai.com/index.html
なお会場では、平井さんの発案で四川地震への義援金の募集が有りました。
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Posted by msak at 18:11  |Comments(2)TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月09日

ジェームズ


OFFRAMP商店街を歩いていたら聞き覚えの有るメロディーが流れて来て、何となく通り過ぎる事ができずに、立ち止まって聴きました。
パットメセニーグループ(PAT METHENY GROUP)のジェームズ(JAMES)と言う曲です。
有名な人達の有名な曲ですが、商店街で流れる位に親しみやすいメロディーなので、かえって熱心なファンには好まれていないかもしれません。
この曲が入っているオフランプ(OFFRAMP)と言うアルバムが発売されたのは1982年、私がそれを買ったのは1996年なので、どちらもだいぶ前の事になります。
他にも好きな曲、好きな音楽と言うのはたくさん有るのですが、この曲のように何度聴いても飽きる事が無く、新鮮な気持ちで聴ける、と言うものはそれ程多く有りません。
趣味に合っていると言えばそれまでですが、それもだんだんと変わるのが普通ですから、何か別の理由も有るのでしょう。
この人達のコンサートには一度しか行った事が無いのですが、始めから終わりまで休みも無ければお喋りも無く、力のこもった演奏の連続で、その迫力に圧倒された事を覚えています。
一つの曲を熱演していても入れ込み過ぎる事はなく、どこか余裕と広がりを感じさせたまま、終われば平然と次の曲に入っていく、そうしたパフォーマンスの繰り返しでした。
その姿勢はその時の演奏だけでなく、長い目で見たアルバムや音楽の作り方とも共通しているように感じます。
そこに有る余裕のようなものが、ジェームズと言う曲を何度聴いても飽きない理由の一つかもしれません。
Posted by msak at 12:19  |Comments(0)TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする