2011年11月09日

「第63回正倉院展」@「奈良国立博物館」に行ってきました♪

第63回正倉院展_拡大写真にジャンプします。

11月5日に「奈良国立博物館」で開催中の「第63回正倉院展」に行って来ました。
小雨そぼ降る中、お昼過ぎに奈良市内に入り、市内を散策した後、17:30以降に入館出来る割安のオータムレイト(700円)で鑑賞しました。17:10にチケットを購入し、意外とスムーズに観ることが出来ました。昼間は写真のように長蛇の列が出来ていました。(会期:10月29日〜11月14日)



第63回正倉院展_拡大写真にジャンプします。

最初に、正倉院展の歴史を管見ですが簡単に説明させて頂きます。
正倉院展は9,000件とも言われる宝物の中から60件ほどを選び、公開する展覧会です。
今年は初公開の17件を含む62件の宝物が出陳されています。
正倉院展が始まったのは昭和21年(1946年)、敗戦の翌年でした。戦時中、空襲から逃れるため宝物は木造の正倉院からコンクリート屋根の宮内省の事務所と奈良帝室博物館の蔵に移されました。やがて終戦を迎え宝物は正倉院に戻されることになりました。その時、地元の人々から嘆願書が出されました。「博物館で展示してから正倉院に戻して欲しい」・・・それまでは宝物は特別の人しか見ることが出来なかったからです。その人々の思いは叶えられました。
昭和21年10月に「正倉院特別展観」が開催されたのです。でもそれは1回限りの展覧会になるはずでした。しかし、敗戦後間もない時期に、想像を遥かに超える人々が訪れて「生きる勇気が湧いた」と鑑賞した人々の心を魅了したのです。正倉院展はその翌年もそして更に翌年も開催されました。そうして今日まで続いてきたのが、正倉院展なのです!
昭和21年(1946年)に開催されてから今年で63回目になります。毎年開催なら今年で66回目になる計算なので開催されなかった年が3回あったということでしょうか!?―――
ちょっと調べてみました。やはり昭和24年、34年、56年は開催されなかったようです。

聖武天皇の遺愛品も数多く出陳されています。天平勝宝8年(756年)に崩御された聖武天皇。そのお后である光明皇后は、天皇が大切にしていた遺愛品の品々を大仏に献納したのです。
なぜ???形見の品は手元に残しておきたいのではないのでしょうか?・・・
その理由は目録の最後に書き残されていました。「触目崩摧(しょくもくほうさい)」・・・目に触れると崩れ摧(くだ)けてしまうと言う意味です。遺愛品が手元にあれば、当然のことながら目に触れて様々なことが思い出される。・・・献納したのは悲しみに耐えられなかったから・・・嗚呼・・・。



第63回正倉院展

今年、最も注目を集めている宝物が、14年ぶりに出陳された香木「黄熟香(おうじゅくこう)」でしょう。「黄熟香」という正式名称より「蘭奢待(らんじゃたい)」の方が広く知られています。その中に「」「」「」の3文字を隠した中世以降の雅名です。
全長1.56m、重さ11.6kg、沈香(じんこう)と呼ばれる香木の一種で、ラオス中部からベトナムにかけての山岳地帯の産と推測されています。香木は、香りの元になる樹脂成分が凝集した樹木でこれだけの大材は極めて珍しいのだそうです。
1877年、正倉院に立ち寄られた明治天皇が、切り取ってたかれたところ、芳香が立ち込めたという記録が残っています。近年、成分を詳細に解析したところ、現在の沈香と同程度の強さの香りを放つ可能性が高いことが分かったそうです。
室町時代以降に有名になり、権力者の中には一部を切り取って拝領する者もいました。
足利義政や織田信長らがそうで、徳川家康は豊臣家に遠慮して諦めたと伝わっています。
芳香に魅せられ、足利義政、織田信長、明治天皇が一部を切り取った跡に名を記した付箋が貼ってありました。付箋のないところでも切り取り痕は実際に、たくさん見受けられました。



第63回正倉院展_拡大写真にジャンプします。

オータムレイトの記念品の栞(ブックマーク)です。パールカラーが(・∀・)イイ!!です。
感動が醒めやらぬまま、帰りには「奈良国立博物館」の外に設けられた読売新聞のテントで香木の香りを嗅ぐことが出来るコーナーがあり、沈香と伽羅を嗅ぎ比べました。
どちらも馥郁と言うよりはオリエンタルでスパイシーかつ清涼感のある芳芬たる香りでした。

「第63回正倉院展」は、11月14日までの開催です。お急ぎ下さい!(←ジャパネットたかた風^^)




「奈良国立博物館」 奈良市登大路町50



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