2012年02月07日

日曜日@仙台

5日に震災後の海洋生態系シンポジウム
聞きに仙台に行った。

南三陸町に行くときにも必ず通るので、
震災を機に急に縁が深まった仙台駅。

夜にはガス灯がともる幅広の青葉通りが
カッコイイ。

うちの近所(さいたま市)でも震災で
道路にヒビが入ったり、立ち入り禁止の
標識がいろいろな場所に立ったけれど、
仙台は、よりヒビ割れ箇所が多くて
ビニールシートをかけたままのビルも多い。
震源に近かったから当然だけど。

ようやく余震も減り落ち着いたのか
修復作業が着実に進んでいる印象だ。
もうそろそろ1年だものね……早い。

今回も最安の(大宮から3000円!)
夜行バスで行ったので早朝に到着。

シンポジウムは午後だったので、
会場そばの仙台市博物館に行きたかったが、
復旧工事のため閉館していた。

雪の多い仙台風景を眺めて歩こうと
思ったけれど、とにかく寒いし、
慣れない氷道に足を取られて危ない。

それで映画を見ることにした。

目当ては公開したばかりの
日本列島 いきものたちの物語」。

驚いたことに駅周辺に上映館がなく、
地下鉄で6駅先のショッピングモールへ。

なじみのシネコン「MOVIX」だったが、
エスカレーターで人が右側に並んでいたり
(関東近辺は左に並んで右を開ける)、
映画サービスデーが毎月1日でなく20日だったり、
遠くに来たなーという旅情を味わえた。

あと、上映前の避難経路の説明がやたら丁寧。
何回もアナウンスされる。被災地の余韻を感じた。

映画は予想通り美しく面白かった。

岩合光昭さんや中村征夫さんなど、
長年自然と向き合ってきた写真家の腕が光る。

日本列島は四季があり生物多様性に富む
地球上でも珍しい好環境に恵まれた場所。

それをかみしめるほど、やはり恨めしいのは
東電の原発事故で降り注いだ放射性物質だ。
(映画は震災前から2年半かけて撮影された。)


今回の旅の本命、東北沿岸生態連絡会主催の
市民向けシンポジウムは、生物学や水産学の
専門家が研究発表をする場だったので、
放射性物質についての話は無かった。

あらかじめ主催者から、その旨
説明があってから発表がスタートした。

しかし最後の質疑応答で、市民の方が
「放射性物質の影響については、
 いつ誰が市民に説明してくれるのか」
といった疑問を投げかけた。

そう、結局、気になるのはそこなのだ。

生態系は精密で生き物は案外したたか。
東北沿岸の生態系も、今回の巨大津波で
必ずしも致命傷を負ったわけではなかった。

でも放射性物質の影響はどうなのだろう。

誰も「全く影響はない」とは言い切れない
だけに、ぬぐい去れない気持ち悪さが残る。



◎オマケ◎

本川先生の『ナマコガイドブック』を読むと、
私がかつて下田の海辺で1年間向き合った生き物
「ムラサキクルマナマコ」はかなりナマコの基本
からは離れた少し特殊なナマコだった気がする。

触手は18本(基本は体が5放射相称なので5の倍数)
管足やいぼ足もなく(基本は管足が移動手段)、
しかも雌雄同体だったような(基本は雌雄異体)。

環境悪化で自らの体をちぎって増える(自切する)
可能性を見つけかけたところで卒業してしまい、
その後の研究は誰もしていない様子だけれど……。

つくづく生き物の世界は奥深いなーと思う。

Posted by なまこ at 12:11  |Comments(0)TrackBack(0) | 生物 , 海・水 , 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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