2011年03月13日
2011年03月11日
ショックだ
相馬には大学時代にずっといろいろと世話をしてくれた郡君の実家がある。
炎に包まれている気仙沼には一年の時につきあっていた吉田さんの実家がある。
二人とも今はどこにいるのか分からない。あの場所にいないことを願う。いないでくれ。
無事でいてくれ。みんな無事でいてくれ。
炎に包まれている気仙沼には一年の時につきあっていた吉田さんの実家がある。
二人とも今はどこにいるのか分からない。あの場所にいないことを願う。いないでくれ。
無事でいてくれ。みんな無事でいてくれ。
2011年03月02日
豊饒の海(四)
門跡(聡子)が清顕を知らないというのは本当なのか嘘なのか。言葉だけを読んでいくと本当に知らないことになるが、昨夜(四)を読み終わって気付いたことがある。
「それも心々ですさかい」という門跡の言葉の前に
門跡の目ははじめてやや強く本多を見据えた。(P341)
とある。自分としてはこれを目は口ほどにモノを言うということに解釈したい。
あと本多が月修寺の山門までの間に二回蝶を見ることにも「胡蝶の夢」を感じる。夢で始まった物語である。夢で終わるのではないだろうか。
馬琴の『椿説弓張月』を戯曲化する三島由紀夫である。夢で始まり夢で終わる「八犬伝」が頭にないことはないだろう。
などと書いて、ふと窓の外を見ると春の雪が降っている。寒い訳だ。
「それも心々ですさかい」という門跡の言葉の前に
門跡の目ははじめてやや強く本多を見据えた。(P341)
とある。自分としてはこれを目は口ほどにモノを言うということに解釈したい。
あと本多が月修寺の山門までの間に二回蝶を見ることにも「胡蝶の夢」を感じる。夢で始まった物語である。夢で終わるのではないだろうか。
馬琴の『椿説弓張月』を戯曲化する三島由紀夫である。夢で始まり夢で終わる「八犬伝」が頭にないことはないだろう。
などと書いて、ふと窓の外を見ると春の雪が降っている。寒い訳だ。
2011年02月20日
春の雪
P331の「女の囚人はどんな着物を着るのでしょうか」という台詞はP248の女囚人増田とみが着ていた「青い獄衣」を受けているのか。
読者は女囚人が青い獄衣を着ることを知っているので、聡子を増田とみの姿に重ね合わせたとき「そうなっても清様が好いて下さるかどうかを知りたい」という疑問を共有できるのだ。果たして「青い獄衣」の聡子でも清顕は愛するのか?
読者は女囚人が青い獄衣を着ることを知っているので、聡子を増田とみの姿に重ね合わせたとき「そうなっても清様が好いて下さるかどうかを知りたい」という疑問を共有できるのだ。果たして「青い獄衣」の聡子でも清顕は愛するのか?
豊饒の海(一)春の雪
高校生の時以来読み返している。
高校の時はただストーリーを追って読んだ気になっていたが、この歳になって読み返してみると見えていなかったことが見えてくる。
四巻の最後で聡子が清顕のことを知らないということに、しらばっくれているのか、本当に清顕はいなかったのかと思ったことがあった。清顕がいなかったということはないだろう。今回読んで
「君はのちのちすべてを忘れる決心がついているんだね」という清顕の問いに
「ええ。どういう形でか、それはわかりませんけれど」(p313)と聡子が答えているのに気がついた。そうなのだ、清顕に関する全てを聡子は忘れたのだ。しらばっくれていると思っていたのは読みが浅かった。
健忘症などという輩もいるが、聡子は出家という形ですべてを忘れたのだ。そのための出家であることを忘れてはいけない。
高校の時はただストーリーを追って読んだ気になっていたが、この歳になって読み返してみると見えていなかったことが見えてくる。
四巻の最後で聡子が清顕のことを知らないということに、しらばっくれているのか、本当に清顕はいなかったのかと思ったことがあった。清顕がいなかったということはないだろう。今回読んで
「君はのちのちすべてを忘れる決心がついているんだね」という清顕の問いに
「ええ。どういう形でか、それはわかりませんけれど」(p313)と聡子が答えているのに気がついた。そうなのだ、清顕に関する全てを聡子は忘れたのだ。しらばっくれていると思っていたのは読みが浅かった。
健忘症などという輩もいるが、聡子は出家という形ですべてを忘れたのだ。そのための出家であることを忘れてはいけない。

