2009年04月09日

シコのオペラ・ド・マランドロの日本版

シコ・ブアルキの「オペラ・ド・マランドロ」の日本版が上演されるとのこと。驚きました。アトリエ・ダンカンの企画制作で、東京では7月25日から8月2日までというスケジュールです。マックス役は別所哲也さん。http://www.duncan.co.jp/web/stage/malandoro/top.html

過去に日本では1990年に宮本亜門さんの演出で上演されたことがありました。しかしあの雰囲気を日本人の演出で日本人が演じるのはずいぶん難しいと思います。今回はお手並みを拝見したいです。

これに合わせてシコが来日ということには…ならないでしょうね…。

Posted by naoki at 07:35  |Comments(1) | シコ・ブアルキのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月14日

今日聴いたジョビン・ソングブック(32)

アローン・ウィズ・ジョビン
マルコス・アリエル
Marcos Ariel
Alone with Jobim
2008
2000年のアルバムに続くソロ・ピアノのジョビン集。再演曲も多いが、前回からスケール・アップした演奏。
4

イ・ア・ムジカ・ヂ・トム・ジョビン
ホベルト・カルロスとカエターノ・ヴェローゾ
Roberto Carlos e Caetano Veloso
e a Música de Tom Jobim
2008
2008年8月のサンパウロのショウのライヴ録音。両者の歌い比べはホベルト・カルロスの圧勝。原題は『Roberto Carlos e Caetano Veloso e a Música de Tom Jobim』で、三人目の主役がトムの音楽という趣旨だろう。DVDも発売中。
4

バカラック・ジョビン
シルヴァーナ・スティエヴァノ
Silvana Stiévano
Bacharach Jobim
2008?
バート・バカラック7曲、トム・ジョビン6曲で構成。サンパウロ出身のシルヴァーナは人懐こい歌声で人柄が感じられる。リズムが凡庸なのが残念。
3

ブラジリアン・スケッチ
ジム・トムリンソン
Jim Tomlinson
Brazilian Sketches
2001
英国のジャズ・テナー・サックス奏者。音色は『ザ・ベスト・オヴ・トゥー・ワールズ』の頃のゲッツに酷似。11曲中9曲がトムの曲。当たり障りなく聴き流してしまう殺菌系のジャズボッサ。
3

2009年03月02日

『リオデジャネイロのジャルヂン・ボタニコ』トム・ジョビンとゼカ・アラウジョ

直線距離のジャルヂン・ボタニコ
トム・ジョビン

我が愛しのジャルヂン・ボタニコ
先験的な瞑想の
何度も僕は経験した
静かな並木道の砂の雨の中で。

ほんの夜明けの、早朝の、漆黒の時間に、
暗い朝、小川に沿って、
すばしこいハイムネモリクイナ、
非の打ちどころのないバレリーナ、
独特の歩調で行っては戻る。
頭から行って、背中から、尾羽から戻る、独特の軌跡で、
大水でできた大きな穴のあり得ない幻、
影のと太陽の球体の、
影の中の見えないものと太陽の中の見えないもの、
虹色の、アジアンタムの間に。

森林の中の散歩?
おお、僕はそれには陥らない!

マンガ・マライアは
これ以上ないくらいブラジルのものだ。
マンゴーの木の陰だった、
僕はほとんど君にキスするところだった、
君はすごくきれいだった、
でもこれ以上ないくらいつっけんどんだった!

我が友ハダメスは彼が持っているもの以上の最良のものだ、
森林の中の太陽の一日だ、人を好くことの恩恵だ。

独特に語られている人間たちが、
フレイ・レアンドロの小さな湖を掃除する。
深みから現われる、竹の網の中に、
枯れた植物に巻き付かれた、
最高に鋭い歯の、巨大なホーリー…

そして僕は一つの秘密を語ろう:
フレイ・レアンドロの小さな湖には、朝、ほんの早朝に、
時々、クビワヤマセミが、オビハシカイツブリが現われる、
池の岸の柱で休んでいる。美しい!
青、白、黒の色を:赤みがかった喉と胸を持っていて、
素敵なくちばしを持っている。
最も大きいのはマルチン・ペスカドールの全種だ。カワセミだ。

(後略)


「僕はコレクターではない」と言い張ってきた僕ですが、いつの間にかトム・ジョビンと名前が付いているものは片端から買い漁るようになっていることを自覚するようになりました。オリジナル盤にはこだわらないので高額な出費はまずしないのですが、最近は音源よりも文献の方に興味が向かっていて、どちらかと言うと秘境の中に足を踏み入れつつあります。深夜に時間ができるとインターネットで世界中の古書店の書庫を探索しています(探しているものはほかにもあるので退屈することはありません)。

それに世界というのは広いところで、ネット上にトム・ジョビンの愛好者によるちょっとした閉鎖的なネットワークのようなものが存在していて、僕はその末席を汚させてもらっているので、ブラジルやカナダやドイツの先輩方から、「**に**が出品されているけれどちゃんとチェックしているか?」などというメールが頻繁に送られてくるので、その度にぶつぶつと言いながらも(あんなこと言っておいて結局自分で出品しているんじゃないか!)、コレクションだけは山のように溜まってきてしまいました。

とりわけトム・ジョビンが自分で執筆した文章はなるべく掻き集めておいて、いつの日にかすべて日本語にして世に送り出したい……ここのところはそういう夢想を抱くようになってきています。その意味ではいちばん厄介なのがLP時代にほかのアーティストのアルバムの裏面に贈った献辞でして、これは今後いろいろとご協力をお願いしてちゃんと集めなければいけないなと思っています。

前置きが長くなりましたが、そのような秘境を旅している僕が、これはおそらく手に入らないだろうと諦めていた……そのうちにリオの図書館でテキストだけでもコピーに取って来なくちゃと思っていた……稀少な写真集を、昨年の後半に入手しました。

トム・ジョビンとゼカ・アラウジョの共作「ジャルヂン・ボタニコ・ド・リオデジャネイロ」。1988年にエスプレサォン・イ・クルトゥーラから発行された写真集です。ゼカ・アラウジョという写真家によるリオの植物園の植物や動物の写真に、トム・ジョビンが散文的なテキストを寄せていて、二人の共同名義で出版されています。

作品全体の水準は今の目で見るとこんなものかなと思ってしまうのですが、テキストは非常に、トム・ジョビンの個性が満ち溢れていて貴重です。僕は思うのですが、トム・ジョビンのアーティストとしての実像にいちばん迫ることができるのは、おそらくは音楽家と翻訳者です。僕はそのどちらでもないのですが、少なくとも辞書を片手にトムの文章に向かい合ってみることはできるし、そういう作業を通じてこれまでに少なからぬ発見をしてきました。

だいたい、トムの文章は翻訳者泣かせです。冒頭に掲げたこの詩にしても、半分以上の語句はポルトガル語の辞書に載っていなくて、フランス語の辞書とスペイン語の辞書も駆使して、もちろんネットも最大限に活用して、それでも全然足りないので、図書館で図鑑を閲覧して、それでもまだ足りないので、ブラジル人の友人に電話して、まあ何とかここまできたという状態です。

でもこういう作業の積み重ねは決して無駄ではないと、トム・ジョビンを理解するための「à vol d’oiseau」だと確信して……と言うよりも、これは僕には生きるために必要な作業なのだと捉えています。なぜだかわからないけれども、どこからかこういうふうになっちゃったのだから仕方がありません。

あと書きも長くなりました。どういう写真集なのかは後日ちょっとだけ写真を載せることにします。たぶん。

2009年02月28日

無題

愛と自由、善と正義のために生きよう。そう心に決めた2月の終わりの夜です。

カーニヴァルは終わりました。もうすぐ3月です。

Posted by naoki at 03:58  |Comments(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月23日

2月22日に聴いたレコード

*窓の外の梅の花が開いて、ウグイスを初め、小鳥たちが次から次へとやって来て賑やかな1日でした。

*今日は最初に聴いた1枚にたまたま「ウェイヴ(ヴォウ・チ・コンタール)」が入っていたので、1日ずっと「ウェイヴ」が入っているアルバムを思い出しては聴き続けました。こういうのも悪くないな。仕事はなかなか捗らなかったけれど。

『ブラジリアン・プロジェクト/ブロッサム・ディアリー』

『ライヴ/ザ・ポール・デスモンド・クァルテット』

『アントニオの唄/ヘレン・メリル』A面

『ジョビン/ヴィクトル・アシス・ブラジル』

『インヴィテイション/ザ・シンガーズ・アンリミテッド』AB面

『ピアノ・イ・コルダス/ルイス・エサ』

『エラ・シングス・ジョビン/エラ・フィッツジェラルド』D面

『バトゥカーダ/ワルター・ワンダレイ』

『インテルプレタ・クラシッコス・ダ・ボサノヴァ/チン・マイア』

『イネーヂト/トム・ジョビン』

『エウ・イ・ア・ムジカ/ワンダ・サー&メネスカル』

『ボッサ・リオ』

『ムダンド・ヂ・コンヴェルサ/ドリス・モンテイロ』

『マリポサ/ルイス・ヴァン・ダイク』A面

*AB面の表記のあるものがLPで、ないものがCDです。
Posted by naoki at 00:32  |Comments(0) | 今日聴いた音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月17日

今年の訃報(1)

「今年は忙しさを言い訳にしない」と宣言した直後に忙しさを言い訳にせざるを得ない事態に突入する。こういうことは、人生には良くあることです。仕方ないですね。

さて、年が明けてから、少なからず敬愛していたアーティストの逝去のニュースが相次いでいます。以下、弔辞のつもりでショート・メッセージを。何だかこのままいくとこのブログもタイトルを「今月の訃報」とでも変えないといけなくなってしまいそうですが。

ジャック・ランスロ(2月7日)
どうして僕がランスロを聴くようになったのかと言うと、もともとウラッハのブラームスがたまらなく好きだったのですが、その昔の評論家と言う評論家がウラッハとランスロを並べて語っていたからです。でもそもそもどうして僕がウラッハを聴くようになったのかと言うと、その昔某所にあった漫画屋の……長くなるのでここまでにします。でもランスロはやはりモーツァルトですね。

ジョン・アップダイク(1月27日)
若い頃に「ケンタウロス」を半分まで読んだところで不意の恋に落ちてしまって、後半を読み始めるまでに8年も掛かってしまったことがありました。まあ今よりもうちょっとはナイーヴな人間だったのでしょう。
短編では割合後年の「メイプル夫妻」の離婚のシーンが気に入っています。
あと、「ブラジル」という中編もあるのですが、あれは僕には全然面白くありませんでした。原書で読んだのですが(だってアップダイクが「ブラジル」などという小説を出すなんていったい何ごとかと思いましたよ)、読み終えて「時間を返せ!」と壁を叩きました。
僕がアップダイクの墓名に刻みたい一節は、どうして多くの人がこれを引用しないのだろうと不思議になるくらいの名言です。
「アメリカ人には儀式が必要だ」。
さようならウサギ。

ブロッサム・ディアリー(2月7日)
ちょっとショック。存在そのものが世界を明るくする貴重なアーティストというのはやはりいるものです。
夏の終わりの夕立の前の時間には、ミシェル・ルグランの「ワンス・アポン・ア・サマータイム」を、チェットでもマイルスでもアストラッドでもアート・ファーマーでもなく、あるいはカーリン・クローグですらルイス・ヴァン・ダイクですらモニカ・ゼターランドですらボニー・ハーマンですらなく、彼女の歌で聴きたいと思うのです。
ああもう聴いちゃう。真冬だけど真夜中だけど聴いちゃう。
あなたの「カルロス・アントニオ・ジョビン」のMCは永遠に不滅です。ご冥福をお祈りします。

アンドリュー・ワイエス(1月16日)
どうして僕がワイエスを観るようになったのかと言うと……以下省略。

ではまた。

*追記
カチャイート(オルランド・ロペス)が2月9日に亡くなったと教えていただきました。合掌。
Posted by naoki at 23:25  |Comments(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月26日

1月25日に聴いたレコード

『エリス&トム』

『キング・サイズ/アンドレ・プレヴィン』AB面

『ハプン・トゥ・ボサノヴァ/ハイ・ローズ』AB面

『ボッサ・ベレーザ/ガブリエラ・アンダース』

『クアルテート・ノーヴォ』

『オ・グランヂ・シルコ・ミースチコ/エドゥ・ロボ シコ・ブアルキ』

『ゴーイン・ホーム/アート・ペッパー』A面

『ミウ・ホーザス/アナ・パウラ・ロペス』

『ザッツ・オール/アン・バートン&マーク・マーフィ』

『ザ・サウンド・オヴ・イパネマ/ポール・ウィンター&カルロス・リラ』

『コイザス・タォン・シンプリス/ジョアン・ドナート』

『ワールド・オヴ・エミリー/ロジャー・ヨハンセン』

*AB面の表記のあるものがLPで、ないものがCDです。
Posted by naoki at 02:22  |Comments(0) | 今日聴いた音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月12日

1月11日に聴いたレコード

『タイム&ラヴ/ジャッキー&ロイ』A面

『シコ・ファリア・カンタ・シコ・ブアルキ』

『ムスタンギ・コール・ヂ・サンギ/マルコス・ヴァーリ』

『キャラヴァンサライ/サンタナ』AB面

『トレメンダォン/エウミール・デオダート』

『ナナ・カイミ・2・エン・ウン』

『ライヴ・アット・ブルーノート東京/ミシェル・ペトルチアーニ、スティーヴ・ガッド、アンソニー・ジャクソン』

『シコ・ブアルキ・ヂ・オランダ・No.4』

『マッド・アバウト・ザ・ボーイ/シビル・シェパード&スタン・ゲッツ』

『風のささやき/フレディ・コール』

『ワールド・オヴ・エミリー/ロジャー・ヨハンセン』

*AB面の表記のあるものがLPで、ないものがCDです。

今さらではありますが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今日は1日フランス語と向かい合いながら過ごしました。今年は「忙しい」を言い訳にしないで、ちょっといろいろとやってみようと思っています。具体的には模索中ですが、とりあえず1月1日から新しいチャレンジを始めました。

とにかく今年もよろしくお願いします。
Posted by naoki at 01:27  |Comments(2) | 今日聴いた音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月31日

惜別 ドリヴァル・カイミ

2008年に届いた数多の訃報の中でも、ドリヴァル・カイミの訃報は特別の重みがあります。彼の存在がなかったらブラジルの大衆音楽の歴史はかなり書き変わっていたはずです。

今年最後の1日はドリヴァル・カイミのアルバムと彼の楽曲をカヴァーしたアルバムを掛けながら1日を過ごしました。真夏のバイーアかリオで海の風に吹かれている感じの年越しです。

『バイーアの郷愁』(日本編集盤)

『ソングブック・ドリヴァル・カイミ vol.1/VA』(ルミアール)

『カイミ・ヴィジタ・トム』

『ガル・カンタ・カイミ/ガル・コスタ』

『ドリヴァル/VA』(コロムビア)

『ヴィニシウス・イ・カイミ・ノ・ズンズン』

『ソングブック・ドリヴァル・カイミ vol.3/VA』(ルミアール)

『わが故郷のサンバ』(日本編集盤)

『ホーザ・パッソス・カンタ・カイミ』

『2 em um』(『Caymmi e seu Violão』『Eu não tenho onde morar』)

*今日はすべてCDでした。

それでは皆さん、良いお年を!

Posted by naoki at 21:28  |Comments(0) | その他 , 今日聴いた音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月28日

哀悼 ジョニー・グリフィン

今年もたくさんの偉大なミュージシャンが逝去しましたが、ジョニー・グリフィンの訃報は読み落としていました。先々週の忘年会で7月25日に亡くなっていたことを友人から知らされました。

『ジャズ批評』の「私の好きな一枚のジャズ・レコード」の初版(1981年)に、僕が学生時代にアルバイトをしていたジャズ喫茶の経営者が『ケリー・ダンサーズ』を取り上げて「ジョニー・グリフィンは過小評価されている」という一文を執筆しています。そのことがあるので何となく親近感を抱いていたテナーマンでした。僕がライヴを体験したのは一度だけで、1989年10月18日の新宿ピットインでしたが、これがすごいライヴだった。「ハッシャ・バイ」の永遠にも感じられるスリリングなソロに胸を打たれたことを昨日のことのように思い出せます。サインは『イントロデューシング』にしてもらいました。

一聴してこの人とわかる貴重な個性がまた一人……。ブラジル音楽もそうですが、本当に「会えるうちに会っておかないと」という思いを一段と強くした1年でした。

今日聴いた音楽 ジョニー・グリフィン特集

*以下、すべてLPで、AB面通して聴きました。

『ザ・コングリゲーション』

『チェンジ・オヴ・ペース』

『ジョニー・グリフィン(JG)』(アーゴ盤)

『フル・ハウス』(ウェス・モンゴメリー)

『ウェイ・アウト』

『バトル・ステーションズ』(エディ・ロックジョウ・デイヴィス&ジョニー・グリフィン)

『ア・ブローウィング・セッション』

『グラブ・ディス!』

『ミステリオーソ』(セロニアス・モンク)

『スタジオ・ジャズ・パーティ』

『イントロデューシング・ジョニー・グリフィン』

『リトル・ナイルス』(ランディ・ウェストン)

『ザ・リトル・ジャイアント』

『ザ・マン・アイ・ラヴ』

『ブルース・フォー・ハーヴェイ』

『ザ・ケリー・ダンサーズ』

『リターン・オヴ・ザ・グリフィン』(ロニー・マシューズも偲んで)

*ウィキで今年の訃報を眺めていたら、ジェイムズ・クラムリーが9月17日に亡くなっていたことを知ってしまった。淋しい……。

2008年12月24日

12月23日に聴いたレコード

*今日はブラジル音楽は1枚もありません(笑)。

『クリスマス/ザ・シンガーズ・アンリミテッド』AB面

『ジャズ・クリスマス(ミッスルトー・マジック)/PAJショーケース(VA)』AB面

『ザ・ジョイフル・シーズン/ジョー・スタッフォード』AB面

『クリスマス64/ジミー・スミス』AB面

『スウィングル・ベルズ/ザ・ニュー・スウィングル・シンガーズ』AB面

『メリー・オレ・ソウル/デューク・ピアソン』AB面

『クリスマス・ウィズ/ローズマリー・クルーニー』AB面

『サウンド・オヴ・クリスマス/ザ・ラムゼイ・ルイス・トリオ』AB面

『メリー・クリスマス・フロム・ジョニ/ジョニ・ジェイムス』AB面

『ホリデイ・ソウル/ボビー・ティモンズ』AB面

『ア・クリスマス・アルバム/バーブラ・ストライサンド』AB面

『サイレント・ナイツ/チェット・ベイカー&クリストファー・メイソン』AB面

『モア・ジャズ・クリスマス(モア・ミッスルトー・マジック)/PAJショーケース(VA)』AB面

『ハヴ・ユアセルフ・ア・ソウルフル・リトル・クリスマス/ケニー・バレル』AB面

『ザット・タイム・オヴ・イヤー/ジューン・クリスティ』AB面

『ザ・チャーリー・バード・クリスマス・アルバム』AB面

『クリスマス・ソングス/メル・トーメ』

*僕は昔からクリスマスレコードと『ポーギーとベス』だけは中古屋で見つけると何を置いてもレジに直行してしまうという悪癖を持っているので、なんだかんだと手元にたくさん溜まってしまっているのですが、今日は久し振りにモダンジャズを中心に掛けて1日過ごしました。別にパーティをしていたわけではありません。大掃除をしていたのです!

*今日は最後の1枚を除いてすべてLPでした。

では、Feliz Natal!

2008年12月19日

アブソリュート・ジョビン

2週間ほど前にネットオークションで購入したものが手元に届きました。久し振りに画像などまじえながら紹介しようと思います。12月8日にも何も書かなかったことですし(その夜はライヴをはしごしていました)、クリスマスシーズンでもあることですし。

まずは表紙からです。


RS表紙





マドンナが表紙の「ローリングストーン」の548号、1989年3月23日号です。実はこの「RS」、私が長年完全な形で入手できないだろうか?と探し求めていたものです。なぜか?

40ページを開くと、こういうページがあります。私が1989年当時に予備知識なしでこの「RS」を買ってこのページを開いていたら、飛び上がっていたと思います。


RS該当ページ1





下の方にあるタイトルは「アブソリュート・ジョビン」。上の方には、「アブソリュート・ソング」とあって、「ミュージック・オヴ・ブラジル」とあります。その下の言葉はこういう感じです。

「この「アブソリュート・ソング」は世界的に有名なブラジルの作曲家アントニオ・カルロス・ジョビンによって創作された。1989年3月15日のカーネギーホールの「アブソリュート・ジョビン」コンサート(ストラッタ/フィリップス・プロダクション)で演奏される曲として。このジョビンの名曲はまた「イパネマの娘」と同様にポリグラムレコードの認可によって演奏・録音されている」

そして、このページにはソノシートが綴じ込まれています。


RS該当ページ2





さらに厚紙がもう一枚綴じ込まれています。


RS該当ページ3





ソノシートと厚紙を捲るとこういうページが現われます。


RS該当ページ4





下の方のタイトルは「アブソリュート・ハーモニー」。上の方には「アブソリュート・ウォッカ」とあります。

もうおわかりと思いますが、これはアントニオ・カルロス・ジョビンがスウェーデンのアブソリュート・ウォッカの宣伝広告のために作曲・演奏した一曲を収録したソノシートを綴じ込んだ「RS」です。

アブソリュート・ウォッカと言えばさまざまなデザイナーやアーティストを起用した広告で知られていますが、トム・ジョビンを起用したあたりにそのセンスの良さがうかがえます。私はこのソノシートだけは10年前に入手していたのですが、それが綴じ込まれていたこの「RS」を完全な形で目にするのは初めてで、久し振りに楽しい買い物をしました。もちろん私がする買い物ですから、現品は10ドルちょっとのものでした。

ちなみに曲は、トム・ジョビンのどの曲にも似ていませんが、非常にチャーミングです。前半はちょっとシナトラで有名な「アンダー・マイ・スキン」に似ているかな。

それでは皆さん、メリー・クリスマス!

2008年12月10日

ジョアン・ジルベルトの公演が中止

12月13日(土)・12月14日(日)のジョアン・ジルベルトの公演が中止とのことです。

「ジョアン・ジルベルトは来日に向け、腰痛の治療を続けて参りましたが、ブラジル-日本間の長距離渡航が可能になるまで回復せず、やむを得ず中止とさせていただくこととなりました」と通知のEメール。11月の予定が延びた時はバイーアにいたとかいう話も聞きました。

中止は残念ですが、個人的には、今回はジョアンが来日して公演するということをうまく思い描けずにいました。そろそろ準備しなくてはと思っていた矢先だったので、どこかでほっとしているような感覚もあります。

それにしてもそもそも初来日の時に憂慮された展開が今になって起こるとは。ジョアンのコンサートの土壇場キャンセルというエピソードは本当だったのですね。

しかし返す返すも残念です。「シンフォニア・ド・リオデジャネイロ」なんて聴きたかったのですが。

この先何を楽しみにすれば良いだろう?

2008年11月09日

ジョビン特別番組がFMでオンエア

麻生雅人さんのディレクションによるアントニオ・カルロス・ジョビンのFM特別番組が制作されました。

おそらくここまでトム・ジョビンの実像に迫ったFM番組が放送されるのは日本で初めてだと思います。「ありきたりの内容にはしたくないよね」という合言葉で制作された、愛のある番組です。出演は、ダニエル・ジョビン、上田力、菊地成孔ほか。実は僕もほんのちょっとだけ参加させていただいています。

今のところの放送予定は下記の通りです。

エフエム山形(Boy FM) 11月9日(日) 18:00-18:55 
FM栃木 RADIO BERRY 76.4MHz  11月9日(日) 22:00-22:55
FM長野 79.7MHz 11月16日(日)20:00-20:55
FMとやま 11月23日(日) 18:00-18:55

東京その他の放送予定がまだないのが残念ですが……。

2008年10月26日

ジョアン・ジルベルトの公演が延期

11月01日(土)の公演が12月13日(土)に、11月02日(日)の公演が12月14日(日)に延期、11月03日(月・祝)の横浜公演は中止とのことです。

風邪でも引いたのでしょうか? 軽度であることを祈ります。

2008年10月15日

青山でブラジル(+ラグビー)

昨日13日(月・祝)は東京青山で、(1)ラグビー・トップリーグ@秩父宮ラグビー場→(2)ムッシュかまやつトークショー「ムッシュが語るボサノヴァ」(青山でボサノヴァ。)@オラクル青山センター→(3)山本のりこさんライヴ(同)@avex本社前→(4)「カルトーラ サンビスタの物語」(ブラジル映画祭2008)@表参道ヒルズ→(5)ムケッカその他@某店というフルコース。青山が毎週こんな風だったら良いのになあと。

かまやつひろしさんがトム・ジョビンの音楽について語っていたことのメモ。
「ジョビンの音楽を聴いていると、まるで一枚の絵のように感じるよね。その中にジョビン自身の歌が時々入ってくるんだけど、それがまるでその絵の中に飛んでいる鳥のようでね。こうでなくちゃいけないと学んだものだよ。歌というのは鳥で良いんだな、自分だけ出っ張っちゃいけないんだなってね」。
音楽のジャンルに関係なく、長らく音楽を演ったり聴いたりしている人の話には、できるだけ耳を傾けるべきだと思います。

あとはカルトーラの映画が最高でした。会場が満員になったのには驚きましたが、聞くところによると連日こうだったそうです。旧知・新知の顔が多いことも驚き。何かを投げれば知り合いに当たる感じでした。

さて、最近アクセスがちょっと増えているのですが、「ジョアン・ジルベルト」で検索して来られる方が多いようです。気が付けばもう1カ月を切っています。このブログもそろそろジョアン・モードに切り替えることにしようかと思います。と言っても過去のネタしかないのですが。
Posted by naoki at 02:13  |Comments(2)TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月13日

10月12日に聴いたレコード

*金木犀が最後の芳香を放つ、秋のど真ん中の一日。午前中は快晴。午後はパリのような曇り空。

起床。入浴。洗濯。

『エラ・エ・カリオカ/ジョアン・ジルベルト』AB面

掃除。

『ヒア・アンド・ナウ/ハンプトン・ホウズ・トリオ』AB面

『シコ・ブアルキ・ヂ・オランダVol.3』AB面

仕事。

『カーダ・クアル・メリョール/ルイス・エサ&アストール』

『ジャルヂン・アバンドナード/セルジオ&オダイル・アサド』

『カミーニョ/ヴァルテル・サントス』AB面

『バッハ プレリュードとフーガ/ジョン・ルイス』AB面

『ヂアゴナル/ジョニー・アルフ』

『クラウド・ライン・ブルー/カーリン・クローグ&ジョン・サーマン』

散歩。買物。仕事。

『ブルー・ヘイズ/マイルス・デイヴィス』A面

『夜のガスパール(ラヴェル名演集)/マルタ・アルゲリッチ』AB面

料理。

『ブラジリアンス!/マルコス・ヴァーリ』

夕食(渾身の麻婆豆腐)。

『パラディーゾ/セルソ・フォンセカ&ロナルド・バストス』

仕事。

『愛の如く/アン・バートン』

『シー・ウォズ・グッド・トゥ・ミー/チェット・ベイカー』AB面

*AB面の表記があるものがLPで、ないものがCDです。
Posted by naoki at 02:17  |Comments(0)TrackBack(0) | 今日聴いた音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月06日

ANTONIO BRASILEIRO(6)

前回紹介したブックレットの文章で、監督のロベルト・タルマが多大な「愛と情」を注ぎ込んでこの作品を作り上げたことが良くわかりました。20年前の製作だし、1時間の番組なので限界はありますが、60歳のトム・ジョビンの「今」を捉えたと言える内容の映像だと思います。結果として「ボサノヴァ」の「ボ」の字も出てこないところがユニークで、ヴィラ・ロボスとカルロス・ドゥルモンド・ヂ・アンドラーヂへのオマージュを引き出そうとしたあたりに、この番組の真骨頂があると思います。

でも前半のニューヨークの「漸新世(oligoceno)」だの「ウルブ」だのという場面は、大半の音楽ファンには退屈だと思います(僕は少しでもトム・ジョビンの心境に迫りたいと考えているので、その部分もとても興味深く観ましたが)。それでも、「トゥー・カイツ」が「おそるおそるの接近abordagem cuidadosa」の歌だと述べるところなど、新たな発見もありました。

中盤の演奏シーンでは、シコとエドゥと「ショーロ・バンヂード」を歌うところがいちばん感慨深いです。それから「リジア」の最後にマリーナ・リマに言っている言葉も記憶しておきたいです。

終盤の部分では、ソニア・ブラーガの発言が非常に好ましいです。それからゲッツが出てくるところでは、80年代にもトムとゲッツが互いに敬意を持って接することのできる関係であったことが証明されています。先日も知人たちと『ゲッツ/ジルベルト』録音時のジョアンとゲッツの衝突は本当か?という話になりましたが、あの当時のエピソードはやはりかなり誇張して伝えられている面があるのではないかと思わせる場面でした。

なお、「カンシオネイロ・ジョビン」では、この番組にはソニア・ブラーガとフランク・シナトラが出演してインタヴューを受けると書かれていたので、僕も『三月の水』の中でそのように紹介してしまったのですが、シナトラではなくてゲッツだったのですね。あの部分は誤りでした。ここに訂正します。

それに関連して言うと、最後の字幕でミッシェル・ルグランに対して謝意が述べられているのに、ルグランに関連する場面がないのはどういうことなのでしょう? もしかしてどこかに出演していたのに、今回のDVDに収録できずにカットされてしまったのでしょうか? 少しだけ気になります。

さて、何と言っても貴重なのはボーナス・トラックのマリガンとトムの場面です。インタヴューの中では、トムがボサノヴァを「愛の音楽」と説明しようとしているところ、マリガンがボサノヴァの「クール」に注目しているところが興味深いです。

でもそれよりも何よりも、マリガンほどの大物が「ワン・ノート・サンバ」のラストに手こずるところが面白いです。そして、マリガンがその部分のコツを掴むところで、「裏のフレイズを演奏している」と言い掛けて表情が変わるところに、ボサノヴァとモダンジャズの本質的な違いが見え隠れしているように思います。

ともあれ、僕もいくつかのシーンは観たことがあったのですが、完全な形で発売してくれないかなとずっと思っていた番組で、全体を通して視聴したのは今回が初めてです。今後もトム・ジョビンの映像資料の発掘に大いに期待したいです。

2008年10月05日

ANTONIO BRASILEIRO(5)

それでは続いて、DVDのブックレットに掲載されているこの映像の監督、ロベルト・タルマの文章を紹介します。

トムを救おう。

私がトム・ジョビンを発見したのは13歳の時だった。そのメロディ、その詩、そのイメージ、その素敵な風味を。「アントニオ・ブラジレイロ」を作る際に、私は夢に見た自分の人生を通り過ぎた。

トムに対する情熱の時期は他に比べるものがないもので、実際に今日まで続いている。私がその要求を申し出た時、ボニとダニエルはただ私にいつ準備が整うのかと訊ねただけだった。それが良いことだという確信は議論されることなく、ただ実行された。ネルソン・モッタ、エウクリデス・マリーニョ、グレイゼール、私は、愛されているマエストロとたくさんの会話をした。そしてたくさんの愛と情を込めてこの仕事を実行した。

トムを再現できることによって、まだ見ていなかった人が熱烈に好きになるであろうことを、すでに観ていた人はサウダーヂをちょっとだけ抑えるであろうことを、私は確信する。

ロベルト・タルマ

アントニオ・カルロス・ジョビンについて語る時、人はなぜかくも詩人になるのか……に1ページを刻む名文だと思います。

*あともう一度全体の感想を述べてこの項を終わりにします。

2008年10月04日

ANTONIO BRASILEIRO(4)

本編は前回紹介したところで終了ですが、注目はボーナス・トラックです。トム・ジョビンとジェリー・マリガンの、おそらくは1964〜66年ごろのモノクロの映像が収録されています。これは、以前に何かのDVDに一部が収録されていたと思いますが、今回ここに収められているのがおそらく残されている全貌だと思います。

トムはピアノの前に座っていて、トムと向かい合う位置にマリガンがいます。まずはインタヴュアーがトムにこう言います。「ボサノヴァは音楽だけに留まらず、すでにアメリカ合衆国でとても大きな衝撃を創り出しています。あなたはそれを好ましいと思いますか?」。
トムは次のように答えます。
「好ましくもあり、好ましくなくもあります。なぜならそこには大きな商業的な波があるからです。それと同じことはリオでも起こりました。初めのころはボサノヴァは非商業的音楽と考えられていました。誰もボサノヴァを録音しようとしませんでした。でもボサノヴァが売れると、皆がボサノヴァを録音するようになりました。それから物事はちょっと……商業化しましたcomercializado。どう言えば良いのかわからないのですが」。マリガンが「売り払ったんだね」と言葉を補います。
トムは言葉を続けます。「そしてそこ(ブラジル)でも同じ現象がありました。それが今ここ(米国)で起こっていることだと思います。その時現われたのは、ボサノヴァ冷蔵庫、ボサノヴァ洗濯機、ボサノヴァ弁護士……」。マリガン爆笑。「たくさんありました」とトム。「そして今、こちら(米国)でラジオを聴いていると、ボサノヴァ櫛、ボサノヴァ靴、それは音楽にとって必ずしも良いことではありません」。

インタヴュアーが次の問いを投げ掛けます。「これは新しい哲学であり、生き方であるとあなたが言う時、それは何を意味しているのですか?」。
この質問にまずはマリガンが答えます。「それは多くの国で実際に起こっていることだよ。もし正確に言うとすれば……」。トムが「イエス」と相の手を打って、マリガンは、「『クール』なものごと、若者たちの行動と一致する……我々が40年代と50年代の初めにアメリカで実際に通り過ぎて来たことさ。それからそれは突破口を開いて、もう一度反動が起こったんだ。それは非反動なんだよ」と言います。さすがはクールの権威マリガンです。トムは、「そう、それです」と頷きます。
そしてマリガンが面白い喩えをします。「それはマーロン・ブランドが演技で示した態度のようなものだ。彼は無表情だった。自分が感じていることを決して表に出さなかった。でも人々には彼が心の内側で感じていることがわかったんだ」。
トムが後を継いで、「そうです。そして彼の感受性を感じたのです」。
マリガンは「だね」と頷きます。そして、「でも、君がそれは哲学を表現していると言う時、私はそれが君が本当に言いたかったことだとは思わない。君はブラジルで直ちに巻き込まれた人々について話したよね」。トムが「イエス」と言うと、マリガンは「でももう一つの種類の哲学がある。音楽で表現される哲学だ。そしてそれは本当にさらに……」と言います。このあとをトムが引き取って、「愛を込めて」と言います。
マリガン「うん。でも人々は無表情にミスリードされる」。
トム「イエス。でも愛は、たくさんの愛が、実は隠されている。でも、実演するのは『クール』なんです」。

マリガンは「君は英語の歌詞も書いているね。ブラジルにいるアメリカ人の友人からずいぶん助けてもらったと聞いている。『ワン・ノート・サンバ』では」と言います。
トムは「南米に住んでいる全北米人が私を助けてくれました」。
マリガンは「どうやるのかな?」。
こうして「ワン・ノート・サンバ」を二人で演奏することになります。
トムは演奏の前に、「この曲のオリジナルが意味しているのは、『いくらかは(more or less)』です」と言います。
そしてトムはピアノを弾きながら「ワン・ノート・サンバ」を、すなわち英語の歌詞を歌い始めます。ワンコーラス目が終わると間奏からマリガンがクラリネットで入ります。トムがハーモニーを付けます。けれども最後は何となくぼんやりと終わってしまいます。

トムは「グッド、ジェリー」と言いますが、マリガンはさすがに満足せずに、「最後のフレイズを普通にプレイしてしまった。最後のはとても難しいフレイズだ」と言います。トムは「そうなんです」と言います。
もう一度最後の部分を二人で演奏しますが、マリガンはうまく吹けません。最後のフレイズを掴んでいません。
トムが「私にとってはジャズのフレイズもとても難しいですよ」と言うと、マリガンは「そう言ってくれてありがとう」と苦笑します。トムは「いや本当ですよ」と言います。
マリガンは「リズムセクションが聴ければなあ。リズムセクションは八分音符をプレイするからね」。
マリガンが口の中でチコチコとドラムのシンバルの音を口ずさむと、トムがそれを受けて、チコチコと口の中で言いながらピアノを弾きます。しかしマリガンはまた失敗。「私は裏のフレイズを演奏しているんだ。なぜなら」と言い掛けて、その時何かを掴んだような表情をします。そしてトムに、「もう一度いこう」と言います。
そしてようやく二人の息が合ったエンディングに成功します。さらにもう一度。トムは「グッド、ジェリー、パーフェクト」と言います。
マリガンはもう一度、間奏の部分から気持ち良さそうに吹き始めます。最後はちゃんと決まって、トム「やったね」。マリガン「やったね」。

最後のクレジットを見ると、このボーナストラックの部分はカーネギーホールのマリガンを記録した映像の一部に収められていたようです。

*続く。