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    <title>三月の水</title>
    <link>http://blogs.dion.ne.jp/naoki/</link>
    <description>岩切直樹</description>
    <language>ja</language>
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    <itunes:summary>岩切直樹</itunes:summary>
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    <itunes:author>naoki</itunes:author>
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      <link>http://blogs.dion.ne.jp/naoki/archives/10694456.html</link>
      <title>冷たい水</title>
      <pubDate>Sat, 31 Mar 2012 03:35:28 +0900</pubDate>
      <description>周辺のいろいろなことが「イン・チューン」している。今まで気が付かなかっただけかもしれないけれど。石巻。東日本大震災1年の取材。その人は唐突に「三月の水なものですから」と言った。「三月の海水」ではなく、「春先の水」でもなく。地震の時間は仙台の「岩切」にいた人だ。そしてそれは水の冷たさの話だった……。トムはそれを「北半球では雪どけの水」と知っていて、自分で英詞を書いたのだ。ラテン派生語を一語も使わないで。良くそんなことができたものだと思うが。だからそれは意味のあることだ。「Wat..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
周辺のいろいろなことが「イン・チューン」している。<br />今まで気が付かなかっただけかもしれないけれど。<br /><br />石巻。東日本大震災1年の取材。<br />その人は唐突に「三月の水なものですから」と言った。<br />「三月の海水」ではなく、「春先の水」でもなく。<br />地震の時間は仙台の「岩切」にいた人だ。<br />そしてそれは水の冷たさの話だった……。<br /><br />トムはそれを「北半球では雪どけの水」と知っていて、自分で英詞を書いたのだ。<br />ラテン派生語を一語も使わないで。良くそんなことができたものだと思うが。<br />だからそれは意味のあることだ。「Waters of March」なのだから。<br />「三月の雨」ではないのだ。今さらそんなことを言わないで欲しい。<br /><br />東北へは　もう何度も行きましたね<br />君の住む　美し宮古……<br /><br />まだまだやらなければならないことがたくさんある。<br /><br />以上。<a name="more"></a>

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            <category>その他</category>
      <author>naoki</author>
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      <link>http://blogs.dion.ne.jp/naoki/archives/10204465.html</link>
      <title>67年前の6月19日という時代</title>
      <pubDate>Sun, 19 Jun 2011 20:20:45 +0900</pubDate>
      <description>　1944年6月19日、セルジオ・ブアルキ・ヂ・オランダの夫人、マリア・アメーリア・セザーリオ・アルヴィンは、リオデジャネイロのカテーテのサンセバスチャオン産院に向かうその時に、空気中に何らかの違和感を、一種のオプティミズムのようなものを予感した。それはまた、周囲の人々が彼女に重大な出来事を隠しているという感覚でもあった。　マリア・アメーリアの直観は正しかった。家族たちが彼女に隠していたのは、6月6日の連合国軍の「Ｄデイ」ことノルマンディ上陸作戦の成功だった。周囲の人間はその..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
　1944年6月19日、セルジオ・ブアルキ・ヂ・オランダの夫人、マリア・アメーリア・セザーリオ・アルヴィンは、リオデジャネイロのカテーテのサンセバスチャオン産院に向かうその時に、空気中に何らかの違和感を、一種のオプティミズムのようなものを予感した。それはまた、周囲の人々が彼女に重大な出来事を隠しているという感覚でもあった。<br /><br />　マリア・アメーリアの直観は正しかった。家族たちが彼女に隠していたのは、6月6日の連合国軍の「Ｄデイ」ことノルマンディ上陸作戦の成功だった。周囲の人間はそのニュースが彼女を興奮させて出産に差し障りが生じることを懸念したのだ。フランシスコ・ブアルキ・ヂ・オランダは、そのような時代の気分、大戦の終結への希望と新しい時代の前兆の中でこの世界に生を受けた。<br /><br />　シコ・ブアルキの人生と作品を考える上で、このことは極めて重要な意味を持っていると思う。シコの作品を特徴づけているいくつかの性質、過剰なまでのオプティミズム、徹底して弱者の立場に立ったまなざし、青臭いくらいの理想主義・平和主義・民主主義などなどは、シコが生まれた時代が「そういう時代だった」ことと深く深く関係しているように思えるのだ。<br /><br />　人間は、この世界に産み落とされて最初に吸い込んだ「時代の空気」に性質や人格を大きく左右されるというのが僕の持論だ。例えば、僕のスリークッションくらいの知り合いの中に、今回の大震災の直後に福島県で子供を産んだ女性がいる。僕にはどうしてもその子供が人間の生命や生きること・死ぬことに対する感受性が人一倍強い人間に育つのではないかと思えてしまう。あるいはそれは第三者の勝手な願いなのかもしれないけれど、「この時代に生まれた」という事実は、占星術や血液型の何倍もその彼の人間形成に大きな影響を与えるような気がしてしまう。<br /><br />　ちなみに僕が生まれたのは東京オリンピックの約1ヶ月後の土曜日の朝。僕もまたどうしようもないくらいのオプティミストであり、また、他人から何と言われようと青臭い理想主義を追い掛けてどうにかこうにか生きてきている。<br /><br />　まあそれはともかくとして、今日はシコ・ブアルキの67回目の誕生日。もうそういう歳なんだなあ。地球の裏側からフェリース・アニヴェルサリオ！<br /><a name="more"></a>

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            <category>シコ・ブアルキのこと</category>
      <author>naoki</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/naoki/archives/10140894.html</link>
      <title>東北の名前のない海岸とヴィラ・ロボス</title>
      <pubDate>Fri, 13 May 2011 03:09:14 +0900</pubDate>
      <description>「何をしている？」と知人からＥメール。「仕事をしている」とＥメールを返信する。この2ヶ月間はちょっとばかり仕事をしている。僕はもともと起きている時間には、仕事をしているか、飲酒をしているか、その両方を同時にしているかという人間だが、この2ヶ月間は眠っている時間をちょっと削って仕事をしている。目の前にするべき仕事があるからだ。4月の1週目以降、東北には何度行っただろう？ 4日間掛けて福島県から岩手県まで走って、そのあとにいわきに行って、それから仙台に行った。今週も月曜日にまたい..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
「何をしている？」と知人からＥメール。「仕事をしている」とＥメールを返信する。この2ヶ月間はちょっとばかり仕事をしている。僕はもともと起きている時間には、仕事をしているか、飲酒をしているか、その両方を同時にしているかという人間だが、この2ヶ月間は眠っている時間をちょっと削って仕事をしている。目の前にするべき仕事があるからだ。<br /><br />4月の1週目以降、東北には何度行っただろう？ 4日間掛けて福島県から岩手県まで走って、そのあとにいわきに行って、それから仙台に行った。今週も月曜日にまたいわきに行って、水曜日にまた仙台に行った。来週の火曜日は盛岡だ。それは今の東北にこれが自分の仕事だと思える仕事があるからだ。<br /><br />おそらく、今の僕の仕事は、大変な困難を乗り越えて前を向いて生きている人たちの言葉を伝えることだと思っているので、そういう取材の仕事がメイン。でも、取材から取材へと車を走らせていると、ほとんど不意打ちに近い形で、津波で甚大な被害を受けた地域のど真ん中に足を踏み入れてしまっていることがある。最初は何が何だかわからなかった。ただ呆然とするしかなかった。哀しいとか淋しいとかいう気持ちとは違う。どちらかと言うと静かな気持ちだ。あるいは無感覚に近いものだ。どんな言葉も当てはまらない。非常に特殊な感情だ。今でも良くわからない。ああいう光景に当てはまる的確な言葉など、どのような悲劇を背負った民族にも持ち合わせはないと思う。<br /><br />4月の初めに4日間掛けて東北を縦断した時に、ほんの2、3枚だけＣＤを持って行っていたのだが、その中の1枚がホベルト・ミンチャックのヴィラ・ロボス「ブラジル風バッハ」だった。津波で一面何もなくなってしまった荒野に、ヴィラ・ロボスは怖ろしいくらいに溶けて流れていった。ヴィラ・ロボスはまるで今日のこの情景を想定してこの曲を書いたのではないかと思えるくらいだった。なるほどそういうことだったのかと僕は思った。<br /><br />津波の被害が大きかったある海岸で車を降りてみた。そこには音がない。まったく音がしない。そういう状況を今の東京で想像できるだろうか？ でも、音楽を愛している人間はそういう状況を想像してみるべきだ。それは音楽の歓びと裏表のところにある光景だ。あるいは「紙一重」の状況と言うべきかもしれない。僕はそこから、そういう荒野の真ん中から、自分が愛する音楽を聴いていきたいと改めて思った。<br /><a name="more"></a>

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            <category>今日の1曲</category>
      <author>naoki</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/naoki/archives/10069625.html</link>
      <title>レッド・ガーランド「スプリング・ウィル・ビー・ア・リトル・レイト・ディス・イヤーSpring Will Be a Little Late This Year」</title>
      <pubDate>Sun, 03 Apr 2011 04:49:00 +0900</pubDate>
      <description>井の頭公園の近くに住んでいると、1年の節目は正月よりもむしろ桜の季節で、この季節を迎えてようやく去年のことが整理できて今年のことが計画できるというところがある。ただし今年は公園中に「宴会の自粛のお願い」の貼り紙が貼られていて、人出はとても少ない。まあまだ三分咲きくらいということも一因ではある。しかし「自粛をお願いします」という日本語はどうだろう？ 「自粛」というのは自ら慎むということだ。「宴会は慎んで下さい」とどうして書かないのだろう？ その是非はともかくとして。今日の昼間は..</description>
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井の頭公園の近くに住んでいると、1年の節目は正月よりもむしろ桜の季節で、この季節を迎えてようやく去年のことが整理できて今年のことが計画できるというところがある。ただし今年は公園中に「宴会の自粛のお願い」の貼り紙が貼られていて、人出はとても少ない。まあまだ三分咲きくらいということも一因ではある。しかし「自粛をお願いします」という日本語はどうだろう？ 「自粛」というのは自ら慎むということだ。「宴会は慎んで下さい」とどうして書かないのだろう？ その是非はともかくとして。<br /><br />今日の昼間はレッド・ガーランドを聴いていた。レッド・ガーランドのトリオ・アルバムの中で人気盤を挙げるとすれば、この国ではおそらくは、（1）『グルーヴィーGroovy』、（2）『レッド・ガーランズ・ピアノRed Garland’s Piano』、（3）『アット・ザ・プレリュードAt the Prelude』の3枚が上位に来るに違いない。少なくとも20年前はそうだった。どれも良いアルバムだと思う。<br /><br />けれども僕の選択はまったく異なっていて、（1）『オール・カインズ・オヴ・ウェザーAll Kinds of Weather』、（2）『ホェン・ゼア・アー・グレイ・スカイズWhen There Are Grey Skies』、（3）『ブライト・アンド・ブリージィーBright and Breezy』ということになってしまう。なぜか？ その話はいずれまた。まあ要するに愛着ということなのだが。<br /><br />それにしても、『オール・カインズ・オヴ・ウェザーAll Kinds of Weather』の魅力は筆舌に尽くし難い。Ａ面冒頭で突然に夕立を降らせて（「Rain」）、真夏の南部の眠りに誘い（「Summeretime」）、今度は嵐に閉じ込める（「Stormy Weather」）。Ｂ面は春が来るとか来ないとかの季節に始まって（「Spring Will Be a Little Late This Year」）、いきなりクリスマスに連れて行き（「Winter Wonderland」）、秋の美を端正に歌って締め括る（「‘Tis Autumn」）。レッド・ガーランドは一定したリラックスを保ちながら演奏していて、「カクテル・ピアニスト」（この場合は「誉め」言葉だ）の面目躍如といったところ。僕はこのアルバムを聴き込まなかったらレッド・ガーランドというピアニストのことを表面的にしか捉えていなかったと思う。ジャズをあまり聴き込んでいない人（＝頭の柔らかい人）にこそお薦めしたい1枚だ。<br /><br />この日、僕たちは夕方から井の頭公園を歩いて、それからハーモニカ横丁へ。吉祥寺仲間の武田和命さんの奥さんがいる店に行ってちょっとだけ飲む。僕たちは時々彼女の顔を見に行ってはちょっとだけ喋ってワインを飲むことにしている。良い1日。でも心は晴れない。<br /><br />東京はずいぶん暖かくなった。東北はどうだろう。今年の春はちょっと遅いかもしれない。でも、春は来る。どのような形であれ。それで「スプリング・ウィル・ビー・ア・リトル・レイト・ディス・イヤーSpring Will Be a Little Late This Year」。来週は東北に行く。<br /><a name="more"></a>

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            <category>今日の1曲</category>
      <author>naoki</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/naoki/archives/10059845.html</link>
      <title>ベヴァリー・ケリー「アイム・グラッド・ゼア・イズ・ユーI'm glad there is you」</title>
      <pubDate>Mon, 28 Mar 2011 02:39:20 +0900</pubDate>
      <description>先週は関西にいた。昼間の仕事で阪神大震災の教訓を取材するためだ。しかし神戸の人も大阪の人も口を揃えて言っていた。今回の東北大震災は神戸の時とは比べ物にならないと。規模が違うし、性質が違うと。いつもそうだ。僕たちは学ぶことができるようでいて学べない。経験が生かせるようでいて生かせない。これから起こることに対してほとんど無防備だ。素手で立ち向かっていくしかない。親族・知人の安否はだいたい確認することができて、うちの会社の福島県の分室の社員も家族を含めて全員無事だった。でも、言葉少..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
先週は関西にいた。昼間の仕事で阪神大震災の教訓を取材するためだ。しかし神戸の人も大阪の人も口を揃えて言っていた。今回の東北大震災は神戸の時とは比べ物にならないと。規模が違うし、性質が違うと。いつもそうだ。僕たちは学ぶことができるようでいて学べない。経験が生かせるようでいて生かせない。これから起こることに対してほとんど無防備だ。素手で立ち向かっていくしかない。<br /><br />親族・知人の安否はだいたい確認することができて、うちの会社の福島県の分室の社員も家族を含めて全員無事だった。でも、言葉少ない報告の中に、苦労と心配と恐怖とが滲み出ている。もちろん原発の問題も含めて。僕たちにできることはほとんど何もない。でも来週くらいには会いに行かなくてはと思っている。<br /><br />羽田空港で週刊誌を立ち読みしていたら、ビートたけしが喋っていることが今の僕の気持ちにとても近かった。「何万人が亡くなった」という見方をしていると、今回のこの震災の本当のところは見えてこない。僕にとっていちばん印象深かった場面の一つは、TVのニュースが映し出していた、日本大使館に献花に来ていたドイツの女性だ。「娘を亡くしたという母親の話をTVで見て、ただただ泣きました」と彼女は言っていた。<br /><br />その関西の取材で、昼食にうなぎ屋に連れて行ってもらった。ずいぶん高級そうな店だった。でも、申し訳ないのだが、僕にはそのうなぎは美味しくなかった。つい今まで人の生きるとか死ぬとかの話しをしていたのだ。<br /><br />「消費しなさい」という話は、「自粛しなさい」という話と表裏の話のように思える。人間というのはそういうものではない。哀しむ時には人から言われなくても哀しむし、楽しむ時には人から言われなくても楽しむものだ。どうしてそのことがわからないのかが不思議だ。<br /><br />その店でたまたま流れていたのが、僕の最愛の女性ヴォーカル、ベヴァリー・ケリーだった。しかもこの曲が流れるなんて。「アイム・グラッド・ゼア・イズ・ユーI'm glad there is you」。ピアノはパット・モラン、ベースはスコット・ラファロ。この曲を毎日のように聴いていた日々を思い出す。とりあえずは自分の隣にいる人を大切にしよう。僕たちに今できることはそのくらいしかない。<br /><a name="more"></a>

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            <category>今日の1曲</category>
      <author>naoki</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/naoki/archives/10044965.html</link>
      <title>トム・ジョビン「三月の水Aguas de mar&amp;ccedil;o」</title>
      <pubDate>Sat, 19 Mar 2011 01:50:44 +0900</pubDate>
      <description>3月18日学生時代に寝袋を担いであちこちを放浪していたこともあって、日本中どの土地に対してもそれなりの想いはある。けれども東北の太平洋岸のあの一帯は、日本の宝と言うか、原風景と言うか、本当に美しいところだった。釜石、宮古、大船渡、気仙沼。当時いただいた数々の親切を――「今夜泊まって行けよ」「味噌汁一杯飲んで行けよ」――今思い出して噛み締めている。東北を襲った大地震・大津波から1週間。1週間前のあの時間にいた北関東のある街に、今日もたまたまいた。それにしても、この1週間で、この..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
3月18日<br /><br />学生時代に寝袋を担いであちこちを放浪していたこともあって、日本中どの土地に対してもそれなりの想いはある。けれども東北の太平洋岸のあの一帯は、日本の宝と言うか、原風景と言うか、本当に美しいところだった。釜石、宮古、大船渡、気仙沼。当時いただいた数々の親切を――「今夜泊まって行けよ」「味噌汁一杯飲んで行けよ」――今思い出して噛み締めている。<br /><br />東北を襲った大地震・大津波から1週間。1週間前のあの時間にいた北関東のある街に、今日もたまたまいた。それにしても、この1週間で、この国の様相は一変してしまった。<br /><br />うちのきょうだいは4分の3の確率で東北出身者と結婚しているので、そのこともあって、今回は「今まだ誰それと連絡が取れない」という話が周辺にいくつかある。それでなおさらことの深刻さを実感している。<br /><br />以前に奥尻島に行った時に、大津波のあとに建てられた防波堤の高さに、人々の哀しみの深さを感じて絶句したものだった。では今回はどのくらいの高さの防波堤を建てれば良いのだろう？<br /><br />今この大地震・大津波から教訓を導き出すのは性急のように思う。もう少しこのことを考えて思って感じていかなくては。<br /><br />今日の帰りの車の中ではトム・ジョビンの『マチータ・ペレーMatita Per&ecirc;』を聴いていた。「三月の水Aguas de mar&ccedil;o」という曲のタイトルは、こういうことが起きてしまった今となっては、大いなる皮肉のように響いてしまう。けれどもトム・ジョビンは自然の美しさと同時に怖ろしさをも知っていたひとだ。それらのすべてをひっくるめて世界とか宇宙とかを賛美していたひとだ。<br /><br />そしてもちろん人間もその世界や宇宙を構成する因子の一つである。<br /><br />今夜テレビのニュースで取り上げられていた、息子を亡くした父親の言葉に胸を打たれた。それが今の僕の心境にいちばん近い言葉でもある。<br /><br />「残された自分たちが一生懸命生きていくことが供養なんだ」。<br /><br />＊今回の東北の大地震・大津波で被災された皆様のために心から祈ります。<br /><a name="more"></a>

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            <category>今日の1曲</category>
      <author>naoki</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/naoki/archives/10015970.html</link>
      <title>アストラッド・ジルベルト「ユー・ディドント・ハフ・トゥ・ビー・ソー・ナイスYou did’nt have to be so nice」</title>
      <pubDate>Wed, 02 Mar 2011 02:44:20 +0900</pubDate>
      <description>3月1日　昼間月刊誌の仕事をしているので、毎月末に責了が終わると非常に解放感を感じる。特に2月という月は厄介な月で、年末年始の特別進行が落ち着いてきたかなというところで気が付いたら3日足りないという月なので、ほっとする感じはひとしおだ。かと思うと週間の仕事の締め切りが残っていたり、別の月刊誌の仕事が待っていたりするのだが、とりあえず今日のところは解放感。夕方に渋谷で相方と会って……でも結局は自宅でおでん。それでも解放感。　おでんをつまみながら日曜日の日本選手権の決勝の録画を初..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
3月1日<br /><br />　昼間月刊誌の仕事をしているので、毎月末に責了が終わると非常に解放感を感じる。特に2月という月は厄介な月で、年末年始の特別進行が落ち着いてきたかなというところで気が付いたら3日足りないという月なので、ほっとする感じはひとしおだ。かと思うと週間の仕事の締め切りが残っていたり、別の月刊誌の仕事が待っていたりするのだが、とりあえず今日のところは解放感。夕方に渋谷で相方と会って……でも結局は自宅でおでん。それでも解放感。<br /><br />　おでんをつまみながら日曜日の日本選手権の決勝の録画を初めてちゃんと観る。三洋電機対サントリー。シーズンの締め括りを飾るにふさわしい好ゲーム。僕たちはクライストチャーチのためにオールブラックのジャージで観戦。ひたすら攻め続けて三洋の防御網を突破したサントリーは見事。三洋は、新日鉄釜石と神戸製鋼以来の四連覇は成らなかった。4年も勝ち続けるのはやはり難しいのだ。トニー・ブラウンはこれで最後だろうか？ サントリーでは、テストマッチ139キャップのジョージ・グレーガンがこのゲームで引退。いろいろな感慨のあるゲーム。<br /><br />　夜中に思い出し仕事（思い出し笑いのようなもの）のために起き出して、ビールを飲みながらパソコンを叩いてアストラッド・ジルベルトの『ビーチ・サンバBeach samba』を聴く。このアルバムにはラヴィン・スプーンフルの名曲「ユー・ディドント・ハフ・トゥ・ビー・ソー・ナイスYou did’nt have to be so nice」が入っている。今から30年くらい前、たまたま聴いていたラジオの番組に出ていた松任谷由美が、「守ってあげたい」という曲を書いたのはこの曲が好きだったからだと、「You did’nt have to be so nice」というフレーズで曲を作ろうとしているうちにそれが「You don’t have to worry」になったのだと話していた。アストラッド・ジルベルトの話をする時にこの曲の話をする人はまずいないので、実は僕もこれ気に入っていたんだよなと、ユーミンにちょっと親近感を持ったことを思い出す。<br /><br />　3月。人々が去来するシーズン。「You did’nt have to be so nice」というのは、「そんなに良くしてくれなくても良かったのに」という感じだろうか？ この曲をジョージ・グレーガンとトニー・ブラウンに。<a name="more"></a>

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            <category>今日の1曲</category>
      <author>naoki</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/naoki/archives/9999333.html</link>
      <title>2月19日の1曲「夜明けFim de Noite」シコ・フェイトーザ</title>
      <pubDate>Sun, 20 Feb 2011 05:04:20 +0900</pubDate>
      <description>　朝7時起床。パソコンを開いてグーグルのトップページで今日がブランクーシの誕生日であることを知る。パリのポンビドゥの敷地の一角に再現されているブランクーシのアトリエを思い出す。あれは僕のような人間にとっては一つの理想の空間だ。仕事に必要なのは静謐と太陽光線だなあと思う。　ラグビー日本選手権準決勝。三洋電機対東芝。秩父宮ラグビー場。14時キックオフ。前半29分までに東芝が3トライを奪って21対3とリード。しかし三洋は田邉の3つのＰＧで点差を縮め、後半に入ると霜村のトライとコリニ..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
　朝7時起床。パソコンを開いてグーグルのトップページで今日がブランクーシの誕生日であることを知る。パリのポンビドゥの敷地の一角に再現されているブランクーシのアトリエを思い出す。あれは僕のような人間にとっては一つの理想の空間だ。仕事に必要なのは静謐と太陽光線だなあと思う。<br /><br />　ラグビー日本選手権準決勝。三洋電機対東芝。秩父宮ラグビー場。14時キックオフ。前半29分までに東芝が3トライを奪って21対3とリード。しかし三洋は田邉の3つのＰＧで点差を縮め、後半に入ると霜村のトライとコリニアシのトライで同点。さらに北川が2つのトライを取って33対21で逆転勝利。間違いなく今シーズンのベストゲーム。三洋の4つのトライは――特にホラニ・コリニアシのノーホイッスルトライは長く記憶に残ることになるだろう。興奮した。<br /><br />　その熱を冷ますためにラグビー場に近接した酒場に入ると観戦仲間もいて、ちょいと一杯のつもりが止まらなくなってしまう。居合わせた三洋ファンの女性たちとラグビー談議に花が咲いて実が生って。帰りは深夜。相方と二人でくたくたになって、もう深酒はやめようと誓い合う。<br /><br />　今日の曲は上記の行動とは何の関係もないのだけれど、夜明けに目が覚めて掛けたのがシコ・フェイトーザだったので。この『シコ・フィン・ヂ・ノイチChico Fim de Noite』はボサノヴァを聴いてきたことの幸せをしみじみと噛み締めさせてくれる一枚だ。<a name="more"></a>

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            <category>今日の1曲</category>
      <author>naoki</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/naoki/archives/9983145.html</link>
      <title>2月11日の1曲「エスターテ（夏）Estate」ジョアン・ジルベルト</title>
      <pubDate>Sat, 12 Feb 2011 00:57:33 +0900</pubDate>
      <description>　東京は雪。昼間は自宅で音楽を聴きながら仕事の山と格闘。僕には雪の日に掛けたくなるレコードというものが何枚かあって、その中にジョアン・ジルベルトの『アモローゾAmoroso』があるのだが、これは裏ジャケットのジョアンの写真を撮った土井弘介さんの証言（2003年のジョアンの初来日公演のパンフレットに掲載されている）が頭にあるからにほかならない。このアルバムでいちばん良く聴くのはブルーノ・マルティーノの「エスターテ（夏）Estate」だけれど、ジョアンがこの曲を真冬のニューヨーク..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
　東京は雪。昼間は自宅で音楽を聴きながら仕事の山と格闘。僕には雪の日に掛けたくなるレコードというものが何枚かあって、その中にジョアン・ジルベルトの『アモローゾAmoroso』があるのだが、これは裏ジャケットのジョアンの写真を撮った土井弘介さんの証言（2003年のジョアンの初来日公演のパンフレットに掲載されている）が頭にあるからにほかならない。このアルバムでいちばん良く聴くのはブルーノ・マルティーノの「エスターテ（夏）Estate」だけれど、ジョアンがこの曲を真冬のニューヨークで録音していることはこの演奏の魅力に関係があると思う。<br /><br />　夕方から立川で高校時代のラグビー部の先生と会食。うちの相方を連れて。もう一人の友人を交えて。先生の行き付けの中華料理店で。僕にとっては唯一の恩師と呼べる存在の人。ちゃんと喋るのは久し振り……もしかしたらこんなにちゃんと喋るのは初めてかもしれないくらい。それで今日は雪なのだろうか？<br /><br />　この先生、今は「君が代」の不起立の問題で原告の一人になっている。僕はその主張を全面的に支持しているけれど、それは個人の思想や行動を体制とか権力とかがが強制したり強要したりすることはできないというその一点においてだ。そしてそれは僕がブラジルのＭＰＢを好んで聴いていることととても密接に結び付いている問題だ。ものすごく大事な一点である。<br /><br />　帰ってまたジョアンを聴きながら、そういうことを漠然と思う。いろいろなことを回想する。窓の外は銀世界。<br /><a name="more"></a>

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            <category>今日の1曲</category>
      <author>naoki</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/naoki/archives/9972951.html</link>
      <title>2月5日の1曲「永久の想いEverybody's Got to Learn Sometime」コーギス</title>
      <pubDate>Sat, 05 Feb 2011 23:19:03 +0900</pubDate>
      <description>　先日友人たちと「なぜ若者はポップソングを聴くのか？」という話題になった。もともとは「なぜ今の若者はポップソングを聴かなくなったのか？」という話題だったのだけれど。僕のその時の結論は、「女の子にもてたいから」。これは村上龍が以前にどこかに書いていた「女の子にもてたくて石膏デッサンを練習した」という話がベースにある。十代の頃の衝動ってだいたいそういうことではないかと、酔っ払って僕は喋った。　夕方、相方と吉祥寺の街中に食事に出る。偶然に旧友に会う。偶然に偶然が重なっている男。僕の..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
　先日友人たちと「なぜ若者はポップソングを聴くのか？」という話題になった。もともとは「なぜ今の若者はポップソングを聴かなくなったのか？」という話題だったのだけれど。僕のその時の結論は、「女の子にもてたいから」。これは村上龍が以前にどこかに書いていた「女の子にもてたくて石膏デッサンを練習した」という話がベースにある。十代の頃の衝動ってだいたいそういうことではないかと、酔っ払って僕は喋った。<br /><br />　夕方、相方と吉祥寺の街中に食事に出る。偶然に旧友に会う。偶然に偶然が重なっている男。僕のことを僕の相方よりも20年前から知っていて、僕の相方のことを僕よりも8年前から知っている男。30年前に僕のために一肌も二肌も脱いでくれた男。10年前に高田馬場のコルコヴァードで結婚の報告のパーティのようなものを開いた時に、「しようがないなあ」と言いながらその場で司会を買って出てくれたのもこの男だった。<br /><br />　それで今日の1曲なのだけれど、昨夜、シネフィル・イマジカでチャーリー・カウフマンとミシェル・ゴンドリーの「エターナル・サンシャイン」を観ていたら、最後にこの曲が流れてきたので飛び上るほど驚いた。この映画を観るのは3回目だと思うのだが、ラストのクレジットのところまでちゃんと観たのは初めてだったのだろう。でなければ以前に気が付いていたはずだ。英国出身のコーギスというポップバンドの曲。僕がＦＥＮでケイシー・ケイスンのアメリカントップ40を聴いていたのは1977～80年くらいのことだけれど、80年にビルボードで18位になったと記録にある。このバンドのことは詳しくは知らない。でもこの曲のことは良く覚えている。あの当時のヒットチャートの中でこの曲の「感じ」がずいぶん異質だったからだ。もちろんレコードを買うほどではなかったので、今も手元にあるわけではなく、YouTubeで探して聴いてみる。ちょっとした感慨が湧き起こる。それで若者がポップソングを聴くことの意味だか目的だかがちょっとだけわかる。30年後に友人との再会を祝福するためだ。<a name="more"></a>

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            <category>今日の1曲</category>
      <author>naoki</author>
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        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/naoki/archives/9965972.html</link>
      <title>2月1日の1曲「スノウ・ピースSno' Peas」ビル・エヴァンス＆トゥーツ・シールマンス</title>
      <pubDate>Wed, 02 Feb 2011 03:27:32 +0900</pubDate>
      <description>今日は札幌。午前中は吹雪いていて、午後には一時は降りやんでいたが、夕方にはまた視界0メートルの吹雪。夕食はビールを飲みながら地元の海のもの山のものをごちそうになる。そのあとで一人で生演奏のあるジャズクラブへ。とてもとても良い演奏。エレクトリックピアノの「オール・ザ・シングス・ユー・アー」を聴いていたら、ビル・エヴァンス＆トゥーツ・シールマンスの『アフィニティAffinity』が聴きたくなった。それでもう一軒ジャスの店に行って、そのアルバムを掛けてもらう。目玉は「スノウ・ピース..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
今日は札幌。午前中は吹雪いていて、午後には一時は降りやんでいたが、夕方にはまた視界0メートルの吹雪。夕食はビールを飲みながら地元の海のもの山のものをごちそうになる。<br /><br />そのあとで一人で生演奏のあるジャズクラブへ。とてもとても良い演奏。エレクトリックピアノの「オール・ザ・シングス・ユー・アー」を聴いていたら、ビル・エヴァンス＆トゥーツ・シールマンスの『アフィニティAffinity』が聴きたくなった。それでもう一軒ジャスの店に行って、そのアルバムを掛けてもらう。目玉は「スノウ・ピースSno' Peas」。今札幌はマイナス3.5度。雪はまだ降りしきっている。<br /><a name="more"></a>

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            <category>今日の1曲</category>
      <author>naoki</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/naoki/archives/9952482.html</link>
      <title>1月24日の1曲　「ブエノスアイレスの冬Invierno Porte&amp;ntilde;o」アストル・ピアソラ</title>
      <pubDate>Tue, 25 Jan 2011 03:29:25 +0900</pubDate>
      <description>　朝4時50分起床。北九州に日帰り出張。ところが朝の電車の接続がことごとく悪くて、北九州行きの飛行機に乗り遅れる。しかし僕は飛行機に乗り遅れることに関してはエキスパートみたいなものなのであえて言うけれど、こういう時のＪＡＬの対応は不親切だ。ＡＮＡの方がずっと親身になってくれる。もちろん乗り遅れるような時間に自宅を出る僕が悪いのだけれど。何とか福岡行きに変更してもらってことなきを得る。　福岡空港から小倉へ。今日はレンタカーは借りずに電車とバスで移動。途中ところどころで雪が降って..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
　朝4時50分起床。北九州に日帰り出張。ところが朝の電車の接続がことごとく悪くて、北九州行きの飛行機に乗り遅れる。しかし僕は飛行機に乗り遅れることに関してはエキスパートみたいなものなのであえて言うけれど、こういう時のＪＡＬの対応は不親切だ。ＡＮＡの方がずっと親身になってくれる。もちろん乗り遅れるような時間に自宅を出る僕が悪いのだけれど。何とか福岡行きに変更してもらってことなきを得る。<br /><br />　福岡空港から小倉へ。今日はレンタカーは借りずに電車とバスで移動。途中ところどころで雪が降っている。昼食はだるま堂の焼うどんというおのぼりさんコース。仕事は無事に済んで、そのあとまた福岡方面に移動して、夕方には北九州空港へ。雲に当たった夕陽が海に再反射して美しいオレンジを放っていた。帰りの便はスターフライヤー。非常用設備の案内の「スターフライヤーニンジャ」が最高。シートもとても快適で、スターフライヤー応援しなくちゃと強く思う。<br /><br />　夕食は昨日の「シチュー鍋」を再利用。Ｊスポーツでラグビーのハイネケンカップの試合を見ながら。で、行きの飛行機の中のオーディオプログラムでピアソラの「ブエノスアイレスの冬Invierno Porte&ntilde;o」が掛かっていたので、深夜に『レジーナ劇場』を聴く。ブエノスアイレスに行きたい。前から言っているのだけれど、今の我が家の予定だと、次の、次の、次の、次くらいの海外旅行になるのだろうか？<a name="more"></a>

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            <category>今日の1曲</category>
      <author>naoki</author>
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      <link>http://blogs.dion.ne.jp/naoki/archives/9938885.html</link>
      <title>1月16日の1曲　「サンバ・ダ・ホーザSamba da Rosa」ヴィニシウス・ヂ・モライス＆トッキーニョ</title>
      <pubDate>Mon, 17 Jan 2011 03:29:41 +0900</pubDate>
      <description>　朝5時30分起床。一人でレンタカーを運転して埼玉と群馬と栃木の県境近くを回る。熊谷から出発して、行田、羽生、加須、館林、佐野、足利へ。誰に会うわけでもなく、遊んでいるみたいだがこれも仕事。好天だったが、日陰には雪が残っていて慎重にアクセルを踏む。昼食は佐野でラーメン。大泉には今日は寄れず。すぐ近くにはいたのだが。　十枚くらい持って行ったＣＤの中に、ヴィニシウスとトッキーニョとマリア・ベターニアのブエノスアイレス録音があった。昨年クレオール・ストリーム・ミュージックから国内盤..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
　朝5時30分起床。一人でレンタカーを運転して埼玉と群馬と栃木の県境近くを回る。熊谷から出発して、行田、羽生、加須、館林、佐野、足利へ。誰に会うわけでもなく、遊んでいるみたいだがこれも仕事。好天だったが、日陰には雪が残っていて慎重にアクセルを踏む。昼食は佐野でラーメン。大泉には今日は寄れず。すぐ近くにはいたのだが。<br /><br />　十枚くらい持って行ったＣＤの中に、ヴィニシウスとトッキーニョとマリア・ベターニアのブエノスアイレス録音があった。昨年クレオール・ストリーム・ミュージックから国内盤が出て、その短いレヴューをラティーナに書くことになって、12月の前半くらいは毎日のようにこれを聴いていた。冒頭の「ア・トンガ・ダ・ミロンガ・ド・カブレテーA Tonga da Mironga do Kabulet&ecirc;」も捨て難いが、1曲選ぶとすれば「サンバ・ダ・ホーザSamba da Rosa」。深夜のＡＭラジオに合いそうなこの曲の余韻が好きだ。ボサノヴァもサンバも本来は歌謡曲なんだよなと思う。<br /><br />　帰りに吉祥寺のブックオフで特売をしていて、辞書も1冊300円で売っていたので、英英辞典を中心に辞書ばかり6冊買う。店員が親切。夜は自宅で鍋。ラグビーのワイルドカードトーナメントの録画を見ながら。でも先週熱を出してから食が細くなっている。<br /><a name="more"></a>

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            <category>今日の1曲</category>
      <author>naoki</author>
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      <link>http://blogs.dion.ne.jp/naoki/archives/9924672.html</link>
      <title>1月8日の1曲　「リジアLigia」シコ・ブアルキ</title>
      <pubDate>Sun, 09 Jan 2011 09:12:53 +0900</pubDate>
      <description>＊何ごともなかったかのように。　明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。1月8日の今日の1曲　朝6時起床。相方は出勤して仕事。僕は自宅で仕事。風呂に入ってシャツを洗って9時にパソコンの前に座る。昼まで原稿を書いて昼食を作って食べる。ベーコンエッグライスとごぼうの味噌汁。ＢＧＭはシロ・モンテイロ。食べ終えてＪスポーツで高校ラグビーの決勝を見る。東福岡対桐蔭学園。同点引き分け両校優勝。最後に両チームの選手が入り乱れて喜びを分かち合っているシーンでちょっと泣いてし..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
＊何ごともなかったかのように。<br /><br />　明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。<br /><br />1月8日の今日の1曲<br /><br />　朝6時起床。相方は出勤して仕事。僕は自宅で仕事。風呂に入ってシャツを洗って9時にパソコンの前に座る。昼まで原稿を書いて昼食を作って食べる。ベーコンエッグライスとごぼうの味噌汁。ＢＧＭはシロ・モンテイロ。食べ終えてＪスポーツで高校ラグビーの決勝を見る。東福岡対桐蔭学園。同点引き分け両校優勝。最後に両チームの選手が入り乱れて喜びを分かち合っているシーンでちょっと泣いてしまう。ラグビーはこれでいい。桐蔭学園の松島幸太朗という選手は、僕がこの30年間に目撃したベスト高校生フルバックかもしれない。南アフリカに行くそうだけれど、前途の幸運を祈りたい。<br /><br />　それからもうちょっと仕事をして、井の頭公園を散歩する。春まではまだとてもとても遠いが、陽射しにちょっとした伸びやかさが感じられる。それで嬉しくなって、帰ってきてまたもうちょっと仕事をしながら、西の空の最後の明るさの中で、シコの『シナル・フェシャードSinal fechado』を一度だけ聴く。このアルバムにはジョアン・ジルベルトが日本公演で歌った曲が3曲含まれているのだけれど、そういうことを話題にする人はほかにいない。おそらく世間の多くの人と僕の興味が違うのだ。「リジアLigia」が始まる頃には外はほとんど暗くなっている。こういう夕方に思い出す中学生時代の光景があるのだけれど、その話はまた今度。<br /><br />　吉祥寺で相方と会って、カレーの材料を買い込んで帰る。料理は僕。ＢＧＭはシエラ・マエストラ。これは翌日の準備。夜もう一度高校の決勝を見る。<br /><br />＊いろいろと模索しているところです。<a name="more"></a>

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            <category>今日の1曲</category>
      <author>naoki</author>
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      <link>http://blogs.dion.ne.jp/naoki/archives/9551096.html</link>
      <title>ヴィニシウス・ヂ・モライスのこと</title>
      <pubDate>Sat, 10 Jul 2010 01:25:19 +0900</pubDate>
      <description>昔、学生時代に、「今日何だか暗いなあと思ったら桜桃忌だった」と言った友人がいました。彼に倣って言えば、「今日何だかウィスキーが飲みたいなあと思ったら詩人の日だった」という感じです。日付が変わってしまいましたが、7月9日はヴィニシウスの命日。亡くなってちょうど30年になります。2月からずっとシコのことを考えていたのですが（今でも考え続けています）、シコのことを考えているといつの間にかヴィニシウスのことを考えているし、ヴィニシウスのことを考えているといつの間にかトムのことを考えて..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
昔、学生時代に、「今日何だか暗いなあと思ったら桜桃忌だった」と言った友人がいました。彼に倣って言えば、「今日何だかウィスキーが飲みたいなあと思ったら詩人の日だった」という感じです。日付が変わってしまいましたが、7月9日はヴィニシウスの命日。亡くなってちょうど30年になります。<br /><br />2月からずっとシコのことを考えていたのですが（今でも考え続けています）、シコのことを考えているといつの間にかヴィニシウスのことを考えているし、ヴィニシウスのことを考えているといつの間にかトムのことを考えています（あとはナラもそのサイクルの中にいるかな）。ヴィニシウスとトムは14歳違いで、トムとシコは17歳違い。これは僕の「文化は叔父から甥に継承される」説の有力な事例です。まあその話はまた今度にします。<br /><br />それにしても30年というのはちょっとした節目です。それで「詩人」について何かを書いておこうと思って、エピソードを一つ思い出しました。先日シコの資料を読んでいて収穫した、今のところ僕がいちばん好きなヴィニシウスの逸話を紹介しておきます。<br /><br />1967～68年くらいに、ＴＶへコールに一つの人気番組がありました。「エスタ・ノイチ・セ・インプロヴィーザEsta noite se improvisa」といって、その名の通りに即興性を競い合うクイズ形式の番組でした。司会者が一つの言葉を出題して、出演者はその言葉が歌詞に含まれている大衆音楽の楽曲を思い出し、ボタンを押してマイクの前で歌うという番組でした。最大最高に勝ち抜いたチャンピオンにはゴルディーニが贈られたというのですからすごいです。<br /><br />この番組の常連の出演者の中にシコ・ブアルキがいました。カエターノ・ヴェローゾも常連の一人でした。シコはこの番組で次々と楽曲を歌い当てて抜群の成績を収めて活躍したのですが、のちにそのほとんどが嘘っぱちであったことが暴かれてしまいます。この話もまた今度にします。<br /><br />この番組の最低最悪の出演者が、ヴィニシウス・ヂ・モライスでした。一度も問題に答えられないのです。断っておきますが、ヴィニシウスほどその当時のブラジルの大衆音楽に通じていた人間はほかにいませんでした。誰よりもたくさんの楽曲を知っているはずなのです。それなのに問題に答えられなかったのは、おそらく音楽をそういうふうに聴いていなかったからなのではないかと思います。<br /><br />で、ある時ついにまるでヴィニシウスのために用意されたかのような言葉が出題されました。司会者が、「問題の言葉は……」と読み上げた言葉は、<br />「ガロータgarota」でした。<br /><br />ヴィニシウスは顔色を輝かせ、ボタンを押して、解答権を獲得しました。そして嬉々として、マイクの前で、「ガロータ・ヂ・イパネマ（イパネマの娘）Garota de Ipanema」を歌い始めました。<br /><br />Olha que coisa mais linda,<br />Mais cheia de gra&ccedil;a.<br />&Eacute; ela a menina que vem e que passa,<br />num doce balan&ccedil;o a caminho do mar.<br /><br />会場の観客は作詞者本人による歌唱に聴き惚れて、ヴィニシウスとともに問題の言葉が出てくるのを待ちます。「ガロータgarota」という歌詞が出てきた時点で今回はヴィニシウスの勝利です。<br /><br />Mo&ccedil;a do corpo dourado do sol de Ipanema,<br />O seu balan&ccedil;ado &eacute; mais que um poema,<br />&Eacute; a coisa mais linda que eu j&aacute; vi passar.<br /><br />途中でヴィニシウスは「？」という顔をします。客席にもそれが伝わって、だんだんと笑いが広がっていきます。<br /><br />Ah, por que estou t&atilde;o sozinho?<br />Ah, por que tudo &eacute; t&atilde;o triste?<br />Ah, a beleza que existe,<br />A beleza que n&atilde;o &eacute; s&oacute; minha,<br />Que tamb&eacute;m passa sozinha.<br /><br />場内は爆笑。反対にヴィニシウスは大いに困惑した表情で最後の歌詞を歌います。<br /><br />Ah, se ela soubesse<br />Que, quando ela passa,<br />O mundo inteirinho se enche de gra&ccedil;a<br />E fica mais lindo por causa do amor,<br />Por causa do amor, por causa do amor……<br /><br />そうでした。ヴィニシウスは深い深い失望とともに認識したのでした。作詞者自身が知らなかったことですが、「ガロータ・ヂ・イパネマGarota de Ipanema」の歌詞には「ガロータgarota」という言葉は含まれていないのでした……。<br /><br />サラヴァ、ヴィニシウス、サラヴァ。<br /><br />僕はヴィニシウス・ヂ・モライスの人生と作品を髪の毛の先まで愛しんで悼み続けます。<br /><br />今夜は詩人の「教え」に従ってビールを早めにウィスキーに切り替えることにします。<br /><a name="more"></a>

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            <category>ヴィニシウス・ヂ・モライスのこと</category>
      <author>naoki</author>
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