2011年09月14日

震災後を考える

 昨日は、暑い1日でしたが、エンヤコラと・・・千駄ヶ谷まで出かけました。中央線に乗ったのはいつ以来か?って感じの田舎者ですが、国際フォーラムが津田ホールであるとのことで、話を聞きにいきました。

 東日本大震災後、復興と言われても、さっぱりその姿が見えてこないようで、心配されるのは、被害のあった地域にまた、同じようなまちを再生してしまい、再び被害に見舞われる悲劇。ここは、ぜひ、二度と同じ被害をこうむらないように・・してもらいたい。
 
 というわけで、(財)日本生態系協会主催のこの国際フォーラムで語られたのは、「おなじ被害を出すような政策に税金を使うべきではない」(もっともだ)、「災害を回避することで、その後の財政負担がなくなる」(確かに)「自然林のあるところに津波の被害はない」「ダムや堤防で国民の財産は守れない」「人がつくったものは必ずゴミになる」・・・・どれもこれも、ごもっとも。この先も、自然は時に激しい力で襲ってくるだろうけれど、できるだけその被害を少なくできるように(減災)、人間は知恵を使わなくてはいけない。同じことを繰り返しては、あまりに愚かです。

 ライフスタイルを見直して、やはり、豊かさを追うのではなく、生態系に配慮した持続可能な社会へ転換していかなくては・・・との提言の数々、納得しつつも、これは直接、政策を実施する政治家と官僚に聞いてもらいたいものでした。
 
 日本のトップリーダーって、問題意識が低い、環境なんて金にならない・・・って思っていて、目の前の利権に右往左往かもしれないけれど、それって・・・一番最悪の選択だと・・・いくら何でも、もう気づいても良いんじゃないか?いまだ、気づけないって、どんな脳の出来??って呆れちゃう??と文句たらたらのおばちゃんでした。

beniito1108.jpg 小さなベニイトトンボ、このトンボもこれから、ずっと命をつないでいける環境を守っていかないと・・・。
Posted by norarikurari at 20:24  |Comments(0)TrackBack(0) | シンポジウム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月23日

8月もいつの間にか?後半に突入

 8月20日(土)はつれあいが代表を務める「利根運河の生態系を守る会」が毎年、夏と冬に開催する運河塾の開催日でした。昨年同様、野田市役所8階大会議室で午後1時20分の開催です。昨年は、最寄り駅の東武野田線愛宕駅から、市役所まで暑さと強烈な日差しにふうふう・・・あえぎつつたどり着いた感じでしたが、幸い、今年は涼しい・・・、と言うことで、同じ距離でもまるで印象は違いました。
 
 ともかく、無事たどり着いた会場にはすでにかなりの参加者も集まっていて、定刻通りの開催。お目当ての野田市長の講演は「みどりの保全と自然再生の取り組み」。野田市江川地区の宅地開発から里山保全へ大きく方向転換を計った背景にも、それなりの事情があってのことでしょうが、ともかく、一度方針が決まると、減化学肥料(堆肥作り)や減農薬(玄米黒酢散布)、そして、冬水田んぼにドジョウやナマズが田んぼにあがれるように魚道作りなど・・・次々に連携する具体策を実現していくその手腕には圧倒されます。もちろん、うれしいことで、この野田市江川地区にとどまらず、隣接する利根運河の保全、さらに、南関東広域のネットワーク化など、エネルギッシュに進める生き物が行き来できる回廊作りは、時代の先を読むすばらしい政策です。

 巧妙とも言える自然保全のための政策の数々、個々の施策がバラバラではなく、相互に連携しているあたりも見事ですが、さらにその講演もよどみなく、実に上手い。ということで、結局、第24回の運河塾も、野田市長の講演が最大の聞き所だったようです。

 自然保全についての取り組みを中心にした講演を聴き終えて、さて、市政の他の分野はどうなのだろう??福祉や教育にも独自の政策を実施されておられるのか?と聞きたくなったのでした。

 そんなこんなで、この夏の大きなイベントはほぼ、終わりとなり、本日ミニコミ誌9月号を印刷屋さんに送付したし・・・ちょっと、のんびり気分となれるでしょうか?と、思ったら2011年の夏もいつの間にか終わりそう??

 しかし、これからいよいよ「トンボ図鑑」の販売に力を入れないと・・・・、ということで、まだまだのんびりにはほど遠い日々かも知れません。

 一気にクールダウンの日々は体は楽でも、夏とは思えず、徐々にぶり返して来た暑さに・・・ちょっと辟易となりそう?だし・・・身勝手な人間に、気象もどうすれば良いの?って言いそうですね。

 
 
Posted by norarikurari at 21:02  |Comments(0)TrackBack(0) | シンポジウム , 徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月30日

自然は果てしなく奥深い

 1ヶ月は本当にあっという間に過ぎて行きます。もう7月も明日で終るって・・・、7月、何をしたっけ?と振り返っても、良いのか悪いのか?判断は難しいけれど・・・さしたる出来事はなかったためか?・・、ただ、時間だけが過ぎてしまいました。

 ともあれ、毎年7月には、江戸川流域シンポジウムを行なっていて、今年は第17回目。まあ、私は雑用係で、さしたることもないのですが、それでも、けっこう、終わるまでは気になって落ち着きません。
 ということで、7月はそわそわ・・で終わってしまったとも言えるかも知れないなぁ・・。

 第17回江戸川流域シンポジウムは7月24日、松戸市女性センター、ゆうまつどで、午後1時からの開催でした。

 今回は、生態学者の三島次郎さん(桜美林大学名誉教授)に講演をお願いしました。「自然への招待・・・生態学の視点から」と題した講演・・・・これが実に興味深く、目からウロコ・・・とも言えそうな・・・刺激的な内容でした。

 自然を知る・・・ということは、容易いことではないけれど、それでも、自然を俯瞰的に見たり、長い時間経過を考慮してみられるかどうか?に判断は左右される。

 クマやシカはかわいい・・から好きな動物、ヘビやクモは気持悪いからキライ・・、きれいな花を咲かせる植物は好き、雑草はキライ・・・、そういった好き嫌いで、自然を判断すると正しい判断はできない。えこひいきをすると、ひいきされない側は大迷惑・・・と。
 自然は、人間の短絡的な好き、嫌いで判別できるほど簡単ではない・・。もっと奥が深い・・・と。
 
 道ばたの雑草を嫌い、除草剤をかけたり、抜き取ったりする一方で、屋上緑化に苦労するって、矛盾ではないか?と。

 さらに、自然は長い歳月の中で見るべきもの。人間は10年、20年を長く感じるけれど、自然にとってはそれはほんの一瞬に過ぎない・・(樹木は100年、200年があたり前の歳月)ということを、肝に銘じる・・・べきと。

 ホント、気づかされることの多い講演を聞けて、良かったです。

 後半のパネルディスカッション、『川の自然と多様性の視点』では、かなりの時間が河川敷の使用について話題に集中してしまったのは、ちょっと残念。川の自然は、堤防内だけではなく、その周辺一帯にも目を向けて、川と一体で考えてほしいのになぁ。

 まあ、それでも、活発な質疑応答もあって、参加者にもいろいろ考えるきっかけを作れたシンポジウムになったのではないか?と思います。

 話し変わって、本日はミニコミ誌の刷了、発送作業にバタバタでした。毎月恒例行事ですが・・・、ホッとする間もなく、次の作業に・・・、ひょっとして、これってチャップリンの『モダンタイムズ』もどき???

Posted by norarikurari at 21:14  |Comments(0)TrackBack(0) | 徒然 , シンポジウム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月28日

溢れることを受容する治水!

 9月26日(土)は『利根川・江戸川流域シンポジウム2009』開催日です。主催は、利根川・江戸川流域ネットワーク(通称 ト・ネ・ド)。
 
 このシンポジウムのために今年始めから準備を開始、会場を押さえ、ゲストを選び・・様々な紆余曲折を経て、時にビックリのドタキャンにも逢い・・・、苦労を乗り越えて、ようやくの開催となった一部始終を間近に見ていたので、この日の到来はある意味・・・感慨無量??

 幸い、天気は快晴。室内で過ごすのがちょっともったいないほどです。

 ともかく、午前10時前に会場到着、松戸駅前、徒歩3分の松戸市民劇場。

 シンポジウム開催の挨拶に続き、流域で活動する団体からの報告。活動地域は異なっても、それぞれにユニークな活動をおこなっていること、相互に係わっている様子も分かりました。
 つづいて、最初の講演は明治大学大学院教授の北野大さん。ビートたけしさんのお兄さんとしても有名ですが、実際は環境化学者です。
 このシンポジウム、当初は、作家の椎名誠さんに依頼していた講演、諸般の事情でキャンセルとなったのは2週間前、その苦境を救って下さった・・・のが、北野教授。というわけで、感謝です。
 突然の講演でしたが『水の循環と河川』と題して、ユーモアあふれる講演をいただきました。

 午後はまず、新潟大学名誉教授の大熊孝さんから『溢れることを受容する治水へ』と題した講演。ちょうど、八ッ場ダム、川辺川ダムの問題がクローズアップされる状況だけに、ダム、河川、治水、利水、環境、さまざまな要素から見つめる時、本当に必要な事業なのか?あらためて問い直して、より良い環境を次世代にわたすべきだと・・・。

 負の遺産ともいえるダム事業の中止に悪戦苦闘する前原国交省大臣にも参考にしてもらいたいような?ダム建設中止を多くの人に納得させることのできるような・・知恵に溢れる講演でした。

 続いて、船橋漁協組合長の大野一敏さんから『三番瀬からのメッセージ』。現役の漁師さんだけに、磨き上げられた筋肉の持ち主、さらに、単に三番瀬のみならず、サンフランシスコ湾、チェサピーク湾の保全との比較などもあって、森と海をつなぐ川の重要性など短いながらも印象的なスピーチでした。

 最後は、大熊さん、つれあいと、トネド・ネットワーク代表の佐野さんがコーディネーターで座談会。
 
 『森〜川〜海、流域のつながりからまちと人の暮らしの明日を考える』と題してのトークセッションは非常に興味深いものでした。
 いま、ダム問題が注目を集めているが、治水対策としてダムはあまり役に立たない。地域への交付金がたっぷりあるから経済面で地元は目が眩むにしても、ダムはさまざまな問題を抱えていて、大歓迎すべきものではない。
 八ッ場ダムを例にすると、地質の悪いところに建設することでは、現在言われている以上の建設費、その後の維持費が必要になる。それはおそらく総額1兆円にもなるだろう。

 さらに、ダムの宿命が堆砂問題。これを解決する方法として排砂はまだ富山県出し平ダムで行なわれているのみだが、流域や海への影響も大きい。ともかく、ダムには砂がたまって、おそらく50年でダムの機能はなくなるだろう。多額の税金を使って、次世代に残すのが砂に埋もれるダムで良いのか?
 治水に関しては、もっと、柔軟に、多様な手法を検討した方が良い。人口減少もかんがみて、洪水があふれても人的被害のない方策など考えては・・と、大変考えるべき問題提起の多いシンポジウムでした。

 いままでの既存の考えをくつがえしていく提案は刺激的で、とても面白くて・・・、実に良いシンポジウムだった。だから・・ちょっと身びいきと思われるかも知れませんが、知的興奮を得られただけに、もっと多くの方に聞いてもらいたかったです。
 
 開催には多くの方の協力が必要で、ホントに大変だと思うけれど、ぜひ、また中身の濃いシンポジウムの次回バージョンを期待したくなりました。


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Posted by norarikurari at 21:05  |Comments(0)TrackBack(0) | シンポジウム , 自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする