2007年08月14日

富士宮やきそば


富士宮やきそば.JPG毎月、恒例のソウルフード原稿貼り付けコーナー。先月は、富士宮やきそばについて書いたのでした。やきそばって、今までお祭りくらいでしか食べなかったけど、たまに食べると美味しいね。ビールのつまみにもいい感じだす。そんなやきそばのなかでも、この富士宮バージョンは、一回食べる価値ありですよ。未食の方はぜひぜひー。

「B−1グランプリ」なるイベントをご存知だろうか。これは、全国のB級グルメが一同に会して王座を競い合うという年に一度の祭典で、これの第2回大会が、6月2日、3日の2日間に渡って行なわれた。その結果、グランプリには、静岡県富士宮市の「富士宮やきそば」が選ばれたのである。ちなみに、この前年に行なわれた第1回B−1グランプリで優勝したのも、この富士宮やきそばだった。そう、富士宮やきそばは、なんと2連覇しているのである。スゴイのである。
 これは食べてみなければなるまい。
 猛烈にそう思ったのだが、現地に行っている時間もないので都内で食べられるところを探したら、あった。ありました! しかも、地元の人が食べてみて「これは本物!」と太鼓判を押している店である。
 さっそく行ってみた。そこは、学芸大学駅から歩いて3分ほどにある「がんそ」という店なのだが、食べるスペースがまったくなかった。テイクアウト専門店なのだ。さっそく富士宮やきそば450円を買って後、近所の公園に分け入って食べてみた。
 ズルズルズル。 
……ムムム!
 本音を言うと、やきそばなんかどれもそんなに変わらないと思っていたのだが、一口食べただけで違いがわかった。モッチリなのだ。麺がモッチリモッチリ。普通のやきそばは、麺はモソモソって感じだが、富士宮やきそばは、その倍くらいかみ応えがある感じだ。モチモチ。あと味はソースだけでなく、魚の出汁粉がかかっていて、風味がいい。ふむ。旨い。旨いです。
 ただ、このやきそばの、どのあたりが「静岡」で「富士宮」なのかさっぱりわからなかった。富士宮の人の肌がモッチリだからだろうか。そんなわけないので、そのあたりの事情を、富士宮市の役場に聞こうとしたところ「ここではよくわからないので、富士宮やきそば学会で聞いてください」と言われたので、その学会なるところに聞いてみた。
 まずなぜあんなにモッチリしているのか。
「これは麺の製法が違うからですね。普通のやきそばの麺は、蒸した後に茹でるんですが、富士宮の麺は、蒸した後に湯通しせず油でコーティングするから水分が少ない。だから、コシがあるんです」
 なんでも、この麺を作った富士宮にある製麺所の会長さんが、台湾で食べたビーフンのような食感の麺を作りたいと思って考案したのだという。そしてこの麺が人気になり、富士宮市にある3軒の製麺所は、どこもこのモッチリ麺を使っているようだ。だから、富士宮市には200軒ほどのやきそば屋があるのだが、どこでも食べてもモッチリモッチリ。細いとか太いという差はあるようだが、どこも同じモッチリだという。
あと、B−1グランプリのHPに「2000年に富士宮やきそば学会ができるまで、門外不出だった」と書いてあった。門外不出とは、これ如何に?
「それは富士宮の人が、このやきそばを特別なものだと知らなかったからですね(笑)。ただ、東京に出た人などが『富士宮のやきそばって変わってるよね』って言い出して、じゃあ町おこしに使ってみようということで、2000年から他の地方に向けてPRし始めたわけです」
 つまり門外不出というよりも、あまりにも当たり前の食べ物過ぎて、その特別さに誰も気づかなかったというわけだ。いい言葉だ、これ。「当たり前過ぎて、その特別さに誰も気づかない」というのを、ソウルフード界の金言にすることに決めましょう。はい。
あ、ちなみに富士宮やきそばブームに乗ってカップヤキソバも出ていたので食べてみたけど、これもモッチリしてました。モチモチ。



この記事へのトラックバックURL

http://blogs.dion.ne.jp/okataco/tb.cgi/6052392
※半角英数字のみのトラックバックは受信されません。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
 
※半角英数字のみのコメントは投稿できません。