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    <title>岡部敬史の編集記</title>
    <link>http://blogs.dion.ne.jp/okataco/</link>
    <description>編集、執筆、子育て、サッカー観戦をしながら感じたこと。</description>
    <language>ja</language>
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    <itunes:summary>編集、執筆、子育て、サッカー観戦をしながら感じたこと。</itunes:summary>
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    <itunes:author>okataco</itunes:author>
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      <link>http://blogs.dion.ne.jp/okataco/archives/10759493.html</link>
      <title>＜思考メモ＞「何が面白いのかわかる」という才能</title>
      <pubDate>Fri, 18 May 2012 13:41:33 +0900</pubDate>
      <description>こないだのカフェゼミの後、参加してくれた方に、編集者にとって大事な能力は何ですか？と問われて答えたことを、思考メモとして残しておきます。知識とか対人能力とか文章力とかいろいろあるけれど、何気に根っこの部分で僕が大切だと思うのは「何が面白いのかわかる」という力です。そんなの簡単と思うかもしれませんが、これが意外と難しいのです。僕が育ててもらった当時の『別冊宝島』の作り方は、まず原稿を20本くらいとってくる。それで、それらの原稿を眺めて、面白いものから順番に並べて本にするのです。..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
こないだのカフェゼミの後、参加してくれた方に、編集者にとって大事な能力は何ですか？と問われて答えたことを、思考メモとして残しておきます。<br /><br />知識とか対人能力とか文章力とかいろいろあるけれど、何気に根っこの部分で僕が大切だと思うのは「何が面白いのかわかる」という力です。<br /><br />そんなの簡単と思うかもしれませんが、これが意外と難しいのです。<br /><br />僕が育ててもらった当時の『別冊宝島』の作り方は、まず原稿を20本くらいとってくる。それで、それらの原稿を眺めて、面白いものから順番に並べて本にするのです。この面白いものに序列を付けるというのは、案外、誰でもできることではないのです。センスも必要だし、一定数の文章に接するという訓練も必要かな。<br /><br />面白いというものは、必ずしも「売れる」ということではないけれど、この「面白い」ということを判別できる基準値をもっていることは、とても大切なことです。<br /><br />よく、原稿の書き出しが決まらないという人がいますが、これも結局はここにつながってくるのです。つまり、その原稿にとって何が面白いのか＝何が大切なのか＝何を伝えるべきなのか。ここがわからないから、何から書けばいいのかわからない。<br />原稿の書き出しは、もっとも大切なこと。もっとも美味しい部分に決まっています。<br />その企画において、その部分に該当するところがなにかがすんなりわかるようになれば、こういった悩みも解消されるのです。<br /><br />「何が面白いのかわかる」という才能。これ、けっこう大事です。<a name="more"></a>

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            <category>雑感</category>
      <author>okataco</author>
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      <link>http://blogs.dion.ne.jp/okataco/archives/10758740.html</link>
      <title>『政治家の裏事情』（書評2012　22/50）</title>
      <pubDate>Thu, 17 May 2012 22:43:27 +0900</pubDate>
      <description>城内実という政治家は、すごく気になっていた。２００５年、安倍晋三など自民党の上役から説得されたにも関わらず、郵政民営化法案に反対の票を投じて、その後の選挙で「刺客」の片山さつきにわずか748票差で敗れた人。多くの人がこんなイメージを持っていると思うけど、城内さんは、その４年後の２００９年には、無所属ながら129,376票を獲得、片山さつきに７万票以上の差をつけて当選しているのである。この４年後に当選したことを知って「スゴいな」と思っていた。それで、その後、なんとなくインタビュ..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
城内実という政治家は、すごく気になっていた。<br /><br />２００５年、安倍晋三など自民党の上役から説得されたにも関わらず、郵政民営化法案に反対の票を投じて、その後の選挙で「刺客」の片山さつきにわずか748票差で敗れた人。多くの人がこんなイメージを持っていると思うけど、城内さんは、その４年後の２００９年には、無所属ながら129,376票を獲得、片山さつきに７万票以上の差をつけて当選しているのである。<br /><br />この４年後に当選したことを知って「スゴいな」と思っていた。それで、その後、なんとなくインタビューとか言論を気にしていたのだけど、日本の良さを大切にした考え方が僕にはいいなと思えていて、一度、本など読みたいと思っていたところに出たのがこの新刊でした。<br /><br />この本で初めて知ったけど、城内さんって幼少期にドイツで暮らしていて、外務省に入った元役人なんですね。総理や天皇陛下のドイツ語通訳も務めたというのだから、その語学力たるや相当なものなんでしょう。で、そういった青年期から、立候補、当選、そしてあの郵政選挙での落選、そして４年後の当選。こういった人生の流れとともに、政治家の裏事情や自身の政治的スタンスを綴っておられる。<br /><br />いろんな指摘や提言に、頷くところが多かった。<br /><br />《私から見れば、あの法案は郵政民営化ではなく、「郵政米営化」としか思えなかった》<br />小泉時代の郵政改革が、アメリカのための米営化というのは、的を射た指摘のように思う。ちなみに現在、議論されているTPPも、やはりアメリカのための枠組みであって、結局、日本はいまだにアメリカの要求を突っぱねることができずに、ここまで来ていると。「総理を長く続けたいと思えば、それはアメリカの要求に従うことだ」という一文もあった。なるほど。<br /><br />　TPPに関していえば「マスコミこそTPPで規制緩和せよ」という提言もあった。これはたしかにそうかもね。電波を独占して、新規参入が認められない現状を、変えて欲しいと思っている人は少なくないように思う。<br /><br />《増税の前に、政党交付金を国に返せ》<br />これも同感。<br />《参議院をなくして議員を減らすべき》<br />これにも頷く人も多いだろうけど、城内さんは、これに続き「地方自治体の首長によって構成される新しい参議院を作る」と提案している。これもいいな。<br /><br />ま、こんな感じでいろいろ意を同じくする部分が多かったのだけど、いちばん僕の心に残ったのは「応援できる政治家を積極的に探す」という提言。<br /><br />今、国民は、自分の選挙区の政治家くらいにしか興味がないと思う。で、多くの人が「投票したい人がいない」と思っていて、その時節ごとに「こんどは自民、次は民主」といった感じで票を投じているんじゃないかな。でも、自分の選挙区に入れたい人がいなければ、もっと能動的に自分が応援したい政治家を探すと。そして、たとえ自分が一票を投じることができなくても、その人を応援し、場合によっては個人献金とかで、その気持ちを形に表わしていく。小さな一歩だけど、こういうことも積み重ねで少しずつ現状が変わるのかもしれない。<br /><br />もう僕らの世代は「知らない間に決まっていた」という言い訳は、してはいけないと思うのだ。政治について、もっと見て、考えて、行動しなければ。<br />「政治家の裏事情」という本だけど、僕にとっては、これから僕がどう政治というものに関わっていくべきか、ということを改めて考えた一冊でした。<br /><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=okabetakashin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4344021800&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><a name="more"></a>

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            <category>書評</category>
      <author>okataco</author>
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        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/okataco/archives/10755811.html</link>
      <title>＜おしらせ＞カフェゼミ第２回＆ヒーローマスク</title>
      <pubDate>Tue, 15 May 2012 11:24:03 +0900</pubDate>
      <description>そういえばの＜おしらせ＞が、二つばかりありました。☆明日、５月16日に石黒謙吾さんとの「カフェゼミ」第２回目があります。「推進力」をテーマにトークして、この話をもとに本を作ろうという試み。前回は、発売初日で満員になってしまったのですが、現状２〜３人なら入場可能という情報を昨日いただきました。もしかしたらもうなくなっているかもですが、前回、来ていただいたのに入れなかった方など、もし興味ありましたら、問い合わせください。詳細は以下です。｢書籍作り公開カフェゼミ｣やります☆そういえ..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
そういえばの＜おしらせ＞が、二つばかりありました。<br /><br />☆明日、５月16日に石黒謙吾さんとの「カフェゼミ」第２回目があります。<br />「推進力」をテーマにトークして、この話をもとに本を作ろうという試み。前回は、発売初日で満員になってしまったのですが、現状２〜３人なら入場可能という情報を昨日いただきました。もしかしたらもうなくなっているかもですが、前回、来ていただいたのに入れなかった方など、もし興味ありましたら、問い合わせください。詳細は以下です。<br /><br /><a href="http://www.blueorange.co.jp/blog/archives/1812" target="_blank">｢書籍作り公開カフェゼミ｣やります</a><br /><br />☆そういえば、僕が脚本を担当している月刊漫画の連載がスタートしました。<br />『月刊ヒーローズ』という月刊誌の、<a href="http://www.heros-web.com/works/heromask.html" target="_blank">「ヒーローマスク」</a>という漫画です。<br />主にセブンイレブンで発売されているので、機会がありましたら手にとってみてください。<br /><br />以上、おしらせでした。明日は、夜はカフェゼミだけど、昼間は親子遠足に行ってちびっ子たちと遊んできます。晴れますよーに！<br /><a name="more"></a>

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            <category>お知らせ</category>
      <author>okataco</author>
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        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/okataco/archives/10752010.html</link>
      <title>『天才は親が作る』（書評2012　21/50）</title>
      <pubDate>Sat, 12 May 2012 22:14:21 +0900</pubDate>
      <description>「天才」と呼ばれる10人のアスリートは、どのように育てられたのか―。この点にスポットをあてた非常に秀逸なルポルタージュ。多くの人に勧めたい傑作です。取り上げられているのは、松坂大輔、イチロー、清水宏保、里谷多英、丸山茂樹、杉山愛、加藤陽一、武双山、井口資仁、川口能活の10人。それでこの10人がどのように育てられたのかを見ていると、いろんな共通点が浮かび上がってくる。なかでも印象的なのは、親が何よりも子育てを優先しているところ。仕事よりも子育てを優先している人がほとんどなのだ。..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
「天才」と呼ばれる10人のアスリートは、どのように育てられたのか―。この点にスポットをあてた非常に秀逸なルポルタージュ。多くの人に勧めたい傑作です。<br /><br />取り上げられているのは、松坂大輔、イチロー、清水宏保、里谷多英、丸山茂樹、杉山愛、加藤陽一、武双山、井口資仁、川口能活の10人。<br /><br />それでこの10人がどのように育てられたのかを見ていると、いろんな共通点が浮かび上がってくる。なかでも印象的なのは、親が何よりも子育てを優先しているところ。仕事よりも子育てを優先している人がほとんどなのだ。<br /><br />こう聞くと随分と特殊なケースのように思うだろうけど、「天才」の親たちにとってはいたって自然な選択だったことが、たとえば丸山茂樹の父の言葉などから読み取れる。<br /><br />《僕にとっては子供を育てるのが第一だから、儲かるとか儲からないとかは、どうでも良かった。仕事は、要は飯を食うための手段であって、ゴルフが出来、週末には家族でどこかのレストランに行ける金さえあれば、それ以上稼ぐ必要はない。何度も言うけど、僕の人生にとっては仕事よりも子供のほうが大事なんだから》<br /><br />「僕の人生にとっては仕事よりも子供のほうが大事」<br /><br />こう思っている人は、潜在的にはそれなりにいるんじゃないかな。でも、インタビューの場でこうきっぱり言える人って、なかなかいないと思う。こうきっぱり言える信念が、子どもを「天才」に育てあげたのだろうと、この本を通読すると思えてくるのです。<br /><br />本書で紹介されている具体的な方法論では、「股割り」に興味津々。丸山茂樹のお父さんの他、数人が、子どものうちに柔軟性をしっかり身につけることの重要性を説いていた。そのために、効果的なのが相撲の股割りだという。お相撲さんが足を開いてペターとなるやつですが、あれがいいんだとか。あと、足の裏を揉むといいとも書いてあったな。よし、足の裏も揉んでやろっと。そして股割りのやり方も調べてみよっと思えるのが、なんか楽しい。<br /><br />そうそう。いろいろ考えたり教えてもらったことを、子どもと楽しみながらチャレンジするのは楽しいんだよな。ただ、この本から得た最大の教えは、こういった細かい知識よりも「子育てがもっとも楽しいこと」と言い切る人がこんなにたくさんいることを知ったこと。そして、結果論かもしれないけれど、そういった親に育てられた子どもたちが、みんな大きな成果をあげたという事実なのでした。<br /><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=okabetakashin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4167717204&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><a name="more"></a>

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            <category>書評</category>
      <author>okataco</author>
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        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/okataco/archives/10746360.html</link>
      <title>『日本人の足を速くする』（書評2012　20/50）</title>
      <pubDate>Tue, 08 May 2012 16:58:52 +0900</pubDate>
      <description>「侍ハードラー」と呼ばれる陸上選手・為末大さんが、その走りの極意を書いた大変面白い一冊。この面白さのポイントは、タイトルにもある「日本人の」という視点にあるなー。カールルイスに憧れた為末さんは、やはり彼らのようになりたいと考えた。つまりアフロアメリカンの体を持つ彼らのように走りたいと思った。しかし、為末さんは、その試行錯誤のなかで「日本人の体にあった走り方」があると気づいていく。やはり日本人と彼らは違うと。例えば、こんな違いがあるという。《どうしても体の前側に筋肉がついてしま..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
「侍ハードラー」と呼ばれる陸上選手・為末大さんが、その走りの極意を書いた大変面白い一冊。この面白さのポイントは、タイトルにもある「日本人の」という視点にあるなー。<br /><br />カールルイスに憧れた為末さんは、やはり彼らのようになりたいと考えた。つまりアフロアメリカンの体を持つ彼らのように走りたいと思った。しかし、為末さんは、その試行錯誤のなかで「日本人の体にあった走り方」があると気づいていく。やはり日本人と彼らは違うと。例えば、こんな違いがあるという。<br /><br />《どうしても体の前側に筋肉がついてしまうのが、日本人の体の特徴です。背筋よりも腹筋、腿も後ろ側よりも前側ばかりがたくましくなるのです。欧米やアフリカ系の選手はその逆で、背中と腿の後ろ側に筋肉がつく傾向があります》<br /><br />これを為末さんは《鍬を振り下ろしてきた農耕民族と、弓を引いてきた狩猟民族の違いなのかもしれません》と書いているが、おそらく根っこの部分から違うんだろうね。体の構造が。<br /><br />そして骨盤の角度が欧米人と違う日本人は、速く走る方法も違うという。カールルイスは飛び跳ねるように走るけれど、これは日本人に向いていない。では、日本人はどう走るのがいいのかというと答えはこういうことだという。<br /><br />《走る、というよりも、コケそうになるのをこらえる、という感じで走ると、速く走れます》<br /><br />なるほどー。是非自分で試してみたい！　このようにこの本を読んでいると、走ってみたいとか、陸上を見たいという話が各所にあって実に刺激的。<br />そんななか、僕の心に残ったのは、冒頭にも書いたけれど「日本人の」という部分。<br /><br />なんでもそうだけど、いろんなハウツーには、「日本人向けのもの」が存在すると思う。その昔「和魂洋才」なんて言ったけれど、日本向けにアレンジすることって、実はとても大切なんじゃなかろうか。<br />今の社会、ちょっとそのあたりの視点が抜け落ちているケースが多いように思う。<br />この本のなかで、日本人の足を速くするためには、剣道や相撲のトレーニングが有効と書いてあった。そういった「日本向けの一工夫」というのは、やはり歴史の中にちゃんとあるんじゃないかな。<br /><br />健康になる方法だって、絶対に欧米人と日本人じゃ違うと思う。こういった「日本流のアレンジ」こそ、今、各所で求められる知恵なんじゃなかろうか。すごく大雑把な表現だけど「幸せになる方法」だって、日本人なりの方法論があるんじゃないだろうか。そしてその答えは歴史の中にしっかりあるのではと僕は思っています。<br /><br />「日本人にあった一工夫」。これは、企画の源泉のように思うのです。<br /><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=okabetakashin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4106102137&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><a name="more"></a>

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            <category>書評</category>
      <author>okataco</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/okataco/archives/10736406.html</link>
      <title>『向田邦子　暮らしの愉しみ』（書評2012　19/50）</title>
      <pubDate>Tue, 01 May 2012 12:20:39 +0900</pubDate>
      <description>今、ドラマで取り上げて欲しい人といえば「向田邦子」だ。以前NHKで「白洲次郎」を取り上げた計３回のスペシャル枠があったけど、ああいうところで丁寧にこの人の生涯を追って欲しいな。それくらい、今この向田邦子という人に、興味があります。僕は、向田邦子のドラマなどをリアルタイムで見たことはない。そのエッセイから興味をもったので、彼女に関する知識は、彼女の生活回りのことが中心だ。だからこそ、よけいにこの人の「粋」な部分に惹かれてしまうのかもしれないこの本は、作家・向田邦子の「粋」が、感..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
今、ドラマで取り上げて欲しい人といえば「向田邦子」だ。<br /><br />以前NHKで「白洲次郎」を取り上げた計３回のスペシャル枠があったけど、ああいうところで丁寧にこの人の生涯を追って欲しいな。それくらい、今この向田邦子という人に、興味があります。<br /><br />僕は、向田邦子のドラマなどをリアルタイムで見たことはない。そのエッセイから興味をもったので、彼女に関する知識は、彼女の生活回りのことが中心だ。だからこそ、よけいにこの人の「粋」な部分に惹かれてしまうのかもしれない<br /><br />この本は、作家・向田邦子の「粋」が、感動的なまでに高次元で凝縮された一冊。<br /><br />一章　台所の匂い<br />二章　食いしん坊の器えらび<br />三章　お気に入りにかこまれて<br />四章　思い出さがし、想い出づくり<br />五章　その素顔と横顔<br /><br />こんな章タイトルを眺めるだけでも、どんな本か想像つくでしょうか。なかに「向田邦子が選んだ食いしん坊に贈る１００冊」というコーナーがある。単に本の写真とデータがカラーページに納めてあるだけなんだけど、こういったものを見るだけでもこの人の粋な感じが浮かんでくる。<br />向田邦子が、最後、飛行機事故で亡くなったことを知った時も驚いたけれど、この人が「ままや」という居酒屋をやっていたことをこの本で知って、これにも驚いた。というか、羨ましかった。今更言っても仕方ないけど行きたかったな。「ままや」の献立を受け継いだ店が、数年前まであったのに。過去の偉人とは違い「同じ空気を吸う機会があったかもしれない」という感慨が、この人への想いをよりかきたてています。<br /><br />後年「故郷もどき」といって懐かしがった鹿児島にある「<a href="http://www.k-kb.or.jp/kinmeru/index.html" target="_blank">かごしま近代文学館</a>」に向田邦子のゆかりの品々が展示されているそうです。いつか鹿児島に行ったときには、ぜひ足を運んでみたいな。忘れないようにここに記しておくのです。<br /><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=okabetakashin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=410602103X&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><a name="more"></a>

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            <category>書評</category>
      <author>okataco</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/okataco/archives/10734424.html</link>
      <title>『歩くとなぜいいか？』（書評2012　18/50）</title>
      <pubDate>Mon, 30 Apr 2012 00:06:21 +0900</pubDate>
      <description>相変わらず意識して歩いています。万歩計を買ってもう半年以上経つけど、飽きない。まあ、「できるだけ歩こう」「電車乗るなら歩いてみるか」といった意識くらいなものですから、楽なもんですが、そこから得られる効果はかなりあるんじゃないかなー。単純に痩せたし、いろんなことへの関心がより高まった。今までだったら「徒歩15分」と書いてあるようなお店には、それこそまさに二の足を踏む感じだったけど「15分歩ける！」って思えて、嬉々として行く。こういうメンタルを持てるだけでも、かなり好影響なんじゃ..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
<br />相変わらず意識して歩いています。<br />万歩計を買ってもう半年以上経つけど、飽きない。まあ、「できるだけ歩こう」「電車乗るなら歩いてみるか」といった意識くらいなものですから、楽なもんですが、そこから得られる効果はかなりあるんじゃないかなー。単純に痩せたし、いろんなことへの関心がより高まった。今までだったら「徒歩15分」と書いてあるようなお店には、それこそまさに二の足を踏む感じだったけど「15分歩ける！」って思えて、嬉々として行く。こういうメンタルを持てるだけでも、かなり好影響なんじゃないかな。<br /><br />さて、そういうわけで「歩く」ということをかなり肯定的に捉えているので、この本も「そうだろそうだろいいんでしょ」って感じで手にとった。薄い本なのでパラパラ読めばすぐに終わる内容ですが、全編にわたって脳、意識、体などあらゆる面によい影響を与えると書いてあって、僕、大満足（笑）。ま、それだけの本なのですが、この本にある「江戸時代、そして明治、大正頃までサラリーマンは平均３万歩も歩いていた」という記述には驚いた。３万ですよ。この本にもあるけど、現代のサラリーマンは、平均すると５０００歩から７５００歩。家にいる主婦だと２５００歩ほどしか歩かない。<br />この歩数は、まさに僕も実感するところで、家にいると、どんなに頑張ってもこんなものだし、普通に仕事して帰ってくるだけだと、７０００歩がいいところ。つまり、健康への目安とされる１万歩って「歩こう」という意識がないと到達しない数値なんですね。<br />それこそ、どこに行くにも歩くことが主たる手段だった江戸時代に比べて「歩く工夫」が必要とされるのが、今の社会なわけです。<br /><br />ただ、闇雲に一駅分だけ歩こうってのは、存外続かないんじゃないかな。それよりも僕は、「迷う」ことをおすすめしたい。わかりやすいのが買い物。本を買うのに迷って店を歩く。こういうときって、すごく歩いている。つまり歩くこと以外に別の目的をもって歩く状況を作るのが効果的なのです。それで、そのためもあって現在「歴史散歩」を毎月一回を目処に始めたのですが、そのことはまた今度書きますね。ま、そういうわけで歩くのはいいもんだというお話でした。はい。<br /><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=okabetakashin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4569668607&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><a name="more"></a>

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            <category>書評</category>
      <author>okataco</author>
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        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/okataco/archives/10721292.html</link>
      <title>TOKYO TODAY</title>
      <pubDate>Thu, 19 Apr 2012 23:06:54 +0900</pubDate>
      <description>昨日、渋谷の「LIASON」（リエゾン）というカフェでやった石黒謙吾さんとの「カフェゼミ」。「推進力」という力をテーマに話を聞き、これをベースに本にしちゃおうという企画でしたが、おかげさまで満員御礼。楽しんでもらったみたいで、よかったです。さて、その舞台となったカフェが想像以上にご機嫌な空間だったので、最近いつも持ち歩いているカメラでちょっと撮影して写真ブログ「TOKYO TODAY」で紹介しました。そういえば、ここで告知していませんでしたが、この「TOKYO TODAY」で..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
昨日、渋谷の「LIASON」（リエゾン）というカフェでやった石黒謙吾さんとの「カフェゼミ」。「推進力」という力をテーマに話を聞き、これをベースに本にしちゃおうという企画でしたが、おかげさまで満員御礼。楽しんでもらったみたいで、よかったです。<br /><br />さて、その舞台となったカフェが想像以上にご機嫌な空間だったので、最近いつも持ち歩いているカメラでちょっと撮影して写真ブログ<a href="http://tokyotoday.hatenablog.com/" target="_blank">「TOKYO TODAY」</a>で紹介しました。<br /><br />そういえば、ここで告知していませんでしたが、この「TOKYO TODAY」では、僕の好きな東京のお店や場所を紹介しています。京都のお気に入りを紹介するのが<a href="http://okataco.hatenablog.com/" target="_blank">「きょうの京都」</a>で、東京は「TOKYO TODAY」というわけです。<br />なんにしても一眼レフカメラは相変わらず楽しいな。近々新しいレンズに挑戦してみよ。<a name="more"></a>

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            <category>お知らせ</category>
      <author>okataco</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/okataco/archives/10719396.html</link>
      <title>『２択思考』（書評2012　17/50）</title>
      <pubDate>Wed, 18 Apr 2012 13:14:19 +0900</pubDate>
      <description>著者の石黒謙吾さんとは、僕が26歳のときに出会ったから15年近いおつきあいになるのかな。今でも覚えていますが、渋谷にあるPARCOという書店で偶然『チャート式試験に出ないニッポンのしくみ』という石黒さんの本を手にしたのです。トキの生息地が日本地図にマッピングされていたり（佐渡にしかいないけどね）と、森羅万象がいろんな形の図に落とし込まれているのを見て「これは仕事をごいっしょしたい！」と思って、すかさず当時の版元だった扶桑社に電話して連絡先を教えてもらって、すぐに会いにいったの..</description>
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著者の石黒謙吾さんとは、僕が26歳のときに出会ったから15年近いおつきあいになるのかな。今でも覚えていますが、渋谷にあるPARCOという書店で偶然『チャート式試験に出ないニッポンのしくみ』という石黒さんの本を手にしたのです。トキの生息地が日本地図にマッピングされていたり（佐渡にしかいないけどね）と、森羅万象がいろんな形の図に落とし込まれているのを見て「これは仕事をごいっしょしたい！」と思って、すかさず当時の版元だった扶桑社に電話して連絡先を教えてもらって、すぐに会いにいったのでした。<br /><br />それから僕が出版社にいたときは仕事をお願いしていて、僕が事務所を作ってからはいっしょに仕事をするってことは減ったけれど、ずっと近い存在だと思っている方です。<br />というのは、石黒さんや僕みたいに、自分たちで企画を立てて、それを売り込んで本を作っている人って意外と少ないんですよ。そんなわけで、勝手に僕のなかでは石黒さんは尊敬すべき同士なわけですが、そんな石黒さんの仕事術を綴ったのがこの『２択思考』。仕事術というか、石黒さんの決断メソッドをまとめたものですね。<br /><br />世の中には、たしかに「決める」のが苦手という人がいる。そういう人に向けて、「２択」をベースに考えれば、決断が早くなるよ−−というのが骨子。そこからいろんなケースにおける思考方法を綴っているのですが、各所で「すぐには役だたない」と自ら書いている点にすごく共感する。<br /><br />今、「すぐに役立つほにゃららメソッド」といったものがとても多いけれど、本当に役立つスキルですぐに役立つものなんてないよね。奇しくも灘校の伝説の国語教師と呼ばれる橋本武先生も「すぐに役立つものはすぐに役立たなくなる」と言っているけれど、まさにそう。石黒さんもこういう現状に一石投じる気持ちだったんだと思う。ただ、そういった状況を批判するのでなく、この本に帯に「頭の漢方薬！」と打ってメッセージとしたのはさすが。いいコピーだ。<br /><br />この本の中に、石黒さんの本作りに対する姿勢が綴ってあって、それに共感したので引用しておきます。<br /><br />《よく人から「何でこんな本を作るんですか？　誰が買うんですか？」と聞かれることがあります。でも、僕は本を作るとっかかり部分ではそんなことはまず考えません。「好きだからその本を作る」「自分がいいと思うから作る」としか言えない。そして、誰が読むかは、あとから考えます（笑）。これはビジネスとしてはヘタに決まっていますが、その代わり僕はめちゃくちゃ気持ちいい。本が売れてお金が増えることが気持ちいい人も多いでしょうが、僕は本を作っている瞬間そのものが気持ちいいほうが先だと思っています。そしてもちろん売れたほうがいいに決まっていますが、売れなくても十分楽しいのです。青臭いようですが掛け値のない本心です。》<br /><br />さて今日から３ヶ月にわたって計３回、石黒さんと<a href="http://www.blueorange.co.jp/blog/archives/1812" target="_blank">「カフェゼミ」という企画</a>をします。カフェで話しをしながら、その会話を本にしていくという試み。久しぶりに石黒さんと仕事をするので、楽しみです。<br /><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=okabetakashin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4838721951&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><br /><a name="more"></a>

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            <category>書評</category>
      <author>okataco</author>
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        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/okataco/archives/10713335.html</link>
      <title>『ビブリア古書堂の事件手帖』（書評2012　16/50）</title>
      <pubDate>Fri, 13 Apr 2012 23:05:06 +0900</pubDate>
      <description>書店でも大きく展開されている本で、気になって読んでみた。気になったポイントは、ミステリーの鍵となるのが「本」であるということ。古書店を営む女性店主が、安楽椅子探偵となっていろんな事件の謎を解くという設定なんですが、夏目漱石や太宰の実際の古書が、物語の中で大事な役割を果たすというのがいい。いわゆるライトノベルであり、細かいことをいえば状況描写や、話の筋の運び方に稚拙な感じを受けなくもない。でも、こういった「本が好きだからそれを舞台にしたミステリーを作りたい」という気持ちから爽や..</description>
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書店でも大きく展開されている本で、気になって読んでみた。<br />気になったポイントは、ミステリーの鍵となるのが「本」であるということ。<br /><br />古書店を営む女性店主が、安楽椅子探偵となっていろんな事件の謎を解くという設定なんですが、夏目漱石や太宰の実際の古書が、物語の中で大事な役割を果たすというのがいい。<br /><br />いわゆるライトノベルであり、細かいことをいえば状況描写や、話の筋の運び方に稚拙な感じを受けなくもない。でも、こういった「本が好きだからそれを舞台にしたミステリーを作りたい」という気持ちから爽やかな印象を受けた。それで、この本を読んで「じゃ、僕も好きなものを使ってミステリーを書こう」と思う人が増えるといいなーと思った。<br /><br />前から感じていたけれど、大衆小説というのは人が死にすぎる。死の真相を探る刑事や新聞記者ばかりが出てくるから、僕なんかは正直食傷気味。なんで警察機構や犯罪捜査にこれほどまでに詳しくなんなくちゃいけないのって思う。そういう人、けっこういるんじゃないかなー。<br /><br />謎解きというのは、絶対に強いコンテンツだから、そこに絡めるものが、こういった風にバリエーション豊かになるといいな。古くは北村薫さんの『空飛ぶ馬』という名作があるけれど、そういった「死なないミステリー」というものがあるんだよということを、若い層に広く知らしめている点が、この作品の良さです。<br /><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=okabetakashin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4048704699&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=okabetakashin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4488413013&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><br /><a name="more"></a>

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            <category>書評</category>
      <author>okataco</author>
          </item>
        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/okataco/archives/10710535.html</link>
      <title>『いま、地方で生きるということ』（書評2012　15/50）</title>
      <pubDate>Wed, 11 Apr 2012 18:17:35 +0900</pubDate>
      <description>タイトルに惚れて本を買うことがある。これもそんな一冊。それで、これは『自分の仕事をつくる』（ちくま文庫）などで「働き・生きること」を考察してきた著者の西村佳哲さんが、震災後の東北や九州を巡り、地方で働くということを考えた本。「まえがき」が面白い。そこには「いま、地方でいきること」というタイトルを書いた紙を前にしてキラキラしているこの本の出版社の社長である三島さんの姿がある。そして西村さんは、これは「無理」だと思う。「書けない」と感じる。しかし三島さんはキラキラしている。そして..</description>
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タイトルに惚れて本を買うことがある。これもそんな一冊。<br /><br />それで、これは『自分の仕事をつくる』（ちくま文庫）などで「働き・生きること」を考察してきた著者の西村佳哲さんが、震災後の東北や九州を巡り、地方で働くということを考えた本。<br />「まえがき」が面白い。<br />そこには「いま、地方でいきること」というタイトルを書いた紙を前にしてキラキラしているこの本の出版社の社長である三島さんの姿がある。そして西村さんは、これは「無理」だと思う。「書けない」と感じる。しかし三島さんはキラキラしている。そして結局、西村さんはこの本を書くことにして、地方を歩き、いろんな声を拾い、いろいろ考える。<br /><br />この本には、答えはない。こうするのがいいよ！というメッセージはない。でも、考えるきっかけをくれる声がいろいろある。その声が僕は好きだった。そんな声をちょっと抜き取ってみる。<br /><br />《震災が起きた時も、こういうところの方が絶対に都市より強いなと。食べ物にしてもそうだし、今回の災害では都市部の脆さがもろに出たと思うんです。けどやっぱり文化的なものというか、ちゃんと遊べるところがない。食い物美味くて環境良くて、仕事もあって、あと好きな音楽やアートが楽しめたら、もう完結だな》<br />宮城県登米市の人はこう言う。<br /><br />《「地域活性化と言うけど、それは地元の人たちが自分の街にいかに誇りを持つかということなんじゃないか」と話しているのを聞いて「あ、そうだな」と思った》<br />秋田県でギャラリーをしている方の講演を聞いて、西村さんはこう感じる。<br /><br />《「大都市のように商品が揃っていないので、探さないと見つからないし。手に入らないものもある。けど探す時も使う時も、自分で工夫しなければならないことが多いのが僕は楽しいです」<br />鹿児島に暮らす方の言葉。<br /><br />《都市部ではあるゲームへの参戦が強いられていて、手持ちのチップが少なかったり、ルールもよくわからないまま、一方的に負かされている人が多いように思う》<br />「あとがきにかえて」にあった言葉。<br /><br />都合10人から話を聞いて著者は考える。その思考を巡る本。本としてこういった体裁のものが少なくなっているように思う。「これはＡなんです！」と言い切ってほしい人が多いのだろうけど、世の中にはそんな言い切れることなんてない。大きな問題についてはそんなのないだろう。本当にあるのは、考えるきっかけだったり、考え続けようと思わせてくれる動機付けくらい。<br />「これはＡなんです！」と銘打ったほうが売れるのかもしれないけれど、僕はこの本のように考えるきっかけをみんなと同じ目線でくれる本が好きだ。<br /><br />この本の最後にこの本を出したミシマ社の三島さんのインタビューが載っていた。なんかこれも不思議な話だ。でも、こういった仕掛けも好きだ。今、一部で注目されているミシマ社だけど、ボクはこの本を読んでみて、「あ、なんか面白そう」と思ったのでした。<br /><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=okabetakashin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4903908283&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><br /><br /><a name="more"></a>

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            <category>書評</category>
      <author>okataco</author>
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        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/okataco/archives/10709421.html</link>
      <title>カフェゼミ</title>
      <pubDate>Tue, 10 Apr 2012 22:06:03 +0900</pubDate>
      <description>ちょっと告知を。来週の水曜日４月１８日、渋谷の宇田川町にあるカフェで「カフェゼミ」なるイベントをやります。カフェゼミ。名前もいいですよね。内容もいいと思いますよ。肝心の内容は、石黒謙吾さんの仕事で使えるスキルのお話。僕も石黒さんも編集者であり執筆活動もしている人間ですが、とりわけ編集者というわけでもなく、いろんな人と関わる仕事に就いている人なら役に立つ能力。それがこのゼミのテーマ「推進力」です。耳慣れない言葉で、あまり仕事の上では用いられないものでしょうが、これがとても大事な..</description>
            <content:encoded><![CDATA[
ちょっと告知を。<br /><br />来週の水曜日４月１８日、渋谷の宇田川町にあるカフェで「カフェゼミ」なるイベントをやります。カフェゼミ。名前もいいですよね。内容もいいと思いますよ。<br /><br />肝心の内容は、石黒謙吾さんの仕事で使えるスキルのお話。僕も石黒さんも編集者であり執筆活動もしている人間ですが、とりわけ編集者というわけでもなく、いろんな人と関わる仕事に就いている人なら役に立つ能力。それがこのゼミのテーマ「推進力」です。<br /><br />耳慣れない言葉で、あまり仕事の上では用いられないものでしょうが、これがとても大事な力なのです。フリーになってから、一番大変だったのは「やれ！と言われないことをどうモチベーションを保ってやるか」ということに尽きると思った。推進力というのは、こういった部分に即効性がある力。どうやって推進力を身につけるのか、その概念から具体的なところまでドリンクを飲みながらゆるくかつ熱く語ってもらいます。そしてこのゼミが面白いのは、その模様を僕が本にしようじゃないかというところ。ライブのものをどう本にまとめるのか。その軌跡も楽しんでもらえるものにできればと考えています。<br /><br />イベントの詳細や予約方法については、石黒さんのブログをご覧くださいませ。<br /><br /><a href="http://www.blueorange.co.jp/blog/archives/1812" target="_blank">｢書籍作り公開カフェゼミ｣やります</a><br /><br />軽食＋ワンドリンクで３０００円。夜の７時からで場所は渋谷と比較的参加しやすいスタイルになっているので、ぜひお立ち寄りください。<a name="more"></a>

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            <category>お知らせ</category>
      <author>okataco</author>
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        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/okataco/archives/10700902.html</link>
      <title>『大往生したけりゃ医療とかかわるな』（書評2012　14/50）</title>
      <pubDate>Wed, 04 Apr 2012 13:58:00 +0900</pubDate>
      <description>昨年の11月にNHKで放送されていた『蝶々さん〜最後の武士の娘〜』というドラマに印象的なシーンがあった。それは、祖母からこの蝶々さんとなるまだ幼い女の子が、自害の仕方を習うという場面。宗教から死を教わる人が少ない日本では、男子はもちろん女子も幼いときから「死に方」を伝えられてきたのだろう。この本は、そんな死を教わらない多くの現代人に向かっての死に方指南である。著者は、特別擁護老人ホームの医師。ここで著者の中村さんは、最後まで点滴注射も酸素吸入もいっさいしない「自然死」を数百例..</description>
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昨年の11月にNHKで放送されていた『蝶々さん〜最後の武士の娘〜』というドラマに印象的なシーンがあった。それは、祖母からこの蝶々さんとなるまだ幼い女の子が、自害の仕方を習うという場面。宗教から死を教わる人が少ない日本では、男子はもちろん女子も幼いときから「死に方」を伝えられてきたのだろう。<br /><br />この本は、そんな死を教わらない多くの現代人に向かっての死に方指南である。<br /><br />著者は、特別擁護老人ホームの医師。ここで著者の中村さんは、最後まで点滴注射も酸素吸入もいっさいしない「自然死」を数百例も見てきたという。そういった事例を見てきてこう悟ります。<br /><br />《「死」という自然の営みは、本来、穏やかで安らかだったはずです。それを、医療が濃厚に関与することで、より悲惨で、より非人間的なものに変貌させてしまったのです》<br /><br />実際、食事も水もとらなくなった高齢者は、それこそ眠るように亡くなるそうです。脳内麻薬が分泌されて、苦しむことなくあの世へ行く。自然死というのは、いわば餓死であるのだけれど、食べたり水を飲まなくなった人は、安らかにあの世に旅立つ。<br />しかし、医者というのは、こういった最期に近い患者にも、「何か手を施す」。食べられなくなった人に鼻から管を入れたり、お腹に穴をあけてそこから栄養を与えたりする。こういった現状に著者は異を唱えます。<br />《「できるだけの手を尽くす」は「できる限り苦しめる」》<br />こうおっしゃっている。<br /><br />この本を読んでなるほどと思うところがいくつかあったのだけど、医療と人間が深く関わるようになって、みんな死が突然やってくると思うようになったという指摘には、頷くところが大きかった。<br /><br />人間の動かしがたい真理として、人は全員死ぬ。親も自分も子供もみんな死ぬ。そりゃ若者の突然の死には動揺するだろうけど、平均寿命をとっくに過ぎた人の死に「まさか！」もないだろうと。著者は、病気は治せるかもしれないが、老いは治せないと言う。年寄りはどこか具合が悪くて正常だという。医療にすがれば老いから逃げられるといった幻想を抱くのではなく「年のせいだから」と割り切ったほうが楽だと説く。<br /><br />納得する部分が多い。<br /><br />ただ、こういった話を読んでいくにつれこの本の「死に方指南」が「生き方指南」に思えてくるのがこの本のよいところ。死に方の本でありながら、前向きな気持ちにさせてくれるのが、広く売れているポイントでしょう。<br /><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=okabetakashin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4344982487&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><a name="more"></a>

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            <category>書評</category>
      <author>okataco</author>
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      <link>http://blogs.dion.ne.jp/okataco/archives/10700087.html</link>
      <title>『小僧の神様／城の崎にて』（書評2012　13/50）</title>
      <pubDate>Tue, 03 Apr 2012 22:02:33 +0900</pubDate>
      <description>このあいだ城崎に温泉旅行に行った。その模様は別のブログに書いたので、興味のある人は読んでもらいたいのだけど、その旅行前に志賀直哉の「城の崎にて」を読んでみたのだった。それで新潮文庫版を手にして初めて知ったのだけど「城の崎にて」は、わずか10ページしかない短編小説だった。内容も、温泉探訪記でも書いてあるのかと思っていたが、これが全然違った。書かれていたのは、主人公である「自分」の「死生観」だった。この話は「山手線の電車に跳飛ばされて怪我をした」と始まる。1913年、大正２年の出..</description>
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このあいだ城崎に温泉旅行に行った。その模様は別のブログに書いたので、興味のある人は読んでもらいたいのだけど、その旅行前に志賀直哉の「城の崎にて」を読んでみたのだった。<br />それで新潮文庫版を手にして初めて知ったのだけど「城の崎にて」は、わずか10ページしかない短編小説だった。内容も、温泉探訪記でも書いてあるのかと思っていたが、これが全然違った。書かれていたのは、主人公である「自分」の「死生観」だった。<br /><br />この話は「山手線の電車に跳飛ばされて怪我をした」と始まる。1913年、大正２年の出来事のようで、その当時の山手線ってどんなもの？という素朴であり強烈な疑問が浮かぶが、これには答えてくれず、主人公の「自分」は、城崎に養生に出かける。そしてここに３週間滞在する間にハチ、ネズミ、イモリの死を見る。彼らは死んでしまったけど、自分は生きている。なんでだろう？<br /><br />すごく平たくいえば、こんな話である。なぜこんな話が、誰もが名前を知る作品になったのかと疑問に思わずにはいられないが、阿川弘之さんの解説にはこうあった。<br />《「文章を書こうと思わずに、思うままに書くからああいう風に書けるんだろう。俺もああいうのは書けない」》<br />まずこれは、志賀直哉の師である夏目漱石の評である。<br />「その場面をはっきり頭に浮かべないで書いてるね」<br />そしてこれは志賀直哉がよく他者の作品を評するときに用いたコメントだという。つまり彼の作品はその描写が、高く評価されていたのである。<br /><br />そう思って改めて読むと、いろんな死がたしかに独特な表現で描かれている。そう思いその描写に注目して読むと情景がパッと浮かぶようである。なるほど。<br /><br />実際、この短編を読んでから見た城崎の風景は、より強く心に残るものだった。行きの電車の中でも余裕で読めるので、城崎に出かける方がおられたらその前に、ぜひ一読をおすすめします。そうそう。同じ表題作の『小僧の神様』も同じように短い作品なのだけれど、こちらは実に心に残るラストが待っています。この最後を読むだけでも価値はあると思うので、こちらも併せてどうぞ。<br /><br />ご当地小説は、やはり旅を豊かなものにしてくれる。あまり知られていないものも多いだろうから、どこかでまとめて本にしてくれるといいのにな。<br /><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=okabetakashin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4101030057&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><br /><br /><a name="more"></a>

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            <category>書評</category>
      <author>okataco</author>
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        <item>
      <link>http://blogs.dion.ne.jp/okataco/archives/10690628.html</link>
      <title>『君の歳にあの偉人は何を語ったか』（書評2012　12/50）</title>
      <pubDate>Wed, 28 Mar 2012 00:32:49 +0900</pubDate>
      <description>歴史って何の役に立つのか？ということをわりと真剣に考えています。それはもちろん中学生が勉強からの逃避として考えているのではなく、学ぶべきものだと思うからゆえにそう考えているのです。でも、これがけっこう難しかったりするんだな。子どもが大きくなって問われたときに、どう答えたら伝わるだろうか？わかりやすいのは、津波かもしれない。歴史を辿ると、津波はここまできた。だからここから先に住むのは危険が伴う。すごくわかりやすい歴史を学ぶ意味だ。でも、これ以外に、子どもでもわかるメリットを提示..</description>
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歴史って何の役に立つのか？ということをわりと真剣に考えています。<br />それはもちろん中学生が勉強からの逃避として考えているのではなく、学ぶべきものだと思うからゆえにそう考えているのです。<br /><br />でも、これがけっこう難しかったりするんだな。<br /><br />子どもが大きくなって問われたときに、どう答えたら伝わるだろうか？<br />わかりやすいのは、津波かもしれない。<br />歴史を辿ると、津波はここまできた。だからここから先に住むのは危険が伴う。<br />すごくわかりやすい歴史を学ぶ意味だ。<br />でも、これ以外に、子どもでもわかるメリットを提示するのって、けっこう難しかったりする。<br />「未来を知ることはできない。だから過去を知って未来に備える」<br />これが一番よく言われる模範解答。でも、「戦争はダメって歴史から学んでいるはずなのに、なんで歴史は戦争ばかりなの？」という一手を打たれたら、とたんにこちらの雲行きは怪しくなるわけでね。<br /><br />このように歴史を学ぶことの意味がわかりにくいのは、それを体現した本が少ないことも一因だと思う。どうしても、歴史村だけの話に終始したり、今の自分たちにつながってない戦国や幕末の一部だけを物語として見るだけだったり……。<br /><br />そんななか、この新書は、歴史を学ぶことの意味をわかりやすく提示していてすごく好感を持った。<br />内容は、偉人たちの年齢に注目して、彼らが何歳のときにどういう言葉を残したのかを綴っているもの。「俺と同じ歳にあの偉人はこんな発言を！」という燃料を心に投下して頑張ろうぜ！　という歴史本の体裁をした自己啓発の書なんだろうけど、いいですね。一昔前の歴史を使った自己啓発というのは、「家康に学ぶ部下管理術」といった、年配の方向けばかりだったけれど、これは若者を狙って書かれている点がいい。<br />いろんな人物の言葉が紹介されていたけど、寺山修司が35歳のときに残した言葉がやはり目を魅く。<br /><br />《結局、経験の重みを原点にすると老人だけが世界について語る資格を持つ。ぼくらは地球のふちに腰かけて順番を待つしかない。それでは村落社会の発想を出ないんだ》<br /><br />歴史を学ぶことで若者が発奮する。実にいい。歴史は若者を発奮させる効能ももってるな。<br /><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=okabetakashin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4061385143&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe><br /><a name="more"></a>

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            <category>書評</category>
      <author>okataco</author>
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