2010年08月17日
沖田総司 第一章の四十二
血を噴き出しながらも起き上がろうとする芹沢に総司は肩を添えた。芹沢は、何か言おうとしているが、すでに気管は血で詰まっていた。
総司は芹沢を苦しみから解放するため、刀を握る。
そして芹沢の首筋に峰をそっとあてがう・・・
「芹沢先生、先に逝かれて・・・閻魔天に逢われましたら、
どうぞ、お伝えください。
それがし、沖田総司房良が御前にまかりこしましたおりには、 御詮議は無用と・・・
堕ちる先の覚悟は・・できておりますと・・・
どうぞ、そのようにお伝えください・・・」
その総司の言葉に相槌を打つかのように
芹沢は、最期の力を振り絞って総司の肩を「ぽん」と叩いた。
カシャッン
総司が柄の握りを変えた。
芹沢の首筋にあてがわれていた峰が刃先にかわる。
・・・・夜空に真紅の花びらが散った・・・・・・
そして、月は立会人としての役目を終えたかのように
再び鉛色の雲の中に消える。
※本ブログに掲載されている画像、文章は転載・複製は禁止です。
本ブログの小説とイラスト挿絵は下記PC専用のホームページにおいて掲載しておりますものを携帯電話に対応するようにとつくらせて頂いたものです
■新撰組活劇いつか何処かで〜沖田総司■
2010年08月04日
沖田総司 第一章の四十一
芹沢は、右にかわしたはずの自らの喉仏に異物を感じた。
一瞬仰け反ろうとした時、つぎに鳩尾に痛みが走った。血を噴き出しながら芹沢は崩れ落ちた。
「・・・今の・・突き・・は・・・・・・」原田が呆然としながら土方に声をかける。土方もまた眼を見開いたまま・・・立ちすくんでいた。
「三本で突いたんだ・・・あいつ・・・・・・ 一本目を誘いとし、目に見えぬほどの速さで二本目を繰出し、芹沢の喉を突いた・・・
そして・・・再び突きを繰出し鳩尾を突いた・・・
・・・ 一拍の間で・・・だ」
そう、沖田総司の突きは、三本繰出されていた。
三本目の突きは、刃を水平に寝かせることによって
肋骨に阻まれることなく・・・難なく芹沢鴨の急所をつらぬいたのだ。
※本ブログに掲載されている画像、文章は転載・複製は禁止です。
本ブログの小説とイラスト挿絵は下記PC専用のホームページにおいて掲載しておりますものを携帯電話に対応するようにとつくらせて頂いたものです
■幕末新撰組活劇沖田総司物語〜いつか何処かで■
新選組通販グッズ一覧


