2010年06月16日

「扇面 撫子 2」


ougi-nadesiko-2-s.jpg


山がつの垣は荒るともをりをりに あはれはかけよ撫子の露 (源氏物語 第2帖「箒木」より)

私の家の垣根は荒れはてても構いません。
それよりも撫子のような愛らしいわが子のことは忘れずに情けをかけてください。

夕顔が娘の玉鬘を撫子に喩えて詠んだ歌です。

撫子に添うように草の葉をあしらい曲線を作り出し、扇面の曲線と合わせて花の持つ趣を表わしました。
扇面の背景にはかな料紙を使っています。
同系色の和紙の色の重なりでまとめました。
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Posted by ymatsu at 00:00  |Comments(6) | 扇面 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。

かわいいピンク色の濃淡に子どもの愛らしさを感じます。
かな料紙のあわいピンクの雰囲気や、直線的な扇の形と葉の曲線とのバランスもまた素敵ですね!

はかない夕顔の我が子への思いが伝わってきます。


今日も美しい作品を見せていただき、ありがとうございます。
Posted by 宮島 at 2010年06月16日 10:15
宮島さん

ありがとうございます。

扇面の弧の曲線とその下の左右の直線とに
よって生まれる独特の空間は画面の外側へと
大きな広がりを感じさせてくれるように思い
ます。

なでしこの繊細で動きのあるところはかなの
文字のように流麗なイメージと重なるように
思えます。
扇の開き加減とあしらった葉に夕顔の内にあ
る強さを込めました。
夕顔の想いが伝わりうれしいです。
Posted by ymatsu at 2010年06月17日 22:48
こんにちは
本当に何とも表現できないくらいの愛らしさですね・・
この繊細さ・・親でなくとも守りたいと願うでしょう
ymatsuさんの温かい心が伝わりました
Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2010年06月18日 12:49
マロニエのこみち・・・。さん

ありがとうございます

優しく控えめで常に自分を抑えている夕顔が
撫子の花に込めた想い
この歌には夕顔の境遇や人柄が偲ばれます

夕顔と玉鬘の母と娘の物語の伏線となってい
るところでもあります
夕顔の巻での儚さばかりでない一面がこの歌
に出ていると思い、扇面による表現を選びま
した

花に託した想いを感じていただきうれしいです
Posted by ymatsu at 2010年06月19日 20:58
ご無沙汰しておりました

何やらバタバタの日々でしたが
柔らかく心地よい和紙の香りを求めて
度々覗いておりましたよ!!

繊細さに益々磨きがかかって
リアリズムという言葉が正しいのかどうかは
分かりませんが
手に触れるような臨場感を感じます

ご活躍を!!
Posted by vasenoir at 2010年06月20日 16:37
vasenoirさん

ありがとうございます

私の方も今年は5月を過ぎてもなかなか
落着かずにご無沙汰をしております

6月も残り少なくなってきました
ご心配をおかけしております
そろそろ落着いて制作にかからないとなら
ない時期なのですが・・・
焦らずによい仕事ができるよう頑張ります

ブログの方は更新を続けてこれたことは
大きな力になりました

私もvasenoirさんのご活躍、お祈りしてお
ります!

Posted by ymatsu at 2010年06月21日 01:19