2006年04月11日

未来記憶

未来記憶。最近、見つけて、私の中で大ヒットした、とても奇妙な言葉です。京都芸術センターが刊行している雑誌『diatxt(ダイアテキスト)』の創刊号01(2000)の特集が、この「未来記憶」でした。たまたま河原町三条のMedia Shopでバックナンバーを見つけて、もうその瞬間に琴線に触れました。

実は、この特集の中でも、本格的に未来記憶なる概念が論じられているわけではありません。ただ、編集部からの特集に寄せての短文の中で、未定義のままに、次のように提示されているだけです。
ふつう「記憶」とは、過去の経験にかかわるものだと思われている。それこそ、すでに確定されたもの、変更しようのないもの、過去の出来事が心に残した痕跡であるかのように思われている。けれどもカレンダーを見るのをやめて自分の心の中を見つめ直してみると、「記憶」とはそんなに当たり前のものではないことがわかる。「記憶」はたえず変化しており、知らない間に新しい記憶内容が生み出されたりする。「記憶」は生きており、そこには未知のものが潜在していることが感じられるのだ。(pp. 28-29)
「未来記憶」――もちろんそこから、ひとつの答えを性急に引き出すことなんてできない。時間を気にするわたしたちは、いつも分かりやすい答えばかりを求めすぎているかもしれない。けれども大切なのは、答えることよりもむしろ問いかけること、そして問いかけるようにうがなすことだ。この言葉はわたしたちに、時間やカレンダーを気にするのを少しお休みして、「記憶」のなかに潜在する「未来」を見つめるべく促しているように思えるのである。(p. 31)
時間の中に潜在している未知のもの。言い換えれば、時間の過去志向に並行して伏在する未来志向。このたった一つの言葉をテコにして、記憶論を拡張できそうな予感。
 
Posted by pensiero at 03:13  |Comments(5)TrackBack(0) | 歴史 , 気になる言葉 , 

2005年08月29日

バラバラでないもの

そろそろ日本心理学会シンポ「考古学と心理学の出会い」が近づいてきたので、脳をメタ考古学モードに移行させないといけないのですが、最近開設された注目のblog「第二考古学宣言」8/28「<遺跡>問題(その4)」において、まさに刺激的な話が。続きを読む
 
Posted by pensiero at 05:09  |Comments(0)TrackBack(0) | もの , 考古学 , 気になる言葉

2005年07月14日

非物質と物質のあわい

ネット上で目にとまった「気になる言葉」を忘れないようにメモしておくことにしよう(文字通りの「備忘録」)。

「幽霊の指紋」(editorN@アセテート編集日記

このたった一語ですが、失神しそうなほど脳漿にヒットする言葉です。反-ものと、モロ-ものの、これ以上にないほどの痕跡的結合。
 
Posted by pensiero at 15:50  |Comments(0)TrackBack(0) | 気になる言葉