2010年08月25日
台風クラブ

台風クラブ(amazon)★★★★
台風が来ると、わくわくしませんか。私はします。子供です。
思春期の狂気、危うさ、脆さ、滑稽さ、威勢、綻び。
それを現代では中二病、なんて揶揄するが、
だとすればこの映画は、中二病の集団映画である。
といっても、気恥ずかしく浸ったものではなくて。
子供ってーのは、酔っ払ってなくても、
自分たちに酔っ払ってるから、なんでも出来る。ね。
高校の時、夜中のプールに忍び込んで全裸で泳いだり(カナヅチだけど)、
そんなことをしたことのあるどーしょもない私なので、
こういう子供の向こう見ずさとかがひどく懐かしい。
この映画は、大人と子供の区別が、はっきりしていていいな。
大人は、しっかり大人という生き物をやって人生をやりすごしてる。
ストーリーは特にないのだけど、
まあ、こういう映画って大体ストーリーがないというか。
『家族ゲーム』なんかも「高校受験のために家庭教師が来た」ってだけの話だし。
湿度とか、気温とか、空気の湿った匂いとか、
そういうものがすごく画面から伝わってくる。
中学生女子男子の、身体中の水分を持て余してじとっとしたような、
あの少し薄気味悪い肌の質感も。
台風が待ち遠しくなる。
たまにはずぶ濡れになってみたくもなる。
洗濯機の中の汚れもののように。
学校帰り、雨の中仕方なくずぶ濡れの中自転車を何度漕いだことか、
なんてことを思い出したり。
私は中学高校時代に、沢山の仲間もいなかったし、そもそも女子校だったので、
共学の群衆映画はいつも想像でしか観ることが出来ない。
だからこそ評価できるというか、
実際そういう環境に置かれた人から見たら、
「ねーよこんなん」みたいなフィクションに見えるのかも知れないけれど、
私には妙にリアルだった。
大人ぶりたいけど、決して大人になりたいわけではないのよ。
バービーボーイズがとてもいい味。
あと、望月花梨の漫画を彷彿させた。
(というか多分確実に望月花梨がこの映画を好きだと思う)
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