2009年07月11日

行動の理由付け

自分が好きでやってること(趣味とか)というのは、あくまでも好きでやってるはず。
映画を見るのが好きなら映画館に行くし、本を読むのが好きなら勝手に読む。
誰かに褒めて貰おうとかもないし、ハズレでつまんなくてもしょうがない。

…と、ずっと思っていたんですが
どーも、田舎のお年寄りはそういうのがないらしい。

うちの義母さん、手に負えないほどの畑と花をやっている。
売ってるわけではない。趣味である。
でも一日にキュウリ20本とか、トマト段ボール一箱とか採れる。
ここは田舎だから、みんな家庭菜園程度は持っているので近所に配るわけにもいかない。
毎年毎年余剰が出るのを承知で多く植えてるのだ。

しかもウチは3人家族で、旦那はトマトやキュウリが大嫌い。
他にもサラダ菜やらニンジンやらタマネギなんかが大量に余ってるんだけど、義母はどう料理していいのかわかんないという。

好きでやっているのだからと、特に何も言わず見守ってるのだけど、毎日
「またキュウリが余った。誰も食べない、貰ってくれない、ナメコさん、お友達に持っていってくれない?」と一日5回くらい言われる。
秋田市まで1往復3時間、ガソリン代2千円もかかるんだけど…
「今日は忙しくて行けない」と断れば、さらに「じゃ料理して」と5回。
いくらなんでも一日でキュウリ20本を3人(実質2人)で食べられる料理はないだろう。
2〜3本なら食べられるような気がするので「来年から植える本数少し減らしてください」とお願いすると「好きでやってるんだから何本植えてもいいだろう」と反論。
その通りなんだが、だったら余ったキュウリの行き先を自分で考えてくれ〜

こんなやりとりを続けていていつも思う。

農家ってこうして成り立っているのか…
自発的に考えることが出来ない思考に教育され、行き先がない作物を黙々と作り、米が余っても米を作り続ける。
買い取ってもらえないと文句を言う。
なんで買ってもらえないか考えてやり方を変えるとか、そういう思考はない。

いかんなーこれじゃ。
食料自給率が低い低いって言いながら、毎日野菜を捨てまくる我が家。
時間も資源も無駄。

ちなみに手に負えないほど野菜を作ってるので、疲れた疲れたと愚痴言いまくりです。
これじゃなんでやってるのか全然わかんない。
気づいてくれ義母。

2009年07月10日

農業ブーム来てますか…

しばらく放置してしまいました。
まだ読んでくれてる方はいるのかしら?と思いつつ、放置期間に起きたことをいろいろまとめて思い出しつつ記録しておきます。

今シーズンは農業を始めて2年目。
相変わらず、超赤字(人件費も無し)が続いていますが、植物好きなのでなんとか続けてます。
稲かわいい〜

そんな中、あちらこちらで「これからは農業」とか、「自給率を上げよう」とか、「農業に転職しよう」とかいろいろ叫ばれてますねー
いいのか?ホントに?

やってみて思うんですが、どんな仕事でもそうだけど「向き不向き」があると思うんですよ。
農業に興味がある人たちと話す機会がたまにあるんですが、たいてい「エコ」とか「ロハス」とか好きな人たち。
だからいきなり「有機栽培最強」とか「農薬は悪」とか「脱農協」とか言い出す。
…そんなん、まともに作れるようになってから言ってくれよ。
虫に刺されて日焼けしてドロドロに溶けそうになって作業して、それでも一銭にもならない作業なんだよ〜

農協もいろいろ問題があるけど、取引先と考えればアリ。
農薬使わないで田んぼや畑を管理したら隣の田んぼに病気が移って損害賠償もの。
有機栽培はやたらお金かかるし(ウチは今年から費用対効果を考えて有機いれましたが)

農業やりたい!って話が、なんだか夢物語でちょっと不安になります。
ダッシュ村みたいなのがいいんだろうなぁ。
ならば日テレスポンサーに付けないと(笑
お金かかりすぎ。
自給自足とは言うけれど、畑で肉や魚は採れないし、税金や保険なんかも現金じゃないと払えない。農機具も超高い。それに田舎の町内会費や交際費は都市部の倍どころじゃないし。田舎は現金がないとキツイのだ。

なんて考えつつ、2年目の稲作をやってます。


ノギャルに群がるマスコミそうそう、秋田県の農業といえば、話題のノギャル。
田植えの時、ちょいと手伝いに行ってきました。
ものすごいマスコミの人数でびっくり。
シブヤ米(あきたこまちだけど)というブランドで売り出すのだそうです。
実際の管理は地元農家がやるんだけど、ロハスな夢物語より、こっちの方が現実味があるなぁと思いました。
若い子に米に興味を持ってもらうにはいいアイデア。
しかもギャルたち、平気で泥に入るし…
頼もしいっす。


ノギャル農業を取り巻く現状もいろいろですが、私も地味〜に続けていこうと思います。

2009年03月30日

農業、経営改善でなんとかなる?

この前も書いたように、ウチは米をJAに出荷しています。
「だから利益出ないんじゃないの?」とか
「ネットで売れば?」とか
当たり前のように言われるのですが、実は産直をやるには大きな壁があるのです。

それは
「ご近所の目」

ちょっと小分けにして知人に販売したりすると「あの家だけ金儲けして…」と陰口をたたかれ、あげく農業用水を止められたりします(泣

これを無視できる世代はいいのですが、じいちゃんばあちゃんの世代は「近所の陰口」ってのが最も恐ろしいものらしく、私がコッソリ米を売ろうものなら泣きながら止められます(汗
近所にはバレないって…

申告さえちゃんとしてれば、トボけてごまかせばいいと思うんだけど、どうもこの壁は高いようです…

2009年03月18日

秋田駅前で失踪した木村さんの本



秋田県内で失踪した「特定失踪者」木村かほるさんのお姉さんが書かれた本が再販されました。

最近の報道によると、木村さんは金賢姫元北朝鮮工作員に日本語を教えた女性である可能性があるとのこと。
失踪当時、秋田駅前にあった秋田赤十字高等看護学院の寮を出たまま行方不明です。

テレビを見ながら拉致問題は遠いところで起きているような錯覚に陥っていませんか?
日本海に面している秋田県。
ここでも現実に数多くの失踪や工作員潜入事件が起きています。
他人事ではないこと、忘れないで下さい。
Posted by pigeon at 04:37  |Comments(0)TrackBack(0) | 秋田県内の拉致疑惑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

農業に期待しすぎな件

不況が続く中、農業という仕事に期待が高まってる気がします。

秋田でも
秋田で農業しませんか 東京で就農相談会
なんかを開催しているようで。

実際に農業をやってみて、弱小兼業だとひどい目に遭うぞってこと、誰も言わないのがアブナイな〜と思っています。
ウチの旦那もそうでしたが、親や親戚から「食うには困らないから農家を継げ」と言われ続けて育ち、本人も深く考えずに「継ぐんだなぁ」と思って大人になってます。

しかし現実はかなりキビシイ。
特に稲作農家。
野菜は作業が大変だけど、まだ活路がある分野。

ウチの例を具体的に挙げてみると、
・田んぼの面積は1町歩ちょい(1ヘクタールちょい)
・農作業用の機械は全てあり(かなり古いけど)
・機械のローンは無し
・兼業で、土日しか稲刈り出来ないのでカントリーエレベータに納品(使用料取られるけど手間が省ける)
・基盤整備(田んぼの区画整理みたいなの)のローンはまだ終わってない。年間10万円以上取られます。
…こんな感じ。

これで、いったいどのくらいの労働と収入になるのか?というと、
兼業の場合、主に土日の労働で、4月の種まきから9月の稲刈りまでの作業がほとんど。
4月5月の土日はほぼ作業。夏は草刈りと追肥など、秋は稲刈り。作業自体はそれほど多くありません。農事組合の集まりやら普請などで結構休みはつぶれますが…
収入ですが、田んぼ1町歩=10反。1反から10俵の米がとれます。1俵の買い取り価格は最低1万2000円くらい〜。1反から12万程度の売上です。
(がんばって食味を上げればもっと価格は上がります。1俵2千円くらいup可能。)
しかし、減反政策ってのがあるので、実際は10反中5反くらいしか作付けできません。なので売上は60万くらいですね。これプラス助成金で10〜20万くらい。あわせても100万行きません。
一方、支出は肥料、除草剤などを合わせて30万くらい。他、手伝いを頼んだときのお礼(バイト代)や、農協の施設使用料、機械のメンテ代修理代などなど。
手元に残るのは20万〜30万円程度です。ゼロってこともあります。
しかし、これ自分の人件費と、機械のローン代が入ってないので、もしトラクターとか壊れたらそのローンが発生するので無給どころか赤字です。

よく「儲からなくても食えればいい」って思って農家を営む実家に戻る人がいますが、これじゃ食えません。
他にも田舎では、自治会(町内会)や消防団などがあるので、驚きの出費が多いんです。
これを全部払っていくとしたら、旦那さんは普通に会社員をやって、奥さんもパートに出て、それでも貯金すら出来ないような状態もあり得ます。
しかも今や就職難。
間違っても仕事をやめて田舎に帰って農業をやろうなんて思わない方が身のためです。

もし農業で少しでも収入を得たいなら、奥さんがフルタイムで働いて、旦那さんが野菜や花や果樹など特徴ある作物を作るか、20町歩以上の田んぼがあって機械のローンもない条件で就農するくらいしかないでしょう。

もし農家を営む実家に帰るなら、絶対に収支を確認して下さい。
「農業は食うには困らない」なんて言葉を安易に信用しないように…