2009年06月19日
難聴者、中途失聴者手話講習会の行方
行政の広報を見て中途失聴・難聴者向け手話講習会に申し込んでくる難聴者、中途失聴者は、難聴者協会の会員はまずいない。皆、自分以外の難聴者に初めて出会う難聴者ばかりで、多かれ少なかれ、いろいろな悩みを抱えている人ばかりだ。
難聴者、中途失聴者対象の手話講習会はこうした人々が同じ難聴者等と手話を学び合う中で、抱えている問題を解決していく。
それが、自立する力を身につけるということだ。
この時、難聴者、中途失聴者の新たなコミュニケーション手段としていく手話を獲得する講習会であるが、さらに新しい役割を求められているように思う。
目の前にいる受講生は様々な問題を抱えているだろう人々だ。
福祉、就労、精神保健、教育などついて、様々な専門的支援を受ける権利を持った人々だ。ただそうした権利を有することも知らない。
難聴者向け自立手話講習会の二つの機能を考えてみた。
一つは、新たなコミュニケーション手段を身につける機能。
これは、初めて会う自分以外の難聴者が講師や助手、受講生なので、自分の悩みや問題を受け止めてもらえる人々という信頼関係の構築から始まる。
コミュニケーションは相互に通じ合うことが基本だ。筆談でもホワイトボードのコミュニケーションでも、簡単な手話表現でも通じ合うことを体験する中で閉じていた心を開いてもらい、通じる喜びを共有する。
これは、手話や読話の学習意欲にも他のコミュニケーション支援の利用の促進にもつながるだろう。
二つ目は他の専門的支援とつながる機能。
受講しながら、自分の抱えている問題を整理し、ニーズを解決する専門的支援機関のあること、そうした専門サービスを利用するために要約筆記や相談支援員がいることを学ぶ。
手話を学ぶ講習会の時間外にこうした問題に対応するのではなく、講習会の中に組み込んでいくのだ。
こうしたものを探求するには、難聴者向け手話講習会に関わった講師、スタッフ、聴覚障害者に関わる精神保健福祉士、社会福祉士などの協力が欠かせない。
何でこういうことを繰り返して言うのかというと、難聴者等支援事業を障害者自立支援法の機能訓練の制度に乗せるために、事業の位置づけ、学習目標、カリキュラムを新たに考えなくてはならないからだ。
関心のある人は連絡乞う。
ラビット 記
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この記事へのコメント
(福)日本聴導犬協会の有馬もとと申します。今、博士論文で、聴導犬と聴覚障がい者のエンパワメントについて書かせていただいております。その際に、ラビットさんのブログを拝見しました。エンパワメント=アドボカシー(擁護、主張)、サポート(支援)、ピアカウンセリングという、意味付けをしました。おっしゃっている内容に、合致しているように思え、論文を書きすすむ自信になりました。
勉強になっています。ありがとうございます。
勉強になっています。ありがとうございます。
Posted by 有馬もと at 2010年02月14日 02:10

